【北関東】那須岳、深い霧に包まれた紅葉の那須を歩く、ガスと紅葉と火山の旅

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2016年10月10日、栃木県那須岳に行って来ました。

え、前回の更新も那須岳だったじゃないか??

そう、二週連続の那須岳となりますが-

実際に10月は二回連続で那須岳に登っていました、全部ガスのせいだ。

今回の那須岳は三本槍岳方面に向かって歩きます、ガスの中でなにも見えず。

紅葉なのにほとんど紅葉を楽しむことはできなかった登山となりましたが、

登山道はいつも以上に堪能させていただけた登山になりました。

ガスがとんでもない状態で完全に体力測定装置と化した登山道を楽しみつつも

白きヴェールの向こう側の景色を求めて、那須岳の旅の始まりです。

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白い雲の体内に飲み込まれた幾多の登山者と共に那須岳の上を歩いている。

太陽の光を求めるように、フラフラとした足取りで頂を目指す。

胸に少しの希望を宿し、白昼夢のような世界が終わることを願い山頂を目指す。

雲の先に見える太陽へ向かう僕たちは

さながら火に集る羽虫のように矮小な存在だった。

はい、今回も那須岳です、しかもビックリするくらいのガス。

前回の記事はこの翌週となりますが、何故二週連続で那須を訪れたのか、

その理由が今回明らかになります。

晴れた紅葉那須岳の景色はこちら。

 

今回は那須岳最高峰である三本槍岳を目指します、登山口から三本槍岳に向かい

そして姥ヶ平を回ってからロープウェイに向かうという、那須岳にしては結構歩くコースです。

三本槍岳までのコースが気にる方に参考になれば幸いです。

アクセス

公共交通機関

【電車】上野→那須塩原     1,950円

【バス】那須高原→ロープウェイ 1,400円

【バス】ロープウェイ→那須塩原 1,400円

【電車】那須高原→上野     1,950円

合計運賃 6700円

上記の方法を使う場合那須塩原か宇都宮に前日いる必要性があります。

【高速】浦和IC→那須IC  3,200円(176km)

往復交通費合計 6,400円 ガス代が大体4000円追加。

ナビは「那須ロープウェイ」に打つのが良いです。

ロープウェイ料金

大人往復 1,300円(小人 650円)

大人片道 750円   (小人 380円)

コースタイム

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ロープウェイ7:35→登山口7:50→避難小屋8:35→恵比寿大黒8:50→朝日岳山頂9:15-9:25

熊見曽根9:25→隠居倉9:50→熊見曽根10:15→清水平10:30→三本槍岳11:00

清水平11:30→熊見曽根11:50→避難小屋12:30→姥ヶ坂12:50→姥ヶ平13:10

ロープウェイ山頂駅14:05

合計登山時間 6時間30分 ガスなのでとても早いです。

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2016年10月10日、佐野SA。

栃木県を代表する観光地那須の天上を歩く旅はここから始まる。

ご飯をやたら大盛にしてくれる唐揚げ定食を平らげて意気揚々と那須への道を走り続ける。

佐野SAと言えば朝ラーメンセットだと思うでしょ、でも唐揚げ定食もおすすめなんですここ。

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午前6時35分、那須スキー場前駐車場。

朝6時付近に那須岳山頂部までやってきました、山頂付近はとんでもない渋滞。

ロープウェイ駐車場とか山頂駐車場はとてもじゃないが入れない状態でした。

なので少し降って停めれる場所を探すことに、那須岳の道路は路駐まみれでした。

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朝日をふんだんに浴びた駐車場にはおびただしい数の車が停まっている。

皆那須岳の紅葉を拝みに来たのだろうか。

この時点での天気は快晴、太平洋側もきれいに見渡せることができる。

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午前7時35分、那須岳ロープウェイ。

多くの人がロープウェイに並ぶ。

登山口へ向かおうという奇特な人間はそこまで多いわけではないようだ。

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登山口へ向かうにはロープウェイからさらに上にある駐車場へ向かわなくてはならない。

ロープウェイ乗り場から少し離れたところに登山口への指導標があるのでそれに従い登っていく。

那須岳までは2.6km、意外と近い??

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登山口手前の駐車場へ、ここの車も全てもぬけの殻。

ここに車を停めた方々はご来光登山とかを狙っていたのかな。

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登山口手前で那須岳の地図を入手、別に地図は持っているのですが

ポケットからすぐに出せるサイズの地図はありがたい。

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午前7時50分、那須岳登山開始。

この日は晴れる、そう思っていた紅葉登山がはじまる!

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晴れると思っていた矢先、雲が朝日岳を覆う……ま、マジかよ……。

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目の前の避難小屋方向は真っ白な壁がそびえ立つような景色、ぱ、パンデモニウム……。

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今日は晴れるはず、そう信じてやって来た那須岳だったが、

いざ登ってみるとそこはガスの世界だった。

避難小屋の手前は強風が吹き荒れ、汗をかいた体を急激に冷やしてゆく。

慌てて避難小屋に駆け込み休憩をとる、というか寝た、あまりに辛いため少し寝ることに。

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気温が上がってきたのを感じとり外に出る、今日は茶臼は無理だ。

そして紅葉を楽しむこともきっと無理だ。

そう考えると心のなかにひとつの目標がぽっとわいてきた。

「そうだ、三本槍岳にいこう。」

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三本槍岳を目刺し朝日岳をまずは目指す、この翌週とは全く別のルートをたどる。

紅葉は8分といったところか、瑞々しさがまだある紅葉だ。

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太陽の光を浴びて飴色に輝く紅葉を眺めながら、三本槍岳への道を小走りで歩き続ける。

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太平洋側は晴れている。

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稜線に入ればそこはガスの世界だった、景色は見えない。

白い背景が空に置いてあるだけの世界だ。

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こんなの歩きたくないです……!!と思うような景色が広がっている。

稜線は風が強いし良いことがない、これはスポーツだ、エクストリームスポーツの一種だ。

山を利用した体力測定なんだと言い聞かせて先を急ぐ。

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午前8時50分、恵比寿大黒。

ひとりで歩いているため非常に早い、すいすい進んで行く。

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朝日岳への道は結構険しい、鎖場は多いし急な岩場が何回か姿を表す。

しかも今日は濡れてるんだな、地面。

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粘土質でちょっと滑りやすくなった登山道をビクビクしながら登っていく。

細い尾根道を歩いているときは神経を使う……。

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朝から朝日岳に行く人なんてあまりいないと思っていたけど、結構沢山いて驚いた。

みんな茶臼岳にはいかないでよかったんだろうか?

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朝日岳直下の最後の鎖場ポイント。

渋滞が起こりやすいこの場所はゆっくりと歩かなくてはならない。

左手側に落ちたらひとたまりもない。

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朝日岳への登りは人で溢れかえっているが、皆表情は必死だ。

こっち側はあんまり初心者向きの場所ではないと思う。

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朝日岳山頂手前の広場に到着、体力は十分、空のコンディションはガスガス。

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雲の向こうに微かな太陽が見える、白い靄の世界を歩く登山者の姿はとても幻想的だった。

観ようによってはゾンビが霧の向こうから歩いてくるようにも見えるんだけども。

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午前9時15分、朝日岳山頂到着。

薄い雲のヴェールはとれることなく朝日岳の山頂を覆っていた、展望なしの頂きは無機質だ。

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かすかに見えたら朝日岳直下の紅葉……、

今日見ることができるわずかな紅葉であることは間違いない。

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晴れろ!!晴れてくれぇーーーーッ!!!

叫びもむなしく、那須岳はガスに包まれて行くのであった、山は無常である。

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意気消沈で登山道を引き返す僕の胸にはどす黒い炎が渦巻いていたのは間違いありません。

とりあえず三本槍岳までの道を踏み、

姥ヶ平まで歩き那須全体を通して歩いた場合どれくらいかかるのかを調査することにしました。

今日はね、もう僕写真とか興味ないから!と言い聞かせて出発。

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午前9時25分、熊見曽根、ここで悲劇が起こる。

なんということでしょう僕は清水平側に行く道を間違えて隠居倉へ向かってしまったのです。

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三本槍岳に行く道を間違え隠居倉へ、しかしこれが予想外の好展望をプレゼントしてくれた。

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谷底が赤く染まり美しい紅葉の気配がする、

晴れていれば間違いない絶景を見ることができるであろう約束された景色があるような…。

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隠居倉への道は若干怖い部分あり、粘土質で片側が落ちているので転んだら滑落します。

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午前9時50分、隠居倉到着。

すれ違った叔父さんに三本槍岳方面はこっちじゃないと聞いたのですが、

もうここまで来たから隠居倉行くわ……俺。

という訳でやって来ました隠居倉、ガスで何も見えなかったのですぐに引き返したけど。

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朝日岳の麓に広がる谷間は紅葉で真っ赤に染まり、那須でも有数の景色を形成していた。

地元のおじさんいわく隠居倉への道は那須でも3本の指に入る景勝らしい。

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ガスなのでその美しさを十分に堪能できるわけではないが、光の差し込んだ山肌が綺麗な色をしているのは間違いがない。

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晴れてさえいれば荒々しい岩肌の山と真っ赤に紅葉した木々が

美しいハーモニーを奏でる姿を見ることができたのだろう。

なんとか粘り続けたが、ガスの勢いは増すばかり、諦めて三本槍岳を目指すことに。

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隠居倉という偶然がくれた景色は那須という地を僕の記憶に深く刻み込む場所となった。

ガスってもなお美しい紅葉がある、晴れたときの姿は素晴らしいことだろう。

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隠居倉への細い尾根道を小走りで遡る。

三本槍岳に急がなくてはならない、不思議と気分が焦らされる。

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遠景がうっすらと赤く染まった那須の奥地を眺める、ガスが恨めしいぜ……。

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道中の紅葉に目を停めながらも、体をいじめるような速度で歩き続ける。

これはスポーツだと言い聞かせて歩くと不思議と速度も上がるものだ。

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午前10時15分、熊見曽根到着。

分岐点まで戻ってきました、うっかりミスが怖い、これが日高山脈なら死んでた。

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清水平への道は少しのアップダウンが存在する、

1900m峰と呼ばれるピークを通り鞍部へと降りて行く。

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午前10時20分、1900m峰到着。

清水平手前のピークである1900m峰、道はここから一気に下り湿原である清水平へ続く。

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急な階段を降りた先で僕を待っていたのは木道、湿原でもある清水平を駆け抜けて行く。

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午前10時30分、清水平到着。

木道の合流地点で少しばかり広い敷地のある休憩所、

多くの登山者が三本槍岳を前に休憩をとっていた。

ここから先は木道がなくなり低木の中を歩いて行く、道が細いので先を急ぐことにする。

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清水平もガスに包まれて景色が全くわからない状態だった、

普段であれば湿原のような景色が広がっていたのであろう。

いま目の前に広がるのは茶色い大地と白い空だ。

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北温泉分岐を越えたら三本槍まで一直線となる、この山立派な指導標が多い。

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三本槍岳へ向かい黙々と歩き続ける、笹が広がる登山道の中に紅葉した低木が時折現れる。

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基本的には笹の中を突っ切って行く、三本槍岳を目指す登山客で道は大渋滞だ。

道が細いからすれ違いも一苦労だ、そして足元が泥でぬかるんでいる。

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速度が早かったため色々な方に道を譲ってもらう、三本槍岳へずんずん進む。

…ぶっちゃけ清水平から三本槍岳の道はつまらない、晴れててもここはつまらなさそうだ。

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まともな赤を見ることが難しかった今年の紅葉、

目を凝らさなくては秋の色を見つけることが難しかった。

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真っ赤に色づいたナナカマドが秋の訪れを全力で主張する。

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白いガスの中をがむしゃらに歩き続けた結果、

いつのまにか目の前には人だかりが現れるようになっていた。

これは……山頂……!!

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午前11時00分、那須三本槍岳登頂。

展望良しとされた三本槍岳の山頂は無惨にも白いヴェールに包まれ、

肌寒い風を容赦なく浴びせてくる厳しい山でしかなかった。

粘っても絶望しかないと感じ取った僕は踵を返し、茶臼岳へ向かうことへ。

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帰りは凄まじい早さだった、気がつけば木道を歩き、気がつけば1900m峰を通りすぎていた。

なんたって見るものがないからな!!

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午前11時50分、熊見曽根到着。

このときの僕は姥ヶ平と茶臼に行くこと以外はなにも考えられない状態になっていた。

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朝日岳を通りすぎ、岩場もがむしゃらに下り避難小屋を目指す。

朝日岳の下りはやっぱり怖いですね、濡れてて滑るし。

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朝日岳の鎖場は相変わらずの大渋滞、さすがにこれを抜かす訳にはいかない。

見ているとちょっと怖い。

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この時間帯になっても登りの方は多い、那須岳は凄い人気コンテンツだ。

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雲の隙間から見える景色はすごくいい、晴れていれば最高。

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風がビュービュー吹き付ける尾根道を無言で降り続ける、これは体力測定である。

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風が冷たく、止まると一気に体が冷えそうになる、皆寒そう。

風の通り道っていうのはどうやら本当の事みたい。

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午後12時30分、那須岳避難小屋到着。

避難小屋ではお昼を食べる人で溢れ帰っていた、皆茶臼岳から降りてきたのかな。

茶臼岳はもはや白い渦の中に隠れてしまい、

よほどの物好きでなくては登る気にならないような状態になっている。

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もちろん登る気はない、せめて茶臼岳は晴れた日に上りたい。

しかし三本槍岳から姥ヶ平に行ってロープウェイで帰る感覚は掴んでおきたい、

ので歩くぞ……こういう時は行くっていう気持ちが大事です。

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もくもくと噴気を上げる茶臼岳の斜面を横切り姥ヶ平を目指す。

蒸気の側を通るときは暖かかった、地面も暖かいのであの蒸気は相当熱かったんだろう。

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温泉に!!温泉に今すぐ入りたい!!!

硫黄温泉のよい香りが鼻孔を刺激する。

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午前12時50分、姥ヶ坂到着。

ここからは一気に下るのみ、登り返しの事など考えてはいけない。

姥ヶ平で良い景色を見るんだというモチベーションだけで降りることとする。

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太陽が当たっていないので鮮やかさはないが、たぶん紅葉してるよな??

ガレ場の坂を降って行く、下には人が大勢たむろしているのが見える。

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15分ほど歩けば姥ヶ平に到着するはずだ、近づいてわかったが、結構紅葉している。

晴れていればいまが最高!と叫んじゃう程度には紅葉している、でもお空はガス、真っ白。

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午後13時10分、姥ヶ平到着。

僕が見たかった紅葉と茶臼岳の絶景は当たり前だが見ることができなかった。

三本槍岳から歩き続けさすがに疲れたこの体、目の前に広がる景色を見つめてため息をついた。

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わかってはいたけどいざ見ると悲しい景色だ、しかしこの経験は無駄ではない。

道のりの辛さや必要な体力がどれくらいかを知ることができたんだ。

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因みに晴れていればこんな景色を撮影することが可能です、

この景色はこの登山の翌週「逆襲の那須岳」において撮影されたものです。

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姥ヶ平でしばらく休み体力を回復させ、下山することにした。

ご飯を食べていなかったので体力的にもそろそろ切り上げだ。

ガスに包まれ鬱蒼とした雰囲気を出す紅葉のなか下山する。

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暗い雰囲気はそれはそれで絵になる景色かもしれない、

でもいまの僕にはそんなものを撮る精神的余裕がない。

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白いガスが木々の隙間を抜けていく様をただ立ち尽くして見つめることしかできなかった。

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午後13時40分、姥ヶ坂到着。

ここからどうするか、茶臼岳に登るのか帰るのか。

茶臼岳に登れば一日で主だったピークを踏んだことになる……けどやめておくことにします。

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体力的にも時間的にも満足したのでロープウェイで帰ることに。

その帰り道で偶然見つけた谷間を染め上げる紅葉、今日一番と言って良い紅葉が広がっていた。

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姥ヶ坂からロープウェイの間には素晴らしい紅葉が広がるポイントがある、

これを知ることができただけで収穫だ、次回那須を訪れる時はこちらを最初に回ろう。

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上を見つめてもガスが広がるばかり。

山肌を覆う高山植物と岩に囲まれた登山道を力なく歩き続ける。

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こいつは紅葉しないんだなー、と地面の草木を撮影する瞬間だけが心を癒してくれる。

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午後14時5分、那須岳ロープウェイ到着。

長く感じた一日だった……、快晴の青空を見ていた朝は一体なんだったんだろう、夢かな?

真っ白い空と強風が吹き荒れる荒くれものの山、

那須岳ってそんな山だよというイメージを僕に植え付けてくれた一日だった。

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次回は必ずや晴れた日に茶臼岳を登りたい。

今日那須岳を歩き尽くしたのだから、次回はきっと楽に歩けるはずだ。

ガスにより心に傷を受けたが、この登山は決して忘れない、倍返しだ!!! 

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紅葉シーズンの那須岳、関東屈指の紅葉名所として

その名を轟かせる那須は確かな景色を持っています。

晴れた日に訪れれば間違いなく良い景色を見ることができる、そんな山です。

しかし曇っていても時おり見せる紅葉の表情は絶品です、つらいけど。

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今回は巻機山以来のガスガス登山となってしまいました、

しかし、歩いている途中はガスはガスで楽しみようがあると

前向きな気持ちになっていたのも事実です。

ガスってないと撮れない景色もきっとある、

どんなコンディションでも綺麗な写真がとれるようになってみたいものですね。

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最高峰三本槍岳は残念な展望となってしまいました、

いつか晴れた三本槍岳の頂きに立ちたいものですね。

那須岳の地図はこちら

山と高原地図 那須・塩原 高原山 (山と高原地図 12)

山と高原地図 那須・塩原 高原山 (山と高原地図 12)

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして、以前から楽しく拝見させていただいています。
    紅葉素晴らしいですね~。
    僕は先月末、雪の茶臼岳と朝日岳に登ってきました。
    この記事と前の記事を合わせて拝見し、紅葉の時期にも登りたくなりました。
    いつも楽しい記事をありがとうございます。
    ケガ、遭難等にお気をつけて登山を楽しまれてください。

  • ろっぴ様
    いつもご覧になっていただきありがとうございます。
    もう那須も雪が積もっているんですね。那須岳はニュースで紅葉が綺麗というのを見て行ってきましたが、手軽に登れてとても綺麗な景色が見れる場所だと思いました。
    来年の方が色づきは良さそうなので来年も行きたいところです。
    これからもいろんな山の記事を更新していければと思いますので、ご覧になって頂けますと幸いです。

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