【奥秩父】御座山、石楠花と奥秩父の展望を見に長者の森から登る

2017年6月4日、二百名山である御座山に行ってきました、標高は2,112mです。
北相木村にある御座山は八ヶ岳や南アルプス、奥秩父の展望台でもあり周囲を数多くの名峰で囲まれている山。
新緑の眩しい6月、御座山はシャクナゲがたくさん咲く時期でもあり、一つのピークを迎えます。
今年はシャクナゲをあまり見ていないなと言うこともあり、石楠花トンネルを潜る登山をしてしてみたいという事で御座山に行ってみました。

快晴の空のもと歩く御座山、地味でありながら非常に楽しい山歩きが出来る楽しい山。
少々アクセスに難のある山ですが、6月に行くところに困ったらぜひともお勧めしたい山です。

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登って楽しい二百名山の一つ、麓は山菜に満ち溢れている。

目次

御座山日帰り登山に関して

■御座山について
奥秩父エリアと言えば金峰山や甲武信ヶ岳といった百名山が集中する奥秩父縦走路エリアを思い浮かべる方が多いと思います。
少し視野を広げてみると御座山、男山、白石山など地図上にはまだまだ楽しげな山が沢山。
御座山は中でも二百名山に指定されていることもあり、そこそこ人気のある山だったりします。
御座山の特徴はその展望の良さで、目の前に八ヶ岳が大きく広がる展望が非常に美しいとされています。
登山道は石楠花が沢山自生しており、シーズンになれば石楠花のトンネルを潜り抜けて歩く登山を楽しむことが可能です。

御座山の石楠花は奥秩父エリアではよく見るタイプのもので、瑞牆山などと非常に似た雰囲気があります。
規模こそ瑞牆山には叶いませんが、樹林の美しさは瑞牆山のように綺麗なので新緑の時期は特におすすめできる山の一つかと思います。

御座山へのアクセス
御座山は非常にアクセス難易度の高い山です、車を利用することをお勧めします。
車を利用する場合は長者の森ロッジをナビに打つと良いでしょう。
【新幹線】大宮→佐久平  5,380円
【電車】佐久平→小海   500円
【バス】小海→中島    100円 村営バス
【バス】中島→栗生    100円 村営バス乗り換え
【バス】白岩→小海    100円 白石登山口へ下山
【電車】小海→佐久平   500円
【新幹線】佐久平→上野  5,380円
公共交通機関合計運賃 13,140円 車で行くのが良いです。

御座山のコースタイム
長者の森登山口9:10→鉄塔10:15→前衛峰11:30→避難小屋12:00→山頂12:10-13:00→前衛峰13:30→鉄塔14:25→長者の森登山口15:30
合計登山時間6時間20分 樹林が多く長めに感じます。

長者の森からスタート

長者の森駐車場

2017年6月4日午前8時50分、御座山駐車場。
早朝の上信越道を走りやってきました御座山、このエリアは高速を降りてからがなかなか長い……。
訪れる際は下道を走行する時間を長めに考えて訪れるのが良いでしょう。
駐車場自体は結構な広さがあり、20台くらいは車を止めれるんじゃないかなと言った雰囲気でした。

長者の森駐車場

恒例の登山前トイレチェック、御座山の登山口はキャンプ場と隣接しており、そちらのトイレを利用させてもらう感じになっています。

長者の森のトイレ
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神のトイレでした、星3つが余裕でつきます。
御座山を訪れる人はトイレに関して心配することは何もない。

長者の森登山口

午前9時10分、準備をしたら早速登山開始です。
周りに何組かの登山客がおり、人気の山なんだなと言うことを感じさせてくれます。

長者の森のオブジェ

御座山登山口にはオブジェがたくさん置かれている、一体何なのかはわからないものが多い、これは怪獣?

長者の森のオブジェ

アミガサタケ……か??
女子がいなくて本当に良かった、セクハラ山じゃないかこんなのと思う僕の心は汚れている。

redsugar

どう見ても巨大なアレにしか見えないんだけど大丈夫かこれ。

新緑の登山道

登山口に向かうためにまずは車道を歩きます、車道脇にウドが沢山生えてて面白い。

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この山、山菜が非常に豊富だぞ。

新緑の登山道

登山口への指導表はこんな感じ、よく整備されているわけでもなく、朽ちているわけでもなく。

新緑の登山道

非常に気持ちがいい樹林帯歩きです、木漏れ日と新緑、足元のふかふかした落ち葉。
歩いていて楽しい山なんですね御座山は。

シダの森

前半の樹林はこのような感じで山菜とシダが生い茂る、5月にここに来れば山ウドが採れるでしょうね。
僕は家から片道3時間もかかるから来ないけど……。

新緑の登山道

前半は水場が近かった為、虫が多いです。
時期的にブヨはまだ出ていないけども羽虫が纏わりついてとても嫌。

新緑の登山道とRedsugar

しばらく歩き続けると森の様子が変わり、空が見えるようになります。
ツツジも姿を見せるようになり、本格的なスタートを感じさせてくれる。

奥秩父の山々

今日も快晴です、奥秩父の山々ですが青々としている……。
長野と群馬と埼玉の県境付近って滅茶苦茶山深いんですよね。

新緑の登山道

登山道は落葉に覆われ非常に歩きやすいです。木漏れ日が程よく、気温も涼しいため一年で一番気持ちのいい山歩きができていると言って過言ではない。

尾根道に広がる石楠花天国

送電鉄塔

午前10時10分、鉄塔。
送電線用の鉄塔が最初のチェックポイントです、鉄塔があると中央線沿いの山とかを思い出す。
低山感を感じさせるアイテムですが、御座山は標高2,000mを越えているそれなりの高さの山。

送電鉄塔

送電線鉄塔の中を通ります、すごいところに道が通っているな…。

送電鉄塔

鉄塔の足元は何本ものボルトが打ち込まれててカッコいい。

新緑の登山道

再び樹林帯へ、御座山は山頂以外は全部樹林の山なので、森歩きが苦手な人には結構苦痛な山かもしれない、森は抜群に綺麗なんですけどね。

新緑の登山道

木製の階段が設置してありますが、所々壊れているので横をソロりと通ります。

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最近木道や階段で怪我をしたので人工物に対しての信頼感がゼロです。

御座山へ

長者の森を過ぎて御座山へ。

新緑の森

ここから倒木が増えてきます。
アスレチックな雰囲気を演出してくれるアイテム程度の倒木なんで歩くのに支障はない。

ケルン

所々にケルンが積み上げられている。

白いしコース分岐

午前10時40分、白岩コース分岐。
白岩登山口方面からの登山道との合流地点になります。

御座山のシャクナゲ

ここから石楠花がスタート、登山道の両脇を彩る石楠花の道が始まる。

御座山のシャクナゲ

しばらくは石楠花を見つつ御座山を登り続けます。

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瑞牆山と同じく石楠花が登山道の両脇をずーっと彩る。

御座山のシャクナゲ

石楠花撮影タイムがしばらく続きます。次から次へといい石楠花が現れて困る。

御座山のシャクナゲ

玉ボケと石楠花のコンビをしばらく撮影し続けるのでした。
登山道は場所によってこのように石楠花の木に覆われてしまっています、石楠花の咲く時期に歩くべき山なのは間違いない。

前衛峰に向かう

木の根が張り巡らされた登山道ですが、周りが松の枯れ葉で覆われているため、とても歩きやすい、高尾山級の歩きやすさがある。

御座山のシャクナゲ

点在する石楠花が道案内をしてくれているようだ。

御座山のシャクナゲ

特にピンクの石楠花は綺麗です、華があっていい。

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暴力的な石楠花の祭り会場を抜けて行きます、まさかここまで石楠花がたくさんあるとは思わなかった。

新緑のカラマツ

落葉松ですかね、新緑でキラキラしています。
落葉松のある山は地面も綺麗になるのでとても好きです。

前衛峰へ向かう

登山道の倒木には印がついているのでそのうち解体するんでしょうね。
上のほうはよく手入れが行き届いた山だなと感じる。植林地帯が少ないのでしょうか、適度な木漏れ日が本当に気持ちいい。

御座山のシャクナゲ

青空の下に出ると痛いほどの光が照りつけます、6月の太陽は夏の片鱗を帯びている。

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このへんはひたすら登る。

山頂を眺める

午前11時33分前衛峰到着。
前衛峰の手前まで来ました、ここからまだもう一登りが必要になります。
結構歩いたので疲れました。

山頂への登り

奥秩父らしい枯れ木と倒木が入り乱れる景色が広がってきました、山頂はもうすぐです。

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前衛峰から山頂までは大した登りではないのですが、なかなかに体力を使う。

山頂への登り

森がきれいなことだけが救いです、奥秩父は長野側など北のほうがきれい。

避難小屋

午後12時00分、御座山避難小屋到着。
山頂直下にある御座山避難小屋に到着しました、ここまでくれば山頂に到着したも同じ。
小屋の窓は締め切られていましたが、中はきれいな床張りで過ごすには快適そうな避難小屋。

大展望の御座山頂上

御座山頂上

小屋の先からは一気に展望が開ける岩稜地帯が広がります。御座山の長い樹林帯のご褒美はこの山頂。

御座山頂上

山頂はこのような石峰となっており、抜群の高度感があります。
画面左側は崖なので落ちるとゲームオーバー、細心の注意を払って。

御座山頂上

気持ちの良すぎる山頂にすっかり気分を良くしたRS氏。
八ヶ岳は雲の中に隠れてしまいましたが、南アルプスがきれいに見えるから良し。

御座山頂上

午後12時15分、御座山山頂到着。
ニ百名山の一角を形成する山頂に到着です。
山頂からは南アルプス、八ヶ岳、浅間山、奥秩父を見ることができるため展望は抜群と言った所です、でもなー地味だから二百名山ということか。

redsugar

登山道の雰囲気はよく、歩いていて楽しい山なんですけどね。

八ヶ岳はガスの中、同日登っていた人の記録を見る限りでは、こちら側にだけ雲がかかっており、アルプス側はきれいに見えたんだとか。

御座山頂上

二百名山です、ダッフィー。

御座山頂上からの景色

かっこいい岩山が目の前に飛び出している、絵になる。
男山、天狗岳も見えたけど、餓鬼岳→女峰山→男山→太郎山という「ガキだった俺が女を知って男になって父になる」というストーリー登山にはこの山が必要です。

redsugar

むこう側って行けるのかな?

御座山頂上からの景色とRedsugar

山頂は人で溢れていたのですが、水を飲んだりパイン食べたりして暇つぶししているうちに一人になるチャンスが到来しました。

redsugar

すかさずセルフショットを撮影する、ソロは大変です。

御座山頂上からの景色

奥秩父方面も無事に晴れたようだ。五丈岩っぽいのが見えているし瑞牆山のギザギザとした山肌も見えている。

南アルプス

南アルプス方面は超快晴、気持ち良さそうな天気です。

御座山頂上からの景色

奥秩父を詳しく見てみましょう、うーん……緑だ……。

両神山

両神山、ゴジラの背中のような姿をした山は特徴的ですぐに見つけられますね。

御座山頂上からの景色

妙義山方面、こちらの景色はかなり個性的。
中国の仙人がいそうな、独特な石峰がいくつも林立しています。その奥にあるのは榛名??

浅間山方面

山頂の目の前に見えるのは浅間山、少し天気が悪いみたいですね。

午後の日が照らす森を下山

御座山からの下山

午後1時5分、下山開始。
山頂を存分に楽しんだので下山を開始します。

午後のシャクナゲ

午後の光に照らされて色めき立つ石楠花、午前とは一味違う色味。

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午前と午後で日の光の色が違うため、ピストンでもよく見れば景色が違うのです。

ドライパイン

午後1時30分、前衛峰到着。
前衛峰でシャリバテ気味になったので食料を補給します。
相変わらずのドライパイン、美味しい……。食欲がわかなくても食べれます。

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石楠花地点以外はかなり急ぎで歩いた気がします。

御座山からの下山

午後の木漏れ日に照らされた森はそれはそれで美しいものでした。道も歩きやすいし不満はない。

御座山からの下山

長者の森へ帰りましょう。

御座山からの下山

午後2時25分、鉄塔到着。
鉄塔では最後の登り返しが待っています、ここを登り返せばもう登りはありません。とっとと降ってしまいましょう。

御座山からの下山

折れた木がエイリアンみたいになってました、ななふしのエイリアン。

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本当によく整備された道、マイナーな山なんだけれども近郊の人にはよく登られてるんだろう。

新緑登山ということでもちろん新緑も押さえておきました。

御座山からの下山

シダが生い茂る所まで下りてきたらあともう一踏ん張り。

タラの芽

登山道わきにたらの芽を発見しました、登山道わきで発見したのは初めてです。

タラの芽

ハルゼミの抜け殻も一緒に。
この山は山菜が非常に豊富であるため、登山口の近くを探すだけでボロボロと山菜が取れそう。

アミガサダケのオブジェ
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ちん……アミガサダケのオブジェまで戻ってきました。

長者の森

午後3時30分、長者の森登山口到着。
途中山うどの株を確認するために20分ほど山中をウロウロしてしまい道草を食ってしまった。
歩くだけなら午後3時には下山できたと思います。
帰りの支度を整えたら温泉へ向かいます。

滝見の湯

午後4時5分、登山口から車で15分ほどの温泉「滝見の湯」へきました。
南相木村の温泉になりますが、御座山下山後はこの温泉が非常にオススメです。

滝見の湯

南相木村というど田舎にあるのでどんな温泉かと思っていたら……あれ、めちゃくちゃ綺麗だし施設がでかい。

滝見の湯

休憩室は漫画完備、クッション完備のねれる個室まであります。最強かよ。

滝見の湯

お風呂も非常に気持ちがよく、露天風呂水風呂を交互に行き来して最高にリフレッシュ。
風呂上り後のビン牛乳も最高に美味しかったです。
山以上に温泉のクオリティが高くて驚きました、このエリアの山に行くならここはオススメ。

滝見の湯

最後に極め付けのソフトクリームを味わいます、非常に……濃厚!!
那須高原で食べるような濃厚な脂肪分の味わいが舌と喉を刺激する一級品のソフトでした!

下から見上げる御座山

温泉をあとにした僕は北相木村へ戻り、ぶどう峠という酷道を通り埼玉まで下道で帰る。
という誰にもオススメできない後半戦を展開しました。
北相木村へ戻る途中、御座山を下から眺めることができたのですが、下から眺めると全然印象の違う山ですね、こんなに立派な岩山だとは思いませんでした。
長者の森からは緑豊かな山の一つにしか見えませんが、正面のこの姿はかっこいいの一言。
ぜひこの御座山の姿をみなさんにも見てもらいたい!

御座山のRedsugar

日本二百名山【御座山】
二百名山の一角を構成するその山は北相木、南相木ではとりわけ目立つ立派な石峰でした。
華やかさこそはないものの、歩いてよし、見てよし、温泉良し、楽しい山歩きの要素を3つも満たしてくれていたと思います。
6月という高峰がまだ雪に閉ざされているシーズンですが、少し標高の低い2,000m級の山は高山植物などが咲き始めるシーズンでもあります。
奥秩父の山は一斉に石楠花が開花し、花の季節の始まりを告げる時期。瑞牆、甲武信岳など百名山を歩いたあとであれば、ぜひ御座山も歩いてみてほしいところです。

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