【東北】面白山、初めての雨の日登山、孤独の限界値を振り切る旅

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2015年6月6日、東北は宮城と山形を隔てる奥羽山脈に鎮座する面白山に行ってきました。

翌日東根市で開催されるさくらんぼマラソンに出場する為、天童市を訪れていたのですが、

大会前の刺激入れという事でまた山に登る事にしました。

陣馬山〜高尾山を登ったときも、翌日フルマラソンに出場したから問題ないだろう。

という事で登山を決めたのですが、そこで待っていたのは高尾山を遥かに越える

凶悪かつ長大なルートを持つ面白山の姿でした。

そして極めつけは登山開始後に降り始める大雨。

大雨の東北原始林に独り残される、孤独の限界値を振り切る旅の始まりです。

東京から面白山に行く為にはどうするのが良いか?

幾つかの方法があるのですが、東北の山を登る際に効率的な方法は

夜行バスを利用する事でしょう。

夜行バスを駆使して早朝に盛岡に到着する事が出来れば早池峰山にも行く事が出来ます。

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というわけで今回は夜行バスを利用して仙台へ向かいます。

今回使用したのはゆったり4席シートの深夜バス、体質的にバスで寝れないので地獄でした。

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早朝の仙台駅、次に始発の仙山線に乗って面白山高原駅を目指します。

つまり深夜バスで仙台に着いた後始発の電車に乗ればいい、ただそれだけです。

早池峰山に行きたいなら深夜バスで盛岡に着いた後に始発の直通バスに乗ればいい。

ただそれだけです。

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仙山線始発で面白山高原駅に向かうと朝7時台に登山を開始する事が可能です。

というわけで面白山へGO。

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というわけで到着しました、面白山高原駅。

到着した時点では雨が上がりたてでちょっと露が下たる感じです。

この時点での天気予報では10時くらいから晴れるとの事、期待して登山を開始します。

今回のコースタイム

面白山高原駅7:10→コスモスベルグ7:30→南面白山9:00→奥新川峠11:00

→長左エ門平11:50→北面白山13:10→面白山高原駅15:00

今回は休憩という休憩を取っていません、所々でおにぎりを齧ったくらいです。

なぜかって帰りの電車の時間が心配だったから。

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面白山という山は南面白山、北面白山の二座が存在します。

普通であれば北面白山のみという事が多いらしいのですが、今回は南から北に向かって

周回縦走を行って行きます、いわゆる馬蹄形縦走?

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そこいらの花は露でいい感じに濡れている。

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南面白山へはコスモスベルグというスキー場から登り始めます。

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最初はこのような舗装路を歩きます、小雨が降ったりやんだりで嫌な感じです。

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後ろを振り返るとこんな感じ、低層の雲が山から立ち上がっているように見える。

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駅から15分ほどでコスモスベルグに到着です。

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冬はスキー場として運営しているので、リフトなどがしっかりと備え付けられています。

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ゲレンデに到着、ここが今日のスタート地点です。

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ゲレンデの中を登山口に向かって歩いていきます。

登山口はゲレンデの奥にあります。

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流石東北という所でしょうか、草がすげー生い茂ってる。

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一応道はしっかり出来ています。

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この看板が現れたら、プレイボールの合図です。

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ゲレンデのロッジを後にして、登山道へ入ります。

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面白山からは蔵王方面に抜ける事が出来ますが、今回はそんな方向には行きません。

南面白山から目指すは北面白山です。

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しかし、雨が降った直後だからか露が凄い。

山も雲海に沈んだままです、ちょっと先行きが不安。

そしてここで僕は一つミスを犯します、ゲイターを装備しなかったという事です。

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登山道の脇はシダで覆われ、その姿はまるで原始林のようだ。

蒸し暑さがそれを加速させる。

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登山道にはピンクテープがしっかりと整備されていました。

緑の濃い登山道は気持ちがいい。

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所々に花も咲いています。

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いったん開けた所を登って行くと再び森の中に突入します。

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こんな日に山に入るやつなんて居るのかな?

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ギンリョウソウが生えていました、未だに正面から見た事が無い。

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濡れているギンリョウソウは艶があっていい。

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関東にはなかなか無いクオリティのブナ林を歩きます。

ここがかなり気持ち良かった。

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緑が溢れる感じです、地面もウッドチップを敷き詰めたようで歩き易い。

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ただし、看板はごらんの有様なので注意しましょう。

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凄い曲がり方をした木がちらほら。

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しばらく歩くと岩場が続く地点に到着します、こっからは浮き石の上を歩き続ける感じに。

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ルート状にはペンキが塗られています、濡れている岩に足を滑らせつつ登って行きます。

この時点で今日は足場が非常に悪い事に後悔し始める。

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キノコが一本生えていました、スギタケとかそっちけいかな…。

とりあえず毒でしょう。

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森の中は非常に神妙な雰囲気、これこそ幽玄という感じです。

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倒木と岩の折り重なる道を登って行きます。

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下を見るとなぜかコアラのシールが倒木に貼られていました、

誰だこんなおちゃめないたずらするやつ…、しかも見た感じ最近だぞこれ。

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上を見上げれば今ここが雲の中だという事がわかります。

露の下たる音と鳥のさえずる声の中で、山の中に居るんだなという事を再実感。

大室山に行ったときに感じた自然との対峙感をここでも感じる。

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寂しさと自然の中で独りと言う恐怖を少し感じつつも、道を進んで行きます。

しかし、苔が奇麗です。

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標高も少し上がってきてブナが細くなってきました、岩も無くなり今度は木の根の階段に。

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この心細い状況の中、ピンクテープを見つけるたびに安心する僕が居る。

正直雨の中歩いていたらいつ遭難したっておかしくはない。

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いつの間にか稜線に出ていました。

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一気に視界が晴れますが、空は真っ白です。

稜線をしばらく歩くと南面白山には直ぐに到着します。

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見えました、南面白山。

この写真を撮った時点では大東岳が奇麗に見えていたのですが、

写真取っている間に見えなくなる悲劇がおこります。

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湿度100%の中を歩いてきたので服が思いのほか湿っています。

速乾素材といえどもこの中を長時間歩き続けるのは危険か。

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僕の見つめる先にあるのは大東岳です、南面白山から見える大東岳の姿は凄くかっこいいです。

正直大東岳を見る為にこの山はあるのでしょう、まるで皇海山と鋸山の関係だ。

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ここからは奥新川峠を目指して歩きます。

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大東岳が雲の中に隠れてしまいました…、標高こそ無い山ですが、その巨大な山容と

独立峰的な見た目は迫力十分でした。

割と登ってみたい、興味がある感じです。

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さて、大東岳も見たので北面白山へ向かいます。

南面白山山頂で雲が晴れそうだったので待っていたら逆にガスが濃くなると言う事態に遭遇。

この時点で少し慌てています。

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樹林のトンネルの中を進んで行きますが、白い虫が沢山落ちてきて地獄のようでした。

柔らかい虫で払うと潰れて白い筋になってしまいます…、

しょうがないから息で吹き飛ばしつつ歩く。

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下っているとガスが濃くなってきました、いや…これはもはやガスというよりは雲。

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俺は今雲の中で超山深い樹林帯を歩いている、帰りたいと思ってももう帰れないのだ。

歩いてるとたまに心が折れそうになります。

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上を向いても真っ白だ、ていうか10mも先が見えない。

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そしてぽつぽつと水の滴る音が激しくなってきました…。

どうやら再び雨が降り出したようです。

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小さな沢を何回も越える作業が出てきます、なんか毎回こんなのばっかりだな。

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雨がかなり強くなってきたのでこの辺でレインウェアとゲイター、

レイングローブを装備して歩いています、おかげで濡れる事は無いんだけれども

レインウェアの下がかなり蒸していました。

僕のレインウェアはサンダーパスと言う非ゴアテックスなのでちょっと蒸れます。

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ナメ沢っていうのでしょうか、粘土質の地面に水が流れた場所は非常に怖かったです。

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全く持って奥が見えない、今鉄砲水でも来ようものなら南無阿弥陀仏である。

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本格的に雨が降り続ける中、精神力を振り絞って北面白山を目指します。

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南面白山から300mほど標高を落とした地点で分岐が出現しました。

ここからエスケープする事が出来ましたが、まだファイティングポーズをとった僕。

因みにここから大東岳にアタックが可能なようだ…。

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ファイティングポーズをとった物の、300mほど歩いてから早速後悔。

雨が…、雨が強いです…。

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ゴアテックスと革の靴といえども色が変わる程度に濡れた位で奥新川峠に到着。

ここでも面白山高原駅へのエスケープが、しかし俺は逃げない。

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奥新川峠から北面白山方面の登山道を見るとこんな感じです。

鬱蒼としています、ていうか登山者を食べるかのようなこの両脇の草木。

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果敢に飛びかかっていきます、雨の中このような道を歩くと草の露でびしょぬれに。

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歩いてると倒木にびっしりとキノコが生えていました。

見た目ムキタケに見えるけど…、時期が違う…。

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雨で濡れていてよくわかりません、この木が何かもわからないし。

ボリボリかなめこだとおもって放置。

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びっしりとしたキノコがあったという事だけ覚えて先を急ぎます。

奥新川峠からは草木のサイズがちょっと大きくなったようです。

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頭を上げると透明なキノコが生えてました、雨でもうダメだなこれ。

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新緑もここまで来るとちょっと怖い、というかこの状況が少し怖い。

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途中切れた崖なども出現します、登山道から割と離れてるので危険は無いと思います。

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しかし真っ白だ、こんな所で道を見失ったらどうなってしまうのか。

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新しい次なる標識が見えてきました。

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現在地がよくわかりませんが、辛うじて長左エ門平と読めました。

つまり大体半分くらいまで来たという認識、次に向かうのは中面白山から北面白山。

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あたりはすっかり雨で水浸し、花もこんな感じ。

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アザミが咲いていました、長左エ門平からはアザミが登山道脇にずーっと咲いてます。

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ここからはひたすら登りが続きます、この辺でシャリバテを迎えかなり歩くのが辛い。

ストックを持ってくるんだったという思いと、踵が非常に痛いことに怒りを覚え始める。

シリオには悪いが俺の足にはシリオは合わないようだ…。

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ヤマツツジがぽつぽつと現れ始めます、花を見ると気持ちが落ち着きます。

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つづら折りの登りを登りきると稜線へ、本来であればここからの稜線歩きは展望が良く

面白山周回でも核心部となる場所なのですが…、あいにくの天候。

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時折姿を見せる先のピークを見つめながら、残りの食料を全て食べます。

この時点で標高は1100くらい…、あと100mくらいなら30分かからないだろうと予測。

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登山道脇の花を楽しんだら出発です。

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予想通りすぐに山頂直下まで来る事が出来ました。

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あとはこれを登りきるだけ、高度から逆算すると間違いないと言う確信を持ちます。

そしてここで奇跡的な事に、晴れ間が見え始める。

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そしてようやく見えてきました…、山頂です!

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午後1時15分、北面白山山頂到着。

雲の合間から出た太陽に後押しされるかのように山頂へ到着しました。

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ようやく来たよ…、面白山大権現様。

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仙台方面は晴れているようです、緑の山々をすっきりと拝む事が出来ました。

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天童方面は少し雲が多いです、これより左を向いた山形方面は真っ白でした。

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本来であればここから船形山も見えたのだろうか、

今は青々しい東北の原始林が見えるだけである。

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相当苦労して登ってきたので少し放心していました。

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そして我に返った瞬間、面白山大権現に文句を言い始める。

人を指差してはいけません。

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山頂はそんなに広いわけではないので、記念撮影を終えたら直ぐに下山を開始します。

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下山はカモシカコースを利用する事に、これがちょっと失敗。

急登を下るコースなので膝への負担が相当大きかった…、しかも長命水に行けない。

北面白山からの下山は天童高原に抜けるルートが絶対的に正義のようです。

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このカモシカコース、意外に長い。

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ここで天童高原側に行くべきだった…。

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一気に下って平らになって、一気に下ってを繰り返します。

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午後になって晴れ間が見えて明るくなってきました、もっと早く晴れてくれよ。

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大分膝が痛い、ストック無しでこのルートは膝を壊しにきている。

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それでも1時間位で駅が見える地点まで帰ってくる事が出来ました。

写真には写ってませんが左を見れば面白山高原駅の高架が見えます。

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もー後少しだ…、頑張ろう…。

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カモシカコースの入口付近はこんな感じにトラロープが設置してあったようです。

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ていうか沢の中を歩いてくんだな最初。

この沢を抜けるとめでたくゴール、面白山高原駅に到着です。

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駅に着いたらこのざまです、雨の中朝7時から午後3時まで、8時間ほど歩きましたが

さすがに疲れました。

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30分ほど電車を待って帰路につく事にしました…、この日は天童に用事があったので

天童温泉へ向かう事に、天童温泉って結構お勧めなんだぜ。

という感じで面白山登山は終りを告げました。

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初めての本格雨の日登山という事で、いろいろ学ぶ事が多い登山でした。

何よりもゲイター、次回から曇っている場合はこいつを最初から装備します。

背の低い草に付いた露で靴が濡れるのをある程度防いでくれるのはありがたいです。

面白山は北と南でそれぞれ別の楽しさを持った山でした、南面白山は大東岳が

北面白山は開けた展望が見えてとても気持ちが良い山です。

僕は南面白山から登りましたが、稜線が登りだった事を考えると

天童高原を経由して北面白山から登った方がいいかもしれません。

面白山高原には紅葉川渓谷もあるので、

新緑の季節以外なら紅葉時期がとても良いのではないでしょうか。

面白山の地図はこちら

分県登山ガイド 05 山形県の山

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