2020年7月25日、百名山最北の山「利尻山」に登ってきました、標高は1,712mで周囲を海に囲まれた洋上富士といえる立派な山です。北海道の山々を巡り歩いたこの年、斜里岳登山後は実家でゆっくりと過ごしていたのですが……天気予報を見たら利尻山が数日間晴れるではありませんか。
今ここでいかなくては次に利尻に行けるチャンスがいつになるかわからない!ということで、急ぎ両親に事情を伝えすぐさま登山準備を行い一路帯広から稚内へ。
北海道内から向かっても非常に遠い稚内と利尻島、日本最北の居住地域ということですが十勝とは全く違う雰囲気は大変刺激的でした。
利尻山のその特徴はほぼ海抜0mレベルの場所から標高1,700mまで登れちゃうところ、標高差でいうと北岳に匹敵するレベル。そこまで標高が高いわけではありませんが、緯度が高いことや厳しい気候面から森林限界も低く、中腹以降は独特な山の景観を見せてくれます。
観光&レジャー含めて登れそうな雰囲気もある利尻山ですが、実際は結構ボリューム満点の山歩きとなるため注意が必要です。
シーズンのおすすめはずばり夏、特に7月後半は花の最盛期で礼文島と合わせて歩くのが推奨されています。
利尻島に来るなら海の幸は外せない、今回はキャンプ場を利用したけど。宿をとって利尻富士に登るとお勧めって同時に登った知り合いから教えてもらいました。夜は巨大なエビやホタテのBBQで最高だったとか。
利尻山鴛泊コース登山概要
今回の北海道登山の他記事はこちら↓
移動日、稚内は遠いぞ!
2020年7月24日午前10時20分、音威子府周辺。
おはようございます、Redsugarです。
元愛車のラクティスを走らせ一路稚内へと向かっています、地元十勝から稚内までは片道6時間以上。
なぜ稚内かと言われれば、翌日利尻山が晴れるから。今シーズンの北海道最後の登山を最北の百名山で終わらせたいという願いを胸に、一路北を目指します。
あまりに遠い稚内、十勝から向かうのであれば最速は国道40号経由で内陸を北上するルートです。
海沿いルートに比べると牧歌的な景色が広がります、牧草ロールが置かれた広大な農地の中を走り抜けていくこと数時間なんだけど、途中ご飯を食べるところが限られているのでチャンスは逃さないように。
道中本当にお店が少ない、心の支えセイコーマートがあれば駆け込むのがいいと思う。
午後1時45分、稚内港フェリー乗り場。
稚内に到着したのは午後2時前、広大なフェリー乗り場の敷地の奥の方に無料の駐車場がありますのでそこに車を停めておきました。船の出向までは2時間くらいあるんだけど、稚内駅周辺をぶらつくくらいでフェリー乗り場へと向かうことに。
駐車場からフェリー乗り場までは歩くと少し距離があるから気を付けてください。
フェリー乗り場に到着したら窓口で利尻島行きのチケットを購入し、適当なところにザックを降ろして昼食をとりましょう。
稚内港のラーメン屋さんでは名物なのかな、塩ラーメンがおすすめとのことだったので注文。ラーメン屋の前で同じタイミングで利尻山登山を目指す知人に会うという奇跡が起きました。
ちなみにこれはホタテラーメン塩、観光地値段で1,100円と中々お高い……。正直記念食事の側面があるので他メニューを頼んでもいいんじゃないかな。僕はテンションを上げるために頼みましたが。
フェリーに乗船したらいよいよ利尻島へ向けて出発です。島登山ってテンション上がるなぁ!!
船内では雑魚寝ということになったんですけども、夏山シーズンでも満員になることは稀かなと思います。
普通に登山用の荷物を置いて寝転がれるくらいのスペースは余裕でありましたし。
早速船内を物色、売店とかちゃんとあるし外に出ることももちろん可能です。
船室の窓を見てみると利尻島が見えてきました、利尻山は雲に覆われているので島の形状が平たんに見える……。
利尻島はちょっと特殊な気候条件の山で、独立峰である利尻山に吹き付ける風によって片側だけ雲に覆われていたり、片側だけ爆風だったりということがあるらしいです。(上陸後のキャンプ場の管理人曰く)
フェリーの中では自由に過ごせます、展望デッキに上がってみると見渡す限りの海。
これオホーツク海っていいたいけど日本海なんだよなぁ……。
樺太見えないかなとか思いながら船の中をぶらついているうちに、船は利尻へと到着してしまいました。
天候はドン曇り、水平線を眺めると白と灰色の世界にしか見えないぜ。
午後4時20分、利尻島鴛泊港。
出向から2時間ほどで利尻島北部の鴛泊港に到着しました、利尻島の玄関口ですね。
宿の出迎えの方々に連れられてどんどん登山客がタクシーに吸い込まれていくのを眺めながら、僕はキャンプ場を徒歩で目指すことにします。
この港には観光客が必要とするものが大体そろっている。
ちなみに利尻山登山客の生命線となるセイコーマートは歩いて10分ほど。
利尻島にはセイコーマートが3店舗ありますが、キャンプ場利用者の生命線は利尻富士店です。
残りは沓形と鬼脇にあります。営業時間は23時までだから覚えておこう、これを忘れるとひどい目にあうぞ!!
鴛泊港といえばペシ岬です、灯台山とも呼ばれる標高90mくらいの山が海に突き出しています。
なんともフォトジェニックな景色なペシ岬を眺めながらキャンプ場へと向かいましょう。
ちなみにペシ岬の山は昔2つだったらしいが、1つは利尻港をつくるための材料として爆破されたらしい。人間の手によって形を変えられた自然がこんなところにも、と思うとこの景色もトポグラフィーな視点で写せるのかも。
午後5時00分、キャンプ場着。
鴛泊港から歩き続けて数十分、街から利尻山鴛泊登山口方面へ歩き続けるとキャンプ場が現れます。
このキャンプサイトは利尻山登山の拠点の一つであり、街に近いことから多くの登山客でにぎわっていました。
キャンプ場内の設備もしっかりしていて、隣に温泉も併設されているのでかなり過ごしやすいと思います。
そして最高だったのはこれ、キャンプ場の管理人の人がBBQベースでホタテ焼きや手料理、生ビールをふるまってくれます。
こんなん買わないわけがない、ホタテ数百円で買えちゃうし、テントを建ててすぐにホタテとビールを味わいに行きました。
キャンプ場でホタテとビールを味わい、周りの登山客と雑談を楽しみ静かなひとときを過ごします。旅先のゆっくりした時間の流れを感じながらも、空は徐々に暗くなりおなかも空いてきました。さすがにホタテだけでは明日の登山が心配です。
というわけで……!
利尻でご飯を食べよう!目をつけていた居酒屋へ向かうことにしました。力丸というお店なのですが、キャンプ場からほど近く味の評価もめちゃくちゃ高いので期待に胸を躍らせていたのですが……!!!
ここで悲劇をRedsugarを襲う!!!
予約は受け付けてなかったこの時の力丸さん、扉を叩いてみると……。
すいません今日もう満員になっちゃって、お客様お断りしてるんです……。
な、なにぃいいいーーーーーッ!!!
残念無念、本当に無残でした。店内では利尻の海の幸をつまみに昆布焼酎飲んでたりする客が見えます。
海の幸と、地酒を楽しみたいよ……という願いは空しく叶わず。それよりも夕食を食べなくてはということで急いでセイコーマートへ駆け込みお弁当を購入して食べるという事態に。
利尻の幸を楽しむことはできませんでした、セイコーマートだけが心を癒してくれる。
ご飯を食べた後、利尻富士温泉で身体を洗ってからテントへと吸い込まれるように戻っていきましたとさ。
鴛泊コース発、利尻山を目指す
2020年7月25日午前4時55分、利尻山ビジターセンター。
利尻の幸を食べ逃すという屈辱にまみれた利尻初日、ただおかげで酒を飲まなかったので体調がいい。
ぐっすりと眠った後だったので体力は万全の状態です、テントから這い出て登山準備をしたら山麓野営場に向かって出発します。
利尻富士キャンプ場と山麓キャンプ場はかなり距離が離れていて、往路では登り道で30分以上時間がかかると考えたほうがいいです。
野営場管理棟まで来たら登山届を書いたり色々入山準備をしましょう。
山麓野営場にはすでにたくさんの登山客が……、今日は天気も最高という予報だったので皆さん楽しげな感じで山に向かっていきます。
午前5時15分、甘露泉。
登山口から入山すると間もなく利尻の水場「甘露泉」が現れます、利尻山はこの先水を補給できるスポットがありません。
猛暑の日などは多めに水を持って登らないと中々つらい登山になるのでご注意。
ちなみに甘露泉地点で大体標高は300mくらい、残り1、400mくらい登る感じ。
陽が登りつつある早朝、まだ薄暗い樹林帯は先日までの雨が乾いておらず湿った空気を漂わせる。
なんていうか、ちょっとひんやりしていて夏用ウェアだと肌寒い。
登っていくうちに太陽が出てきました、気温が一気に上がり始めて温かくなってきた。
森に差し込む日差しのおかげで目の前の木々が立体的に浮かび上がりますね。
差し込んだ日差しに照らされる植物が何ともいえず美しぃ~
晴天の休日ということでかなり登山者が入山していたこの日、ひっきりなしに登山者が登ってゆく。
利尻山の樹林帯は意外に長く、甘露泉から暫くの間は針葉樹の樹林帯を進み続ける。
景色としては知床とはまた違った植生の少なさを感じさせる。
森林限界、海を見下ろす洋上富士
樹林帯を抜けると最初に飛び込んでくる景色がこの水平線、大体5合目くらいでようやく樹林帯が終わり森林限界が始まります。
空が一気に明るくなり、目の前に2色の青が飛び込んできた時はそりゃもうテンションが上がったね。
6合目手前、背の高い木々がなくなりハイマツ帯へと入ると一気に視界が開けました。すると目の前に見えるのは礼文島と日本海……、礼文のその先には間宮海峡があると思うと日本の果てまで来た感じがする。
この開放感抜群の景色、6合目前後には休憩スポットも多いので、この辺りで朝ご飯を食べる人も多かったです。
午前6時55分、6合目。
第一見晴台と書かれている場所が丁度6合目になります、この辺りからは見晴らしのいい道がしばらく続く。
一部ハイマツのトンネルや低木のトンネルを抜けるけど、この先は日差しを遮るものがない道が山頂まで。
見晴らしのいい利尻山の登山道、真っ青な海がどこまでも広がっていく……。
日本最北端の海はどことなく大洋を感じさせてくれます。
そして6合目を越えて登っていけば現れるのが利尻山山頂……。
6合目を越えて山頂が見える場所まで上がってきました、ここから見る山頂はかなり壮大な見た目をしています。
かなり威厳のある山容ということもあり、日本百名山の風格は十二分といったところ。
利尻山は山の形的に複数の尾根が中心の頂に向かって伸びている、中腹まで登らないと島の他のエリアを見ることができません。鴛泊はずーっと見えてたんだけど、沓形側は見えなかった……けどここでようやく島の西側が見えるようになってきた。
島の西側は低層の雲がすごい湧き上がってる……、この島狭いのに東西南北で天気が全然違う!
午前8時30分、避難小屋。
6合目から登り続けて1時間半ほどで避難小屋に到着しました、こちらの避難小屋は付近に水場などはございません。
中に入って休憩してもいいけどそんなにきれいじゃないから、日帰りなら縁はないかも。
この辺で利尻島のお花が登山者を迎え入れてくれる、利尻島の7月といえばイブキノトラオらしく登山道を見渡せばどこもかしこもイブキノトラオだらけだった。小さなイワギキョウも足元に咲いてはいるけど、主役はイブキノトラオ。
避難小屋を越えてからは稜線といって差し支えない道を延々と登っていきます。階段状に整備されていて登り一辺倒になっていることもあり、所々休憩スペースが設けられていました。
容赦ない太陽が照り付ける無慈悲な登山道なので、熱中症にならないように登っていきたい。
上部は火山性の土が特徴的な利尻山、崩落が進んでいるっていう説明を何箇所かで見たけど、数年もたてば登山道の形が変わりそうだなっていう程度に地面は脆そうだった。
山頂が見えてきたあたりで沓形コースとの分岐点となる、沓形コースからの縦走は憧れるものがあるんだけど崩落個所が怖いから僕はやめておこうかな……。
分岐からさらに山頂へと向かっていくとモロモロと崩れる足場が続く登山道を登る、かなり急な道なんだけどそこを越えれば山頂……、元気を出して登りましょう。後ろを振り向けば真正面に礼文島も見えて、いい景色に元気づけられるしさ。
利尻山、日本最北端の百名山
午前9時30分、山頂到着。
崩れやすい足場を越えて登り切れば目の前に山頂が姿を現します……、ここが十合目というか山頂!
既に山頂にはたくさんの登山客でにぎわっている様子。
急ぎ足で山頂に降り立ってみると……利尻山名物ローソク岩が出迎えてくれました、リアルで見るとすごい迫力です。
イブキノトラオがそよ風になびく向こう側にローソク岩、そして日本海……利尻山の景色としてはこれが見れたら満点じゃないだろうか。
沓形方面へカメラを向けると……、急峻な谷筋が海に向かって一直線に伸びていました。
標高1,700mクラスの山でありながら地形の険しさはアルプスを思い起こさせます。
山頂部には北峰と南峰があって、南峰は足跡はあるものの入山禁止らしい。
北峰は標高1,719mで南が1,721mだから、南が最高峰ではあるんだよね。
ローソク岩の景色は「本当にすばらしい」の一言、天気予報通りに快晴の天気の中登ることができてよかった……。
イブキノトラオ越しに一枚、こういうものは何というか意味もなく記念写真としていろいろ残したくなる。
利尻山山頂の神社には漁師さんの奉納した船のスクリューがたくさん飾り付けられている。
日程的な余裕があれば礼文島も回って帰りたいところでしたが、礼文島はまた別の機会に。
あの島は家族で歩いてみたいなと思う、穏やかな島トレッキングを家族で楽しみたい。
山頂部は苔類が多く、その隙間からイワギキョウがちらほら顔をのぞかせている。
山頂部でようやくイワギキョウの群生を捕らえることができました、小ぶりな花だけど陽の光が透けてとてもきれい。
花のサイズとか、道中の景色を見ると北の大地の山を登ったんだなという思いが強まる。
島の南側を眺めるとご覧のような景色、こちらも一直線に河川が日本海へと延びてゆく。
そして鴛泊、沓形に比べると緑であふれた景観が広がっている、イブキノトラオの草原が山の南側には広がっていました。
利尻島の眺めがすごいのは水平線が少し弧を描いているように錯覚するような広い景色、素晴らしいなぁ。
イブキノトラオの向こうには利尻の谷と島にかぶさる低い雲。この日ザックにPENTAXのK-1mkIIを忍ばせていたのですが、山頂で撮影を楽しませてもらえました。
ダッフィーも日本最北の百名山登頂です。
下山、利尻島に別れを告げ稚内へ
午前11時00分、下山開始。
なんだかんだで山頂に1時間以上滞在していたんじゃないでしょうか、お昼が近づいてきたので下山することにしました。
本日中に利尻島から稚内に行きたいとこの時は考えていて、そうなると午後5時のフェリーに乗らなくてはなりません。
意外に時間のない登山、翌日稚内に戻ってもよかったんだけど……朝の宗谷丘陵を見て帰りたかったんだよね。
利尻岳からの下山は目の前に真直ぐ引かれた水平線を眺めながら、気持ち良すぎる下山である。
中腹には雲がわき続けていたので一瞬雲の中に突入。写真で見ても思うけど利尻島は登山道の消失を防ぐためにすごい人の手が入っているんだなということがわかる。
避難小屋付近まで下りてくると雲は流れていき、再び広大な笹の斜面と水平線が目の前に広がります。
利尻山の驚いたところは下山の速度です、登りは結構時間がかかりましたが下山はのんびり歩いても3時間くらいしかかからなかった……。
改めて見返す利尻山、剣ヶ峰っていってもいいんじゃないかというくらい鋭い山頂方面の姿。
この景色を楽しんだ後、6合目へ向けて下山を開始すると一気に登山口へと駆けることに。
午後1時40分、甘露泉。
一気に下山してきたのですが山頂から2時間40分で甘露泉に、利尻山は水がないということでしたが、夏場ということもありザックに入っていた水はぬるくなってしまいました。せっかくなのでここで新鮮な水を補給してキャンプ場に帰ります。
午後1時50分、野営場管理棟。
利尻山下山完了!ということで北裾野野営場まで戻ってきました……。
自販機でドリンクを買おうかなと思ったんですけども、このままキャンプ場に戻れば生ビールが待っています。
ここは我慢して下山後の生ビールを、下山後の生ビールをゲットする!!
午後2時15分、キャンプ場帰宅。
利尻山登山完了……!登山口から舗装路を急ぎ足で歩きキャンプ場へ、カンカン照りの元朝露で濡れていたテントはカラッカラに乾いていました、ありがてぇ。
キャンプ場では下山した登山者が続々と生ビールと焼きホタテで宴を繰り広げています、僕も思わず数個のホタテと生ビールを頼んでしまいました。
利尻島の思い出は僕の中ではホタテ。キャンプ場で食べた野性的な味のするホタテとビールは異常なほどおいしかった。
キャンプ場で今日も泊っていこうかなーと雑談をしていたものの、翌日のことを考えるとやはり稚内に戻っておくのがいいだろうと……。そんなわけで温泉で汗を流して利尻島を後にすることにしました。
でも今思うと、この時泊って力丸行っておけばよかったな。
次回利尻に来たら絶対に宿に泊まつて地元の魚と酒を楽しんでやる!
午後4時5分、鴛泊港。
鴛泊から稚内に戻る船はこの時は17時40分出発、余裕をもって戻ってこれました。
事前準備が万全とはいいがたい登山だった故、お土産なども利尻昆布くらいしか買えませんでした。次回は利尻島を最大限楽しんでやるぞ……!
午後17時40分発のポレアース宗谷に乗船し利尻島を後にします。利尻に来た時とは違い山頂がくっきりと見える。
船から見る利尻島は洋上富士の島、海の上に立派な山が突如として浮かび上がるという幻想的な見た目をしていました。
船内で横になっていたのですが、気が付いたら寝ていたようで。
目を覚ました時にはすでに稚内港へと船が吸い込まれていくところでした、西日に照らされた開基百年記念塔が船を出迎えてくれた。
稚内、日本の最北の地で迎える朝
2020年7月26日、稚内市内。
利尻岳登山のその日、稚内港に駐車していた車に戻り一夜を過ごした僕は日の出を前に稚内港を歩いていました。
宗谷岬と宗谷丘陵で朝を迎えたかったんだよね。
今考えると利尻島のペシ岬で朝日を迎えてもよかったんじゃないかと思うが、それはまぁ次回にしよう……。
日出に合わせて宗谷岬へとやってくるとちょうどご来光が、オホーツク海から太陽が顔を見せてどんどん空へと昇っていく。
朝日を眺める間宮林蔵。さすがに観光名所なだけあって宗谷岬には朝日を眺めようとする人々が公園で思い思いの時間を過ごしていました。
日本最北端宗谷岬、日本の最北端、最東端、最南端、最西端と並べると宗谷岬は一番交通の便が良いのではないだろうか。
最東端納沙布岬も行きやすいけど、波照間と与那国には行ける気がしない……。
宗谷岬からは宗谷丘陵へと向かいます、ここは笹がメインの丘陵地帯。巨大な風車が何基もたっていて異質な世界観を作り上げている光景が広がっているのです。フォトジェニックな景色にもなるし、ニュートポグラフィーに通じる人工的な景色という感じで見ることもできる場所です。
圧倒的に自然なんだけど、何処か冷たく無機質な自然が広がっている景色に惹かれてしまったんですよね。
ここは訪れて思ったけどすっげぇ雰囲気がある……!果ての景色っていう感じがビンビンした!
規則正しく並んだ風車と美しい丘が作る景色は超現実的(シュルレアリスム)な世界でした、ここは曇っていても雰囲気がある場所だから、稚内に来たら訪れてみるのもいいと思う。
という感じで、利尻と稚内の景色を堪能した僕は一路十勝への帰路につくのでした……。
ちなみに帰路はオホーツク海を見たかったので浜頓別から音威子府に戻るルートでした。
紋別まで行こうとしたんだけど、帰宅時間見て青ざめちゃったよね。
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