【秩父】破風山、空滝大不動尊から満願の湯を目指す冬の日帰り登山

空滝大不動尊のご尊顔

2023年1月6日、埼玉県皆野町と秩父市にまたがる破風山を歩いてきました。周囲には秩父華厳の滝、満願の湯と見所満載の里山で、標高は626mとなります。
年明け早々は首都圏の山を巡るということで、前日は三頭山ヌカザス尾根を歩きました。その翌日となる6日は連日登山には最適な低負荷かつ見所ありな破風山を選択。登山スタート時に観光スポットである秩父華厳の滝を鑑賞、それから破風山を目指して山を楽しんだあとは名湯「満願の湯」でじっくりと寒風と露天風呂で贅沢な時間の過ごします。

わらじかつに秩父錦といった定番のメニューもプラスし大満足となった破風山登山。しかし、その道中では思いもよらぬ熊ハプニングが待ち構えているのでした……。
ゆっくりとした時間が流れる新年の秩父、埼玉で過ごす休日の温泉登山をお楽しみください。

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お、親方!!しゅ、集落にクマがぁああああっ!!!!

目次

破風山華厳の滝コース日帰り登山の概要

■概要
秩父の北側にある皆野から向かう里山、破風山。地図を見ると北はすぐに群馬県が待ち受けている山奥です。冬シーズンにたくさん歩いた奥武蔵のメジャースポットは東秩父や飯能エリアでしたが、そこからさらに山奥へと向かった場所になります。城峯山、破風山、美の山を中心に皆野町はハイキングスポットとして紹介しているようです。
今回歩く破風山ですが、その登山口には秩父華厳の滝と空滝大不動尊という不思議な観光スポットがあり、ここを含めて歩くのが楽しいかなと……。ただ、周辺の山々には冬眠しない熊が生息しており、集落とクマの距離が近いようです。なので破風山を歩くときは必ず熊鈴をつけるようにしましょう。
今回初めて「クマとばったり出くわしてしまう」という九死に一生的な瞬間を経験しました。
大前集落から先は天狗岳から大前山を越えて破風山へ向かいます。下山ルートはいくつかあるのですが、温泉に直行できる満願の湯がやはりお勧めです。

■アクセス
【電車】浦和→熊谷:JRで690円~
【電車】熊谷→皆野:秩父鉄道で820円~
【バス】皆野→秩父華厳前:240円
【バス】秩父温泉前→皆野:180円
【電車】皆野→熊谷→浦和:秩父鉄道+JRで約1,500円
往復運賃 約3,500円、秩父鉄道は旅感があってよいですね。

■コースタイム
秩父華厳の滝8:30→華厳の滝登山口8:55→大前集落9:35→天狗山10:25→大前山10:40→札立峠11:20→破風山11:35→風戸入口12:30→満願の湯12:55
合計登山時間 約4時間半、ハプニング続出のびっくり登山でした。

秩父華厳の滝と不思議な空滝大不動尊

2023年1月6日午前6時55分、熊谷駅から秩父鉄道で皆野へ。
おはようございます、Redsugarでございます。新年年明け登山二日目ということで自宅から秩父は皆野駅に向かいます。本日は皆野町の里山「破風山」を歩く華厳の滝&満願の湯のエンジョイハイキングです。
底冷えする関東の冬、鼻の先がツーンとする寒さの中を歩いて熊谷駅のホームからノスタルジーを感じさせる秩父鉄道の電車に乗り込みます。

どこか昭和、平成初期な雰囲気が漂う秩父鉄道の車内。電車の中はガラガラで登山者もほとんどいません。
向かい合った人たちが一体どこに何の用事で向かうのだろうと考えますが、外の景色を眺めているとそれらは浮かんでは消えてを繰り返します。

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端的に言うとですね、秩父鉄道は各駅で長いのでヒマなんです。

皆野駅前

午前7時55分、皆野駅前。
皆野駅は登山者にやさしい街です、駅を降りてバス乗り場にやってくると綺麗に整備されたトイレが備わった休憩所が現れます。駅のはあまりきれいじゃないので、こちらを使いましょう。

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数が多いわけではないので争奪戦になる、電車を降りたらダッシュして個室をゲットしましょうね。

午前8時5分、秩父華厳の滝へ向けてバス乗車。
城峯山、秩父華厳の滝へと向かうバスですが平日ダイヤの場合は8時5分くらいの出発となります。熊谷経由秩父鉄道で皆野に来た場合は接続的には10分くらいしかないのでご注意ください。
1月6日、バスには数人の登山者が……。年明けの休みに登山を頼むにしても皆野のこんなマイナーな山に来るなんて物好きな人がいるものです。

バスはこれまた懐かしい整理券方式。登山をしていると痛感する、電子マネーを使えることは少ないので小銭と1000円札は常に財布に常備しておかないといけない。

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有名で訪れる人が多い北ア南部とかはクレカや電子マネー対応もあるが、全国で見てみれば超少数。やっぱり現金が最強ですわ。

秩父華厳の滝入口

午前8時30分、秩父華厳の滝。
バスに揺られて20分ほどで秩父華厳の滝前に到着しました。ここで降りたのは僕一人……え、嘘俺一人!?
他の登山者の方々は城峯山に行くのでしょうか?登山客を乗せたバスは皆野の山奥へと消えていきました。

冬の早朝の影

早朝の秩父華厳の滝ですが当たり前のごとく誰もいません。1月6日は休みの人間も多い、しかも晴れている、朝から滝を撮影しに来るようなもの好きは居ないのか!?……居るわけがないよなぁ。
逆に考えるんだ、独りで思う存分楽しめるから良いんだ。

華厳の滝の森に差し込む光

シャーーっと杉林の隙間から差し込む朝日が作る影がエモい。観光地でもある秩父華厳の滝ですが周辺は剪定された木々、植え込みもきれいに整備されています。バスを降りて数分で滝の流れる音が聞こえますので迷うことなく滝までたどり着けるでしょう。

秩父華厳の滝

華厳の滝の前にやってくると、すらりと一本降り注ぐ滝。滝行するにはよさそうなスマートな形の滝が流れていました。形は整っているけどそこまで大きくはないので「おぉっ!」と驚くほどでもないかな正直……。
でもいいので、秩父華厳の滝に来たのは滝がメインではないのです、滝の上に鎮座する空滝大不動尊を見に来たのですから。

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ちなみに登山をするときに三脚を持ち歩くことをやめましたので、この滝は手持ちです。最新のミラーレスはボディ内手振れ補正が5段とかあるので、これくらいは手持ちで行けます。Z5でも40㎜でss1/4くらいは余裕でした。

朝日がまぶしい冬の植栽

差し込む朝日に黄金色に色付いた植え込みの葉がきらきら光ります。紅葉の忘れ物も葉を落とし新緑を待つことになるでしょう。

破風山の空滝不動尊

秩父華厳の滝の真上に鎮座する空滝大不動尊、その異様な姿が面白すぎて絶対に見たいと思っていました。華厳の滝の上に向かう舗装路を歩くとすぐに道端に巨大なコンクリ製の異様な不動尊が現れます。
まず最初に後ろからと横から見たときにすでに違和感がすさまじかったのだが……、正面から改めてみてみるとヤバい、ヤバすぎるッ!!

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不動明王って……こんなやくざの下っ端みたいな金髪オールバックだっけか??牙が上下逆や目が段違いはわかるが……、なんていうかロンパリ具合がすさまじいのだが??

奥行きが薄い不動尊

金髪オールバックと表情を中心に突っ込みどころが満載なコンクリ不動尊だが、その最も突っ込みたくなるのは「厚み」だろう。どうしてこうなったんだと3回くらい聞きたくなるくらい「前後に薄い」のだ。そのシルエットを見たときにこれをまじめな不動尊だと思ってくれる人は一体どれくらいいるのだろうか……?
ちなみにこの不動尊、華厳の滝の真上という本当に凄い所に建てられている。

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これは珍百景的な面白い景色なので、破風山を登ろうという時や満願の湯に入ろうというときは少し足を延ばしてこの空滝大不動尊を参拝しに来てほしい。多分……後悔はしないと思う。

親子クマが暮らす破風山を登る

午前8時55分、華厳の滝登山口。
ご利益をたっぷり受けたのであとは山に登って満願の湯に行くだけだ!!ということで華厳の滝の反対側にある破風山登山口へ向かいます。かなり雰囲気は暗い!!!明け方は本当に薄暗くて一人で歩くのはかなり怖そう。

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午前9時付近でも怖いんだから、朝の7時とかどうなっちゃうの!?

暗い杉林の登山道を進む

寒暖差の影響だろうか、それとも谷底を流れる渓流の影響だろうか、登山道はうっすらと湿った雰囲気。

杉林を抜けて山間の集落へ

お化けでも出そうな登山道をしばらく歩き続けると、日差しが差し込んできました。
森の中にいくつかの廃墟?別荘?みたいなものがあり、それを抜けていくと大前集落に到着します。

午前9時35分、大前集落9:35。
大前は山間の小さな集落で人の気配は殆どありませんでした。左右に畑と家がポツポツとある集落の奥地へ向かうと畑の藪からガサガサガサガサガサと音が聞こえてきます。こちらから畑のほうは良く見えないのですが、農家の人が畑仕事でもしているのかな??と思って写真三枚目の場所に進もうと坂道を登り始め……坂の上が少し見えたその瞬間でした。

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くっくまだあぁあああああああああ!!!!

ひっひとだぁあああああああああああ!!!!

僕が農作業している人のガサガサ音だと思っていたのは、子持ちのツキノワグマが森を抜ける音でした。熊は僕の顔が見えた瞬間にぐるんと体を回して畑の中を駆け抜けて藪の中へ吸い込まれるように駆け抜けていきました……。
5mくらいの距離でばったり出くわした熊、一瞬の出来事に身構えることもできず、恐怖よりも驚きで立ち尽くしてしまいました。

暗い杉林の森

ちょっとツキノワグマと遭遇した後なのでそのまま進むことが出来ず、一旦大前集落に戻ったんですけど人の気配はまったくない。息を整えたら大前山に向かって先ほどヒグマがいた場所からほど近い杉林を進みたいと思います。

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この杉林が圧倒的に暗く独特な雰囲気があった。熊遭遇後なので気が抜けなかった……。

午前10時25分、天狗山。
北海道の山だと熊スプレーを持っているんだけど、埼玉の里山だとさすがにその準備が無い。ちりんちりんと熊鈴を鳴らしながら暗い杉林を上り詰めて天狗山の祠がある場所へ到着しました。
地元の山岳会の方が歩いていたのですが、ここで人と合流した安堵感でだいぶ気持ちがほぐれました。

天狗山から大前山へは尾根道歩きになりますが、ロープあり鎖ありで歩いていて結構楽しい道が続いています。低山ながら満足感が得られるようなコースになっているなぁ……。私は先ほどの熊発見でだいぶ気持ちがホットなんですけども。

午前10時40分、大前山。
天狗山から十分ほどで大前山に到着、こちらの山頂は立派で修験の山を思わせる仏像や社が設置されていました。
秩父修験って昔はあったというので、この山もそれで歩かれていたんでしょうね。

山頂から見る秩父の景色

大前山からは武甲山が良く見えますが、あんまり見たことのない角度からの眺めが新鮮です。秩父の街から小さな山を越えた先の、秩父の中でも山奥な場所なんだなぁ……ここ。

登山者を道ぶくピンテ

先ほど山頂でお会いした地元山岳会の方々はコース整備を行いながら歩いていたようで。破風山はピンクテープはしっかりとつけられているし登山道も明瞭。

低山と思いきや鎖やロープが至る所に張り巡らされ、アスレチック的な山歩きを思う存分に楽しめるのが破風山の楽しい所でした。

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鎖が意外に多いのはビックリ、あとロープもいろんなところにあるんだよね……。つまり緩急かなりバリエーションがあるんですわ。

木漏れ日差し込む杉林

鎖とロープに彩られた大前山から降り続けてようやく落ち着いた杉の森へ、クマの記憶も薄れ、周囲も鳥の声と登山者のおばちゃんの笑い声だけ。平和な道だなと思ったらここは札立峠でした。

札立峠

午前11時20分、札立峠。
大前山と破風山の間にある札立峠ですが、天長年間に一人の僧侶がここに札を立て観音菩薩に祈りを捧げた所、雨が降り出し水が湧き出たという伝説があるそうです。秩父札所三十四観音霊場のコース上に位置してるんですねぇ……。

札立峠から先、破風山へと向かっていくと水潜寺から登ってきた登山者の方々とスライドすることとなりました。熊がいるかもしれないから気を付けてと声を掛けられましたが、それなら私さっき見ました!ということで話が弾む。

破風山山頂

午前11時35分、破風山。
山頂に到着すると結構な数の登山客がいて驚きました、華厳の滝にいたときには今日は一人だと思っていたのに。
登り口が多い中で、秩父華厳の滝コースはマイナーなのかもしれない。周囲の札所から登ってきている方々が多かったなぁという印象。話を聞いてみると破風山からの下山コースは皆さん皆野駅方面で、満願の湯に下るのは僕だけの様だった。おかしいな、満願の湯は温泉スタンドがあるくらい人気の温泉なはずだが??

山を越える送電線が見える

破風山から眺める周囲の山ですが鐘掛城、城峯山方面はこんな感じで送電線や山間の集落の眺めが良い。よく見てみると秩父の山間集落ってすごい山奥まで食い込んでるなぁ。
写真を撮りながら、山の向こう側が雲海になっていることに気が付きました。山の向こう側は神流湖があり御荷鉾山があるはずですがまったく見えん……。

山頂から両神山を見る

破風山から見える名峰といえば西方の両神山でしょう。ギザギザとした山肌は秩父の山から見れば一目瞭然。ですがこの時両神山を眺めながら、僕の目はその右側にちょこんと飛び出たクレイジーマウンテン二子山に釘付けでした。

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両神山周辺と西上州の山は怖い、山っていうか崖じゃんあいつら……。

北の集落を眺める

再度北側、奈良尾峠当面を見てみると山の向こうは雲が広がるばかり。群馬の山は遠く雲の向こう側かぁ。

温泉スタンドで給湯!?満願の湯へ向かう

破風山山頂の社

破風山山頂には祠があり、そこに奉納された札を見てみると……那智熊野と書かれた熊野修験の方が納めた物というのがわかりました。祠のすぐ後ろには三角点もあり。でもまぁやっぱり眺望が一番のプレゼントですね。

猿岩へ向かう

山頂を楽しむ方々と別れ満願の湯を目指し風戸の登山口を目指します。道中猿岩と呼ばれる面白スポットもあるみたいで楽しみ。

落ち葉に埋まる登山道

山の北側斜面へと再び下ってゆく、サクサクと音を立てる落ち葉の中を進みますが、もう麓で熊には出会わんよなぁと一抹の不安がよぎる。時折立ち止まり耳を済ませた後は熊鈴をガンガン鳴らして降りるというビビりモードで進みましたね。

猿岩前の切れた崖

猿岩に近づいてくるとばっつりと切れた崖が現れました。猿岩下部なのですがスパーーンと切れた山肌は中々しびれる見た目です。写真の中には正三角形が出来ちゃってるもんね……。

猿岩ということでやってきましたが、サルらしき部分が……右か??左か??どっちもサルっぽいと言えばサルのように見える??

猿岩図解

つまりこういうことだってばよ。ということで分からない人向けに超適当に描いてみた、え??違う??いやいや見えるっしょ、恵比須顔のサルが。その隣にラシュモア山に掘られた大統領を思わせる堀の深いニホンザルがしっかりと見えるでしょ??

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いやぁ……ご利益がありそうですねぇ……!

猿岩から先は風戸に向けて杉林の森へ再び舞い戻ることに。尾根沿いの道である限りは明るく陽の光もしっかりと差し込みますし、植生もある程度豊かなんだなと。
いきなり目の前に現れたもちもちな素肌をした白い木が今にも動き出しそう。

風戸の集落へ

最後に風戸分岐、山靴の道と呼ばれる急坂コーストの分岐地点ですね。山靴の道は皆野駅方面に向かう破線コース。
僕は満願の湯に入りたいので風戸に向かいます。

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ちなみに皆野方面に向かっても梵の湯に入れます、どちらを選んでもいいけど個人的には満願の湯が好き。

森の中で朽ちそうな何かの機械

風戸へと降りる道はオープニングと同じく最高に薄暗く、廃屋が近くにあるせいで和風ホラーかよっていう雰囲気が漂う素敵な道でした、森の中に時折現れる打ち捨てられたポンプや農耕機器を生き物と見間違えるんだけど!?

山奥の廃屋

午後12時30分、風戸入口。
登山口付近に降りてくると廃屋が現れます、古びた昭和の日本家屋だがもはや倒壊寸前……。

舗装路を進んでいくと林業や畑を営む集落の方々の軒先へ。駐車場に置かれた樽にはガッチガチに凍った水が入っていました、1月といえども関東の昼間はポカポカ陽気、だけどこういうのを見ると「冬」の風が目を通して身体に染み入りますね。

満願の湯を目指す

秩父温泉近道と書かれた案内に沿って畑の間の小道を進みます。

秩父満願の湯

畑を抜けて現れたのは秩父温泉満願の湯が誇る温泉スタンドです。奥武蔵秩父エリアには何件か存在する温泉スタンド、これなにするの?っていうとだな、ここで温泉をポリタンクに汲んでおうちのお風呂に混ぜるんだよ。
そうするとあっという間にジェネリック満願の湯がお家に誕生するというわけです!!!すんばらしい!!

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1月6日、温泉スタンドには数台の車が停まっていて温泉を汲んでいた。この写真は彼らが帰った後に撮影されたものである。つまり大人気温泉スポットということではないでしょうか?

午後12時55分、満願の湯。
給油ならぬ給湯が可能な温泉スタンドという珍百景のすぐそばには名湯満願の湯がありますので、そちらで露天風呂にじっくりと使って年始という「合法的に怠けても良い」時間を思う存分味わいましょう。僕も20分くらい露天風呂につかりながらぐったりしてました。風呂上りは戸田牛乳を2本贅沢に飲んじゃった……。

秩父といえばわらじかつ

バスが来るまでの時間で秩父名物わらじかつ丼を頂きます。ピーマンが草鞋の紐なんですね、他の所で食べるわらじかつってバカでかいだけのカツでしたが、草鞋の形をちゃんと意識しているのが偉い。そしてちゃんと1足分入っているのね……。

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わらじかつを食べながらビールをぐいぐい、熊との遭遇とかあったけどまぁ結果こうして飯が食えてるんだから良かった良かった。

バスに乗って皆野へ

満願の湯を後にした僕は秩父温泉前からバスに乗車地皆野へと帰ることにしました。

昼下がりの空に浮かぶ不思議な雲

顔を上げると青空にはポツンと雲が一握り。それは人気もない年始の里の静かな空気の中でどこかノスタルジーを感じさせてくれるのでした。

バスに乗り皆野の駅へ帰ってきたら再び熊谷駅まで長い長い秩父鉄道の旅が始まります。
そうそう、満願の湯でその晩飲みたい晩酌地酒「秩父錦吟醸酒」と、秩父で作られた一味唐辛子を購入してみました。秩父方面は柚子胡椒、ゆず唐辛子があるのは知っていたけど一味は珍しいと思って。

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秩父錦は定番のお酒、さっぱりとした飲み口でおつまみ片手に1瓶で気軽にほろ酔い気分を味わえました。一味唐辛子は中々辛みが強く風味も豊か。香りがいいので臭みが強いものを食べるときに使い続けていたらすぐになくなっちゃった……。

秩父鉄道のラッピング電車

皆野駅から秩父といえばこのアニメっていう秩父三部作のラッピング電車を眺めながら熊谷方面へ向かう電車待ち。
やってきた電車に揺られ、埼玉南部の自宅へと帰るのでした……。

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いやぁ、空滝大不動尊といい熊といい温泉スタンドといいなんかめちゃくちゃな一日だったな……。

破風山の不動明王像

空滝大不動尊はお勧めだが熊対策は忘れずに!破風山からは温泉を目指そう!
マイナーな里山だと思っていた破風山ですがイベントがてんこ盛りでした、熊はアクシデントだけど。
空滝大不動尊と下山後の温泉の組み合わせであれば破風山は見所に溢れた楽しい山になると思います。秩父札所や修験の知識があると道中気になるポイントがさらに増えて楽しめるんじゃないかなぁと。
高さによる絶景はないけれど、人の営みに寄り添った小さな痕跡がたくさん刻み込まれた地縁に寄り添ったいい山だなぁと思いました。
私はこの登山の後、冬に奥武蔵を歩くときは熊鈴をもう一つ追加してダブル熊鈴で歩くようになりましたとさ。
人生最高の山は続く。

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