2022年4月30日、GW帰省ということで奥さんの実家がある山形にお邪魔してきました。比較的長いGW帰省の目玉は佐渡島のドンデン山~金北山縦走という一大イベントだったのですが、その前に日々の散歩的な感じで歩き回った山形の里山やお寺を紹介したいと思います。
まず最初にご紹介するのは若松観音(若松寺)、こちらは天童市の中心部からほど近い場所にあるのですが、駅から歩いてそのまま山寺まで縦走することも可能なんですね、流石登山王国山形……。
日常のすぐ近くに登山があるということで言うと長野山梨に負けない場所が沢山あるのが山形県です。
さてこの若松観音、「鈴立山若松寺」は約1300年前、行基菩薩が開山した霊場となっています。行基菩薩って誰と思いますが、奈良の大仏を作る際の総責任者だった人らしい。縁結びで有名なお寺で「西の出雲、東の若松」といわれるくらいの人気があるらしく、芸能人が来ることが度々あるんだとか……。
という縁結びでありがたい若松寺観音ですが、参道が中々雰囲気の良いフォトスポットであることや、登山めいた雰囲気があることから朝の散歩に訪れていたりしました。
参道を下から登って春の山形の新緑を楽しむ朝散歩、行ってみましょう。
若松寺観音の概要
降雪の若松観音へ向かう

2022年4月30日、午前7時50分。
おはようございます、Redsugarでございます。
2022年のGWが始まったということで、奥さんの実家がある山形県にお邪魔しています。子供たちと奥さんが実家にいる間、ずーっと奥さんの家にお世話になるのもな……ということで、お暇をいただくこととなりました。
ただまぁ初日はお手伝いもあるので、今日は朝の散歩ということで若松寺を歩いたら子供たちと出かけようと思います。

結局、家に帰った後家族でもう一度若松寺へハイキングしに来たんだけどね。






午前8時00分、若松観音入り口。
天童市内から車で10分くらいでこの若松観音入り口に到着します。若松観音って山頂まで車道があることもあり、ここから歩く人っていうのは基本居ません。でもこの山の下の参道はすごく雰囲気がいいので、春先に散歩するにはもってこいなんですね。



水汲み場に流れる水もいい感じで、寒い時期はここ雰囲気最高よ。


春先ともなれば山から流れ出る水もひんやり気持ちが良いです。ちなみにこの辺はほっそーいけどコゴミが自生していたりするんだな。


廃仏毀釈を免れたお地蔵さんたちが見守る参道。中には首を取られたものもあるんですが、この参道は全身しっかりと残っているお地蔵さんが多数。


参道の入り口には杉の巨木と、そのふもとにお地蔵さんが鎮座。ちょっと雰囲気はひんやりとして暗いけど、しんみりとした感じが良い。


椿の花がまだ咲いている山形、GW初日ですが降雪があるくらい寒かったのです。日中は暖かいのでぼたぼたと溶けた雪が落ちてきます。


水が滴る杉の参道はつづら折りになっていて、中腹の若松寺まで続いています。
整備具合はばっちりで、スニーカーでも登山気分になれると思う。


石畳の参道ですが、あまり人が歩いてないので苔むして場所によっては滑る。つるつる石段はちょっと怖い。
この日は奇跡的な降雪があったのですが、おかげで朝方の時間は日差しが霧に差し込み幻想的な風景が広がっていました。





お地蔵さんとシダの新緑が美しい~、木漏れ日最高!ピントは外しちゃったけど雰囲気は伝わるだろうか。


木漏れ日と同時に溶けた雪が降り注ぐ参道、光が降り注いでいるような神々しい景色が続く。


寒かったろうけども、新緑もこの光の中で本当に光り輝いていました。境内って不思議な景色が見れるモノよね。
縁結びの若松寺境内を歩く


参道を上がっていくと若松寺観音堂の正面玄関に到着。
駐車場側じゃなくてこっちが正面……だと思ってるんですけど、どうなんでしょうね。


住職たちがいる本坊はご覧のような感じ、最上三十三観音の一番ということもあり訪れる人は年中います。
1年の間に数回訪れますが、毎回駐車場に必ず参拝客が来る凄いお寺。



バキバキの登山趣味の人間に結婚はあまりお勧めしていないが、困ったらこういう縁結びの寺に来るのもいいのではないか。


観音堂へ向かうまではありがたーいご利益がありそうな、菩薩様の銅像がこちらを見守っている。新緑に囲まれた仏像っていいなぁ。


観音堂周辺は降り積もった雪が溶け始めて霧が黙々と立ち上がる。住職たちが必死で雪かきをしている状況。
今お邪魔するのはなんだか申し訳ないので、ぐるりと一周してみることに。






若松寺は観音堂から展望台まで山道が続いていて、ぐるりとハイキングみたいな感じで歩くことが出来ます。
鐘楼からは天童市内を一望出来て、展望台からは東根市とそれを見下ろす甑岳方面が見える。
で、降りてくると奥の院がちょうど見える感じです。


眺望に関しては午後にやってきた際の撮影ですがこんな感じ。天童方面は正面の山越しに月山まで見えます。
ここは正中保って撮影すると本当に不思議な感じに写るなぁと思えた場所でした。



あと、GWの月山はやっぱり見ていて異質だなと思う、本当に真っ白で怖い。


こちらは甑岳方面。東根の山で、画面右側にずーっと行けば黒伏山や船形山が現れる。あの辺は紅葉がすごくきれいなエリアだと聞くが、地元人じゃないとちょっと怖くて入れないかもな……、地図で見ても結構難易度が高そうな山が多い場所に感じている。


春紅葉が美しい境内、フォトジェニックな雰囲気がビンビンに漂っていた。


藤の花の新芽はこんな形をしているのですが、とってもかわいい。藤棚っぽい所で見ることが出来ましたが、落ち着いて藤の新芽なんて見たことなくて新鮮でした。


観音堂ですが、御本尊から5色の紐が伸びています。紐を握って仏と縁を結ぶっていうやつですよね。


観音堂にぶら下がる巨大な数珠。百万遍念仏などに使うような巨大なものがぶら下がっていて驚き。山形で葬儀に出たときに……これをみんなでもってぐるぐると回した記憶が蘇りました。



北海道出身者は中々こういうものを見ないので新鮮ですね。


絵馬掛の屋根に積もった雪が溶けてふぁぁっと蒸気が湧き上がる、その雰囲気良し。
冷たい空気が徐々に日光で温まってきた9時、散歩もそろそろ切り上げて家族の所へ帰ることに。


参道を下山となると坂道を一気に駆け降りるんですけど、9時近くになると霧も晴れて景色は普通の参道に戻っていました。



本当に朝は特別な時間なんだなぁ。


下山は早いです、10分~15分くらいで下まで降れてしまうのですから。


朝は少し元気が無かった椿も空を向いて花を開いていました。


午前9時35分、参道入り口。
山頂から15分ほどで駆け下りてきました、道中車が上がっていくのは確認できたけど、ここを登ってくる人は誰一人としていませんでしたね。穴場で良い所なんだけどなぁ。


そんなわけで家族のところへ帰ったのですが、午後になると若松観音に散歩に行きたいという要望が出て再び訪れました。
今度は車で登って行って、観音堂とその周辺を息子と一緒に歩いてきました。3歳児が元気よく歩き回ることが出来る境内は散歩には本当に程よい感じでした。
鐘楼も子供たちは興味津々で、いいもの見せて上げれたなーという感じでした。



今度は娘が3歳になったら一緒に来ようかなと思う。


コメント