2017年1月7日、富士山中湖の傍に立つ富士展望の山「石割山」へ行って来ました。
標高は1,404m、山頂に上がれば目の前に巨大な富士山がどっしりと構えている姿を見ることが出来ます。
冬の関東、雪山ではない里山や低山は富士山眺望の時期を迎えます、山肌は冬枯れし花も咲かないこの季節。
空気はどの季節よりも透き通り、富士山やアルプスの姿が克明に見えるようになるのです。
登山を始めたばかりで冬の過ごし方に困っている人には是非とも登ってもらいたい場所です。富士山を眺め、山の上で鍋をつつき穏やかな時間を過ごす、山中湖富士眺望の旅の始まりです。
石割山登山について
石割神社から石割山登山開始
2016年1月7日午後12時00分、石割神社駐車場。
年明け石割山登山でやって来ました石割神社、バスで来ることも可能なのですが奥さん同伴ということもあり車で。
バスで来る場合は平野のバス停で降りることとなります、神社までは1.5キロほどで到着です。
駐車場にはトイレも併設、管理人さんがヒーターをおいてくれているようで、室内が寒くない程度に加熱されていました、★ひとつ位の綺麗さであった。
登山口は駐車場の向かい、鳥居の奥から入っていきます。
鳥居を潜れば本日のプレイボール、きれいな富士山がいまから楽しみです。
鳥居を越えたら早速階段が続きます、結構な距離の階段なので心してかかるのが吉。
石段なので膝に疲れが蓄積しますね。
登っても全然上が見えない……、殺人的な角度だ。
奥さんが非常に辛そうでした……、登山道というわりにはいきなり石段を登らされたため。
膝に一気に疲れがたまってしまったようです、最初なんでゆっくりと上ろう。
膝が爆発するぞっ!
階段をひとつ越えると登山道だと思うでしょ?
いままで登った階段は403段らしい、403段で結構な距離歩けるんですね。
再び現れる階段、二段構えで登山者の心を挫きます、こんなの聞いてないよ!
水を一口含んだら気合いを入れて階段登りです。
二つ目の階段を越えたら今度こそ登山道です、お疲れさまでした。
ここから先は石割神社まで緩やかな登りとなります、階段で疲れた足を休ませながら歩く。
道中にはしめ縄を巻いた岩が、既に石割山神社の境内なんですね、階段のせいで忘れてました。
木々の奥に見える大きな山を目指して登ります。
歩き続けると堰堤のようなものが見えてきます、この堰堤を越えたら石割神社はすぐそこです。
午後12時40分、石割神社到着です。
思ったより岩がでかい……、35mmのレンズではその全景を押さえることは難しい。
出来れば24mmかそれ以下がほしくなります。さてこの巨大なしめ縄を巻いた岩ですが、綺麗に割れています。
割れ目を通って時計回りに三週歩けば願いが叶うらしいので是非やってみてください。
狛犬ですが目が真っ赤でした、いままで見てきた狛犬のなかでもかなり攻撃的な見た目をしているのは瞳のせいか?
先ずは説明に目を通しましょう、石割神社は休憩にはちょうど良いスポットなので、ザックを下ろして暫しくつろぐのがおすすめです。
岩の隙間はこんな感じ、首から下げてたカメラは岩にぶつかってしまう。ちょっと狭いですね。
石割神社で三週歩いたり休憩したら気を取り直して山頂を目指します。石割神社から先は登山道の整備レベルが一段下がります、虎ロープが垂れていたり梯子が崩れていたり……。結構急な道を歩き続けてようやく山頂が見えてきます、既に人で賑わっている雰囲気がある。
石割山頂上から眺める富士山の大絶景
午後1時10分、石割山山頂到着。
駐車場から数えて1時間で山頂に立つことが出来ました、ペースとしては普通か少し遅いくらい。初心者には最適な長さのコースですね。
山頂から見える景色の醍醐味はこれ、目の前に素晴らしい富士山。関東の冬山と言えば富士山です、1月2月に関東で登山をするとなれば富士山を見るのが一番!
撮れ高が稼ぎにくい冬の低山なのですが、富士山を眺めれる山を晴れている日に歩けば確実に満足できる景色に会うことが出来ます。
記念写真撮影にも適した広い山頂……、年明け時期は晴れていることが多いのですが、冬は空気が澄んでいるため南アルプスまでくっきりと見ることが出来ます。
そして僕の向かい側からワンちゃんが登ってきていますね……。
飼い主の方にお願いして撮影させてもらいました、かわいい柴犬が二匹石割山を上ってきました。山頂碑とお犬様、何て絵になる!!飼い主の方曰く、こちらのワンちゃんは八ヶ岳主峰赤岳なども登ったんだとか、僕は赤岳のみ残しているので先輩に当たりますね。
赤岳は夏の時期に泊まりで登って星空とご来光を撮影したい山なのです、なので残してありますが他の山はなぜか全て冬に登っています、権現、天狗、硫黄と……。
じゃれるお犬様、か、かわいい……!!
山頂を楽しんだらつぎの山で食事をとることにします、石割山山頂は広いのですが椅子やテーブルがないのです。つぎの平尾山には椅子があるのでそこで調理タイムです。石割山から西側に向かって歩きますが、一度降るためのこの道が結構地面が緩い……。
一度降ると樹林ウォークへ、回りは杉と柴かな?桃太郎のおじいさんが刈っていたのは芝ではなく柴です。柴は薪として優れているので、用は薪を作っていたということです。
樹林を抜けると平尾山が見えてきました、だだっ広い山頂です、山頂というよりは道中ですね。
富士山を見ながら優雅な昼食タイム
午後2時00分、平尾山到着です。
太平山に向かい延びて行くこの道は常に富士山を目の前に見据えることができる素敵なコースです。
なかでもこの平尾山周辺から眺める富士山の素敵なことよ……。
午後になり雲も出てきた富士山周辺、少し雲があるくらいがきれいでよろしい。
この景色を堪能しながら食事をとることにいたします。
ちなみに南アルプスの方々も綺麗に晴れていました、アルプスが眩しい。1月の初旬だとまだ全然雪をつけていないように見える、実際はすごい雪なんだろうけど。
本日はキムチ鍋になります、豚肉、ねぎ、マロニー、白菜、油揚げをいれたらアルミホイルで蓋をします。事前に家で野菜を切っておいて、ジップロックにいれて持ってくれば、現地で火を通すだけ。
冬の低山で食べる鍋は格別です。奥さんも大満足、里山登山はご飯を豪華にするととても気分がよいものになります。
ダッフィー撮影、ハイキーになるように、エアリーフォトを目指して撮影してみます。D810はエフェクトモードなどはないので絞りとシャッター速度をやりくりして明るめに撮影、かわいい雰囲気になった??
ご飯を食べ終わる頃には太陽も傾き、下山にはちょうどよい時刻に。今日は太平山はいいかなと言うことで駐車場へ帰ることにしました。これが次なるラッキー景色を見せてくれるとは……。
午後2時50分、駐車場方面分岐。
駐車場に帰るためには平尾山から石割山方面へ一度引き返す必要があります。太平山に向かった場合も、駐車場に行くには一度引き返さなくてはいけないようです。
笹でおおわれた場所は狩り払いされているので歩きやすいです。
この指導標が見えたらゴールまでもう少しです、日の当たらない薄暗い斜面を降って駐車場を目指します。
暫く歩くと川にぶつかります、川を渡って反対側に出れば林道に出るので、後はそれを下ればOK。
川を渡ると何やらオレンジ色のベストを着た方々が歩いてきました、なんだろうと思ったらハンターさんです。
山頂付近ですれ違ったあとで発砲音を聞いたのですが……、まさか……。
待っていると若い猪を引きずったハンターの方々が!こんな光景初めて見ました……。何やら猟犬が一匹猪に噛まれて怪我をしたとか……、猪を駆除するのも大変なのですね。以前金時山の麓で猪の生革が干してあったのを思い出します、この辺は猟が盛んなんですかね?
ハンターの方々が猪を軽トラックに乗せて運びます、猪の重さは95キロくらいとのこと。猪の体にはライフルで開いたであろうでかい穴が、散弾ではないんですね。登山していて猟に出くわすとは思いませんでした、なんというか貴重なものを見た……。
ハンターの方々が去ったあとの林道を奥さんと歩き始めます、なんだか二人とも珍しいものを見て疲れを忘れていました。
午後3時45分、石割山駐車場到着。
登山開始から約4時間、ほどよい疲れを感じながらの帰還です。平尾山で鍋を食べたからですかね、満足度が非常に高い登山となりました。
帰りは石割の湯へ、下山したらすぐそこにあるので便利です。
なんとか日が沈む前に湖畔の富士をカメラに納め、この日の登山終了としました……。年明けようやく富士山の絶景と満足行く山飯を食べることができ、奥さんには感謝で頭が上がりません。
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