2021年11月21日、中央本線「大月駅」からほど近い秀麗富岳の山「高畑山」と「倉岳山」を歩いてきました。
標高は高畑山が982m、倉岳山が990mとどちらも1,000mに満たない山ですが富士山の眺望で名高い秀麗富岳です!
さて……、秀麗富岳9番山頂ということで双方山頂からは富士山が良く見えるという山、展望がいいだけではなく電車を降りてそのまま登山を楽しみお隣の駅に降りるという駅to駅で楽しめる手軽さが良い山です。
今回は中央本線「鳥沢駅」を下車し高畑山から倉岳山へと渡り「梁川駅」へと下山する縦走登山で楽しみたいと思います。
梁川駅周辺は何もなさそうに見えるのですが、下山後におすすめな梁川駅名物ラーメンや銘酒「倉岳山」といった里を楽しむ登山が楽しめる場所になっています。
2021年からは「郷を楽しむ登山」をテーマにしていたのですが、今回の高畑山~倉岳山登山は大月周辺の山と結びついた生活の雰囲気、おいしい料理、おいしいお酒と、是非とも紹介したい登山になりました。
今回は郷の料理&お酒を楽しむ、落ち着いた大人の里山歩きみたいな感じで歩きますよ!
高畑山、倉岳山、里を楽しむ登山の概要
朝霧に包まれた鳥沢の街
2021年11月21日午前10時20分、倉岳山山頂。
プリンプリーン、おはようございますプリンです。
じゃない、Redsugarです……倉岳山山頂に富士山プリンのためにプッチンプリンを持ってきましたが開封前にプリンが壊れてしまいました、無念。
本日は秀麗富岳の高畑山と倉岳山にやってきました、天気は最初曇りだったのですがどんどん好転して今や快晴に迫る勢い。
雲があるからこそ見れる艶のある景色から、青空に映える紅葉と一日の登山で様々な光景を見ることができ大満足です。
関東近郊かつアクセスがいい大月周辺の山、おそらく都民や埼玉南部の方にとっては「最もコスパがいいエリア」では?
奥多摩丹沢秩父よりも交通費が安く、駅to駅で楽しむことができるという手軽さが良い!
高畑山と倉岳山はその中でもとても歩きやすく登山の満足感と郷の満足感が高い山でした。
伝われ、この楽しい登山!!それではいってみましょう!!秀麗富岳9番山頂のプチ旅行!!
午前6時50分、JR中央本線「鳥沢駅」
日の出の時間が徐々に7時へと近づく冬、鳥沢駅に着いた頃はまだ太陽が鳥沢の市街地には届いていませんでした。
朝靄に包まれた鳥沢の街を駅のホームから眺めますが天候には一抹の不安があります。
鳥沢駅は新築の美しい駅、ここを出発点として今日の登山は始まります。
空には雲がかかり、あたりの山々には低い雲がかかっている鳥沢集落。送電線が雲の中から姿を現す何とも憂鬱な景色から登山が始まってしまいました。
今日晴れるのか、ちょっと心配。予報ではこの辺は晴れるはずなんだけど……。
鳥沢の集落からはまず高畑山に向かって南に進むことになります、中央本線の線路の下をくぐって登山口に向かうのですがここがちょっと面白い。このトンネル高さが2mもなく、175㎝の僕も少しかがんで進まないといけないような狭いもの。
知らない街の、多少の冒険感がある路地裏を歩いて登山口に向かいます。
日差しが一瞬だけ差し込んだ瞬間、まだ残っていた綿毛がやたら目立つ畑脇を進みます。
街中スナップしながら歩けるって幸せだな。
高畑山登山口に向かう途中、工事現場か何かに向かう人々とすれ違いました。
現地に詳しそうなおじさんに「どこに行くの?」と聞かれて高畑山と答えると、今日はきっと晴れるからと言って送り出してもらえました。あのおじさんたち……幸せになってくれよな!!
おじさんたちが何を見ていたのかなと思えば、鳥沢の橋から見える清流と奥の集落。
中央線沿線は高尾から幾らか言った場所で、東京都から1時間も経たずして牧歌的な風景を楽しめる場所であります。
こうやって道行く登山者や観光客に優しい言葉をかけれるような余裕っていうのかな、心優しき生き物に私もなりたい。埼玉や東京をメインに生活していると道端で話しかけてくるのなんて大体キャッチじゃないですか、無視するのが普通というか対応すると絶対に損するっていう経験から人とのコミュニケーションはLineに入れておいて、もしくは要件メールかメッセンジャーで明文化しておいて。なんていう心に余裕のない大人に育ってしまったんですね、50歳になるころには僕も道行く人に「楽しんでね」って言えるかな。
午前7時20分、高畑山登山口。
おじさんたちに別れを告げて高畑山の登山口にやってきました、ため池の改修工事中で厳重な柵が設けられてる……。
登山者は一番右側の扉を開けて入るようになっています、オレンジの看板の奥が開くようになってるんですね。
工事現場を抜けると改修工事中のため池が姿を現すんだけど、改修工事中ということもあって干上がってました。
水があれば対岸の紅葉きれいだからさ、いい景色だったのかもしれないけど池の水全部抜かれているから不毛地帯な景色がただ目の前には広がってるわけです。
峠道文化の森と呼ばれる一帯が広がる高畑山、木肌が鈍く光る杉が連なる林を割るように作られた登山道を進みます。
時期的に少し肌寒いんだけど、この辺歩いてるときは本当にうすら寒かったな……。
高畑山、峠道文化の森
峠道文化の森入り口と書かれた碑を越えて進んでいきましょう、登山道の状況はねー……奥多摩とか奥武蔵と大差ないかな。
高畑山は沢なんてなさそうに見えるでしょ、1,000m以下の山なんだけど立派な渓流が流れていて雰囲気が良いのです。
飯能周辺の山に雰囲気が似ているんだけど、より野性的な雰囲気があるかな。
空はまだ雲に覆われている早朝、森に差し込む光が柔らかく目を凝らすと冬枯れした枝がキラキラと輝いています。
暗い杉林と明るい樹林、そのど真ん中に流れる渓流の雰囲気が良かったです。
最近のカメラは手振れ補正が5段とか行けるからさ、f22まで絞ってSSを1/10とかで手持ちで撮影しながら歩けてしまいます。渓流沿いを歩くときは1/15よりもシャッターを開けるような感じで写真撮りながら歩くことが多いです私。X-T4は手振れ補正抜群なんだけどZ5ももちろんボディ内手振れ補正が抜群、D850の時って超広角だと手振れ補正が使えなくて1/15とかは三脚立てないときつかったんだけどさ、今はそんな心配もないから登山中歩きながらいろいろな写真撮れるよね、おかげでスピードも速いわけです。
好きなものの話するときに早口になる人には注意しようね。
午前8:00分、穴路峠分岐。
渓流を越えていくと穴路峠と高畑山の分岐点に来ました、お地蔵さんめいた道しるべがあるんだけどここは穴路峠側に行くのが峠道なのかな。地図上は谷沿いを上がる荒れた道ということと、僕は高畑山が最初の目的地ということでここを右に曲がります。
鳥沢から高畑山山頂までは山の北面を登るわけなので日影が多いです。
11月の早朝だと先ほどの分岐から尾根まではずーっと暗い雰囲気が続くかなぁ、雰囲気が静かなんでソロだと怖いかもね。
靄とかがかかっていると幻想的な景色が見れる場所でもあるので、曇りの日でも僕は楽しめそうかな。光の関係で写真撮りやすいしね。
北斜面の紅葉は大体終わっていたのですが、尾根に登ってみると南側斜面は紅葉真っ盛りという状況でした。
日当たりによってこんなに差があるのか!?というくらいの景色の変わりようでびっくりです。
真っ赤なモミジが行く先々を彩るのですが、今年も低山でしっかりと紅葉は見れてうれしい。
広葉樹林と針葉樹林が交互に繰り返される高畑山、杉林は時折スポットライトのように日が差すドラマチックポイントがあります。セーブポイントのような雰囲気があってこういうの冒険してるような感じがあっていいよなー。
空を見上げるとあいにくの曇り空、まだ晴れ間が差さない……。けど杉林の中にポツンとある紅葉が美しいからいいかな。
時折差す日差しに足元の落ち葉があめ色に輝く、これはマジで足元をよく見ないと見落としてしまう。
この落ち葉としての鮮度がいい葉っぱは光が透けると本当にきれいな色になる、こういうのを楽しみながら歩くのも低山登山の楽しみ。
午前9時00分、高畑山。
足元の落ち葉を楽しみながら歩いていると高畑山山頂に到着していました、マジかよ!!!
山頂っぽい雰囲気というか、もうすぐ山頂だよーっていう雰囲気が全くなくてびっくりしました。
ここまで晴れ間がほぼなかったので着いたときは「マジかー!」っていう気持ちになりました、でも山頂についたら晴れてきたかいいか。
秀麗富岳ということですが高畑山山頂から見える富士山はご覧のような見え方でした、周りの木が多いな……。
大月市のサイトから秀麗富岳の写真をそれぞれ見てみると「どれもかなりの望遠で撮影している」ので実際はこんなもんなのかな。
ちなみに120㎜くらいでは全く太刀打ちができません、周りの木々が入ってしまうのでもっと長いのじゃないと無理なんだろうな……、300とか400㎜で撮影しているんでしょうね。
倉岳山へ、紅葉の尾根道と落ち葉の絨毯
秀麗富岳と言いながら秀麗富岳な景色は眺望遠でなければ楽しめないというのはちょっと悲しいけど、こんな低山でも富士山の景色が楽しめる分だけありがたいんだ、と心に言い聞かせて高畑山から倉岳山に向かいます。
高畑山から倉岳山にかけては尾根道を歩きます、ようやく太陽の光が降り注ぐ道に出たので身体も温まってきましたよ。足元もきれいな落ち葉で沢山です。
北側斜面を歩いているときはずっと日陰な上に風が登ってくるので寒かった……。
木漏れ日の樹林帯、百名山のような派手な山もいいけどこういう低山も楽しい。
日頃スナップを心掛けていて、同じ気持ちで登山をすると道中の小さな「良い景色」にも気が付けるようになってきた「気がする」、でもこういうのって1年後に見ると「なんでこんなの撮ったんだろう?」ってなるんだけど、なっていればしめたものです。
雛鶴峠方面への分岐点にやってきました、いい感じに靄に日が差してモイスチャーな景色が広がっています。
周囲には人っ子一人いないため静寂の中に鳥のさえずりが響き渡る、休日の数少ない癒しです……。
落ち葉が降り積もった金色の尾根道に赤き衣をまとって進みます。
11月は人によって紅葉シーズン、人によっては霧氷/雪山シーズンかなと思うのですが、僕は子供が生まれてからは紅葉シーズン派になりました。ちょっと遠出するのがきついんだよな……。
明るい尾根道はふかふかの落ち葉で覆いつくされていますが、そのおかげで場所によっては足元が見えないから注意ね!
紅葉、楓といった葉を楽しみながらテクテク進むけど、足元に落ちている鮮やかな葉は手に持って陽に透かすときれいに。
個人的に背景が一色になるように工夫するといいなーって思います。
午前9時50分、穴路峠。
高畑山から倉岳山に進むと穴路峠に差し掛かります、最初の分岐点で沢沿いを登り続けるとここに出るらしい。
地図上では結構荒れているとか、機会があれば歩いてみようかしらね……ここは面白い山だし。
穴路峠を越えて倉岳山方面に、いったん標高を下げたこともあって再び上り路。頭上であめ色に輝く落ち葉などで気分を紛らわせながら先に進みます。
穴路峠から倉岳山に登る際中すごくきれいな黄色い紅葉が現れました、日当たりもよく紅葉も一際奇麗な場所でした。
時期的な問題でこの場所の少し上に行くと紅葉がなくなってしまったので、紅葉スポットとしてはぎりぎりの際だったんだろうな。
倉岳山の山頂直下、この辺はもう結構紅葉が散ってます。急な直登が続くので頑張って登りましょう。
午前10時15分、倉岳山山頂到着。
直登を登り切ると倉岳山山頂です、山頂に到着するまで富士山は樹林帯の向こう側だから見えません。
倉岳山山頂に到着するときれいな富士山が……今日は曇り予報だったから見れただけでもうれしいよ。
(ちなみに秀麗富岳高畑山、倉岳山に来てみて思ったんですけど、思いっきり富士山方面切り開いた感がある)
パワープレイで作り出された秀麗富岳……。あと大体掲載されている写真が超望遠かつ冬で撮影されている理由は山頂周辺は木々が生い茂っているから、なのかな。
「流石にちょっと休憩すっかな」
朝から歩き詰めだったのでここで軽食補給と行きましょう。最近の反省でプッチンプリンは小型がいいんじゃないかと思って小型を持ってきたんだけど……、見事に崩れてしまっていました。
これでは富士山プリンが奇麗にできません、というわけで今回は富士山プリンなしです……ミカンとプリンで軽食とします。
富士山プリンの事はもう忘れた、やっぱり冬場の登山はミカンだ……ミカンは最高だぜ。
秋から冬にかけてはミカンがおいしい時期でもありますよね、山で食べるミカンってすごくおいしいから高級ミカンを子のためだけに買うのはアリ。といっても僕の持ってきたミカンは生協のミカンだけど。
倉岳山山頂から見える富士山、見たままだとこんな感じ。切り株を見ると富士山方面を切り開いたんでしょうね。
山頂自体はベンチもあって開けているから休憩するにはもってこいです、日当たりもいいので秋~春にかけてはここで昼食は気持ちいいでしょう。
梁川駅へ、紅葉の渓流とのどかな集落
富士山も眺めたし倉岳山から下山、高畑山→倉岳山コースを反時計回りで選択したのは理由がある。
倉岳山から下山の際に結構立派な沢があるけど、いろんな記録を見るに沢に光が入る時間帯が午後だったので景色を楽しむなら反時計回りがいいだろうと……。明け方に沢沿いを登ると日陰が続いて辛いもんね。
午前11時00分、水場分岐。
倉岳山山頂から少し歩くと梁川駅方面への指導票が現れます、下山していくと真っ黄色な紅葉と小さな枯れ沢が出現。
写真のベンチが置いてある付近が一番雰囲気が良かったかもしんない、少し下って振り返ると木々の隙間から見える紅葉がすごいきれいで登ってゆく登山者の方々も楽しげでした。
上流部は枯れ沢なんだけど、やっぱり下山でこちらを選んでよかったなと思える景色が続く。
高畑山方面の道に比べると少し荒れてるかなぁ……。
暗い森に時折陽光が差し込む、太陽が十分に登ったおかげで森のテクスチャが魅力的に語り掛けてきたりするわけです。
道中特徴的な巨木やコケがあるんだけど、この時間だから目立つんだろうなっていう感じ。
最近思ったんだけど下山は単焦点つけたほうが楽しいよな絶対っていう感じがしてる、今度からやってみようと思う。
谷間に差し込むスポットライトみたいな光が絶妙な雰囲気を演出してくれました、下山も楽しかった!
木漏れ日を楽しんでいたらいつの間にかザーザーと音が聞こえて、登山道脇に立派な渓流が登場。
これが中々水深がある……、高畑山の渓流ってめちゃくちゃ浅いんだけど倉岳山の渓流は水量が豊富で水深もあるんですわ。
おかげで周りの景色っていうか、岩やコケも魅力的で倉岳山は水がいい山っていう印象が付きました。
水量も豊富な倉岳山の渓流、岩のサイズが結構大きいこととコケが奇麗なんですここ。写真撮るのとか楽しいんじゃないかなぁ。
道中見ることができる宝石みたいな落ち葉に見送られて倉岳山登山口へ。スタート時点では晴れるかドキドキしていたけど無事に下山のタイミングまで晴天ということで安堵しました。
午後12時20分、倉岳山登山口。
ちょうど正午付近に下山、登山口は倉岳山のほうがわかりやすい。
高畑山の登山口って工事現場のゲートだからすごいわかりにくいんだけど、倉岳山の登山口はめちゃくちゃ立派、THE 登山口はこちら!っていう手厚いサポートがあるのでまず間違わない。
登山口を降りて少し街に向かうと梁川の集落が近づいてくる、本当に国道20号線沿いに街ができていて……正直そんなところに家建てられるんかい!っていう絶壁沿いに家があったりする、怖くないんだろうか……。
この辺結構カメラをぶら下げて歩いている人が多いから、フォトウォークの名所なのかも??
梁川駅周辺ももちろん渓谷沿いになっていて、桂川沿いの奇麗な紅葉や渓谷が拝めます。大月周辺というかこの桂川周辺めっちゃキレイやん……!!この登山の前に猿橋から百蔵山や扇山に行ったけど、猿橋から見る渓谷もきれいだったので谷と水が生える紅葉時期はこのエリア鉄板だわ。
ラーメンとビールと日本酒、下山後のお楽しみ
午後12時45分、拓寿司で昼食。
さて、梁川駅ですが皆さん地図で見てみましょう、周辺には全くと言っていいほど「飯屋がない」状態ではないでしょうか?
そうなんです、梁川駅周辺はマジで飯屋がない飯屋クライシスなんですが……、駅から少し歩いたところにあるこの拓寿司さんはそんな中での救世主なわけです。
国道20号線沿の救世主ということもあってランチタイムはリーズナブルなラーメンもやっています、なんでも秋田に縁があるらしくしょっつるラーメンとかもあるんだけど、今回は定番の醤油ラーメンをいただきました。
何だろう、あっさりとしたスープに細麺なんですけどさらりと入る系なんです、でも淡白過ぎない……登山後の身体にしみこんでくる濃さがちゃんとあるのよこのラーメン、普通においしいので倉岳山登った後は凄いお勧めよここ。
でもさ……、呼んでる人わかる、わかるよ……登山した後にラーメン一杯で腹が膨れるわけねぇだろ!って思ったでしょ??
当ブログのメインの読者はデータ取ると30代なわけですよ、まだから揚げしんどい年齢じゃないでしょ?登山後はしっかり食べたいしできればお酒飲みたい働き盛りなわけでしょ??
わかってますよ、今回の記事は21年のRedsugar旅満喫スタイルのひな型なわけですよ!!
飯と酒をしっかりと楽しむから!!
本来吹き出しで早口で書くような文章が地の文章になるくらいここはテンションが上がっています!!!是非ここから先は水曜や木曜の退勤後の電車内で読んでみましょう。
ラーメンの面は細麺で味付けは比較的淡泊なので締めのラーメンっていう雰囲気が強いかな、香ばしい香りが強くて中華そばっていう名前が似合うかもしれない。スープののど越しが良いので最後まで美味しく食べれちゃった。
でもあれだよね、ラーメンだけだとちょっと物足りない……わかっている、わかっているよそんなこと!
「すいません、イカ焼き……ください!」
事前に食べログでメニューの写真を調べていた中でRedsugarの食欲をもっとも誘ったメニュー、それはイカ焼きでした。
魚介類の中でも僕はイカが滅茶苦茶好きなんですけど、ここのイカ焼きは甘辛ダレがかかったネギが上に振りかけられているんだけど……この悪魔の組み合わせを前にしたらビールを頼まざるを得ないでしょ。
「すいません、生ビール……ください!!」
2つ注文をした僕の表情を漫画にするとカイジの「ぐにゃああ」っていう感じだったかもしれない、もうなんていうか食の欲望に負けて空間がゆがむ。
下手だなあ赤くん。へたっぴさ!欲望の解放のさせ方が下手。赤くんが本当に欲しいのはイカ焼き(こっち)これと生ビールを注文してさ……やりたい……だろ?
とセルフ班長する位悪魔的なメニュー表でした。
というわけで悪魔の昼食が完成しました、登山後にラーメンとイカ焼きを楽しみながらキンキンに冷えたビールをいただきます。拓寿司さんのビールはまずグラスが凍ってます、わかってるね!!!
凍ったグラスに注がれた黄金色の生ビール、美味しくないわけがない……、昼からの酒盛りに気分も有頂天。
シャキシャキのネギと歯ごたえ抜群のイカのコンビネーションはお酒が進みました、今日は何しに来たのか……確か登山をしに来たはずなんだけど気が付けばラーメン、酒、つまみを心の底から楽しんでいました。
拓寿司さんありがとう、梁川という何もない駅にあってくれたからこそ倉岳山登山が楽しくなりました。
拓寿司さんで存分に料理と酒を楽しんだので……、梁川駅まで戻ってきました。
梁川駅ですが駅舎は奇麗なんだけどトイレは古いです、ここからスタート選ばなくてよかった。
電車が来るまで少し時間があったので、駅の真下にある酒屋さんに入ってみたのですがそこで運命の出会いを果たします。
甲斐の開運「倉岳山」です、今日登った山の名前が付いた日本酒……買うでしょ、これは。
ザックに日本酒を積み込み、久々の満足感から笑みがこぼれる顔のまま中央本線に乗り込み帰路へとつくのでした。
いやぁ、楽しかったな今日の登山!!
帰宅後に早速開けてみました倉岳山。これが明けてびっくりでした。
味の傾向としてはやや辛口と表記されている倉岳山、封を開けつまみを一口食べた後に飲んでみると……。
よ、予想よりもはるかにおいしい……ッ!!なんだこのうまい酒は!!!
これはいい買い物をしました!すっごくおいしい!辛口というのは確かにそうかもしれない。
水みたいな雰囲気やフルーティーすぎて甘いということもないちょうどいいバランス……、日本酒独特の後味などもなくすっきりとしていて飲みやすいお酒というのが僕の感想でした。
人によって舌は違うと思うけど、僕はこの倉岳山買ってよかった。登った後にその山の名前を冠した酒が飲めるなんて粋じゃないですか。
ちなみにこの倉岳山、梁川駅前の酒屋さんだけが卸してもらってるんだけど、元になっているのは河口湖の酒蔵で作っている「甲斐の開運」というものらしいです。名前の元ネタは開運山の名が付いた三ッ峠山なんだって。河口湖周辺の山に車で行ったときには酒蔵の「井出醸造店」さんに行ってまた買ってきたい。
秀麗富岳周辺は意外に酒蔵が多いから電車登山で酒を飲んだり買ったりすると満足度が凄い上がってしまうね!!
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