2018年9月17日、奥多摩にある海沢渓谷から大岳山に登ってきました。
海沢渓谷は美しい渓流と滝が特徴的な登山道です。
奥多摩にしてはとても巨大な滝があるということを聞いていた登山道で
いつか歩きたいなと考えていたのですが、この後写真の練習で一人で何度も訪れるとは思いもしない場所となりました。
今回は海沢渓谷で写真の撮影を楽しんだのち、久々の大岳山から鋸尾根を利用して奥多摩駅に下山するという登山行程を歩みます。奥多摩の山といえば渓流を楽しめるようなところはそんなにないと思っていたのですが、この海沢渓谷ー大岳山ルートは水にあふれたマイナスイオンたっぷりな登山が楽しめるので奥多摩を訪れる多くの人にお勧めしたいと思えるコースです。
仕事に疲れた、上京してきて都内で暮らしているとストレスが知らないうちに溜まっていく、そうしていつか擦り切れてしまうのではないかという恐怖、そんな不安なときに、子供の頃遊んだあの自然に、冒険に行きたい。
そんな時にお勧めな、奥多摩は近くて遠い東京の自然。休日に立川まで出向いて奥多摩行きの電車に乗るだけでたどり着けます、海沢渓谷はそんな奥多摩行の選択肢の一つとして見てみてください。
それでは早速行ってみましょう、奥多摩写真撮影登山の旅です。
海沢渓谷は東京のオアシス
滝、川、海沢渓谷!
渓流沿いを歩くとマイナスイオンにあふれていて気持ちがいい、いや、マイナスイオンが何かとかプラシーボとかはいいんです。川苔山とこの海沢渓谷の楽しさは冒険感を気軽に楽しめる渓流沿いの登山道の楽しさにあると思っています。
撮影目的で歩いていたとしても、ネジレの滝から先の大滝に向かうまでの道とかは山歩き感に溢れていて、自然と歩くのが楽しくなります。川沿いの岩を飛び越えながら、川に落ちないように進むなんていう子供時代のような遊びだってできるわけです。
景観でいうと何箇所か撮影スポット的な場所がここには現れます、ネジレの滝は代表的なものですが、それ以外にも一つ前の画像の大滝などがあります。海沢渓谷自体は車で入り口までこれてしまうので、ネジレの滝までやろうとすれば30分もかからずにやって来ることすら可能です。
ストレスを吐き出しにゆっくり歩くもよし。撮影を自分に義務付けて必死に歩くもよし、そのどちらでも割とかんたんに歩くことが出来る優しさに満ち溢れた登山道です。
ただし、入り口までの道のりは遠く、つまらないと思うかもしれません。そして途中のトンネルはちょっと雰囲気よくないので、徒歩で向かうときはお気をつけください。
海沢渓谷から大岳山登山について
2.白丸から遠い海沢園地
2018年9月17日午前5時40分、白丸駐車場。
奥多摩は海沢渓谷に行くためにやってきました、白丸駅駐車場。奥多摩には町立の観光用駐車場がいくつかあるため、その一つを利用して今回は海沢渓谷にアクセスします。
海沢渓谷を歩くだけなら入り口まで行ってしまうのが良いのですが、今回は大岳山を登って久々に鋸尾根を歩きたいなと言う気持ちが強く、ですよね……。
白丸駐車場を出発してまずは奥多摩の道を海沢渓谷の入り口を目指します。
1時間以上の時間がかかるので、心して歩きましょう。歩いてみてわかる、いかに駐車場からこの渓谷が遠いかという事実。
海沢渓谷に到着するまでってすごく時間がかかるのですが、代わりにいい景色が見れます。
この日は奥多摩の真緑の水面が、朝ということもありきれいな鏡面反射になってました。
白丸から海沢渓谷へと向かう道の一つに遊歩道があります、今回はその遊歩道を利用して進みます。
白丸から海沢渓谷へ向かうには集落を一つ越えていくこととなります。
道中栗がたくさん落ちてるな……。奥多摩の集落には素晴らしい栗の木が沢山あるようで、中華の甘栗のようなサイズの栗が大量に落ちていました。
本当に売り物になるレベルの栗がたくさん落ちているので、正直放置するのがもったいない。
「何個か持って帰ってみようかな……」
思わず拾って集めてわかる栗のすばらしさ、本当に大きな栗です。ていうかこれ畑の栗が道路に転がってきたんだろうか?
拾った栗を道端の畑に移動させてあげて、先に移動することとしました。ここはアメリカキャンプ村の入り口、奥多摩海沢渓谷の渓流の入り口となります。
ここを走っていくやつはキャンプ場利用者、登山客くらいしかいないかな?
道を進んでいくとアメリカキャンプ村が出てきます。奥多摩の有名なキャンプ場で、週末になれば多くの人でにぎわうようです。
アメリカキャンプ村を過ぎるとすぐに素晴らしい景色が姿を現します。道端の渓流に降りて三脚を立てるだけでいい景色が撮れそう。渓流の撮り方などは特に練習をしているわけではないので難しいですね。
渓流地点を越えるとトンネルが現れます、このトンネルがなかなか恐ろしい……。ヘッドライトが正直欲しいです、足元真っ暗なので全然足元見えねぇーーッ!!車が来たら割と一発でアウトになるような道なので、足早に歩いていきたい。
午前7時25分、海沢園地入り口。
海沢渓谷の入り口に到着しました……。白丸駐車場からめちゃくちゃ遠かったんだけど!!
海沢渓谷から大岳山に行くのならばこの道を通らざるを得ないのですが、海沢渓谷だけでいいのであれば、ここまで来るまで来てしまうのが良いです。
Let’s go MOUNTAIN!!!さっそく登山開始してみましょう。
ちなみに、海沢渓谷の入り口にはトイレがあるのですが、まぁ―あんまり使いたいとは思わない。
トイレを越えると海沢渓谷の看板、ここが海沢渓谷のスタートです。鬱蒼とした緑に覆われた道ですが、少し奥に入ればきれいな景色が広がります。
水がザーザー流れる素敵な状況、都会のストレスが流されるわ……。でも同時にここまで歩いてきたことによる歩行のストレスが半端ない……!!白丸駅でて5分とじゃないんですよねここ、白丸駅でて徒歩1時間以上かかる。
スタート地点には橋が架かっておりこれを渡ると海沢渓谷スタートです。
一応この後大雨で地形が変わったりしているのですが、入山可能時であれば道はあるはず。この木道って濡れてるとツルンって滑ってそのまま川にぼちゃんと落ちそうで怖いですよね。僕は落ちた経験はございませんが、落ちた人は何人か知っています。
渓流撮影に最適な海沢渓谷
海沢渓谷はスタートから大小さまざまな流れがあるため、写真を撮るには事欠きません。
さっそく三脚を立てて撮影を楽しみながら登山をすることにします。
今回は海沢渓谷初めてということで、時間を決めて撮影していきます。時間を過ぎたらすべての装備をしまって大岳山に行かなくてはいけません。チキチキ撮影登山スタートです。
最初の小さな滝がある場所は楽しみやすいです、ザーザー流れている滝を撮影していきます。
三脚を立てて撮影しているといろんな人が歩いてきて怪訝そうな顔をしてみてきます。
「何やってるんだこの人……」という顔をされて困る。
本流の方を見てみるとコケが付いた岩に清流が絶え間なく打ち付けます。
「何でも撮れそうな場所だなぁ……」という状況なのでプラプラとその辺を歩きながら
三脚を立てて撮影を楽しみます。この時はNDを所持していたので1秒を越えて撮影ができたのですが
別に1秒を越えて渓流を撮影しなくてもいいかなという印象。
豪雨後は毎回地形が変わるということで年度によって撮影の雰囲気が変わるそうです。
最初の渓流を楽しみ終わったら少し上流にある、三段釜の滝が現れます。滝の釜ってなんだよって思いますが、滝つぼですよね。3つ滝つぼが上下にある滝ということで受け取ればよいのかな。
滝の近くの渓流も良い景色、でもこの辺撮影難しいんだよなぁ……と感じます。
この滝はどこから撮影するのかよくわかんねーなっていうか普通の滝だなという印象。
階段を上った先には木道があり次の撮影スポットへ到着となります。次の撮影スポットは特徴的な大きな岩がある場所です。
巨岩が特徴的なこのスポット、近くに打ち捨てられた屑籠があるんですよね。空き缶を捨てるようなタイプのゴミ箱なんですけど、いつの時代のものなんだろう。撮影としては右上の岩と滝あたりとかがまず目に入りますね。
この岩が芋虫の頭みたいで特徴的です。
奥の滝の部分には場合によって流木が引っかかっていることもあります。
2018年は何もなかったけど、そのあと訪れたときは流木があったりしました。そういう自然環境的な部分はどうにもなんないですよね。
そのまま奥に進んで大きなカーブを越えるとネジレの滝と大滝への標識が。ちなみに大学か高校の演習林用の道があり、ネジレの滝方面からも大滝に上がれます。
海沢渓谷名物ネジレの滝と大滝へ
ネジレの滝に到着したら三脚を立てて撮影をしてみましょう。
思ったよりもネジレの滝って遠い、滝つぼがずいぶんとデカくてですね、時期的にもえらい寒いんです、もうこのネジレの滝周辺は本当に気温が低い。
マイナスイオンが満ち溢れているとかそんなもんじゃなくて、寒い。
ネジレの滝は二段の滝になっていて、あたりは苔と険しい岩肌に覆われています。
三脚を立てるとしたらこんな感じになるんですかね。水の中にバシャバシャ入っていければまた別の話だと思うのですが。普通に冬の時期とか水に入っていったら足がダメになりそうです。
奥多摩キャニオリング的な人たちがたまーにやってきてこの辺の滝で遊んでたりしますよね、ウェットスーツがあるからこその動きなんだろうけど。
最終的にこんな感じになりました、海沢渓谷ネジレの滝に行くことがあれば。この記事を読んでいる人も是非ネジレの滝の撮影で楽しんでみてください。
さーて、ネジレの滝を越えたら大滝へと向かいます。今回は正規のルートで大滝へと向かおうかなと、後ろを向いたら岩と緑の世界。本当に奥多摩の中ではアクセスしやすさと苔の渓流のバランスが良い所です。
今度は大滝に向かいます。
標識から登山道を登るのですが、大滝自体は窪地にあるためいったん下ることとなります。下った先には巨大な滝が見えてきますが、これが大滝です。
大滝は巨大な滝で、キャニオリングの人たちが最後にやってきて手前の高台から滝つぼに飛び降りたりしている場所ですね。
季節的にまだ滝つぼに入ることができたので、ちょっと入って撮影してみます。
大滝の撮影を終えた後には凍えるくらい寒かったので、そのまま大岳山に行くことに。
大岳山から鋸尾根を下山する
たどり着いた大岳山、海沢渓谷にはほとんど人がいなかったのですが、さすがに大岳山にはすごい人が……。
奥多摩の登山道は人も多く奥深い所に比べると見れる動物も少ないと思いきや蛇やトカゲ、カエルといろいろなものを見ることができます。にょろにょろ―っと動いたなと思ったら蛇でした。
曇り空の鋸尾根を歩いて鋸山までやってきました、相変わらずこの道を使う人少ない。
鋸尾根では印象に残っているお地蔵さん。
近くに鎖場もあり登山を始めたころには体力も必要なコースであることもあり良く登っていた覚えがあります。
登山を始めたての人にはこの鋸尾根はお勧めしたいコースです、ここを下って奥多摩駅で温泉に入るのが気持ちいいんですよね。
鋸尾根の最後の最後に登場するロング階段、登山を始めた初期の頃冬の鋸尾根を歩いてしまったがゆえに石段に氷が張り付いた状況という足を滑らせたらドリフの要領で最後まで転がって死んでしまうかもしれない、という恐怖感の中で歩いたことを思い出します。
鋸尾根名物の五重塔までやってきました、もう奥多摩はすぐそこですね。
鋸尾根から下山したら奥多摩の市街を目指します、曇天の日というのは理解してたけど晴れた日ではない奥多摩ってあんまり来たことがないですね。登山するときは常に晴れなので。
奥多摩駅に戻り、そのまま電車で一駅隣の白丸を目指します。車を回収して温泉に向かって今日の行程は終わりです。
この電車で車を回収するのが地味に大変で、奥多摩って電車の本数が本当に少ないので
時刻表に合わせて下山してこなくては長い時間電車を待つ羽目になります。
車を回収した後は下山してもえぎの湯へ。奥多摩登山の定番の温泉ですね、この日も休日ということで入場制限されていました。車ではなく電車で来ている場合のおすすめは、もえぎの湯で温泉に入った後で生ビール+もつ煮を食べることをお勧めします、幸せが限界突破しますよ。
今回は入浴後に安曇野牛乳で疲れをいやして奥多摩を後にしました。奥多摩でそのままご飯を食べればいいのかなとも思ったんですけどもこの日は早く家に帰らないといけなかったので、道中の山岡家に向かうことに。
帰りの山岡家では一応登山後ということでご飯を追加して頼みました。
トラック運転手向きのラーメンですが、本社は北海道、最初は東北方面で猛威を振るっていたラーメンです。
学生時代からお世話になっていたのですが、横浜家系の要領で乗りににんにくを包み、それをご飯の上にのせてご飯と一緒に食べる「早死に三段活用」が美味しいラーメンです。
まとめ
奥多摩大岳山、海沢渓谷でしたがいかがでしたでしょうか?
綺麗な渓谷が続く海沢渓谷ですが、豪雨の後は道があれやすく昨今の豪雨災害の影響で通れないときもよくある道です。
歩けるときには、苔と岩の織り成す美しい渓流を見ることができるかと思います。渓流の撮影の練習にはとてもいいかもしれない場所だなと、何よりも入り口まで車で向かうことができますので……。
お勧めはネジレの滝かなと思います、ここは一度見ておいて損はないです。
渓流の前半から後半まで、美しい渓流が続くため三脚を利用した撮影をどこでも行えることができるのが特徴的な海沢渓谷。
三脚をお持ちで渓流を長秒で撮影してみたいという方は、奥多摩のこの海沢渓谷や秩父の棒ノ嶺のような渓谷が美しい山に行ってみるのがお勧めです。
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