【奥秩父】大菩薩嶺、遥かなる稜線を歩く、大菩薩縦走の旅

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2015年6月13日、中央線沿線から行ける百名山「大菩薩嶺」に行ってきました。

いつ行くかを悩んでいたのですが、今回梅雨入り後の晴れ間に登る事が出来ました。

大菩薩から富士山や奥秩父の山塊が奇麗に見えるかな?

期待に胸を膨らませていましたが、当日はガスでなかなか展望を得る事は出来ませんでした。

今回は大菩薩嶺から滝子山の手前にある米背負峠まで歩き、天目山温泉に入る。

という南北の縦走路を歩きました、その合計距離は25キロを超える…。

朝の9時から夕方5時まで歩き続ける縦走登山となりましたが、大菩薩嶺を味わい尽くす。

という事では大満足な旅をする事が出来ました。

展望あり、稜線あり、緑あり、獣ありの大菩薩縦走の旅、始まりです。

大菩薩嶺は都内からアクセスが良く、大菩薩嶺周回であれば5時間くらいと手軽

なので関東の人には人気の山、今回はそんな山をじっくり味わうために

小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳、大蔵高丸、ハマイバ丸、米背負峠

という縦走をしていきます、本当は滝子山まで行きたかったのですが

滝子山まで行くと温泉に入れなくなる、という悲しい運命をたどるので米背負峠で

温泉へ下るルートを選択しています。

帰りのやまと天目山温泉はph10.3の高アルカリ温泉ということで期待が膨らむ。

今回のコースタイム

甲斐大和7:35⇒上日川峠8:30⇒福ちゃん荘8:50⇒大菩薩嶺9:40

介山荘10:25⇒小金沢山12:10⇒牛奥ノ雁ヶ腹摺山12:45⇒黒岳13:40

ハマイバ丸15:15⇒米背負峠15:45⇒やまと天目山温泉17:32⇒甲斐大和18:40

天目山温泉発の18時27分のバスに乗らなくては甲斐大和には帰れません。

全長25キロを超えるコースを8時間ほどで歩くそれなりにハードなコースです。

しかし、小金沢山や牛奥ノ雁ヶ腹摺山の稜線歩きはそれに見合う楽しさを与えてくれます。

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シーズン中の土日は上日川峠行きの臨時バスが8時前に出るということで

7時30分ほどに到着しました、すると予想通り臨時バスがすぐに到着してすぐ出発!

ちなみに電車ですが、前から2両目の2番目のドア付近にいると階段が近くて便利です。

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前に並びすぎて後ろに座らされてしまった…、補助席も使う満員っぷりである。

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バスに揺られること40分ほどで上日川峠に到着。

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バスを降りて準備を整えたら出発です、8時30分プレイボール!

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まず福ちゃん荘を目指します、早朝というほど朝ではありませんが気持ちがいい。

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森林浴を楽しみながらのハイキングです、全体的にアップダウンが少ないので気が楽。

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8時50分、福ちゃん荘に到着しました、20分で到着という圧倒的手軽感。

なんかいい匂いがするな…?

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まだ朝だというのにおでんを作っていたようです、炉端で作るなんて雰囲気がいいな。

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ここでいろいろと補給が可能、水を持ってきてない方は補給するといいでしょう。

僕は特に買うものもないので、足早に立ち去ります。

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今回は大菩薩嶺をスタートとして大菩薩連嶺を南下するので、

まずは唐松尾根から雷岩を目指します。

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スタート地点の標高がそもそも高いので、楽に上がれる感じです。

道も高尾山クラスに整備されているじゃないか。

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途中道がガレたりします、こうなってくると歩きにくい…。

滑ったりするので注意して歩きましょう。

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平坦な道の時間が終わると雷岩に向かって標高を上げる時間です。

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いきなりつづら返しの道になりますが、木がなくなって展望もよくなります。

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後ろを振り向けば雲の合間に大菩薩湖が見えました、晴れ間が気持ちいい。

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登りを40分ほどで雷岩に到着です、しかし大菩薩嶺に早く行きたいので一旦スルー。

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大菩薩嶺は雷岩から徒歩10分ほどのところにありますが、

普通に歩くと5分くらいで到着します。

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9時40分、大菩薩嶺到着。

噂通り展望が全くない…、とても貫録がない山頂である。

ここに来た皆さん山頂碑の写真撮ったら速攻で帰っていきました。

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僕も山頂碑を撮影し、まるで一日分の仕事を果たしたかのような

非常に満足した面持ちで山頂を後にします。

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どうでもいいけどこの季節は倒木に生える苔がどこも美しい。

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大菩薩からは大菩薩湖と甲州市方面が見えますが、今日は雲が多めであんまり見えません。

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そして雷岩を越えると直ぐに姿を現すのは大菩薩峠の大展望です。

これだよ、俺が求めていた景色はこれなんだよ!!どこまでも続く稜線だ!!

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しかしガスが少しかかっている、東京方面からスゴイ雲が上がってきているんだけど…。

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後ろを振り向けば大菩薩嶺の気持ちのいい稜線が続いています。

普通に歩く分なら大菩薩峠→大菩薩嶺→丸川峠の周回が気持ち良さそうです。

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もっと、もっと展望が欲しい!!

しかし、この日この願いが叶えられる事はありませんでした。

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ケルンが大量に積まれている賽の河原が見えてきました。

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10時10分、賽の河原到着である。

この辺にそんなに石があるとは思えません、落ちてる石全部積んだの?

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この坂を上がっていきます、ケルンに石を集めたおかげで道が非常に奇麗。

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とりあえず僕も一個積んでおきます、鬼に崩されなかったのでセーフ!!

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雲の色がたまーにあやしい、最後まで天気耐えてほしいな…。

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賽の河原を越えて10分ほどで介山荘に到着です、ここは人が沢山居ました。

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山小屋の奥では普通に人が生活してるんでしょうか?

テレビは付いてるし子供がいるしで生活感MAXでした。

とりあえず、あらゆる品揃えがめちゃくちゃ豊富な山荘です。

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ここから先補給はなくなるので、炭酸飲料を購入します、なんとコーラ200円。

標高2000mの山にしては異例な安さです…、なぜなんだ??

それにしてもコーラと大菩薩峠は良く合うぜ。

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全く疲れていませんが、とりあえず一口頂いておきました。

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介山荘のトイレは奇麗そうでした、冬季はここでアイゼンなどを装備するのかな?

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そして小金沢山方面に行こうとしたとき、コーラが安い理由がわかります。

車で普通に来れるんかいここ!!

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介山荘を越えると一気に人が少なくなります、僕の前後に1人2人いる程度…。

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そして先ほどまでの稜線の展望ではなく、樹林帯に突入です。

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大菩薩嶺稜線から雰囲気が一変した登山道は苔で溢れています。

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そんな樹林帯をしばらく行くと再び稜線に出る気配が。

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そこには再び気持ちのよい稜線が広がっていた、一本奇麗に伸びる稜線が良い!

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歩を進めるとこんな気持ちのいい所へ、気分は最高です。

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歩いてるだけでテンションが上がってしまいます、大菩薩峠も楽しいけど

小金沢山へ抜ける稜線も最高だぜ!

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少し標高は下がっていますが、大菩薩湖方面の展望も抜群です。

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今まで歩いてきた大菩薩峠方面を振り返る、風が吹いていてとても気持ちがいい。

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これから向かう先の稜線、相変わらず東京側からガスが上がってるけど

見事に真ん中で停まっている状態。

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大菩薩湖を眼前に恒例の大ジャンプ、最近ジャンプ力がどんどん上がっています。

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ジャンプしたり駆け回ったりと道草を食ってしまったので先を急ぎます。

ガスが上を通過したり晴れたりを繰り返す尾根道を足早に進みます。

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ちらほらとレンゲツツジが咲いていました、本当たまにあるというくらい。

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そして本日第二の山、小金沢山が見えてきました、登山道がまるで魔女の森に入る道。

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こちらの樹林帯はちょっと濡れていました、もしかしたら少し前まで雨が降っていた?

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小金沢山方面は倒木などが多い登山道で、登山経験がしっかり無いと結構怖いです。

なんつっても人が居ない。

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途中小さなキノコなどの写真を撮りつつ、小金沢山への登りをゆっくりと進んで行きます。

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今日は激しい登り返しはありませんが、登ったり下ったりはいつもより多い…。

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12時5分、小金沢山到着、介山荘を出て1時間30分くらいです。

山頂ではアマチュア無線をしている男性が一人居ました、それ以外は誰もいません。

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特にお腹が空いていないので、このまま牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで進む事にしました。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山も秀麗富岳に含まれる山なので展望は良さそうですが

あいにくの天気なので展望は期待出来ないか…。

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雲の中の樹林帯をひたすら突き進みます、コースタイム巻きで歩いていますが

梅雨時期なのでいつ雨に降られるかわからないという恐怖があります。

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6月も中頃な為緑が深い…。

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樹林帯と開けた牧草地を数回繰り返します、おかげで飽きません。

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牛奥ノ雁ヶ腹摺山に向かう途中の登山道は段々道が荒れて行くのが特徴的です。

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倒木が段々増えて行くと言うこの状況。

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途中で出会ったこの恐ろしい見た目の植物は一体なんなんだろう…。

刺々しすぎて恐ろしすぎます。

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しばらく歩くと突然平坦で開けた場所に出ました。

間違いない、この辺が牛奥ノ雁ヶ腹摺山に違い無い。

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予想通り山頂票がありました、時刻は12時45分。

小金沢山から30分くらいで到着した事になります、10分くらい巻いてる模様。

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さすがに疲れたのでご飯を食べようとしたら、ご飯よりも先にこいつが出てきました。

よし、これであと2時間は闘える(真顔)

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この時点での目標は滝子山からの下山です、なのでとにかく先を急いでいます。

次なる目標は黒岳である。

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こう見ると本当に森のダンジョンに入って行くようだ。

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じめじめしているのでキノコも元気に見える、因みによく写真を撮っていますが

基本的に僕はキノコが大嫌いです。

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倒木がさらに激しくなってきた登山道を進みます、このタイプの倒木嫌いだなぁ…。

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時折陽が差すと非常に嬉しい気持ちになる、やはり日光はいい。

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この辺は本当に静かな山歩きが楽しめます、僕も随分と単独登山がなれたものです…。

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平坦な道と樹林帯が交互に出現し続ける稜線。

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そしてここが川胡桃沢ノ頭らしい、この辺お花がちらほら咲いていました。

しかし、黒岳はまだまだ先なので華麗にスルーして行きます。

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しゃがまなくともリンボー出来る所はいつもリンボーしています。

なぜかってザックを当ててバランスを崩す事が無いから。

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巨岩が出現したりと大菩薩嶺からかなり雰囲気が変わってきました。

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苔蒸した奇麗な岩場です、これ登れるようです、道があったので。

僕は登らずに先に進んでしましました。

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稜線のこういう木っていうのは、なぜこんな風になったんだろう。

何かの罰でも受けてしまったのだろうか?

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この辺で倒木に足をぶつけて、弁慶の泣き所から血が出てしまいました。

めちゃくちゃ痛くてびっくりしたわ!

すぐさまカットバンと消毒液で治療したのでどうってことはありません。

むしろスパッツに血が付いた事の方が気になるレベル。

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足がジンジンしますが頑張って歩いて黒岳に到着です。

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指導標がしょぼくなってる、山梨明らかにヤル気が無い。

こちらもほぼ通過するだけでした…、展望も何も無いので次ぎに行きます。

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この日はストックを片方だけ使用して歩いていました、

カメラが操作し易いので今後も片方だけで運用して行こうかしら。

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黒岳を越えるとちょっと雰囲気が変わりました、シダやコバケイソウとかが出てきました。

ここは凄く気分が良かったです、標高も高いのでとても涼しい。

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陣馬山の前半戦のような気持ち良さがあります。

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少し進むとガスが濃くなってきました…、雨が降らないかビクビクです。

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黒岳から抜けると不思議な稜線に出ました、ガスっていてよく見えませんがラピュタっぽい。

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遠くに見えるピークは晴れていたら凄い気持ち良さそう、山頂に岩がごろごろ…。

この辺はまるで牧場のような見た目でした。

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そしてこの辺ではストックに全体中をかけて登るような疲弊っぷり、

時折おにぎりを食べているのですが、流石にしっかりと昼食を取らないとまずそうです。

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14時00分、白谷ノ丸に到着しました。

コース的にはまだ半分来ていません!!

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本格的にガスが出てきた大菩薩連嶺、先のアップダウンが予測出来ないのはキツい。

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ここから先は人気がないのか道が荒れていました、時折現れるレンゲツツジに癒される…。

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白谷ノ丸からは一旦標高を200mくらい下げます、

そりゃ黒岳付近は1900mだけど滝子山周辺は1500m台だから当たり前だよねっていう。

ここの下りが笹林でめちゃくちゃキツかったです、とにかく滑ります!

この日一回目のずっこけで手を擦りむいてしまいました…、とにかくここがキツい。

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奥に見えるのは大蔵高丸だろうか、登りがキツそうなので今から怖い。

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笹林は笹の刈り込みなどもされていて迷う事は無いでしょう。

この辺も道は整備されているので進む速度は上げられます。

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稜線ではなく笹のトンネルを何回も潜ります。

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笹のトンネルを抜けると植生保護の柵が出現、大蔵高丸が近づいてきた証拠ですね。

ここから先はシーズンだとお花畑になるらしいです。

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今まで歩いてきた道を振り返る、結構下った事がわかります。

そしてこの辺は本当に牧場のような景色。

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湯の沢峠指導標部分で10分ほど休憩しました、残りの食料を全部体につぎ込みます。

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後半戦プレイボール、牧場のような景色と笹のトンネルを味わいつつ下山!

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15時00分、大蔵高丸到着。

白谷ノ丸からは1時間45分がコースタイムなので、45分も巻いている事に。

湯の沢峠付近は展望が良く起伏が無いので歩き易い、だからこんなに巻けたんでしょう。

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お花畑の中を南へ南へと進みます、道はしっかりとしているので本当に楽。

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湯ノ沢峠の避難小屋に泊まって二日目に滝子山に行くようなプランであれば

この辺を楽しんで歩けることでしょう。

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しかし、明日は雨なので今日中に下山しなくてはいけません。

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この辺本当に近所の低山歩いてるような錯覚に陥ります、実際はかなり奥地ですけど。

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晴れていれば富士山が見えるはずなんだけどなー、吹き付ける風が冷たい。

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15時15分、ハマイバ丸へ到着です。

ここで恐怖の事案発生、後ろの笹林からがさがさ音がした上に甲高い鳴き声が!

クマか!?クマじゃね!?

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完全にビビってしまった僕はこの写真を撮った後

大声を上げてその場を脱兎のごとく逃げ出した。

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後ろからクマが追いかけてきているかもしれない、北海道民なのでクマが怖い!!

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ハマイバ丸からはほぼ写真を撮らず駆け降りるように歩いてきました…

ようやく落ち着いたのは1キロほど進んでから、ツツジがいい目印に。

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こんな誰もいない山道でクマに襲われたらそれこそ大変である。

この辺は大菩薩縦走をしている人しかまず通らないので、発見も遅れることだろう。

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ようやく滝子山の案内が出てきました、早く下山して温泉に入りたいぜ。

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滝子山方面の稜線には山ブドウの木がたくさん生えていました。

この葉っぱの木は蔓をかじると酸っぱい味がします、秋になれば山ブドウがなることだろう。

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大分低山の雰囲気を醸し出してきましたが油断はできません、ここはクマの生息地。

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やつらは降りは弱いのでどんどん標高を落とします、しかしこの降り道滑りそうで怖い。

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シンボル的な岩場に到着…、この時点で滝子山下山の時間を計算すると

大体日没ぎりぎりということが判明。

「残照があるから大丈夫」というのが口癖のveryblue兄貴の言葉を思い出しました。

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歩いた時間的にもうすぐ大谷ヶ丸への登りに入りそう…、足もそろそろきつくなってきた。

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気持ちの悪いサルノコシカケがたくさん生えていました、

やっぱり標高下げないとこういうのはあんまり生えてないのかな?

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ようやく米背負峠に到着、ここで休んでいた登山者の方とお話をすると

大体駅に着くのが6時半くらいになるとのこと、どうやらこの辺かなり詳しい様子。

風呂に入るならここから天目山温泉に降る道があることを教えてもらいます。

3分ほど雑談をしていたのですが、いつの間にか俺は温泉に降りることを決意していた。

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えらい速度で下っていくおじさんを見ながら、ゆっくりと降りていきます。

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米背負峠から降る道は沢沿いを降るルートのようで、まずは枯れ沢を下ります。

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しばらく降りると水量がだいぶ豊富になってきました。

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さらに棒ノ嶺の様な苔&岩パラダイスが出現です。

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キノコパラダイスでした、スギタケの一種なのだろうか黄色いキノコが至る所に自生。

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もう見るからに毒ですね、子供の頃からよく見る黄色いこいつらは間違いなく毒。

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この辺結構水が奇麗なようです、地面の砂も丹沢に近く白っぽい。

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16時ですが、谷間なので少し暗い、この川に日の光があたっていれば…。

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16時40分、無事大蔵沢大鹿林道に到着。

後はこのながーーーーーい林道を温泉まで歩くだけです。

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林道に出たおかげで花を愛でる余裕すら生まれました、流石にクマもこの辺には居ないだろ。

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因みにこの大鹿林道、最後に真っ暗なトンネルが登場するのでヘッデンが必要です。

米背負峠でご一緒させていただいた方にヘッデンで先を照らしてもらって僕は進みました。

独りで来る場合はヘッデンを忘れないようにしましょう。

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17時32分、やまと天目山温泉に到着である。

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帰りのバスは18時27分のなので約1時間風呂に入る事が出来ます。

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感想としては、入った瞬間に肌がヌルヌルになるアルカリ性温泉でした。

湯船の温度も結構熱く、汗をしっかり落とす事が出来ました、超満足。

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風呂上がりに牛乳が無い場合高確率で購入される飲料の代表。

グビグビッと一気に行けてしまいます。

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無事甲斐大和に戻ってきて、東京への帰路へ。

山梨の山を登った場合に困るのが温泉と食事、今回は温泉をなんとかクリアしましたが。

やはり食事どころにありつくのがなかなか難しいと感じています。

大月周辺で風呂とご飯にありつくのはなかなか難しい。

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丸一日大菩薩を楽しむ大菩薩縦走、皇海山以来の長時間登山となりました。

前半の晴れた稜線を歩いている時は、標高2000mの牧場を歩いているようでした。

縦走する場合は一般的に介山荘か湯ノ沢峠避難小屋を使用する場合が多いようです。

今回僕が行った大菩薩嶺から米背負峠コースも最後にお風呂に入れるという事で

日帰り縦走ではいい感じのルートらしいです。

因みに大菩薩から大マテイ山に下るルートは紅葉が非常に奇麗という事なので

今年の秋は是非歩いてみたいなと思います。

次回来るときは晴れている日に牛奥ノ雁ヶ腹摺山→小金沢山→大菩薩嶺と

逆回りで巡る登山をしてみようかと思います。

大菩薩嶺の地図はこちら。

山と高原地図 大菩薩嶺 (山と高原地図 25)

山と高原地図 大菩薩嶺 (山と高原地図 25)

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