【東北】花見山、福島の花の桃源郷を巡るお花見登山

花見山から福島市

2023年4月4日、福島県は福島市にある観光&ハイキングスポット「花見山」を歩いてきました。地元の方々が長年整備し続け生まれた桃源郷、花が咲き誇る春の名山で標高は約180mの里山になります。
登山というよりは観光地としての特色が強く、スニーカーで歩く方々が大半だったり出店が魅力的だったり……。
関東の花見が終わればすぐにシーズンが始まるので花見酒を求めて福島まで行くのも一興。

今回は山形にいる家族を迎えに行く道中立ち寄ってみたという形で、自走アクセスによる花見山観光登山を楽しみます。バスを降りれば黄色とピンクと萌黄色に包まれた昔話に出てくるような桃源郷の世界が目の前に!
賑わう出店を巡り、嵐のように花が咲き誇る山を歩きます。
一度は訪れる価値があると胸を張って登山しない人にもお勧めできる、福島市の花見山登山の始まりです。

redsugar

登山してない人でも楽しめる、本当に花が美しい優しいお山です。

目次

花見山観光登山の概要

■概要
福島県福島市渡利地区にある花見山、この桃源郷は麓に居を構える阿部氏一族の方々中心に作られました。
現在は4代目のご主人が花見山の管理をされており、毎年春の季節になると花見山公園を中心に一帯は黄色やピンクの花に囲まれ大勢の観光客で賑わう場所になります。
シーズン中は河川敷に駐車場が作られ、花見山と駐車場を結ぶシャトルバスが運行するほどの人気があります。また、周遊ルート上には周辺農家の方々が作ってくれた出店などが立ち並び、花見&ハイキングを心行くまで楽しむことが出来ます。
ここはソロよりも友達、カップル、家族で訪れるととても楽しい場所かなと思いますので、シーズンがやってきたら是非行楽の予定地に考えていただけますと幸いです。

■コースタイム
花見山バス停11:15→花見山登山口12:05→花見山山頂12:45→花見山登山口13:15→花見山ギャラリー14:10→花見山駐車場14:50
合計登山時間 約4時間、観光散歩で歩ける桃源郷の山です。

福島の桃源郷は大賑わい

早朝の安積PA

2023年4月4日午前9時40分、安積PA。
おはようございます、Redsugarでございます。本日は帰省中の家族を迎えに行くために山形に向かっております。
だが!!!!!このタイミングでただ家族を迎えに行くだけというのはもったいない!と思いまして花見山に行くことにしました。なに?家族と一緒に行かないのか??誘ったけど山形から出る予定がないんだってサ。

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というわけで、おそらくソロ登山者が本当に希少であるだろう花見山に一人で向かうこととなりました。休憩に立ち寄った安積PAも花盛りだなぁ……。

朝の安積PAの景色

関東から山形方面、仙台方面に向かう場合皆さんどこで休憩してますか?Redsugarは佐野、那須高原、安積が多いかな。安達太良SAは全体的に施設が古くなってきているのが気になり、最近は安積推しです。公園も広いしくつろげる空間が広がっているので、疲れたら安積によるといいよ。

花見山駐車場

安積PAを出発して福島西ICで高速を降りたら福島市内の渡利地区を目指します。福島の市内を走り回ったことがなかったので、県庁付近とかを走るのは新鮮味があったぜ……いつも山のほうしか走らないからな。
花見山はシーズン中にあぶくま親水公園に臨時駐車場が作られます、地元の農家の方々が作った公園が今や一大観光地……すごいな。

花見山行きバス

午前11時15分、花見山バス停。
駐車場と花見山を結ぶシャトルバスは本数は十分なので焦らずゆっくり準備しましょう。
花見山自体もゆっくり練り歩いても3時間くらい、普通に歩けば2時間もせずに終わるので正午前くらいに来訪できれば確実かと。

シャトルバスに揺られて花見山前にやってきました、案内所にはトイレブースや花見山方面から湧き出る冷たい水がバシャバシャ出てくるお手洗いブースが完備されています。順路と書かれた看板に従い歩き始めるとすでにここは桃源郷。水が張られた水田の水鏡の向こうには桜の花と萌黄色の新緑が織りなす超牧歌的風景が!!

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最初からクライマックスだッ!!

花畑の中の民家

あたりを見回すと花、花、花ァっ!!!どこを見ても花盛りですさまじいことになってます……。周辺の農家の方々の自宅周辺はどこも花で彩られ極彩色に。

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菜の花、桜、レンギョウ、木瓜と花の楽園がここに!!

青空に顔をあげる水仙

道沿いの足元には水仙が咲き誇り……、その傍らにも多種多様な花。ここはぜひ青空が広がる晴れた日に訪れてほしい。

萌黄色に茂る新緑

花だけではなく新緑も素晴らしいのがこの時期です。標高が低く里山というにふさわしい花見山はその道中は萌黄色の木々もたくさん。

順路通りに歩くと道中には大小様々な出店。広場に固まって出店しているものもあれば、民家の軒先でその家の方が趣味でやっているようなものまで。先を急ぐわけでもないので、とりあえず玉こんにゃくを2本ほど食べてのんびり歩くことにしました。

redsugar心の声

山形に近い所は玉こんにゃくがあるからありがたいよなぁ~。

花見山、花の楽園ここにあり

菜の花畑と桜のお山

出店にはなんでもあった、ビール、ソフトクリーム、豚汁、コーヒー……どれを頼むか本当に悩ましかったが玉こん安定。小腹を満たして再び歩き出してみれば目の前には菜の花畑と満開の桜が並ぶ山肌が。
この菜の花畑、もちろんすごい数の観光客の方々が撮影を楽しんでいます、人がいないポイントを探すのが大変です

redsugar

こ、これは確かに桃源郷……!!

花畑を撮影する観光客

この菜の花畑は大人気でひっきりなしに観光客の方々がやってきます。中を歩けるように道が切られているのですが、そこは撮影会場さながらの状態……。何とか人が少ないタイミングを見計らってみたが……これが限界でした。

満開の花見山

菜の花畑の隣には木瓜の花と様々な桜が競うように咲く場所がやってきます、桜の群生的にはこちらのほうが素晴らしいかな。

午後12時5分、花見山登山口。
花見山の登山口がある阿部さん宅に向かうその途中、エリア一帯が花畑なのでコースを外れて花を見に行く人々もたくさん……。桜の花や菜の花以外ではレンギョウの花が特に素晴らしく、黄金色と表現するにふさわしいコクのある色味のレンギョウは本当にきれいでした。
阿部さん宅付近から花見山公園の登山道はスタート、順路に沿って山頂を目指して登山開始です。

巨大な達磨大師

登山道中には奉納された達磨大師や庵などなど、寄進されるほど花見山って愛されてるのねぇ……。

木々の向こうに見える桜

山肌を登ると最初は常緑の木々、椿などが目立ちますがその奥には真っ白な花をつけたソメイヨシノがバッチリ。

桜が咲き乱れる山肌

少し標高をあげればこの景色です、山の斜面のいたるところに桜の大木が……。いったいどれほどの時間をかけてこの景観を育んだというのだ。

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公式サイトを見るとその歴史は大正時代から、と。戦前からこの山は作られてきた、いい未来を見据えて作り上げられたんだなぁと感心する。

桜満開の花見山

花見山登山道を進むと桃源郷の景色はさらにヒートアップしていく、上からみると本当にスゴォイ!ここは花咲じじいがやってきたんでしょうか……?こりゃ観光資源にもなるわ。

桃源郷の眺め

登山道のわきに植えられているのも桜やレンギョウなので場所によってはピンクの玉ボケの向こうに桜の大木が見えるよ!なんてこともできるでしょう。私はこの日40㎜f/2をつけていたのでふんわりとろーりボケ味な写真とは無縁でしたが……。

咲き誇る菜の花と桜

中腹にも菜の花畑が作られており、そちらは真上に咲き誇る桜と合わせるとピンク&黄色の光のシャワーが楽しめます。歩いていて思うけどこの山はカメラ持ってあるくと本当に楽しいだろうねぇ……。

山肌に咲く菜の花

菜の花畑の奥にはレンギョウの花、ここは金色の野じゃ~!中々普段生活していてここまで花に囲まれることがないのでクラクラしてきた……。花の甘い香りが周囲に立ち込めてるからだろうか?

山肌から見える菜の花ハート

山頂に向かって歩き続けるとハートマーク発見。地元の方々の洒落た景色のプレゼントのようです。
そして、そのハートの奥も花がすごい……家があれば花があるといわんばかりだ。

花見山から見える奥羽山脈と福島の町

福島市方面を眺めてみれば桃源郷の向こうに県庁、その向こうに雪をかぶった奥羽山脈……というか一切経山等の山が見えます。風情に溢れていていいじゃなーい、春はこの手の花を絡めた景色を楽しめる観光地が各地にあるけど、花見山は手軽なハイキングの具合もいいので是非訪れてみてほしい場所です。

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ほかにも秩父の芝桜とか天空ポピーとか、富士芝桜とかはよく聞く。花+登山の中では花見山は押さえておいて損はない場所だと思います。

レンギョウの花の間から見える登山道と観光客

良く踏み鳴らされた登山道をレンギョウの花が彩ります、花を見ながらのんびり歩いてきたけど……30分もかからずに山頂にたどり着いてしまう。

花見山山頂

午後12時45分、花見山山頂。
牛歩の歩みでやってきた自信がありましたが登りは30分でした。革靴やスニーカーを履いた観光客の方々で賑わう花見山山頂は……過密なのですぐ降ろうか!っていう感じ。福島市方面の眺めは山頂手前あたりのほうが良いかなぁ。

カタクリの花と下山後の甘味を味わう

巨大な木蓮の花とマンサクの花

反時計回りに周回するように花見山を歩きます。山頂を越えて山の裏側に入ると花の勢いは少し穏やかに、開花寸前の木蓮の花がこちらにはたくさん。改めて近くでよく見ると異質な花だなこれ。

森のトンネルを抜けて下山へ

木蓮や山茱萸の花が少しだけ咲いていた山頂直下を抜けると椿の花等が主となる常緑の道へ、こちらはお花はそんなに多くない。お花も終わりかぁといった感じで小走りに下山。

阿部さん宅へ帰る

午後1時15分、花見山登山口。
花見山自体は牛歩戦術で歩いた僕の足でも約1時間の登山となりました、普通に歩く分には30分程度で終わるかなぁと思います。家族連れの方々がたくさん歩いていましたが、確かにここは観光地としてはかなり推せるわ……と思う。
阿部さん宅の敷地からは周回する形でバスがいる案内所に戻るんですが……まだ時間があるので花の谷コースに行ってみることにしました。

redsugar

さっき山の上からハートマークが見えたほうに行ってみましょう。あちらも花が咲き誇る田舎道が気持ちよさそうだった。

花の谷コースは花見山から少し離れた場所をぐるりと回ってバス停を目指す道です。農道を歩いていくわけですが、農家さんの果樹園は花満開で里の花を楽しむということではこちらもお勧め。
花見山本体に比べるとこちらを歩くのは普段から歩きなれてそうなハイカーがメイン、人通りも少なく静かな里歩きを満喫できます。

花の谷コースを歩いている中で山の奥へ奥へと伸びる道があったのでちょっと足を延ばしてみると……、カタクリの花の群生地を見つけました。「Cortile」というレストランの奥に伸びる林道を登っていった先なんだけど、これはラッキー。

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林道の先の堰堤付近までカタクリの花がわんさか咲いていました、さすがにこれを見つける人はそんなにいないだろうな。

群生するカタクリの花

花見山公園で春の花を散々楽しんだ後ですが、それに追加してスプリングエフェメラルも楽しんでしまった……。
結構大きな群生地で可憐なカタクリの花を心行くまで楽しめるので、花見山登山の際に余裕があればこの場所を探してみてください。

桃源郷の農家

ぐるりと回って案内所へと戻ります。見渡すと花見山展望台と呼ばれるポイントも花の極楽地帯なんだなぁというのがこの写真でわかります。写真真ん中の家屋の向こうにある山のてっぺんが花見山と里を見渡す展望台になっているらしい。次回歩くならあそこ行ってみたいなぁ。

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花に囲まれた農家さんの家屋、このエリアの方々にとって春は特別な季節なんでしょうね。

午後2時10分、花見山ギャラリー。
花見山案内所付近には観光客向けのお店が結構沢山あるわけで、それらを楽しまずに帰るのも良くないと思い……気が付いたらソフトクリーム、燻製玉子、ノンアルビールを堪能していました。ノンアルを開発した人はマジで神だとおもう自走勢です、いただきます……。

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バッキバキに冷えてたノンアル、燻製玉子を食べながら喉にキーンと冷えた炭酸を流し込む……幸せかよォ。

花見山駐車場のトンネル

午後2時50分、花見山駐車場。
酒池肉林と言ってふさわしい、肉の要素はないが桃源郷を心行くまで楽しんだと思う。4月1日と言えども快晴の本日は汗が出るほど暑かった……、そんな花見山を3時間近く歩き回ったのでさすがに疲れました。
というわけでバスに乗って駐車場へ帰還、よく見たら阿武隈川沿いに植えられた桜並木も満開だぁ~。
ソフトクリームと燻製玉子で小腹を満たしましたが、実は本日朝からそれ以外食べていません!!
らーめん県である山形で絶対に食べようと思っていたお店に向かって車を走らせるのでした……。

山形で一番おいしい鬼がらし

そしてやってきたは国道13号線沿いに立つ「鬼がらし本店」です、私が学生時代……つまり2004年付近からずーっと食べ続けてきた龍上海よりもおいしいラーメンです。
名前の通り辛みそ味がおすすめですが、ノン辛、小辛、中辛、大辛、超辛みたいな立て付けのメニュー構成。
Redsugar的なお勧めは大辛ですが、辛さに弱い人は中辛が良いかなと思います。昔よりもだいぶ辛さはマイルドになっているのですが、魚介系が効いたスープの味は変わらず美味しい。
その昔は市役所前の「萬福臨」か「鬼がらし」かっていう感じだったんだけど、萬福臨がなくなってしまった今は鬼がらし一強と感じる。有頂天や居間人とかもおいしいけど、やはり僕が通うのは鬼がらし。

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ちなみに龍上海も毎年本店で数回食べているんですけども、僕の舌的には鬼がらしのほうが……好きなんだよなぁ。

ちなみに超辛はお勧めしません、翌日絶対体調崩すなっていうのがわかるくらい赤いラーメンが出てきます。翌日どうにでもなーれっ!という場合は食べてもいいと思うけど。僕は過去数回美味しくスープまで飲み干した後、お腹を壊してしまいました。

山肌から見える菜の花ハート

福島の桃源郷花見山、花の季節に一度は歩いてみてほしい!
こんなに様々な花が咲き乱れる山を見たことがありません、純粋に凄いなって驚けるので観光でもハイキングでも満足できること間違いなし!とRedsugarは思います。
地元の人が観光客を楽しませるために努力してるんだなぁというのが景色からわかります、丁寧に整備された木々に咲く花、歩きやすい山道、美味しい産直品で出迎えてくれる出店……素晴らしい観光地です。
そして、少し足を延ばして森の中へ踏み込んでいけば自生するカタクリの群生。
自然と緩やかに結びつく里の景色、風情を思う存分楽しめること間違いなし!!最高じゃ!!

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