2015年11月23日、東京都民の憩いの山【高尾山】へ行ってきました。
この2015年何回目の高尾山だろう、多分三回か四回目だと思うのですが…。
奥さん門限というものが設定され、自由というものが遠ざかったこの僕が
「早朝から登ってお昼にはお家に帰宅できる山」として高く評価しているのが高尾山。
そして手軽に四季の美しさを楽しめる山でもあります。
今年は紅葉期間が長いということもあって、高尾山の紅葉は何時になるんだろうと
首を長くして待っていたのですが、何とか11月の後半に収めに行くことができました。
そして前回の高尾山では味わいきれなかった一号路の楽しさ、味をより味わう。
そのために一号路で登り一号路で降りるという観光登山をしてみました。
前回の記事と合わせて、高尾山登山の参考にしていただければと思います。
早朝の高尾、まさか日が昇る前にとりつくことができるとは思わなかった僕の眼前に
雲の合間からご来光がさしている。
展望台からご来光を望むのは僕を除き2人、静かな朝日を目の前に茫然と立ち尽くしていた。
10分も見られない太陽の光、その瞬間でなければ見られない景色。
ふと、タイミングが合わなければ見れないものを思い出す。
これからの自分がどれくらい逃げる世界を捕まえられるか、
ただそこだけに不安を覚えるのだ。
前回から引き続き、曇天が続きます。
2015年11月からは曇天が続き、非常にストレスがたまりました…
そんな中、始発で高尾山に向かい朝日が登る前に登り始め
昼には帰ってこようという二重生活登山を決行しました。
この登山のいいところはお昼明けには家にいるので、
午後から好きなことができるということですね。
ただ僕は出来れば日がくれるまで歩いていたいので、あまり嬉しくなかったりはしますが…
今回は1号路を往復で利用しています、ので往復で4時間もかからず歩いています
コースタイムはこちら
高尾山口6:30→展望台6:50→ロープウェイ降り口7:15→薬王院7:40
山頂8:10-8:30→ロープウェイ降り口9:15→高尾山口9:50
すごいですね、早朝から登り始めて10時前には駅で電車に乗っています。
おかげでお昼ご飯をお家で食べて午後から好きなことができました、高尾山最強です。
早朝の新宿、朝日が登るよりはるかに前に京王線に飛び乗る僕。
電車内はほぼ朝帰りの方々で溢れ帰っている。
このまま終点の高尾山口まで、眠りこけながら電車の旅が始まります
夜明け前、高尾山口に到着、この頃にもなると電車に残っているのは屈強な体格の方か
トレラン装備の登山者くらいになっていました
曇天の高尾山に始発で来るような連中っていうのはガチ勢のみということか。
樹木の甘い香りがする駅構内を抜けて、登山口に向かいます。
ロープウェイ駅の手前はまだ夜明け前の雰囲気、空が眠っている時間帯から登山を開始。
ルートはもちろん1号路、この石碑の横から上がっていきます。
初めて来る人はどこから登ればいいのか不安に思うと思いますが、この目標からスタートです。
街灯に照らされて、ぼんやりと浮かび上がる舗装路の上をとぼとぼと歩き始める。
秋の早朝からハイテンションで歩くなんて中々出来ない、スタートはテンション低めである。
人がいないと自然が嫌でも目につくようになる、
高尾の杉を覆う苔は日光東照宮の森を思い起こす格式の高いもののようにも映った。
徐々に日が上がり始めて来た高尾山。
暗かった登山道も日の光に照らされて歩きやすくなってきました。
既に太陽は上がっている、雲の合間からご来光を望むことは出来るのだろうか。
朝焼けとは1日の中で最も清浄で神聖な気持ちになれる時間だと思う。
1号路には丁度良い展望台があるのでそこで朝日を待つことにします。
この巨大な銀杏が目印です、木下にはベンチもあり多摩地区を一望できるようになっています。
目を都心方面に据えるとそこには太陽が少しだけ顔を出した空が広がっていました。
雲の複雑な陰影が、暗いけど美しい空を描いてくれています。
空に太陽が上がっていたのはほんの少しの間、すぐに雲に隠れてしまった。
隣に座っていた夫婦の方が「今日魅せてくれて本当によかった」と呟いていたのが印象に残る。
高尾山はいつでも上れる山だが同じ景色は二度と来ない。
晴れではない複雑なご来光も次はいつ見れることやら…。
ご来光を楽しんだあとは山頂に向かって登山を再開します。
いや、1号路は登山というにはちょっとおこがましいんだけど…。
前回もお辞儀をしたお地蔵様、立派に鎮座しています。
前回から比べると高尾山は程よく紅葉に染まっていました、
山頂は間違いない紅葉と思うといまから地肉が沸き立ちます。
ビアガーデンや出店は朝の開店準備に追われていました、
何か腹の足しになるものが売ってるかなと思ったのですか、当然なにもないよね。
お腹がすいてきたけど食べ物がなくて困ったな。
ロープウェイ駅も塀惨としていました。
自動販売機だけが僕を迎えいれてくれる、自動販売機は心の友です。
サル園が開いてるわけねーだろっていう。
そして現れるタコ石、あまりにもなでられすぎて頭だけツルッツルンになったその姿
頭だけは占い師が抱えているような石にも通じる輝きを放っています。
ある種の神聖さと禍々しさを感じるのはなでる人の念か何かか。
目の前にはタコ杉が、フェンスのおかげであんまりよく見えないんだよねこいつ。
根元がタコっぽいからタコ杉ということらしい、大した観光場所ではないんだけど
ちょうど薬王院の手前にあって目立つポイントにはなっていると思う。
1号路でこの門が出てきたら中盤戦くらいかなという印象、タコ杉からすぐそこです。
ここからは薬王院を経て山頂へ向かうコース、正直ここまできたら後は観光です。
タコ供養、よく読んでくださいね、タコ供養です。
いくらタコ杉がすぐそこにあるからってタコ供養をこんなところでやらなくてもいいだろって。
上野公園にフグ供養の石碑が建っているのと同じくらい場違いなオブジェクトです。
しかもご丁寧に赤文字で石に書くなよって、タコ茹でてんじゃねーかそれっていう。
だいぶタコでケチをつけてしまいましたが、話を高尾山に戻しましょう。
趣ある社がこの辺からポツポツ現れ始めるので、こういったものを楽しみながら歩くのが1号路の醍醐味ですね。
1号路は観光地的な気分でお寺を撮影する傍ら自然を楽しむ場所として受け止めるのがいいです。
今回も階段コース、分岐の片方は女坂となっており、傾斜が緩やかになっています。
しかし、足に自信のある方は階段を使ってみましょう。
軟弱者ではいけません、男はいつでも男坂を登らなくてはいけません。
登り終わると大理石で出来た不思議な門が登場します。
今回はこちらを登ることに、しかしこれが大正解というか正規ルートでした
ほとんどの方はここ上らないのですが、絶対に上がった方がいいところです。
ここ登らないと石塔見れないですからね、見逃さないで絶対に登りましょう。
上の方はどうやら立派に紅葉している様子。
みんなこちらは見た目がよろしくないのか登らないんですよね、辛気臭いからかな。
上りきるとまず目に飛び込んできたのは色彩豊かな紅葉でした。
そして横に目をやると
綺麗な仏塔が登場します、高尾山の観光スポットでは薬王院に次ぐ場所では??
紅葉と合わさって非常に趣のある景色を見せてくれました。
ここの付近の紅葉ですが山頂を除くと高尾山1号路の紅葉では2番目のスポットです。
山頂の紅葉もいいですが、立派な仏塔と高尾天狗のコラボが見たい場合は絶対にこちらです!
其処に立つ仏像は本当にかっこ良い、リボルテックの仏像よりもやっぱり本物だな!!
横にいるのは高尾天狗です。
仏塔エリアから下ってくると茶屋の前に出てきます。
どのルートを歩いても必ずここに出てくるので安心ください。
そして安心の開店前でしたね!
茶屋はもちろん開店前なので、引き続き山頂を目指します。
途中で大学生グループとすれ違ったのですが彼らはいつ高尾山に上ったんだろう?
寺前に到着しました、この辺から大体薬王院だと思ってもらって大丈夫です。
しばらくは境内の中を歩き続けます、観光を楽しみまくりましょう。
いつ見ても立派な山門である。
そしてこの時間は登山装備した人間しか歩いていなくて不思議な感じがする。
ベリーブルーな顔をした四天王、実際の氏はこんな顔していません。
レッドな顔した方、僕は普段ならこんな感じの怒り方をするようです。
境内では高尾天狗がお出迎えをしてくれます、かなり雰囲気のある天狗ですが
ポージングが実は阿吽なんですねこいつら、阿吽の天狗です。
天狗で見ると吽の方がカッコよく見えるから不思議、
見得を切るということでは阿の方がかっこいいと思うんだけどね。
こういった仏教彫刻や建築を見ながら歩けるということで、
かなり満足度は高い山だとおもう、流石に飽きたけど…。
手水舎はいくつかありますが、このありがたそうな仏の聖水が湧き出る場所で洗うのが
心と体が一度に清められて良いのではないでしょうか?
身と心の汚れを落として一生賢者のような心持で生きていきたいものです。
欲をこそぎ落として生きていきたいよ。
絢爛豪華な社も数多く用意されており、写真を撮るのも楽しい場所。
急な暇ができたらすぐに写真を撮りに登ってもいいのではないだろうか。
階段を登り薬王院に向かいます、この辺はもはや観光地。
しかし朝の肌寒い中歩いているのはガチ系登山者か施設管理の方くらい。
普段であれば観光客で盛り上がる境内ですか、人が全然居ません。
とはいっても数人はいるのが都内クオリティか、地方の山なら人ゼロでしょう。
カメラに写る人も全員装備がしっかりしています、みんな本当に山が好きなんでしょうね。
曇天でも上りたくなる気持ちはよくわかります。
定番の儀式と化したヤクルト撮影。
見るのもも見たので上の社に向かいます。
1号路は楽しいんだけど、大学生が友達と来るくらいの感じが一番楽しいんじゃないだろうか。
僕は一人が多いのだけど、この山は多人数推奨な山な気がする。
大学生はレクリエーションで高尾山に来てワイワイやった方が絶対人生の足しになるよ。
そんな彼らを横目に僕は陣馬山から高尾にかけて縦走をしてくのが好きなんだけどね。
奥社は相変わらず豪華な姿をさらしています。
日光東照宮とまではいかないが、満足できる社寺である。
ここでも高尾天狗の像、阿吽と違ってこじんまりとした面持ちです。
翼が天使の翼みたいだよね、鳥の羽っぽくないんだこの人。
因みに高尾以外だと奥多摩の大岳山に天狗が住んでいます。
狛犬は定番のタイプ、高尾山のは立派ですね。
阿夫利神社もそうですが、人がたくさん来る場所の狛犬はしっかりしていていいです。
これが秩父に行くと狼化、そして野ざらし率が高く顔が怖い奴が多いという状況に。
狛犬は定番の形で優しそうな顔が一番だよ。
社の横から木道に入れば山頂はすぐそこ。
カップ麺ができる頃には山頂への目印が見えるんじゃないかな。
山頂への代表的な目印たる、高尾山トイレ。
トイレが目印っていうのも微妙な気がするけど…。
高尾山は山頂手前にあるこのトイレがビクトリーロードの始まりを告げる目印なのです。
どうよ、山頂付近はこの紅葉よ。
都民として高尾山の紅葉は一度は見なくてはならない、
そして今その儀式を完遂したと言って過言ではないだろう。
山頂が見えてきました、ガラッガラじゃないか!
流石にこの時間に高尾山山頂にいるような物好きは少ないようです。
時間帯で考えれば、逆側の陣馬山の方が人で溢れてそうな気がするぞい。
午前8時5分、2015年最後の高尾山登頂完了!!
高尾山の紅葉は都民の義務として見たいと思っていたので、この時点で大満足。
これで春と秋の高尾山はしっかりと登ったと言える、満足した。
山頂付近は綺麗に紅葉しており、立派な紅葉が沢山。
赤が特徴になるように配置されているのが印象的です。
ビジターセンター裏などは綺麗でしたね
本当は影信山方面から高尾山へ下ってくる奥高尾の道が綺麗なんだと思いますが
一般的な高尾山の紅葉ということで考えればこの山頂の紅葉でしょう。
紅葉並木を歩きたい方は陣馬山からチャレンジ。
あいにくの曇天であるため丹沢方面がよく見えず、富士山は勿論見えない。
でも今日の目的は紅葉だからいいんだ、全然いいんだ。
この日は一応クリスマス仕様でアクセサリーがザックについていました
こういうのつけてると回りの登山者から「あの人クリスマスだよ…、クスクスッ」という声をいただくことができます
一人であるいているからってこんなことで涙を流してはいけない。
人は強くなくてはいけないのである。
山頂に立てた喜びと、紅葉を無事に納めることが出来た事に満足感を覚え、下山を開始
下りも勿論1号路です、この日ばかりは僕も観光客で居させてほしい。
僕が下山する頃にはようやく商店が開き始め、いい匂いも漂ってきました。
普通に登り始めるならこのくらいの時間からでしょうね。
境内まで降りてくると観光客がちらほら、始発じゃないが朝しっかり起きれた方々でしょう。
早朝の高尾山の澄み切った空気を味わっていらっしゃったようです。
この短時間で線香が大量に増えていた、気持ちはすごいわかる。
この100円であげれるお線香、なぜかすごくやりたくなるんですよね、なぜなんだろう。
観光客でにぎわう境内、お土産を買いながら歩く高尾山っていうのは京都みたいだ。
曇っていたとしても楽しいのはこういった人工物のおかげだろう。
観光地っていうのは雨が降っていても楽しいし。
高尾天狗の張りぼてだが、この高尾天狗タンクトップである。
顔が少し情けないのがチャームポイント。
いい加減お腹がすいてきたし、高尾山に来たのに何も食べないなんて考えられない。
高尾山に来たのであれば立ち食いをすべきだ、団子とか団子とか団子とか。
というわけで焼き団子をいただくことに、外で食べる団子はおいしい。
焼きたてだし雰囲気っていうので味が2倍3倍にも増幅されてゆく。
甘じょっぱい団子に癒されて、今日一日というものがすでに光り輝いていることに気が付く。
だってやりたいことを午前中の内にやりきったし。
男の子とは目標に向かって生きている生き物で、目標を達成すると幸福感を感じる生き物だ。
日々の小さな目標を一つ一つつぶしていければその日は限りなく気持ちの良い物になる。
そう思っているのだけれども、今日は午前中に紅葉も見れた、山も登れたで大満足。
下山ではすべてのルートで女坂を選択、仏塔方面ではない場所を下って行ったが
こちらはこちらできれいな紅葉に染まっていた。
登りで仏塔を味わい、下りで山の斜面を眺めるのが鉄板じゃないのかなぁ…。
黒と紅葉のコントラスト、墨で描いたような黒い木々が見ていてとてもかっこいい。
高尾山の紅葉はどことなく関西方面の雰囲気を携えているようにも思う。
木々の苔等を近接でとっても楽しい高尾山、山にいると何を撮っても楽しくなる。
高尾山ですら楽しい、登山に行くならカメラを持っていくと絶対にはかどると思う。
ご来光を眺めたイチョウの下まで帰ってきた、流石に日も上がりイチョウもきれいな色に。
ここのイチョウはランドマークとしては特徴的で絵の具をぶちまけたように黄色い。
高尾山の紅葉スポットとしてとても印象的である。
そんな紅葉スポットを過ぎれば、あとはただ舗装路を下って帰るのみの道へ。
9時も回ったこの時間帯から、街中と同じ格好をした方々が上がってくる。
皆とても楽しそうだ、僕は一人でも楽しいけどね。
ロープウェイ駅も盛り上がってきた、今日もお昼になれば高尾山の山頂は人で溢れかえるんだろう
変な集会とかは山頂でやらないでほしいけど…
ほとんどの方が登りで歩いているので、僕は完全に逆流することに。
え、あの人もう降りてきてる的な視線を感じました。
他の山だと僕がそういう顔してるんですけどね。
下山完了、今日もいい1日が始まることは間違いない、なんと気持ちのいい朝か。
高尾駅の周辺には可愛いムササビとかが沢山いるので探してみましょう
山のなかでムササビ探すのは至難の技だろうな…。
休日は団体客も多いので静かな山歩きをしたいのであれば
早朝から歩くのが良いかなと思いました、やっぱり山は始発登山に限ります。
午前9時50分、再びの高尾山口駅。
木の匂いに包まれた中満足感を胸に抱き帰路へと着くのでした。
今年に入ってから結構高尾山に来た気がしますが、全て満足できる登山ができた気がします。
都民なら一度は行っとけ的なスポットである高尾山。
多くの都民がここで登山デビューするのではないでしょうか?
秋の紅葉は手軽に自然の中の、野生の紅葉を目に収めることができるため非常にオススメです。
始発で高尾山についていればそのまま10時前に降りてくることも可能です。
時期によってはご来光を見ることもできるので、ぜひ挑戦してみるのが良いかと思います。
一山登った後、午前中から入るお風呂は最高ですよ
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