2021年10月30日、浅間山の麓に位置するミニチュアサイズの山「小浅間山」を家族で歩いてきました。
人気観光エリアから少し外れたところにある閑静な別荘地の北軽井沢周辺で観光を楽しんだ後、山に登ってみようということで歩いてきたのですが、群馬県側の素晴らしいカラマツ黄葉を思う存分に堪能できました。
往復2時間くらいのこの山は3歳児を連れも歩くことができるところもいいところ。
家族観光ついでに自然散策をするには小浅間山くらいの山って使えるんだなという新たな発見がありました。
登山後は浅間牧場でホットミルクやソフトクリームを楽しみます。
僕が歩く山なので奥さんはつらいのではないかと不安だったそうですが、終わってみたらすごく楽しかったと好評でした。
山を歩かない一般的な奥さんが子供を連れて楽しめたから多くの子供連れ家庭のハイキングにお勧めできるのではないか!?
と思うんだけどどうだろう……やっぱり2時間歩くのはつらいのか、記事をまずは見てみてくださいな。
帰り道は県道54号長野原倉渕線「二度上峠」を利用して峠道から高崎に帰りましたが、鼻曲山と浅間隠山の中間地点にある見晴らし台からは素晴らしい浅間山の景色を堪能することができます。
鼻曲山と浅間隠山ですが、ここを駆け抜けて浅間隠温泉郷いってみたいよね~。
小浅間山家族ハイキングの概要
家族で歩ける小浅間山!
2021年10月30日、午後12時55分、小浅間山登山口。
こんにちは、Redsugarです。
家族で遊びに来ました北軽井沢、そこから車を走らせまして登山口にやってきました午後1時!!
片道1時間で山頂まで歩けるということでハイキングにどうかな~と思ってやってきたのですが、登山口からすでによさげな雰囲気が漂っています。
僕ばっかり紅葉見てたということもあり、家族で黄葉を見るイベントを作りましょうということでやってきたけど、登山口ですでに満足気味だ。
道中すでに紅葉が美しかった軽井沢、山頂からの景色はどんなもんだろうなぁ。
家族で登るということですが、我が家は4人家族です。
娘はまだ歩けないので僕が背中におんぶしますが、息子は元気よく走り回れる年頃なので奥さんと一緒に大自然ハイキングです。コロナもあり家からあまり出ることができなかったからねぇ……、自然を楽しんでほしい。
小浅間山の登山道は遊歩道的に開けてます、とっても歩きやすい道が続く。
広葉樹の森林が山頂付近まで続くのもいいところで森が明るい、正午付近はすっごく景色が明るかったのが印象的。
標高1,655mの山だけどスタート地点の標高が高いこともあり、最初からいい思いが出来る。
息子がその辺の枝を拾って杖代わりにして歩き始める、そうそうストックって最初は枝使うよね~と眺めながら二人についていく。背中に背負った娘がもぞもぞ動いていたんだけどなんか静かになってきた、寝たかなと思ったらまんじりともせず森を眺めてました。
黄葉が奇麗だったのかしら?
埼玉の街の中では紅葉もなかなか楽しむことができない。ということで気分転換にやってきた小浅間山ですが紅葉の木々が大変美しく、家族も喜んでくれているようだ。
正午を過ぎて光が傾いてきたこともあり、光に透ける葉がどれもきれいです。
黄葉の宝石箱やなぁとグルメレポーター彦摩呂のようなことをつぶやきながら小浅間山を登っていきます。
午後1時55分、山頂分岐。
樹林帯を登り切ると砂地の丘陵地が見えてきました。この辺から植生がカラマツ中心の黄葉地帯になります。
足元がなかなか踏ん張りの利かない砂地になっていて、傾斜も少しきつめだからこの辺は息子も奥さんも少し歩きにくそうでした、でもそれ以上にこの辺から景色が良くなるから文句も言わずに登っていく。
この辺はいわゆる火山礫で成り立ってる、小浅間山自体が寄生火山と呼ばれる類の山で浅間山と同じ組成を持っている。
浅間山ってネイチャーセンターで見て知ったけど、昔は2,900mくらいの火山だったそうな、八ヶ岳といい昔の姿を思い浮かべるとロマンがある。
息子がちょこんと石の上に座ったのを振り返ってみてみると、浅間山の山肌を彩るカラマツが視界の果てまでぶわぁーっと広がっている。娘を背負っているので息子を背負ってあげることが出来ないけれど、手をつないで一緒に山頂までいこうか。
手を差し出したらママがいいと言われました。
浅間山を見上げるとご覧の景色、いつも黒斑山から見てた姿とは全く違う景色ですね。
家族もこの景色には大満足で、非日常的な景色の中で黄葉を楽しめたということで喜んでいました。
山頂部を東側から見るとこんなになだらかな姿なんだなぁ……と感心。
あと小浅間山から山頂部に向けて車道が伸びてますけども、グーグルアースで確認すると火口まで伸びてるので調査用に使われてるんでしょうね。
黒斑山方面から登山道使って歩いてる身としては、あんな車道があるとは思わなかったわ。
山頂を目前として奥さんと息子が砂地を進んできますが、小浅間山山頂付近ははげ山です。
足元の状況がそんなに良くないのよね。
見下ろすとカラマツの植林地帯と広葉樹の黄葉地帯が視界の果てまで広がっている。
このエリアは秋になればいい山やハイキングコースがいくらでも掘り起こせそうだなと思える景色だ。
西上州からさらに浅間山にかけてのエリアは宝の山やでぇと誰かの声が聞こえた気がする。
浅間山をバックに最後の登り。浅間山の西側は中腹まではカラマツ林なんですが、途中から一気に草地でもない荒野となり山頂まで不毛の地が広がる。森林限界とかそういう話じゃなくて、火山の風景だなあ……。
小浅間山の北側には鬼押出しとかもあるし、関東のジオパークとしてはこれ以上ないレジャースポットじゃないか。
あの山頂は今でもにょきにょきと成長していて今2,568m、100年で25mくらい標高が伸びているので、あと50年ちょいで日光白根山2,578mを抜いて関東以北最高峰ということになるんじゃないだろうか?
はるか昔から名山として語り継がれてきただけはある。現代のわれわれから見ても絶対的な名山。色々な方向から見て手軽に楽しめる浅間山だが家族とも楽しめるとは思わなかった。
カラマツ黄葉と浅間山の絶景を記憶に残す
小浅間山山頂から眺める浅間山、黄葉時期のハイキングとしては老若男女おすすめできてしまうな……。
というのも山頂部にいた方々で登山者っぽい人は殆どいなくて、観光でやってきたハイカーの方々が多かったのです。
子連れも多くてすっごく喜んでた。僕も娘を背負ってここまで来たけど、ここは確かにハイキングで壮大な景色を眺めるっていうには最高だなぁ。
午後2時15分、小浅間山山頂。
山頂は砂地でだだっ広い場所になっていて、東側の眺望がとっても良いのです。
大学生の方々からおじいちゃんおばあちゃんまで、いろんな人がここで思い思いの時間を過ごしてた。
ただ……一応標高がそれなりに高いことと、丸坊主な山頂なこともあって時折頬を撫でる一陣の風が冷たいっていうことがある。黄葉時期は防寒具はほしいかなって思った、子供は体温調節難しいから必須。
山頂の真正面に見えるのは鼻曲山から留夫山までの稜線、画面右側にずーっと稜線を降りていくと旧碓氷峠に降りる。
山と高原地図の浅間山持ってる人は見てほしいんだけど、なんと横川駅からアプトの道をたどってそのまま鼻曲山まで登ることが出来てしまう、というか横川駅⇒鼻曲山⇒浅間隠山と南北に縦走ができてしまうのだ。
道中避難小屋とかないから、トレランの記録しか見つけることはできなかったけども……道は繋がってる。
実際記録を調べると「浅間隠山から長野原草津に降りる」と「鼻曲山から霧積温泉へ降りる」は道中が魔界っぽい、山と高原地図では実線表示だが魔界なのか……な?
大縦走する場合は浅間隠温泉郷に降りるのがよさそうだね。
実際アプトの道を歩くことになれば、旧碓氷峠を越えて旧軽井沢方面に抜けてしまうんだろうなとは思う。
しかしこの辺の黄葉はきれいだから、いつかは歩いてみたいなと思う道だ。
奥さんと息子が山を下りていく、思い出の一枚が撮れました。
ここ本当に思い出作りに良し。
下山時は黄葉美しい軽井沢方面を眺めながら歩けるのが良い、このカラマツ黄葉の景色を楽しみに来たんだってばよ。
日が傾き西日が美しくなった時間帯、森の中に差し込む光は色づくしグラデーションが優しくなるしで大変美しい。
下山はちょっと樹林帯抜けるわき道を楽しみつつ、最後は大動脈ともいえる歩道に合流して下山。
わき道が何本かあるけど全部合流するみたい、子供にとっては大冒険らしくキャーキャー叫んでた。
無事に家族で下山、黄葉は満足できたとのことで無事レジャー計画担当の役目を果たしました。
午後3時00分、小浅間山登山口。
約2時間の登山、子供にとっては初めての本格登山だったおかげで記憶に残っているらしいです。
子供のうちに見る大きな景色ってその後の人生に影響したりするとはおもうけど、大きな景色をたくさん見せてあげたいですね。
自分も小学生かその前か、トムラウシ手前の五色岳へ連れられて行ったのを今でも思い出します。そういうの大事。
関東近郊だと日光や浅間山は非日常な景色だからいいじゃな~い。
下山後は浅間牧場でホットミルクを飲む!
下山後はそのまま帰る予定だったのですが、軽井沢方面と関越絶対渋滞してるよなーと考えてのんびり帰宅を選択。
ということで浅間牧場へ駆け込みホットミルク、ソフトクリームを楽しむことに。
ホットミルクが大ジョッキいっぱいに注がれて驚愕……、おかげで家族全員で飲めたけどさ。
これ新穂高温泉手前のひがくの湯でも同じやつお見舞いされたよなぁ……。
帰り道は高崎まで下道を選択、当然帰宅は夜になるから晩御飯は車内でパンにしましょう。
というわけで別荘地のパン屋さんを探して食料をゲット、まぁ……たまにはこんな日があってもいいか。
その後、子供たちはパンを食べることなく車内で眠りに落ちてしまった。
北軽井沢を出発し目指すは鼻曲山と浅間隠山の中間を通る二度上峠を通って高崎へと向かいますが、その道中の見晴らし台からは浅間山に沈む美しい太陽を眺めることが出来ました。家族は全員爆睡でしたけど……、この辺一帯めちゃくちゃ紅葉もきれいだし、秋口にはぜひある気に来たいなぁと思わせてくれる景色がずーっと広がっていたのです。
その後、高崎まで以外にきれいな道を走り抜いて家まで帰ったとさ……。
榛名山から西、草津から軽井沢一帯の盆地ってめちゃくちゃいいじゃん……。
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