2021年7月25日、4日間にわたる飯豊山登山でしたが、今回の記事はその最終日です。
飯豊山荘から入山し、北股岳や烏帽子岳を経由して本山までの稜線を歩き、その後再び来た道を戻る過程で大日岳に登る。といったように飯豊山の稜線に可能な限り滞在し続けるということをコンセプトに挑んだ夏の一大登山。
最終日は飯豊山の中でも最も居心地がいいであろう梅花皮小屋から飯豊山荘へ、丸森尾根を利用して下山を行います。最終日は前日と同じく快晴の空に恵まれ、飯豊山の北方まで続く稜線とその先、朳差岳までが奇麗に見える素晴らしいコンディションの中での登山となりました。
汗にまみれた灼熱地獄の一日目、ガスに涙し青空に歓喜し虹に驚嘆した二日目、飯豊最高峰大日岳の快晴に安堵した三日目……、そして四日目は初日に見ることが出来なかった北股岳から北、ギルダ原の快晴の景色を見ながらの下山。
過ぎれば十二分に満足と言える結果を持って帰ることが出来たと自負することが出来た飯豊山でしたが、最後にやってきた丸森尾根の記憶……、それは下山ですらその過酷な道のりから脱水ぎりぎりという状況が生まれてしまうという苦いものでした。
最後の最後まで気が抜けない飯豊山、最終日の記録です。
今回の飯豊山登山の概要
北股岳で見る朝焼けの飯豊連峰
2021年7月25日午前3時20分、梅花皮小屋。
最後のラーメンをすすりながら、出発準備を整えるRedsugarです。4日目にして持ってきた食料をちょうど使い切る形になりました、あとは携行食料だけとなりますが予定通りです。ただ、量を食べているとはいえ栄養が偏っている気がする(サプリが効いている気がしない)
食料や水が減り、少しだけ軽くなったザックを背負い、ひんやりとした空気が流れる飯豊山北の稜線へと向かいます。
この山にいる間、大量の棒ラーメン、ソイジョイ、飴、サプリ、アミノバイタルを食べたけど、ラーメンに入れる野菜を今後はもう少し考えたい、さすがに飽きる。
午前4時15分、梅花皮小屋前。
梅花皮小屋を出てあたりを見回すと日の出直前の、まだ闇に包まれた大地と光に包まれる空といった、二元論的な景色が姿を現します。地球上では毎日どこかで起こっている景色なんだけど、山の上に来ないと中々こうして、自覚的というか、驚きがこもった景色でみることが出来ません。
早起きすると、あたりは暗いけど空は明るいってことはよくある。けど自分が暗い側にいるから、その暗さに自覚的にはなれないんだよね。
大日岳を眺めると雲一つない、見るたびに思うけどあれは一つの山であって。飯豊山とはもはや別のものに見える。
午前4時30分、梅花皮小屋出発。
下山日ということで、梅花皮小屋から北股岳へ向かい日の出を迎え入れることとしましょう。
今日も一日、午前は快晴でありますように……。そんな願いを聞き入れてくれるかのように、空には満月がポツンと浮いていました。
北股岳への登りは「辛い」です。初日に夕日を眺めるために北股岳へ登り返そうかなという気持ちになっていましたが……絶対やめたほうがいいよこんなつらい道。汗かくだけだよ……。
そう毒づきたくもなるような斜度の坂道を登るさなかご来光となりました。
いや、マジこの斜面はキツイ!下りは滑りそうだったし、登りはめっちゃ息が切れる!!
紫色に包まれるあたりの景色、このご来光の前後の不思議な色の世界に何とも言えない魅力がある。
夏の花は不思議と太陽に向かって顔を向けているものが多いような気もします、このニッコウキスゲもご来光を眺める人のように、太陽が昇ってくるその方角に顔を向けていました。
冬の花であるロウバイとかは下向きに咲くけど、この辺の太陽の位置と花の向きって調べると面白そうだよね。
北股岳山頂はまだまだ先です、コースタイム上で40分の登りは伊達ではない。4日目にして朝起きた直後にこの登りは目が覚めるというか、いきなりそんな気合出して登るの嫌ですという気持ちが先行してペースはゆっくり。
「絵になる岩場」がちょこちょこ途中にあるので、ご来光を撮影するという名目で休憩しながら山頂へ!
「絵になるイブキトラノオ」が沢山途中にあったので、ご来光を撮影するという名目で休憩しながら山頂へ!!
「絵になる石転び沢と雲海」が途中に見えたので、ご来光を撮影するという名目で休憩しながら山頂へ!!!
とにかく登りがきつくて写真をとりながら登ったんだい
ゆっくり登って良いこともありました、山頂でご来光を迎えると中々途中の景色に気が付かないものなんですけど、急がず周りを眺めながら歩いていると、歩いてきた自分には感動的な景色がいくつも落ちてるんですね。
遠くに御西小屋が見えるんですけど、あんなところから僕は歩いてきたのか、とか。
雲海の下に眠る飯豊山荘や、さっきまで寝ていた梅花皮小屋とその上に続く天上の稜線とか……。
そして、遠くに見える山々、大朝日岳の奥に見えるのは月山かな、遠くの山にも思いをはせるというか。
歩いたときの思い出が目の前を一瞬横切り、何とも感傷的な気持ちになれるのです。
映画を見ていて、伏線が回収されて晴れて感動的な気持ちになるような……。
過去の経験が今のこの感動を形作ってくれている、という感じです、縦走や旅はそういう「初日を思い出す感動」ってあるやん?
家ではないどこかに身を置くことによって、そこを離れる寂しさというか感傷を気軽に得ることが出来るというと、感傷ポルノのために旅するんじゃないよという突っ込みも聞こえて来そうだけども。
こうして自然に身をうずめて自分の日々の生活を振り返るのも心の洗濯として良いんじゃないでしょうか。
さて、北股岳山頂までやってくると今度は門内小屋までの稜線がばっちり。初日はガスの中を歩いていたのでこんな雄大な景色を拝むことはできなかったんですけども、今度はしっかりと見ることが出来ましたよ。
午前5時10分、北股岳山頂。
北股岳山頂では同日梅花皮小屋に泊まっていた方々がご来光を楽しんでいました。山頂の鳥居や指導標は傾いた日に照らされ、まだ暗い地面に明るいシルエットをぎゅっと押し付けているような状態。
僕は朝大量のラーメンを食べ、大量のミントオイルで虫防御も完璧にしていたので、このまま門内小屋へと向かいます。
花の楽園ギルダ原と門内小屋
北股岳山頂から門内小屋までは、ギルダ原と呼ばれるファンタジーRPGに出てくる地名のような一体を通過します。どの辺がギルダ原なのか、厳密には歩ているときはわからなかったけど。
ハイマツ帯ではなくて草原帯、かつ花の群生がある場所がいくつかあるのでその辺だろうとざっくりとした認識で歩いていました。
それはそうと、影北股岳がデカい……波平や海平みたいなひょろんとしたいでたちのイブキトラノオがちょっと面白い。
太陽がぐんぐんと上がり青い空が姿を現しました、この午前の早い時間帯に見られる爽快な青空。この時間がやっぱり山では一番いい、一番気持ちがいい爽快感溢れる景色で世界が満たされる瞬間だと思う。
最高な時間は6時から9時の午前の早い時間帯といった感じで、この時間は山の地面、植物、昆虫のすべてが生き生きとしている時間だと思います。草花も朝露を纏って瑞々しくってねぇ……!
北股岳から先の稜線は緩やかなアップダウン、初日と違い体力的に余裕のある状態で歩くこの道は快適でした。
稜線上に立つ門内小屋、晴れていると奥に朳差岳の小屋が見える。最初は飯豊山の北側の稜線はオマケ程度に思っていたけど、そんな考え方はバカだった。むしろ飯豊山は山形県側の稜線が素晴らしい、この北股岳から朳差岳まで続くなだらかな稜線を一度見ると、この稜線を歩きたいという欲求がむらむらと湧き上がるくらい素晴らしい。
遠方に大朝日岳、そして手前には雲海、丸森と梶川の尾根は雲海へ向かってすとんと落ちるように降っている。
それに対して朳差岳までの道のりはなだらかで美しかった。
石転び沢側といいますか、飯豊山も東西で山の形状が違う部分が多くて、飯豊山荘側ってごつごつしていて切れ落ちてるんだけど逆側って結構なだらかだったりする、雪の関係でこうなってるのかな?
山の影から次々に小さなピークが姿を現していきますね。
画面中央の双子ピークの奥の稜線って……もしかして二王子岳を要する一連の山々?
北股岳から門内小屋、ちょうどギルダ原と呼ばれるのがこの写真の周辺だと思うのですが。
笹が中心となり緩やかなアップダウンが続く穏やかな稜線地帯です、所々にニッコウキスゲの群生があったりして非常に心地いい。何よりも歩いていてすごく楽で、楽しい!!
ニッコウキスゲの群落は朝の時間帯だとまだ影の中だったりするんだけど、結構な数がここには咲いているのです。
朝露で濡れたつややかな花びらは何とも言えない艶を持ってます。よくバナナみたいな花だとこのブログでは書いてましたけど、なんだろうね時間によっては官能的な質感を持っていると思います。
飯豊山の西側、新潟県側を向いてみるとこちらも長ーい尾根が海に向かって伸びていく。
ただこちらはかなりアップダウンが細かく激しい、きっと向こうは僕の知っている新潟のベト山というか、険しい道がたくさん用意されているんだろう。
画面右の尾根もまた結構すごい景色だ
ニッコウキスゲ以外にも初日に見たクルマユリやマツムシソウが沢山。8月に入ればこの辺りはキスゲじゃなくてマツムシソウで彩られるらしい、夏の間は毎週違った花が見られる、そんなところが飯豊山だと小屋番さんは言っていた。
朝や夕方はこういう山肌から浮かび上がる像に目を奪われてしまう。
門内小屋までの道が楽しくて楽しくて、中々歩みが進まない。もうすぐこの稜線も終わってしまうと思うとなんかとてももったいない気持ちになっちゃってね。
飯豊本山から御西小屋までのあの穏やかな道も素晴らしかったが、このギルダ原周辺も負けていない。
歩き心地と眺望という意味ではむしろこっちのほうが満足感があるのではないか。
少ないおつまみをチビチビと楽しむようにゆっくりと、牛歩でやってきた門内岳。稜線歩きということであればこの飯豊山北股岳周辺の尾根は僕の登山の記憶でも屈指の心地よさだった。
午前6時45分、門内小屋。
大分ゆっくりと歩いて到着した門内小屋、もちろん小屋にはもう誰もいなくて、梅花皮小屋からの縦走者がザックを降ろして休憩しているだけ。小屋番さんも朝忙しく働いていて、ジュースを買う気にもなれないので行動食をかじり、ウォーターパックの水をすすりながら休憩することに。
「まだまだ時間はあるから、丸森尾根を降りようかな」
最初は登りで歩いた梶川尾根を歩く予定だったけども、時間的な余裕もある最終日は丸森尾根を降ろう、そう決めたのがこの門内小屋でした。
この判断は正解で、丸森尾根のとりつきまでは素晴らしい景色が続くこととなります。
地神山、遥かなる朳差岳への稜線
門内小屋を出発して振り返ると北股岳、梅花皮岳の山肌がバチっと目の前に姿を現します。
どうですかこの雪渓が残る美しい山肌は……!はるか向こうに飯豊本山、手前に向かって梅花皮岳、北股岳と並びます。
初日はこの景色を見ることが出来なかったけど、最終日に最高な山肌を見ることが出来たと思います。感動、感動ですッ!!!!
振り向けば絶景、という状況で楽しみが前にも後にもできましたね。
地神山へは門内小屋から1時間40分、途中の景色も素晴らしい。
胎内側は濃い緑に覆われているけど所々岩が姿を見せる、でも雪で研磨された山肌は東側とはちょっと様子が違って見えた。
午前7時40分、地神山。
門内小屋から1時間ほどで地神山についてしまいました、コースタイムが大分多く見積もられていたのか、穏やかな稜線歩きだったので快適に歩いたら結構早く着きました。
地神山からさらに北を眺めるとその先には朳差岳へと続くなだらかな稜線がくっきりと浮かび上がります。
この稜線……、めちゃくちゃ気持ちがよさそうだ、歩きたい……!!
地神山まで思ったよりも大分早く到着してしまったこともあり、慌てて自撮りをしたと告白しましょう。
この先地神山北峰で丸森尾根に突入するので、稜線を拝めるのはこのあたりが最後になってしまうのです。
稜線を歩き続けたいが、ここから先はとんでもない樹林帯。
地神山から北峰へ、画面右上のピークがこの度の最後のピークとなります。あそこを越えると丸森尾根に向かって下降していくことになる。
地神山北峰周辺からは梶川尾根の雪渓が潤沢に残った山肌や、頼母木小屋がすぐそこと思えるくらい近くに見えるのです。
頼母木小屋方面もめちゃくちゃいい所に見えたんだよなぁ……。
午前8時10分、地神山北峰。
頼母木小屋を眺めながら、朳差岳まで歩いてみたいという気持ちを抑えながら。下山するぞ!!!
トンボよ、僕の代わりに朳差岳まで行ってくれ。
丸森尾根、稜線に別れを告げよ
頼母木小屋まで続くこの稜線、これまで以上に平坦で穏やかで、森林限界らしく木々のない美しい景色が広がっていきます。そしてそれはどこまでも……画面奥の朳差岳まで続いていく。
この稜線を、いつかつなぎたい。
地神山北峰から丸森尾根へ、梶川尾根の山肌を眺めながら標高を下げていく。梶川尾根を歩いているとこの雪渓郡には気が付かないっていうのは結構大きいと思う。丸森尾根を歩いて良かったなと思うのは、梶川尾根を眺めて降りれること。
そして丸森尾根の良い所、高層湿原の規模が梶川尾根よりも大きいと思う、山肌のほとんどが草地でニッコウキスゲも見られるし、個人的には上部の眺めは圧倒的に丸森尾根だろうと。
降っていくと飯豊山荘へと続く集落が見える。確かに飯豊山は山深いけども、日本の山っていうのはそのほとんどがこうして生活圏と接している。人がいない自然だけのパラダイスみたいなもの、そういったものを求めて山に来ても中々出会うことはできないんだよと思い知らされる。
唯一北海道大雪山の忠別岳あたりだけ、人里や人工物が全く見えなかった覚えがある。人がいない、動植物の楽園、テレビでよく見るようなそういう景色は大陸に行けばみられるのだろうか?
自分以外誰もいないような、未開の高層湿原のような楽園的な景色を独り占めしたいと夢想しながら、足元にコロニーを形成するチングルマに、その楽園の断片を重ねて愛でる。
丸森尾根はチングルマの規模も全然梶川尾根よりも大きい……、これは間違いなく登りは梶川尾根、下りは丸森尾根という方程式が出来上がった。
午前9時00分、丸森尾根上部、森林へ入る。
森林限界が終わりました、もうここから先は圧倒的下りと樹林の世界です。たぶん新潟や福島県の山の中腹と変わらぬ景色が広がっていることでしょう……。
灼熱へ帰るのか……、南無三!!
丸森尾根の下山、それはかなり必死なものでした。梶川尾根もそうだけど長い、長いんだよここ。
そして同じ景色が延々と続くような錯覚、ひたすら足元に注意しながら駆けるように降ります。
午前9時30分、夫婦清水。
丸森尾根の唯一の欠点としてはこの夫婦清水、ぬるいです。
五郎清水はキンキンに冷えた水が出ています、すごい下らされて腹が立つけども……水は美味しい。
でもこの夫婦清水はそんなに冷えてない、降る必要ほぼないんだけど、飲まなくてもいいやと思えた水でした。
陽が登り雲が黙々と湧き上がる午前10時付近、丸森尾根中腹ももちろんムンムンの湿度と気温、汗により体力がじわじわと削られていく。
俺が降りるのが気か、俺がへこたれるのが先か。
飯豊山荘、旅の終わり。
丸森尾根を必死に降り続けて飯豊山荘の屋根が見えてきたその時、時にして10時10分。
駆けるように降りていた僕の体に異変が起こります、足が……上手く動かない。
水も量を減らしていたんだけどどうやら脱水しかけているのと、朝食分のエネルギーが底を尽きてしまったようで完全に身体がシャリバテと水不足に陥っていました。
何か、何か補給できるものはないか……!!!
その時、ザックのウエストポケットから、登山口で警察の方からもらった塩飴がポロっと出てきました。
それは塩飴で、なんとタイミングのいいことかと感動し思わず雄たけびを上げてしまった。
うぉおおおおおおおおおおッ!!!!
前後に登山者が居たら「誰か落ちた!?」と勘違いするような声を上げてしまったのは申し訳ない、でもこの時はそれくらい塩飴が嬉しかったのです。あと叫ぶ元気が残っていたので希望が湧いた。
塩飴のおかげで気持ちが上振れしぐんぐん降っていきますが、本当に最後の最後、道が細いわ急だわで丸森尾根の起点付近は下りだと滅茶苦茶怖いなと思った。
午前10時40分、飯豊山荘下山。
4日間にわたる飯豊山ハイキングが……今終わる!!!
この登山口へたどり着いたとき、まず最初に風呂に入れることとコーラを飲んでいいんだということで、心の底から声にならない声が漏れそうになったというか、なんか変な息が漏れていた。
下山して、でもまずは身体をきれいにね。ということで車に戻りロックを解除。鍵を落としているんじゃないかっていつも不安になるけど、大丈夫でした。飯豊山荘のバス停を見て、自分もこれが使えればなと思いながら山荘へ向かい、コーラとノンアルビールを注文する。
プハッ!!う、うめぇ!!うぅっ……うんめぇえええ~!!!
下山後の飲料、それはなんであったとしてもキンキンに冷えていれば言葉にならない言葉が出る。
そして、1リットルくらいはとにかく飲みたい、脳がもう無理というくらい飲み干したい。
今回の登山ではZ5は本当に役に立ってくれた、ありがとう。ニコンの中ではとってもお買い得なZ5、Z6IIじゃなくても僕は全然大丈夫でした。
さて、下山後は普通であれば飯豊山荘のお風呂に入るもんです。ですが僕は車でこの地にやってきているので、別の風呂へと向かいます。それは飯豊梅花皮荘の露天風呂!
この周辺ではとても野趣に溢れた天然温泉で、飯豊山荘からもほど近いため車で来る際は是非こちらをお勧めしたい。
ツルツルのテッカテカになれるくらい良い温泉ですよ
そうそう、飯豊山荘では珍しくTシャツを買いました。普段はこういうの買わなくて、過去トムラウシと月山で購入したんだけど、さすがに飯豊山では欲しくなってしまいました。
手拭いを買う山はいい山、Tシャツを買う山は超いい山としている。この山はトムラウシクラスのいい山と僕には記憶されました。
梅花皮荘では食事も提供しています、周辺には蕎麦の名店もあるんだけどちょっと耐えられなくて、天そば定食を頼んでしまった……ノンアルもつけて完全にやり切った気持ちになれた下山後の温泉。
その後、家族の待つ山形に帰ってからもすぐにラーメンを食べに行ったりと、登山で失った油と肉を取り戻すかのように貪食になった一日でした。
その後、山形の帰省を楽しんだ後に関東へと帰ってくるのですが、義父から渡されたのは「羽黒蕎麦」
山形のどのスーパーでも購入することが出来るこの羽黒蕎麦ですがあなどってはいけません、滅茶苦茶レベルが高いというか、スタンダード。のど越し、味、風味のバランスが良くとっても美味しい蕎麦なのです。
ということで、蕎麦と山形県産シャインマスカットを食べながら、この飯豊山登山は全工程を終了となるのでした……。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
飯豊の記事、全部拝見しました。
天国と地獄、全部ひっくるめて素晴らしい山行でしたね。
稜線の景色、たくさんの高山植物、虹・・・どれをとっても本当に綺麗です。
ろっぴ様
ありがとうございます!
飯豊山は長いということ以上に標高が低いことによる真夏の環境……に苦しめられました。
東北なのに熱帯系というような思いをしたのは初めてです。
次回は……次回は涼しい時期に歩きたいと思います。