2017年11月19日、神奈川県にある石老山に行って来ました、標高は694mとなります。
相模湖の畔に位置し、高尾山、陣馬山と対面する山になります。
中央線で高尾の少し先、相模湖で降りバスでのアクセスが可能な山で、初心者向けのハイキングスポットとして紹介されることが多い場所です。
実際歩いて見ると高尾山の次に登るにはいい山だなと思う部分が多いスポットです。
石老山の特徴的な奇岩、苔むした登山道の雰囲気は高尾とはまた違った景色です。
その割にはコースタイムは程よく、体力的にも高尾山と変わらぬくらいで歩くことが可能なのがこの山のいいところ!
さらに下山後は温泉に行くもよし、相模湖の渡し船を楽しむもよし、山以外にも楽しむもののある穴場的な山でした。
時期的には紅葉時期がもっとも良いと思われる石老山、岩あり富士山あり、スカイツリーあり、船ありの楽しい登山を満喫できる山なので是非とも高尾山の次の段階で歩いて見て欲しいですね!
石老山登山に関して
相模湖駅から石老山登山口へ、電車で向かう登山
2017年11月19日、立川駅。
久々の電車登山です、いろいろあって今は電車登山から遠ざかってしまったがやはり電車登山は緊張感があっていいな!
今日の目的地は石老山、初心者向けハイキングスポットとして雑誌やムックで紹介される事の多い山です。
午前6時55分、相模湖駅。
高尾からさらに先の相模湖に行くのですが、週末の中央線は登山客で満杯。
登山ブームがちゃんと続いているんだなということを実感させられます。
青い中央線で相模湖まで行き着いたら下車。
中々青い中央線に乗った事のある人はいないんじゃないだろうか。
駅にはご覧のように石老山ハイキングコースの看板が、相模湖と言う立派なアウトドアスポットの隣の山も推してくるスタイル、好き。
石老山まではバスを利用することとなります、降車は「石老山入口」です。
午前7時35分、石老山入口。
バス停がかつてこれほど分かりやすかったことがあるだろうか、登山口って書いてあるよ。
分かりやすい登山口って本当に神だな。
石老山入口付近にはトイレがあるのですが、これがまた中々凄い……、全くおすすめできないトイレなので、用があれば駅で済ませましょう。石老山周辺はトイレに恵まれていないなと言う感想。
登り、降り、両方で出会ったトイレがあんまり良くなかった。
バス停からは暫く歩道を歩きます。
登山口まで看板が所々にたっているので、その指示通りに進みます。
相模湖湖畔の穏やかな畑の中を進んでいきます、山あいの集落って感じですね。
こんな感じに町の中に看板が沢山。
石老山参道と書かれた看板が出てきたら登山口です、神社の入口の目の前ですね。
写真の右手側に神社の入り口があります。
午前7時55分、相模湖病院裏手。
駐車場でもある病院の裏手の登山口、ここから今日の登山はプレイボール。
「滅茶苦茶くらいな……本当に大丈夫かよ……」
肝試しかなにかかと思うくらい暗い、病院の裏手と言うこともあり、身震いするくらい寒い。
変な写真が撮れたら「おわかりいただけただろうか」ってネタができそうだよこれ。
しかし道はこれしかないので進むことにします……人も多いから行けるか。
本当にあってるよな?と不安になりますが、後ろから登山者も来るし立て札もあるし間違いない模様。
明るく写してますが実際は非常に暗く、不気味な雰囲気が漂います。
今日誕生日なんだけど、なんでこんな肝試しをしているんだ俺は。
石老山は石に特徴のある山らしく、その説明が書かれている、読んでから上ると楽しさが少し上がります。
要約すると、海底にあった礫岩(細かい石が集まってできた岩)でできた岩だよ。
という旨を話していらっしゃいます。
これらの石も石老山特有の石なんでしょう、苔と落ち葉で全く表面がわかんないけども……。
石が出てるので転んだら痛そうだな、礫岩なので細かいごつごつがあるし。
昔ながらの峠道を歩く感じですね、朝早い時間帯なので登山道が全体的に暗いのが残念です。
午前8時10分、顕鏡寺到着です。
山の中腹にある神社に到着です、ここまではウォーミングアップでした。
相模湖病院からちょろっと登るとこの顕教寺に到着します。
お地蔵さんや岩窟があり、紅葉も比較的綺麗な場所でした。
岩窟はこちら、薄暗い入口の奥には色々あるんだろうけど怖いので入りません暗い狭いは駄目です。
うわーん暗いよ狭いよ怖いよーとなってしまうので。
うる星やつらとか今の若い子はわかるんだろうか??
顕鏡寺の歴史が書いてあったりします、この東海自然歩道注釈が多いぞ。東海自然歩道ですが、全長は1,697 kmあります。八王子から大阪まで伸びるとんでもない散歩道で、最高峰は丹沢の姫次になります。
百名山の一つでも入れておけばとおもいましたが、それじゃ歩道じゃなくなるか……。
鐘がありました、登山の最中に鐘がならせる山はいくつかありますけども寺の鐘ならせるのは覚えている限り高水三山、それ以来ですね。
今回ももちろんならします、緊張しましたけど、一発叩かせていただきました。
巨岩の一つ一つには説明が、おめー筑波山みたいだな。
ハイキング客は結構入っていて、低山ながら人気のスポットなんだなぁと再確認。
所々にいい景色が広がります、基本樹林に包まれた山なので、「木漏れ日を浴びて森林浴リフレッシュ」を意識して歩きたい。
椅子みたいな岩、これもなんか名前あるんだろうか。
足元にはシャガが生えていたので春先にはシャガの花が沢山咲いて綺麗なんじゃないでしょうか。
少し高度が上がると段々展望がよくなります、樹林の隙間から晴れ間が覗く。
午前8時45分、融合平見晴台到着。
融合平って名前がすごい、なにと融合したんだろう?
森を歩いていると時たまいいなと思う日が射していることがあります。
どことなくノスタルジックな気持ちになれる瞬間です、この懐かしさはなんなんでしょうね。
前世かな。
高尾山のとなりだからか、道はよく整備されています、木の根も少なく歩きやすいよ。
山頂まで3分とかいてあるが、この手の表示を信じてはいけません。
大体二倍くらいはかかるものです。
フルマラソン走っていてゴール3キロ前で「がんばれ!あと2キロだ!」っていう沿道のおじさんに似たようなもんで。
体のコンディションが悪ければ軽く殺意を覚えることもある標識です。
山頂手前の階段は中々のもの、これ上ってる間に3分は経過します。
トレランとかで鍛えてる人じゃないと軽々と3分とか言っちゃいけないと思う。
午前9時5分、石老山山頂到着。
石老山の山頂は広場になっており、休憩用のベンチがいくつかおいてあります。
ここでご飯を食べて後半戦へって感じの場所ですね。
眺望?そんなもんはない。
石老山の山頂は立派です、黒くてでかい山頂碑がそそり立ちます。
山頂からは御正体山ごしの富士山を眺めることが可能です、「おい、道志山塊邪魔だぞ」といいたくなりますが、ここから見る御正体山はかっこいい形をしているので往復ビンタくらいで許してあげてほしい。
山頂碑のとなりに山頂碑、市や県の境目は必ず起こる山頂どっちか問題かな?
立派なのは相模原市、小さいのは藤野町のやつです、これは領土問題に違いない。
この日は晴れ間もよく、白く染まった富士山がきれいに見えました。
石老山の一番の展望スポットです、手前の山も結構綺麗に見える。
富士山の眺望をしっかりと楽しんだら下山へと移ります。
石老山の山頂からは周回ルートでプレジャーフォレスト側の登山口に下山します。
山頂から再び杉林の樹林帯へおります。
こちら側は礫岩が多いです、ちょっと歩きにくい場所もある。
紅葉も始まりと晩秋で色味が随分と違うというのをようやく理解してきました。
やはり紅葉は初期が好きです。
午前9時50分、大明神。
この先に大明神展望台があるのですが、その手前に社のある休憩場があります。
大明神山と名前がつけられていますが樹林に囲まれた普通の山です。
ねん坂を目指して歩きます。
午前9時50分、大明神展望台。
相模湖を望む石老山の展望台に到着しました、先行者が結構休憩してる。
展望台からの景色は……。
「おい、この展望台展望がねーぞ」
相模湖はかろうじて見えるレベル、融合平の方が景色が良かったような。
唯一喜びを得たのはスカイツリー。
そう、この展望台からは天気が良ければスカイツリーが見えるのです。富士山とスカイツリーを見れれば石老山から見えるすべてのものを見たと行って過言ではない。
展望台を後にしてプレジャーフォレスト方面へ下山開始、日当たりの良いコースを歩くので紅葉が比較的多い。
すぐに過ぎ樹林の谷間へと誘い込まれました。
こちら側は礫岩が多い、岩肌が随分とザラザラしている。
雰囲気としては鎌倉アルプスとかが近い、神奈川県の低山って感じだ。
シダとスギで構成されていて苔がいたるところを覆っているってやつですね。
谷底は谷底で雰囲気がいいので、頑張れば綺麗な写真を撮ることはできるんでしょう。
こういう時に写真の上手い知り合いとかと一緒に歩いて教えてもらいたい。
しばらく歩くと舗装路との合流地点に到着、登山道は終わり舗装路歩きがスタート。
しばらく歩くと石老山登山道のトイレが出現します。
特に使いたいと思うことはなかったのでスルーしましたが、周辺がすげー臭い。
瘴気を放つ白亜の城は無邪気な顔をしています、正直立地といい雰囲気といい、こんなところで用を足すやついるわけないだろなんのために立てたんだこれ……そう思わざるを得ない雰囲気を出していました。
午前10時35分、相模湖休養村キャンプ場入口。
登山道の先にはキャンプ場との合流が、ここから先はキャンプ場の敷地になります。
営業はもう終わっているようで、人っ子一人いませんでした。
キャンプ場の敷地内を横断させていただいて車道へ、ここからバス停まで行くのですが目の前に「渡し船」の文字が……、なんか心に残る。ピンッときてしまったものって大体使うことになるの法則がここで発動する。
帰り道「風呂」と「渡し船」が頭の中で交錯します。
石老山は登山時間が短く、汗を流すこともなかったので風呂に入りたい欲求がわきません。
これは渡し船に乗って見るのもいいんじゃないか?
そんな欲求がむくむくと沸き上がります。
午前10時55分、渡し船へ。
気がついたら渡し船へと足を進めていました、風呂とレジャーを天秤にかけた結果、レジャーを選択することにしました、風呂なんて家に帰ってからでいいやの精神。
5分も歩かないうちに船着場に到着しました、ドラムを叩くとおじさんがやってきて船を出してくれます、料金は一人の場合1,000円かかります。
複数人だったら安いんですけどね、思わず「え、マジで!?1,000円!?」と漏らしてしまった。
月々の収入がおこづかい制である既婚男性には1,000円というのは大金なのです。(白目
「ここまできたらやるしかねぇ」の精神で船に乗ったら相模湖駅に向かってスタート。
おじちゃんに船を出してもらって相模湖を横断します。
「ヤベェ!!山よりも楽しいぞ、なんだこれおいっ!」
船というのは不思議です、山に登るよりもかなり楽しい。
今日のハイライトが石老山から相模湖の汽船になってしまう……、湖畔からの眺めいいし。
登山をしていたはずなのに船からのいい景色を眺める帰路。
釣り人が何を釣っているのかがすごい気になりました。
降車駅側に到着、スワンボートの主張がすごい。
降りると船頭のおじさんが「写真、撮るかい?」と聞いてくれたので無言で親指を立ててカメラを渡し、1ショットお願いしました。
今日唯一のセルフショットは山じゃなくて湖に、今日何しにきたかもう曖昧です。
湖畔の定食屋を横切り駅に向かいます、駅までは少し道が入り組んでいるのでグーグルマップ先生に道を聴きながら歩くのが良いでしょう。
途中にはこんな感じでジブリの魔女が釣りをしていたりするイラストが、すげぇ楽しそう。
午前11時25分、相模湖駅前。
午前中のうちに帰ってきてしまいました、高尾山よりも早い下山に衝撃をうけます。
早く帰れればそれだけ家族が喜ぶという環境に置かれているため、この日はアイスも食べることなく家に帰ることに、JRだけで帰れるから相模湖って便利ですね。
スムーズに電車に乗り、埼玉のお家までぐっすりと寝ながら帰ることができる1日でした。
石老山、もっと長くて時間がかかる山かなと思いましたが意外にサクッと終わったなという感想を得た山でした。
コメント
コメント一覧 (2件)
ご無沙汰しております。
関東の秋山、良いですね。
立山の紅葉が終わってから登りに行きたいです。
そちらの雪はいかがでしょうか?
北陸は、金沢や福井が大変なことになってますが、僕が住んでいるところはそれほど大したことない状態です。
どうぞご自愛ください。
ろっぴ様
立山の紅葉の後であれば長野や富山の低山なども良いのではないでしょうか、憧れます!
先日埼玉は大雪で大変なことになっていましたが、僕個人は北海道出身なので特に何事もなく……。
でもやっぱり雪国出身じゃないと雪の対処は困るようでした、ノーマルタイヤが多すぎて怖いですね関東は。