2020年9月13日、奥秩父は大弛峠から短時間で登ることが出来る上に眺望を得れる名峰「国師ヶ岳」を歩いてきました。
標高は2,592mで三百名山に選定されています、道中奥秩父最高峰の北奥千丈岳も歩けるのがこの山の良い所!
今回は写真家の横田さんと一緒に朝活しましょうという話の流れからこの山を選びましたが……、20年の9月は天候があまりよくなくて晴れるのは朝だけだったんですよね。
国師ヶ岳は大弛峠からコースタイムでは1時間ほど、限られた時間で撮影活動をするにはうってつけの高所になります。
今回は大弛峠から北奥千丈岳へ登り、そこから国師ヶ岳へ。
撮影を楽しみながら歩いた後は鼓川温泉へ向かい解散となります、森の中の撮影を緩く楽しむハイキングと行きましょう。
国師ヶ岳は歩きやすく美しい森が広がる
夜明けの大弛峠



2020年9月13日午前5時20分、大弛小屋。
早朝に降り立ちました大弛峠、おはようございますRedsugarでございます。
本日は登山というよりも撮影散歩をしに写真家の「よこいちさん」と一緒に国師ヶ岳へと昇ります。
大弛峠からコースタイムで1時間のところにある国師ヶ岳ですが、撮影しながら散歩するにはとてもいい塩梅の場所。

標高2,360m地点の大弛峠、ワインディングを登り切った先にありますが、人によっては酔います。


大弛小屋から国師ヶ岳まではびっくりするくらい整備された登山道が続いています。
まず出発してすぐに表れるこの階段、苔と針葉樹の森を森林浴してくれと言わんばかり……。


階段を登り切った後も木道が続く、まるでこの周辺の地面を保護しているかのよう。



その木道も徐々に苔に覆われていくようで、奥秩父の森をこんなに手軽に楽しめるなんてねぇ……。


雲が多いうえに西側斜面を登っていく国師ヶ岳、早朝は日陰の中を登っていくことになります。






写真撮りながら歩きましょうということでやってきた国師ヶ岳、登山道をゆっくりと歩きながらサルオガセのような苔に付着した水滴を撮影したり。



当時はこういう小さいものを撮影するのにハマっていた。
最短撮影距離の短いレンズほしくなるよね。


奥秩父といえば苔ですが、国師ヶ岳は手軽に苔王国を楽しめます、うーん楽しぃ~。


何故早朝から歩くのかというと、草木が朝露を纏っている奇麗な時間だから。



目を凝らすとエモいものを発見しやすい時間帯。


国師ヶ岳に登り切るまで眺望がないかといわれるとそんなことはございません。
所々の地点で南アルプス方面と甲府盆地が見えるのですが、見よこの大雲海を。



奇麗に盆地に雲がたまっていて面白かったですね。


こちらは反対に長野県方面、金峰山の北側ということは小川山方面になるけどやっぱり向こうは岩が露出したところがたくさん。朝日に照らされてスポットライトが当たる山の斜面はドラマチック。


見上げれば金峰山、小さいながら五丈岩が見える。
静かな森に映える景色


木道を淡々と進むよこいちさん、撮影しながらゆっくりと歩きますがほとんど人が訪れない国師ヶ岳はとても静か。


木道を上から見下ろすとこんな感じ、朝はちょっと滑りやすい。


枯れ木にまとわりつく苔と水滴がとってもいい雰囲気。


サルオガセを見つけてはそれを撮影してを繰り返して登っていきます。





お、富士山
国師ヶ岳側から富士山を見た場合、前衛の山で少し見づらい、北奥千丈岳まで行かないときれいに見えないのかな?


午前6時50分、前国師岳。
花崗岩が露出した踊り場に到着するとそこが前国師岳、国師ヶ岳までの道中にあるちょっとした眺望スポットです。
この辺であれば子供を連れて登ってくることもできるかなぁ……。


前国師岳付近から陽光が入り始め、森の中がファーッと明るくなってきました。
東に向かって歩いているので逆光状態、少し肌寒い空気と合わさって景色は奇麗。


光が差し込むとこういうのが至るとこに広がりますね。
こういうのは解放f値が明るいレンズを利用しながら、少し長めのレンズで撮影してあげると楽しいですよね。


水滴を十分に纏った木々に癒されますね。



当時はAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRを利用していましたが開放で使ったときの立体感がとても好きなレンズでした。


前国師岳から山頂に居く手前、少し寄り道で北奥千丈岳へと向かいます。
北奥千丈岳からの眺望


午前7時20分、北奥千丈岳。
ここが奥秩父最高峰、分岐から本当に10分くらいで到着する地点ですが……眺望はそんなに良くない。
というのも写真にも写ってるけど東側は木々が生い茂っている。


金峰山方面の西側の景色はご覧のように開けています。もっと紅葉が進んだ時期とかは良い景色が見えるんですかねぇ。


南アルプス方面は雲の向こう側。雲海があるおかげで街が見えないというのが良い。
街がない姿を想像するとなんて大自然が広がり続けているんだ……という想像をして眺めていました。


9時以降は曇り予報ということだったのですが、秋らしい雲が空に広がっていきます。
そして先ほど山の裾野が邪魔して見えなかった富士山ですが、北奥千丈岳からはその姿を真正面に捉えることができます。



この日はD850を使っていたので、撮像範囲を5:4に合わせていた。
今はもっぱら3:2なんだけど、この5:4フォーマットって個人的には凄く惹かれるのよねぇ……。
このころは写真史的な勉強を一切していなかったのでフォーマットの知識がなかったんですけど、写真史から色々名作を学んでいくとラージフォーマット系の比率には憧れを抱いてしまう所があったり。


午前8時00分、国師ヶ岳。
国師ヶ岳に到着しましたが、周辺は樹林に囲まれております。
南側は開けていて富士山方面は見えるんですけどね、でも北奥千丈岳のほうが楽しかったなという思いで。
ここから東に、奥秩父縦走路に向かうことができるんですけども、ちょっと降りてみたら登山道が獣道風の道に様変わりしていました。



奥秩父縦走はいつかやりたい、いつかね。






国師ヶ岳に登ったことだし下山しながら撮影しようということで降り注ぐ日差しに浮かび上がる小物を撮影しながら下山していきます。



目を凝らして歩くと森の中の良いなぁ~がたくさん溢れているよ。


前国師岳周辺に戻ってきたあたりで小休憩、ストレス解消の話になり地面にはだしで立ったりするといいですよと聞いて露岩にはだしで立ってみる等遊んでみる。



大地のエネルギーを足裏から直接吸い上げるのです。




陽光も陰ってきたあたりで大弛小屋へと下山していきます、ガスに包まれた小屋はそれはそれで雰囲気が出てくるんだけど、予報を見たら雨マークがついているではありませんか。急いで下山です。




午前9時50分、大弛小屋。
大弛小屋に到着した時点ではまだ雨が降っていない、霧は出ているけどまだ大丈夫。
ということで、朝ごはん食べてなかったのでパフェを頂くことにしました、こんな山奥で都会的な甘味を味わうことができるなんて……。
北八ヶ岳の小屋とかもそうだけど、最近の山小屋ってこういう甘味を完備しているから良いよね。



このパフェ美味しかった、運動後だからというのもあるけども。
奥秩父縦走時にこれを食べたらどうなっちゃうんだろうね、幸せに満たされそう。


パフェを食べ終わったころに駐車場に出てみると朝の晴れ間は一瞬で、既に周囲は真っ白に……。
さらに雨がぱらついてきておりました、無理して金峰山いかないで国師ヶ岳でよかったねという話をしながら悠々と温泉へ向かいます。






午前11時20分、鼓川温泉。
下山後は鼓川温泉へ、県道206号塩平鼓平線の途中にあります、大弛峠からの帰り道に寄れる温泉です。
食事処も併設していて、そちら焼き魚定食がとってもおいしかったのでお勧め。



食事処は迷うところですが、鼓川温泉は風呂と飯を同時に楽しめて最高!






鼓川温泉ですが時期的に地産のシャインマスカットも出てきていました。
9月の山梨県登山のいいところは至る所で農家の特価ブドウを購入できる所でしょう、道の駅以外にも田舎のコンビニの軒先で農家さんがブドウを販売していることも……、そして500円とかからあるんですよね。
帰りの車の中でポリポリ食べるのにもちょうどいいなーということでブドウを購入してこの日の撮影散歩は終了となるのでした……。



家に帰ったのは昼過ぎ、数人でいけば交通費が浮くので、数人いるなら朝活のエリアとして奥秩父はいいかもね。
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