2022年1月4日、東京都奥多摩エリアにある御岳山へ登ってきました。御岳山とはいっても、そこから大岳山へと登り、帰りは日の出山からつるつる温泉という御岳駅登山の定番のようなルートです。
一番標高の高い地点は大岳山の1,266m、ルートとしては奥の院から登りロックガーデンへと下ってくるという反時計回りの周回ルートで歩く形にしてみました。
年始ということで、御岳山は初詣の一般客も多く訪れ、人の営みと自然が隣り合った優しい雰囲気の中で気持ちよく登山を楽しむことが出来ます。
2022年の最初の登山ということで、のんびりとした気持ちで奥多摩の人気登山スポットを歩きます。
初詣に温泉に地酒と、旅行気分を全力で求めた御岳山登山の始まりです。
御岳山~大岳山~つるつる温泉登山の概要
御岳山、清廉な空気漂う新年の山

2022年1月4日午前10時50分、大岳山荘。
大岳山荘って営業してないんじゃなかったっけ??そんな疑問を抱きながら小屋からモクモクと湧き上がる煙を眺めるRedsugarです。新春一発目の登山ということでのんびり登山の御岳山にやってきました。
大岳山荘が営業するのか!?と思いきや小屋の補修作業をしていたらしく、小屋番さんが泊まり込みで作業をしていた関係で火を焚いていたらしい。
訪れる人々に「再開するんですか!?」と聞かれていたのが印象的。
さて、新年の空気に包まれた御岳山。初詣にもちょうどいいと思ってやってきましたが、そのカンはばっちりでかなり旅情に満ち溢れ満足感の高い登山を楽しむことが出来ました。

午前7時05分、奥多摩行電車車内。
関東近郊の山であれば電車で。昨今のガソリン高騰が理由というわけではないのですが、身近な山を見直そう運動の最中、無茶な遠征ではなく奥多摩/丹沢/奥武蔵/中央線沿線を歩こうぜということで21年後半から身近な登山を楽しんできたのですが……今回は久々の奥多摩です。
登山を始めてから最初に訪れていた思い出深い奥多摩の地、ちょこちょこ初心に帰るためにも訪れたいよね。

やはり年に数度は鷹ノ巣山登山から石尾根で奥多摩に降りて萌黄の湯でビールを飲んで帰るような、そういう登山は必要。






午前7時45分、御岳ロープウェイ。
御岳駅で電車を降りてからバスを利用して御岳ロープウェイへと向かいます、ここはちょっと離れているからおとなしくバスに乗ったほうがいいです。ロープウェイを使わずに御岳山に登ることも可能ですが、経験上僕のおすすめは「乗る」ことです。
ちなみにこの駅、お土産の品ぞろえが本当に豊富で……「澤乃井」の日本酒が本当に欲しくなっちゃう。



御岳駅のお隣沢井駅は関東ではおなじみの日本酒「澤乃井」がある場所です。奥多摩の清流で作られた日本酒=澤乃井ということで今回の奥多摩登山の終わりでは澤乃井を購入しようと最初は考えていました。奥多摩線側に下山する場合は、是非とも澤乃井のいいお酒を買ってみるのが良いかと!!


さすがに往路で日本酒をザックに詰め込んでしまうと、以降の工程でずーっと日本酒を背負うことになるので泣く泣くパス、また奥多摩に来たときに澤乃井を買うこととしましょう。
駅の改札をくぐり御岳登山レイルウェイとかかれた車両に乗り込むとものの数分で山頂駅に到着してしまいます。



ちなみに後で気が付いたけど、この駅Suicaが使えました。




山頂に向かって一直線に伸びる線路をゆっくりと車両が登っていきます、速度のせいか気分的にジェットコースターの最初の登りです。いつ一気に下るのかと不安になるような速度です。


午前8時10分、御岳山山頂登山口。
山頂駅について登山準備をしたら登山口へと向かいます。登山口はめでたいゲートが設置されていて歓迎されます。
謹賀新年ということで初詣に関しては猛烈な歓迎ムードです、こんな山奥の神社にそんなに人来るのかなと思ってたんですが、午後に戻ってきたときは超人気スポットといって差し支えない程度に人で溢れていました。






御岳山の山頂駅の展望台からは筑波山地と思われる山々が関東平野の向こう側に見えます。関東平野は本当にだだっぴろいなというのが良くわかりますね。
1月初旬は紅葉が終わってからまだ日が浅いものですから、木には枯葉が残っているものもありました。
本格的な冬枯れ、雪景色まで秒読みという所でしょうか。
朝日が差し込む参道を歩き宿坊街の先にある神社へと向かいます。






宿坊が連なる山上の集落を抜けると御岳神社への立派な階段が姿を現します、ここは道中の石塔などに刻まれた奉納主を眺めながら歩くと楽しいです。澤乃井酒造すげーなとか、「えー!●●さんも寄贈してる!」という感想を抱けて面白いです。
一番上までたどり着くと畠山重忠像がお出迎えです、鎌倉時代初期に活躍した武士で「坂東武士の鑑」と呼ばれる人気武将です。



登山では地域の武将とか、史跡が結構くっついてくる。奥多摩だと畠山重忠が見れますし、埼玉だと太田道灌とかが見れます。丹沢周辺だと後北条氏の史跡とかもあったりするんで結構楽しめます。


「初詣だしお守りを買おう!!!」
ということで、御岳神社で取り扱う特殊なお守りである「登山守」を購入しました。
登山に縁のある神社でしか中々見ないレアなお守りです。


御岳山の神社は朱と金が印象的な立派な社が特徴です。登山客が訪れる時間帯は一般参賀の人はほぼいないので、静謐な時間の中で参拝することが出来ます。朝の刺すような冷たい空気の中での参拝は気分がいいものです。


お賽銭を投げ入れて今年の登山の安全を祈ります。見れば見るほど立派な社です、奥多摩では随一といっていいんじゃないでしょうかね?






神社の裏手には様々な社がありますので、そちらまで足を延ばしてみるのもお勧め。こっちの社もかなり立派で楽しめました。


午前9時00分、大岳山へ向けて出発。
御岳山頂駅到着から1時間ほどしてようやく登山開始となります、奥の院ルート/ロックガーデンルート共に神社を少し下った分岐からスタートです。ちょっと長尾平に寄り道してから奥の院へ向かいましょうかね。


交差点のようなところから長尾平と呼ばれる関東平野を一望できる展望台があるのですが、そこからは朝ならスカイツリーを結構大きく見ることが出来ます。分岐から数分で展望台までは行けるので立ち寄ってもいいんじゃないかな。行くなら往路、朝がお勧めです。
奥の院から大岳山へ


午前9時20分、奥の院ルート入り口。
奥の院ルートは大岳山へ尾根沿いに歩いていくルートで、ロックガーデンを経由しないことからちょっとマイナーかもしれない。現にこの日もほとんど人に合うことがありませんでした。
逆に静かな山歩きをするならこっちのルートがお勧め。


奥の院は杉林の登山道をひたすら歩き続ける。


高尾ほどではないが整理された杉並木が続く登山道を進む。


時折姿を現す祠や社、奥の院まで神社の神域ということか、山中にはいろいろなものが姿を現す。


進んでいくと鎖が下げられた壁も現れます、特に使うことはないような気がする道だけど……。
歩いた感じ、日の入りを考えると往路を奥の院にして下山をロックガーデンにするのはアリかなぁ……。


奥の院ルートの途中から御岳山の宿坊街周辺と日の出山方面と思わしき景色を見渡すことが出来ます。
下山は日の出山からだから、結構な距離を戻る気がしてしまう。実際はそんな遠くないんだけどね。




午前9時50分、奥の院到着。
御岳山の奥の院は朱色の簡素な社が登山道中に作られたもの。奥の院自体からはそこまで景色が明るいわけではないが、直前の日の出山方面の景色と合わせて歩いていて気持ちがいい場所であることは確かです。


奥の院を後にし大岳山へ向かいます、ロックガーデン側の道と合流するポイントまで杉で覆われた山道を進みます。しかしこの辺歩いていて思うけど……花粉症の季節にはあまり訪れたくないものです。



重めの花粉症なので、歩くのが凄いつらいだろうなと思う。登山を始めたころは花粉症ではなかったので気にも留めなかったけど、毎年4月から5月までは登山どころではなくなってしまいました。






杉林を越えると明るい尾根道に、落葉した広葉樹がメインの場所は日が明るく差し込むため歩いていて楽しい。
冬場の登山で楽しいのはこうした冬枯れしたからこそ日が差し込む明るい道だと思う。


紅葉が終わって本格的な冬枯れの入り口に差し掛かった奥多摩、足元の枯葉も水分を失ってパリパリと音を立てて砕けていきます。霜柱などはなく、ただ乾燥し切った地面は一年で最も歩きやすいコンディションかもしれない。


時折、常緑樹が姿を現しますが冬枯れした茶色い景色の中にポツンと若々しいような緑が座っている。見ていると常緑樹って周囲のわかりやすい1年のサイクルの木々とは違う次元を生きている別の生命体のようにも思えてしまいます。
人間にもたまに年齢の割にとてもお若い方々とかが居ますが、そういうものに感じる違和感とか羨望みたいな感じがこの植物には合っているのかな。



北国にはこういう植物は中々無いから珍しい


大岳山荘手前までやってくると石を削って作られたような階段に、鎖が備え付けられたやや急な坂道が少しだけ現れます。ちょっとだけ急なので大岳山荘手前は足腰弱い方は注意したほうがいいかもしんない。






午前10時50分、大岳山荘。
山荘にやってくると何やら薪を燃やす香りが漂ってきました。この山荘はもう営業はしていないはず……と思っていたら管理人と思われるおじいさんが何やら屋根の上に登り作業をしている。
そして小屋の煙突からは黙々と煙が出ているではありませんか……!どうしたことだろうと思って見ていたのですが、親し気に小屋番さんに話しかける登山者との会話を聞けば「小屋を再開するわけではない」と。
老朽化に伴い屋根も崩れてしまっていたり、そういうものを修理する作業をしているようでした。



煙突から煙が黙々と湧き上がるその光景は、在りし日を想像させてとてもワクワクしたんだけどな……。


大岳山荘を口を開けて眺めていても仕方がないので大岳山の神社を経由して山頂へ向かいます。
この神社、御岳山で見た狛犬とは違いちょっと独特な形をした狛犬が特徴的です。
奥多摩や秩父を登山していたらよく見る形をしているので、興味のある方は社の傍に鎮座した狛犬を観察してみてください。






午前11時5分、大岳山山頂。
本日の最高到達点というか、御岳山とセットの山ともいえる大岳山にやってきました。
奥多摩では人気の山なので案の定多くの人で賑わっていて、あらゆるところでお湯を沸かす音が聞こえます。
僕も富士山を見ながらご飯を食べたいところですが、日の出山からつるつる温泉へ向かうことを考えるとのんきにしているわけにもいきません。


大岳山山頂からは奥多摩の山々から中央線方面の山々の稜線の奥に富士山を見ることが出来ます。
山の稜線が幾重にも重なったレイヤーを形成していて、一本一本が何の稜線かを眺めるのも楽しいものです。


ズームしてみてみると富士山はどうやら強風のようです……、冬の富士山は風速30m後半の予報が良く出るほど風が強い場所。この日も例にもれず風が強いという予報で、たなびく雲を見ているだけでも楽しめてしまいそうなほど。


年始ということでダッフィーもしっかり一枚。今年一年もよろしくお願いします。
名勝ロックガーデンの冬と滝巡り






午前11時40分、ロックガーデンへ向かい下山開始。
大岳山山頂までの工程を大体楽しめたので、次に向かうはロックガーデンです。
大岳山荘に戻ってきたら小屋番のおじさんが歪んでしまった屋根の上で土台をせっせと組み立てていました。
雨風をしのいできた山荘の母屋ももうすぐその役目を終えるのかもしれない。


午後に入ると少しばかり雲が登ってきて、時折木漏れ日が失われてしまいます。
この辺は冬も、夏も変わらず、やっぱり山っていうのは午前に登るものなんだなというのを実感します。


午後12時5分、綾広の滝。
ロックガーデンを降っていくと綾広の滝が見えてきます。ロックガーデンの比較的上部に位置する小さな滝で、6月等の新緑シーズンにはハイキングで訪れる人でにぎわう御岳山の人気スポットです。
ハイキングには綾広の滝あたりまでが程よいのですが、冬……というか1月4日という年明け早々では人影はほとんど見られません。




冬場は冬場で滝の近くは凍ってしまうため、変わった形状の氷の造形物をそこかしこで見ることが出来ます。
大寒の頃になればもっと大きな氷がたくさん見れるかもしれません。


ロックガーデンでサムネイル用に一枚自撮りを制作していたのですが、視線の先は冬枯れした木々でなんとも寂しい限りです。爽快感がある山頂の景色を撮影しておけばよかったかなぁ……。



冬のロックガーデンは新緑時期に比べると色彩も侘しいものになっています。これはこれで、風情があるけど中々きれいだとは言えないかもね。


綾広の滝から下流へと流れてゆく小川、この先で七代の滝になるのかな?
山で遭難したら川を下ってはいけませんとよく言いますが、こんな小川だと降りたくなる気持ちもわかる。
けどこの先にある七代の滝は落差が凄まじく、とてもじゃないけど生身で降りれるような場所ではありません、小川を降るのはハイリスクすぎるよなぁ……。




綾広の滝から降った地点では小川に氷が、クマムシみたいなかわいい形に成長した氷がそこかしこに。


小川沿いの広間のような地点に到着すれば、次のチェックポイントである天狗の像はすぐそこですね。


広場から再び上り坂を上がっていくと何やら特徴的な岩場が見えてきます。これが「天狗岩」です……名前のまんまですね。岩の上には天狗像が2体奉納されています。


天狗岩は上部はもちろん危険だからいけないんだけど、天狗像のすぐ近くまでは一応行けるようになっています。そこまでの道のりは中々圧巻の景色で、岩を覆い隠すように縦横無尽に伸びた杉の根が凄まじい生命力を感じさせてきます。



この杉の根周辺は見る価値大ありです、杉の根の生命力あふれる姿もそうなんだけど。人の手にさらわれて陶器のように磨かれた木肌もいろんなことを想わせてくれます。


天狗岩上部に登れば天狗様の像が、ここは手前に金網があってそこから先へは登っていけません。(危ないからね)


杉の根をよく見ると何万という人に握られたらこうなるんでしょうか、まるで漆で表面を加工したような艶、照りを持った木肌に変化してしまっています。自然に対して人間が長期で、握る/踏むっていう行為を何年も何年も続けてきてこういうものが生まれていると考えると、いいことも悪いこともいっぺんに思い浮かべちゃう。



色々考えたくはなるけども、一つだけ。こういう質感、磨かれた木肌の持つ視覚的、触覚的な魅力は確かにあるなと……。何か触れたくなる魔力がありました。






午後1時10分、七代の滝。
天狗岩から急な階段を降り七代の滝へと降ります、この七代の滝ですが……寄らなくてもいいスポットではあります。ロックガーデンからさらに下部に位置していて、御岳山には登り返さなくてはいけません。
結構疲れちゃうと思う、そして、景色が素晴らしいかといえば普通の滝ですよっていう感じです。



この降りて、登ってが結構つらい!!


七代の滝を見た後は御岳山への登り返し、この登り返しが非常に急です……。途中一か所また根がグロテスクに成長した木々を眺めれる場所などがありますが、写真なんてとってる場合じゃねぇというくらい息が上がる。


奥に光が見えてきて、御岳山の宿坊までもう少しという地点まで来ましたが、積み上げられた石段がまだまだ続く眺めにぐったりとしてしまいます。仕方がない、仕方がないから登るけども!
関東平野の展望台「日の出山」からつるつる温泉へ


午後1時35分、御岳山宿坊街。
御岳山に戻ってきたら結構な観光客と登山者が宿坊街を歩いていました、今日1月4日なんだけどな……結構山に来る人いるんだなと感心したものです。写真では人はまばらですが、実際はこれの二倍くらいは歩いていたと思います。お店も所々開店していて、結構人が入っていたのが印象的。


日の出山への分岐なんですが、宿坊街の途中にこんな感じで……こんな感じで朽ちてるんですよね。



一瞬見落とす可能性のある分岐点。


さてこの日の出山への指導標、こいつに従って宿坊街を抜けていきましょう。



こういう時に開放は役に立つよなー、御岳山に到着した時点でXF50mmf2に換装しました。普段の練習の成果か、換算85㎜くらいならつけたままでも登山できるようになりました。






日の出山に行く途中に見つけた柚子ピール、午後に入り宿の方が置いてくれたんですけどもこれは買っておいてよかった……。一つ購入して食べながら歩いてみたのですが「大変美味しい」ので二つ買っておけば!!と後悔しました。



登山中にこんなにおいしいエイドにありつけることはそうそうない、里山を歩くときにこういう露店があったら絶対に買っておくといいですよ!


日の出山までは杉林の平坦な登山道をひたすら進む、退屈な道ともいえるが柚子ピールのおかげで一瞬で歩けました。






午後2時20分、日の出山山頂。
ピールを食べながらのんびり歩いてきたので約1時間で日の出山到着となりました。日の出山への道はそんなに展望はないんですが、一か所御岳山を振り返ることが出来るポイントがあります。これまでの工程を振り返る感じがしてちょっといい感じ。



日の出山自体は東京の初日の出スポットらしい。関東平野を一望できるこの山からは真東にご来光を迎えることが出来るとか。だから近くに山荘があるのかな?


日の出山からの景色といえばこの関東平野遠望、空が高い……。真横に走る地平線を見ていると関東平野って本当に平坦なんだなと思わされる。


日の出山から見る関東平野を楽しんだらつるつる温泉への下山となります。日の出山からの下りは非常に整備されている階段を利用します。この階段結構緩いんだけど調子乗って走ると転びそうになるのでご注意ください。


下山途中、山頂よりも良く関東平野を見渡せるポイントがあります。山頂だと木が邪魔している箇所が多いのですが、ここは木がちょうどなくて標準レンズくらいでもスコーンと抜けた風景を捉えることが出来るかと。
大きな雲が空に止まる東京は何か非現実的な見た目でした。






途中から指導標には「つるつる温泉」の表示が現れます、最初これが結構距離があるなと思わせてくれるのですが、緩やかなつづら折りの坂道を小走りに降りていくと山道はあっという間に終わり車道に出るわけです。
車道を大通りまで出れば温泉は近い……ただ温泉までは少し上り返す。


午後3時15分、つるつる温泉に下山完了!
登山口から車道を歩き、若干坂を登るとつるつる温泉へと到着します。1月4日だというのに一般車の駐車スペースは結構埋まっていて人気スポットであるということを見せつけられてしまったぜ……混んでるのかな?
つるつる温泉は温泉と食事とお土産をここで全部済ませることが出来ます。


つるつる温泉は料理も豊富、名物か赤いうどんというトマトベースの風変わりなうどんなんですけど、前回の登山で食べたしな……。ということで今回はカルビ丼にネギチャーシューメンマを頼みそこに地ビールを追加しました、下山後の魔のちょい飲みセットです。


明治復刻地ビールは明治20年にJAPAN BEERの名前でビールを醸造していた石川酒造のお酒。明治時代主流だったエールビールを瓶詰めしたものということですが、僕このエールビールの味好きなんですよ。ビールらしい味がするっていうか、市販のスーパードライ等も美味しいんだけど、この味のこさというか苦さみたいなのがあると最高だなと常々思っていたわけです。苦味が強くて香りが強い…、焦がしたような香りというか強い味がしっかりとある。黒ビールまでは行かないものの濃口な味はつかれた喉にガツンときました。個人的には好きなタイプのビールです。


温泉と食、そして地ビールをしっかりと楽しんだら最後はお土産です。
つるつる温泉で購入することが出来た日本酒の中で気になったのは中村酒造さんの奥多摩です。あきる野地域のいくつかの蔵元の日本酒がここにはおかれていましたが、今日は奥多摩登山しに来たんだし「奥多摩にしよう!」ということで決定。追加で柚子胡椒も購入しました。



地味に勧めたいのが、柚子胡椒や唐辛子といった調味料。地域性が出ますし、旅の味がします。






登山、風呂、食、酒……すべてをやり切ったんだという久々の充実感を胸に、子供が喜びそうなバスに乗って帰路につきます。新年一発目の登山からちゃんと楽しめて本当に良かった、そして奥多摩という全てが揃ったエリアが近くに合ってよかったなと心の底から思う次第です。
奥多摩の山と里、山と文化的な楽しみを1日で味わうことが出来るなんてすばらしいです。


冬の短い日が沈みあたりが暗闇に包まれる中、見慣れた中央線カラーの電車に飛び乗り気が付けば西国分寺へとたどり着いていたのでした……。運転しないでいい登山って素敵です。



近場の電車登山は最高だぜ!


そして待っていました、最後に購入した日本酒。その名も「奥多摩」!!!
久々の奥多摩登山にふさわしい名称のお酒を手に入れてしまいました、味は辛口とのことですが、飲んだ瞬間爽酒ではなくしっかりとした甘みが若干広がる……端麗辛口といった感じで美味しい。
日本酒だとかなりしっかりと伝わるタイプの、香りが強いタイプだと感じました、日本酒度は+2だそうです。
甘ったるく後味が鼻につくような感じはなく、最初甘いけどそのままスッと香りが抜けていくので飲みやすいお酒でした。



帰ってきた後に酒を開けるのがいつも楽しみになりました、成人の登山はお酒を楽しむのもお勧めです。


コメント