【尾瀬】燧ヶ岳、大清水より尾瀬沼と尾瀬ヶ原を歩きつくす一日縦走の旅

2016年7月11日、遥かなる尾瀬の最高峰燧ヶ岳へ行ってきました。
最高峰の標高は2,356mとなります、ほぼ関東な燧ヶ岳ですが東北エリア。
日本においては燧ヶ岳から北側には燧ヶ岳以上の標高の山は存在しません、そんな東北最高峰の燧ヶ岳を登り、麓の尾瀬ヶ原を駆け抜ける登山をしてきました。

総合計距離は25キロ以上、10時間以上に及ぶ登山となりましたが、尾瀬の大体の概要を知ることができた貴重な経験となりました…。
ニッコウキスゲが咲き乱れる時期を狙い訪れた尾瀬燧ヶ岳、新道側からのアプローチは険しく非常に困難が付きまとうものでしたが、山頂の展望は一級品。
日光や北の山々を一望し、尾瀬の景色を心ゆくまで楽しめる素晴らしい景色を見る事が出来ます。
登山ハイシーズン、真夏の尾瀬の旅の始まりです。

目次

燧ケ岳、尾瀬ヶ原横断登山に関して

■概要
はい、今回は遥かなる尾瀬の最高峰燧ヶ岳です。
燧ヶ岳を上には幾つかのルートがあり、最もお勧めされるのは福島から御池を使うコースですが
今回は関東は群馬側から大清水を利用し長英新道を登るルートを使用しています。
この長英新道、新道と名のつく物は大体つまらないのですが……とても樹林帯です。
泥道になっている部分も多く、見所もあまりないので、
燧ヶ岳はやはり御池から登るのが良さそうです。今回は大清水→燧ヶ岳→尾瀬ヶ原→鳩待峠という尾瀬を1日で縦走する、ある意味非常に勿体無い登山をしています、普通に考えれば一泊して楽しむべき道なので。
もし同じコースを歩くのであれば途中で一泊挟むことを強くお勧めします。
尾瀬は日帰りで全てを楽しむような場所ではなく、一泊してのんびりすべき場所です。
それを心に留めて楽しむととても幸せになれると思います。
今回は関東からは手軽にアクセスできる群馬側からの登山です、尾瀬ヶ原に関しては参考になると思います。

アクセス
●公共交通機関
【電車】上野→沼田  2590円
【バス】沼田→鳩待峠 2100円
【バス】鳩待峠→沼田 2100円
【電車】沼田→上野  2590円
合計 9380円 公共交通機関を利用すると高くつくので、観光バスか車をお勧めします。

●車(今回は車を利用しました)
沼田IC下車後 国道120→国道401で戸倉を目指す、カーナビは尾瀬戸倉温泉などお勧め。
【高速】浦和南→沼田(ETC/深夜)    3130円
【駐車場代金】尾瀬第一駐車場    1000円
【タクシー】尾瀬第一駐車場→大清水 4000円
【バス】大清水→一ノ瀬       700円
【バス】鳩待峠→尾瀬第一駐車場   900円
合計 9730円 2〜3人人がいるだけで丹沢に行くよりも安く尾瀬に行けます。
人がいるのであればレンタカーを借りても安くつきます。

コースタイム
尾瀬第一駐車場4:10→大清水4:35-4:50→一ノ瀬5:20→尾瀬沼山荘6:20→長蔵小屋6:50→長英新道分岐7:10→ミノブチ岳9:00→俎嵓9:35-10:00→芝安嵓10:15-10:25→ナデッ窪分岐10:55→沼尻休憩所前12:00→見晴13:05→竜宮小屋14:00→山の鼻14:50→鳩待山荘15:50
合計登山時間 10時間30分 尾瀬がこんなに辛い場所だなんて思わなかった。
尾瀬は一泊して楽しむべき場所です。

大清水から登る燧ヶ岳

2016年7月11日4時10分 尾瀬第一駐車場。
去年のゴールデンウィークに訪れた尾瀬、今年は夏真っ盛りの7月に訪れることとなりました。
夜明け前の薄暗い中、尾瀬沼の入り口である大清水に向かいます。第一駐車場トイレにはウォシュレットが完備されており非常に綺麗、用を足すならこちら。

大清水迄はタクシーを利用、料金は4000円付近なので三人か四人メンバーがいると吉。
尾瀬第一駐車場から大清水まではバスはないのでタクシー会社に連絡をする必要があります。
因みにタクシー会社ですが朝の4時でも電話か通じました、すげぇ。

午前4時35分、大清水駐車場到着。
車に揺られること20分ほどで大清水へ、タクシーの乗り心地が悪く吐き気が…道のワインディングも激しいので酔う人は酔いますので注意。

尾瀬の看板、遂に来たぜ遥かなる尾瀬!

大清水にはトイレがありますが、第一駐車場のようなウォシュレット付きのトイレではありません。なので用を足すなら第一駐車場がおすすめです、トイレの話は重要なので二度言います。

午前5時20分、一ノ瀬登山口。
大清水からタクシーチケットを購入して登山口へ、やはり尾瀬はこういう細かい回送にお金がかかる。
タクシーを降りたら早速プレイボールです。

まずは最初の目的地、尾瀬沼を目指します。
まだ薄暗い森の中を尾瀬の台地に向かって登っていきます。

早速現れる木道、尾瀬=木道というイメージだったのでこの木道を見たときは嬉しかった。

午前6時10分 三平峠到着。
一ノ瀬から尾瀬沼までの中間地点三平峠に到着しました、ここまでくれば尾瀬沼はすぐです。

今回同行しているのは登山百景様とよくコメントをくれるやけん氏。
3名での登山ではあるが、二名ともブラック登山がしたいという事で燧ヶ岳へ。
燧ヶ岳に行くのであれば基本的には御池からですが、ブラック登山がいいという事で
何の面白味もない長英新道を利用し、さらに尾瀬ヶ原まで歩くという事に。
繰り返し言いますが、尾瀬はとてもいいところなので燧ヶ岳に行く際は御池から行きましょう。

登山百景/悲

二人は犠牲になったのだ…。 

木々の隙間から尾瀬沼が時折姿を現す、全体像を見ることはできないが奥の景色を見るに間違いなく雄大な自然を目におさめることが出来そうだ。

午前6時20分、尾瀬沼山荘に到着。
一ノ瀬を出ること一時間程度で小屋に到着です、本日最初の目的地尾瀬沼についたと同義。

小屋自体はとても美しく、風呂も完備です。
尾瀬に来るならこういった所に宿を取り、一日ゆっくりと過ごすのが正解なのでしょう。

redsugar

我々はあえてのブラック登山ゆえそんな余裕はないのですが。

尾瀬沼の畔に移動してみます、すでにこの辺りから絶景が約束されている雰囲気がする。

朝の尾瀬沼、遥かなる景色は刺激的

redsugar

絶景、絶景が広がっている。

早朝の湖は霧が立ち上がり幻想的な見た目をしていました。朝は風も少なく水面は空の鏡台として佇んでいます。

正面にはこれから登る燧ヶ岳の勇姿が、ここからだと以外と高く感じないかもしれません。尾瀬沼自体の標高が高いので単純な標高差では1,000mなかったりします。

尾瀬沼の周回路にはいればそこはまさに尾瀬!
求めていた木道、左右の湿原と尾瀬らしい景色が姿を表して感動を覚えます。

午前6時45分、長蔵小屋前分岐地点。
この指導標が見えたら長蔵小屋はすぐそこです。

午前6時50分、長蔵小屋到着。
尾瀬沼周辺の小屋としては沼山峠と大清水の中間にある小屋です、燧ヶ岳と尾瀬沼をバックにした景観の良い山荘ですね、泊まりたい。

この小屋の前には水が湧き出しているので、プラティパスや水筒のお水を変えるにはもってこい。
尾瀬のおいしい水をたっぷり補給してこれからの長い道のりに備えます。

小屋の前にはヒメサユリも咲いていました、見る機会がない花なので驚きです。

こんな感じに何株も咲いていました。
ヒメサユリ自体は信越か北東北でなくては見る事が出来ないと思っていたのでとても嬉しい。

小屋を出て長英新道を目指して歩みを続けます、この木道歩きが非常に楽しい!

周囲には一面のニッコウキスゲ。
尾瀬沼のニッコウキスゲはちょうどシーズンだと睨んでいたのですが、少しだけ早かったか。

早朝はまだ花が開ききっていない様子、でも花の数は膨大なので問題ないな。

ニッコウキスゲの楽園の中を歩く登山者達、尾瀬沼のいい時期に来れたと思う。
これが見たかったんですよ僕は!

朝露に濡れるニッコウキスゲ、朝の蒼い空気の中でも凛として咲いている。

今年は色々と花を追いかけて登ることが出来た、ニッコウキスゲも見ることができて大満足です。

日当たりのいい所で全力で咲いているニッコウキスゲ、カメラで撮影するのがとても楽しくなる。

午前7時10分、長英新道入り口。
ここからが長い戦いの始まりである、コースタイム上は3時間30分、等高線の感覚が広く
途中までは緩やかな登りが続くことが予測される、横に長いコースだと言うことである。

長英新道、長く見どころのないつらい道の始まり

長英新道にはいってからは木道歩きは終わり樹林帯歩きとなる、土の部分は泥っぽくなっておりなかなか歩きにくい。

雨上がりの直後であればとてもじゃないが歩けない道だろう、泥が非常に深い。

イグチ科のキノコが生えていた、ヤマドリタケとかその辺だろうか?

暫く歩くと一合目指導標が現れる、燧ヶ岳長英新道を彩る悪魔の囁きである。

圧倒的樹林、水の音は一切しない静寂に包まれた世界を歩き続ける、雰囲気が圧倒的に丹沢大倉尾根と同じなのは気のせいだろうか。

時折魅せる花達に癒しを受けつつ、ゆっくりと歩みを進めて行く。

いつもの樹林である、登りの雰囲気は会津駒ヶ岳にとてもよく似たものを感じる。

三合目、早くも僕の心は稜線を求めている、目の前に広がる無慈悲な樹林に言葉もでない。

redsugar

五合目、四合目はどこにあったのだろうか?

下を向いてあるいていたら見落としてしまったようだ。
五合まで来たら流石に展望も晴れてきた、下界の尾瀬沼がよく見え始める。

尾瀬沼の向こうに屏風絵のように佇む日光連山、目印はいつもの日光白根山だ。画面センターに位置する一つだけポコンと出たやつが日光白根山だと思う。

休憩するやけん氏と登山百景氏、僕よりよっぽど健脚だ。

山頂の姿も見えるようになってきた、燧ヶ岳の双耳峰のうち、片方が見える。
この時点では俎嵓なのか芝安嵓なのかはわからない。

七合目、また歯抜けになってしまったけれども大分標高はあげてきた、ゴールまではあと三合と考えれば元気がわく。

山頂に近づくにつれて道も整備されてきた、階段がやたら姿を表すように。
天空へのビクトリーロードであれば嬉しいのだけど、そういう雰囲気は全くしない。

この辺からは満開の石楠花が僕を迎えてくれた、瑞牆山以降石楠花とは無縁だったのだが…燧ヶ岳の山頂付近で再び石楠花を拝むことが出来た。

ニッコウキスゲの時期であれば石楠花も楽しむことができる、花が2度美味しい素敵なお山らしい。
快晴の空の下で見る石楠花は本当に美しい、やはり登山は晴れている日に限ります。

石楠花と階段の入り乱れる山頂直下、この景色が見えたら休憩地点はすぐそこです。

午前9時00分、ミノブチ岳到着。
燧ヶ岳山頂である俎嵓、芝安嵓を見渡すことができる山頂直下の展望台です。
休憩ポイントとしては丁度いい、山頂はここから30分ほどです。

そしてこれから登る山頂も綺麗な姿を現しました、まだ結構距離があるような…本当にコースタイム30分で登れるのかちょっと不安になる。

石楠花は標高を上がれば新鮮なものが何株も咲いていました。
ピンク色のかわいい花がそこらかしこに咲き誇っています。

もちろん白株もあり。
燧ヶ岳の石楠花も今年はよかったのでしょうか、すごい数の花でした。

redsugar

快晴の石楠花、尾瀬よありがとう。

石楠花トンネルを潜り抜けて歩くのはとても楽しかったです、毎年こんな花に囲まれた登山をしていきたいものである。

八合目指導標、ここまで来たら山頂まではもうすぐです。
無言で登り続ければ15分以内には確実に到着することができるでしょう。

山頂に向けて水を口に含んだら、もくもくと登り始めます。登山百景様が先回りして写真とったりしてくれたけど僕にはそんな余裕はなし…。

山頂手前は岩山となっており、これまでの樹林帯歩きとは全く雰囲気が変わります。
滑落しないよう注意しつつ、浮き石を踏まないように登っていきましょう。

俎嵓、尾瀬エリアの山を見渡す大展望の山頂

午前9時35分、燧ヶ岳山頂俎嵓到着。
長かった…、ひどく長い長英新道をやっとの事で登りきりようやく山頂です。
一合目からはしっかりと2時間かかったようですが、体感ではもっと長かったと思う。でもコースタイム3時間30分だから相当巻いたんですね。

こちらの山頂には社が整備されている代わりに山頂碑が置かれていません、本当の山頂は隣の頂だからしょうがないのですが…。

山頂から見る尾瀬沼は格別、頑張って登ってきたものだけに与えられるご褒美です。

まだメインディッシュは残っているんですけどね。
こちらが燧ヶ岳の最高峰芝安嵓、標高2,356mとなります、今僕のいる峰が標高2346mと10m低いのです。

燧ヶ岳山頂とダッフィーを撮る。夏の尾瀬とか中々来れない所にこれてダッフィーもさぞ満足じゃないだろうか?

これから登る山頂と、最後に歩く奥の尾瀬ヶ原に向けて挨拶。
今日も晴れて最高、感謝しか出てきません。

午前10時20分、燧ヶ岳山頂芝安嵓到着。
俎嵓を出た僕らは20分ほどで芝安嵓へ、短いコースだったので写真を撮るのを忘れていた。
芝安嵓山頂では三人で記念撮影をゲット!

最高の景色に乾杯、登山をしていて山頂に着いたときに味わうこの感動は何物にも変えがたい。

やけん氏も嬉しかったようだ、原始の野生の姿に戻っていた。

次の目的は正面に鎮座する至仏山の麓、山ノ鼻です、鳩待峠から尾瀬第一駐車場へ帰ります。

山頂からは一旦引き返しミノブチ岳へ向かいます、石楠花に別れを告げて来た道を引き返す。

ナデッ窪、スパルタ下山の始まり

ナデッ窪分岐地点まで戻ってきました、ここを直進し続けると本日の下山道ナデッ窪に出ます。
登山道としてはかなりお勧めできない道なので、このblogで見るだけに留めておくのが吉。

このコースは枯れ沢のような場所を一直線に下っていくというそれはもう過酷なもの。
膝が悪い人間が利用すれば一発で足が破壊されること間違い無し。

ジェットコースターの登りのような雰囲気を醸し足す、この先は急転直下の下山道。
傾斜的には男体山を少しキツくしたくらいはある。

岩でおおわれた急斜面を転がるように下っていきます、一直線です。
ものすごい速度で標高が下がっているのがわかる、そして足に来るダメージも半端ではない。

もちろんこんなコースを使う人はあまり居ません、少し荒れ気味の登山道になってるし。
膝が強いので油断しきっていましたが、流石にこのコースは辛かった。

岩道の荒れた登山道が終われば樹林帯でジメジメした泥道が始まる。
木道はまだ先か?とにかく早く尾瀬におりたいという気持ちで一杯になる。

午後12時00分、尾瀬沼沼尻方面へ下山完了。
ナデッ窪を下り始めて1時間で下山完了です、標高差600mくらいを1時間で降りた模様。
とんでもない急斜面だったのでこのコースタイムも無理はない…。
ちなみに普通のコースタイムは降り2時間です。

燧ヶ岳とやけん氏、この道をまっすぐ歩けばナデッ窪。

沼尻休憩所の裏を歩いて見晴を目指します。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原を繋ぐ道に突入しますが、この道は樹林帯です。

最初は尾瀬沼北側の木道を歩き続ける、ここも湿原地帯なので池塘がたくさんあります。

木道歩きがずっと続けばいいのにと思っていたのに樹林帯の登りへ突入。
緩やかなアップダウンに僕の足は限界を迎える。

午後12時50分、見晴手前分岐到着。
この分岐指導標が見えたら見晴はすぐそこです。

午後1時5分、見晴到着。
尾瀬ヶ原の小屋が一同に集まる宿泊地帯、ここだけ町みたいになっていて驚きました。

水が少なくなっていたので補給しつつジュースを頂きました、あー甦る…。
因みにここでのジュースの値段は300円、意外と安い良心的。内地の山は小屋まで来ればビールやジュースを飲むことが出来るのがいいですね。北海道ではこういった幸せには中々ありつけない、景色は最高なんだけど…。

尾瀬ヶ原、遥かなる尾瀬の広大な木道を行く

見晴には無料の休憩所が設置されており、ここで足を広げたりすることができます。
僕もここで休んでいきたい気持ちになりました。

向かい側には見晴公衆トイレが。
こちら尾瀬のど真ん中にあるとは思えないくらいの美しさ、やはり尾瀬は開発されてる。トイレとかがすごく綺麗だもの。

ジュースを飲んで体力を回復させたら尾瀬ヶ原を歩いて鳩待峠に帰る覚悟をします。
ここからは6キロくらいの道のり、走れば30分でつくのにな~と思いつつも、すでに限界を越えた足でどこまで歩けるのかの実験が始まる。つい最近も丹沢主稜縦走で同じような絶望を味わったばかりのような…?

正面にズデーンと鎮座している至仏山。下から見るとでかい、燧ヶ岳山頂から見た姿よりも遥かに迫力がある。

此方は燧ヶ岳、こっちはこっちでデカイ。というか本当に二時間前に山頂に居たのか疑問になるようなサイズである。

遥かなる尾瀬の景色、これぞ尾瀬らしい尾瀬。みんなが想像する尾瀬の景色だろう、木道の脇は湿原が広がってゆく。

所々を流れる川の中には水草が生い茂り、清流の持つ清潔感と冷たさを存分に伝えてくる。ここにいる生き物は美しさの中でなくては生きて行けないものばかりなんだろう。

木道の途中には福島県と群馬県の県境がある、今までは東北福島県に居たのだがここから先は北関東群馬県に入る、ただいま関東。

尾瀬ヶ原の木道にもニッコウキスゲはちらほらと咲いていました、尾瀬沼ほどではないが。尾瀬沼と尾瀬ヶ原で気候が若干違うということらしい、咲く時期も違うとか。

午後2時5分、竜宮小屋到着。
尾瀬ヶ原の中心地にある小屋です。尾瀬ヶ原を楽しむのであれば見晴ではなく竜宮小屋の方が良さそうですね。

鳩待峠のバスに間に合うためには休んでいる暇などないので歩き続けます、写真を撮りながらゆっくりとね!
この景色はまさしく尾瀬だなぁ…、最高だけども出来れば一泊してのんびりしたいです。

至仏山に向かってひたすら歩き続けます。
この日はグレゴリーZ35を背負っていたのですが40でもなく35で本当によかった。適度に軽く沢山荷物が入るので入るので助かりました…、ナデッ窪降りるときもその特殊な形状に助けられたぜ。

広くて距離感がよくわからない、青々とした湿原が見渡す限りに広がっている。

尾瀬を流れる川はどれも美しい。

振り返って今日歩いた道を思い返す、燧ヶ岳に登ったのが遥か昔のことのように思える…。遥かなる尾瀬の頂は尾瀬ヶ原から見ても雄壮な見た目をしている。

山ノ鼻まで大分近づいてきた、ここまで来ればもう安心だ、コースタイムも十分巻いている。

午後2時50分、山の鼻尾瀬ロッジ到着。
至仏山の麓にあり山の鼻と呼ばれるエリアに到着しました、ここは見晴と同じく尾瀬の宿泊施設が集まる一大登山基地です、尾瀬ヶ原と至仏山への入り口ですね。

山荘にすかさず飛び込み休憩、文明の香りにこんなに安心したことがあるだろうか?
最近は結構同じ気持ちになってるか…、アスファルトとか見るとうれしいもんな。
尾瀬の山荘は風呂があるのが本当にいいところですよね。

山荘に飛び込んだ理由はこれです、ソフトクリーム。
糖分が非常に不足した体に吸収されてゆくミルク、このソフトクリームで大分頭がはっきり。
やっぱり登山においてソフトクリームは偉大だわ…。

山の鼻で休憩を入れたらすぐに鳩待峠への下山に移ります、ここまで来たらあと少し。
早めのバスに乗って駐車場まで戻りたい気分です、僕は早く風呂に入りたいんだよ。

これだけ見ると田舎の喫茶店とかに見える、鳩待峠からは1時間程度歩けばつくので登山の格好をしていない人もたくさん居ました。

山の鼻から鳩待峠へは登りです。
脹脛と太ももの筋肉はすでに限界を超えている、この状況で1時間の登り…。
尾瀬とはこんなにつらい場所だったのかと唇をかみしめて登っていきます。

午後3時50分、鳩待峠到着、燧ケ岳‐尾瀬縦走下山完了!!
ようやく尾瀬の入り口鳩待峠に戻ってきました…、疲れたぜ…。
疲れるのが約束された登山をやり抜くことの辛さがどんなに大変かよくわかりました。

鳩待峠には観光客と登山客が入り乱れカオスなことに、とりあえず水場で顔を洗いタオルで汗を簡単に落とし帰りのバスまでの時間を過ごしました…。二日分くらいの汗をかいていたのは間違いない。

下山後は尾瀬近郊にあるほっこりの湯へ、アットホームなサイズの大浴場で汗を流し。
登山百景様のインタビューを風呂上りに応えるというイベントもありかなり楽しかった。

すごい丁寧に記事を書いていただき本当にありがたやー!
これからもがんばって写真を撮って記事を書いていきたいという気分にさせられました。

風呂上りはもちろん夕食へ、三人ともお腹がすいてしょうがない状態だったので焼肉を選択。
地方の名店を探すのではなく尾瀬近郊の地元密着型の焼き肉店に駆け込み勝鬨を上げることに。

カルビとご飯をひたすらお腹に搔き込んでゆくという作業の果てに、尾瀬燧ケ岳登山を終わらせた満足感を語らいこの日の登山を終えるのでした。
飯食った後の運転がとても眠かった、やはり登山の最後の壁は運転だと思った瞬間でもある。

遥かなる尾瀬、その最高峰燧ケ岳。
大清水から登ろうとすれば関東から登山口まで簡単にアクセスすることが出来ます。
昔ほど遥かなる場所ではないのかもしれませんが、山中に現れる静かな湖と、その真上に佇む燧ケ岳の姿は非日常の景色そのものでした。
何よりも尾瀬沼の雰囲気は非常によく、いつまでも居たい気持ちにさせてくれます。
ニッコウキスゲの時期に泊りで歩きたい場所NO.1といっても過言ではない。

尾瀬沼から少し離れた場所にある尾瀬ヶ原、絵にかいたような尾瀬の景色は素晴らしく。
今まで見てきた絶景の中でもひときわ輝くものでした。湿原の中に一直線に続く木道、それを彩る池塘と花々には見とれるばかりです。夏休みに自然の中を歩くなら!北アルプスや北海道もいいのですが尾瀬も是非選択肢に入れてみていただきたいと思う場所でした!
ただし、一日で尾瀬沼→燧ケ岳→尾瀬ヶ原とかはつらいのでやめましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • こんにちは。やっと記事読めました!思い返すとハードな道のりでしたね。遥かな尾瀬の記事を僕が書けるのは遥か先になりそうです。懲りずにまた登山誘ってくださいね〜。

  • 非常にハードでした…、今度は尾瀬ヶ原は尾瀬ヶ原で。燧ヶ岳は御池からしっとりと登りたいところです。
    今後は余裕をもって撮れ高をしっかりとあげていきたいと思いました。

  • はじめまして!
    山に行く際、ブログを拝見させていただいてます。燧ヶ岳に行こうかと思っていますが、御池から行くべき( ̄□ ̄;)!!?と非常に参考になりました(笑)どの写真もとても綺麗ですね♪今後の記事も楽しみにしています。

  • まちこ様
    ご覧になっていただきありがとうございます!
    燧ヶ岳は福島の山でした……、群馬から登るのと福島の御池から登るのでは天国と地獄位の差があります。
    是非とも御池からお登りください、新道と名のつく道はことごとくおすすめしません……

コメントする

目次