【北関東】石裂山、ツツジと新緑輝く修験道を歩く鹿沼の山

石裂山奥の宮

2021年5月9日、栃木県鹿沼市にある石裂山を歩いてきました。
標高は879mと低い山ですがその道中は梯子に鎖とアスレチックに富んだ面白いコースになっています。
特におすすめの時期はつつじが咲く春先、4月中旬くらいからアカヤシオ、ヤマツツジ、シロヤシオと順にツツジが巡ってきます。

今回は5月上旬の時期に歩くこととなりましたが、シロヤシオとヤマツツジが咲き乱れる樹林の中を楽しく歩くことが出来ました。
登山後は秘境の蕎麦屋で食を楽しみ、山奥の温泉で汗を流して帰ります。
休日のアスレチックを楽しむということではこの時期特にお勧めできる山なので、春や秋の涼しい時期に訪れて遊んでみてください。

中々山選びが難しい5月が逆に面白い石裂山、是非4月後半から登山対象として視野に入れていただけますと幸いです。

石裂山の周回は奥の宮~石裂山~月山の時計回りがお勧め
石裂山周回コースの登山口は加蘇山神社となっています、お勧めは時計回りで奥の宮、石裂山と順当に歩いていくコースです。
僕の場合は景色を楽しみたいので午前の光が差し込む時間帯に奥の院、展望台を見ておきたいなという理由がありました。
それ以外にも石裂山の特徴となる長い鎖場や梯子が「登り」になることがあります、反時計回りだとこれらを「降り」で利用することになります。

目次

石裂山周回登山の概要

石裂山の概要
石裂山は栃木県は鹿沼市にある山です、今回の周回登山における登山口となるのは加蘇山神社なのですがナビだと粟野側の賀蘇山神社が出てくる可能性があるので注意してください。
前日光自然公園というエリアに属していますが、山頂からは男体山方面の展望を得ることが出来ます。
あとは足尾方面の山々も見ることはできるのですが、基本的には樹林帯の山なので展望は期待できません。
詳しい概要はヤマケイ栃木旅ネットさんを参照してください。

アクセス
基本的に車でアクセスする山となります、登山口は県道240号線沿いの加蘇山神社になります、246号線沿いの賀蘇山神社に行かないように注意してください。
ナビを設定するのであれば石裂小学校跡が良いです。
ちなみに2021年度は県道177号線が通行止めになっていました、確実なのは県道240号を通ることです……。

コースタイム
石裂山登山口7:20→千年桂8:10→奥の宮8:50→第一展望台9:45→石裂山山頂10:05→月山10:20→石裂山登山口12:10
合計登山時間4時間50分(標準CT4時間)
写真をとりながらかなりゆっくり歩きましたが、5時間以内には下山が出来ました。
体感的には6時間くらいの登山で、梯子や鎖が多く大人のアスレチックは楽しいなという感想でした。

加蘇山神社から登山スタート!

鎖をつかむ腕

2021年5月9日午前8時40分、石裂山。

redsugar

結構長い鎖がさっそくお出ましだよッ!

おはようございます、Redsguarでございます。新緑とツツジを求めてやってきました栃木県鹿沼市の山奥「石裂山」です。
つつじが咲く頃に登るととても楽しいとガイドブックで拝見してから、いつかこの時期に来ようと考えていた山です。

高速を降りてからのアクセスがなかなか大変でしたが、道中は朝霧が立ち上がる水田がいくつも見られたりとなかなか旅情がありました、県道177号線が崩落して通行止めになっていたりしてびっくりしたけど。

2021年5月9日午前7時20分、石裂山登山口。
石裂山の加蘇山神社ですが神社前が駐車場になっています、大体10台くらいが限界の広さかな?
シーズン中は朝の6時くらいから車が埋まり始めるようです、僕が来た段階では2台ほど駐車されていました。

周回登山が可能なのはこのルートのみとなります、ちなみにほかのルート……かなり人が歩いていないらしく道中道らしい道は見つけられませんでした、ちなみに標準的なコースタイムで約4時間といったところです。

神社へ登る階段

まずは神社に参拝してからスタートということにしましょう。

redsugar

事故に合わないように祈って、気を引き締めてスタートしますよ。

境内の石塔

石裂山は全編樹林帯となります、早朝の神社に差し込む木漏れ日と神社の灯篭が何とも言えない雰囲気。

賽銭を入れて手を合わせます。

redsugar

無事故無違反で家に帰れますように……!

ちなみになのですが、この写真を撮るために利用しているのは新しく導入したleofoto mt-03という小型三脚。
これまで大型の三脚を利用していたのですが、写真メインではなく登山メインだとこのような小型三脚で十分なんですよね……。
比較的安い値段で手に入る小型三脚で、登山との相性はかなり良いと思いましたよ僕は。

境内に差す木漏れ日

振り返ると参道に日が差し込む、神社特有の大切に育てられた杉が印象的な場所です。

朝の静かな空気が漂う神社を後にして、お地蔵さんが見守る登山道を進み奥の宮へと進みます。
この加蘇山神社ですが勝道上人の開山として伝えられますが、奥の宮が本来の社らしく……でも行きづらいから手前に神社を作ったんだとか。

石裂山を歩く登山者

まずは奥の院へと向かいますがここで数名の登山者の方々が入山していきました、僕はゆっくり歩きたいので最後尾を選択します。

石裂山の新緑

標高が低い石裂山ですが、比較的北に位置しているのでまだ新緑が楽しめます。
花の時期は早いんだけど新緑は比較的長めに楽しめる山という印象でした。

鹿よけネットに着いたコケ

鹿よけのネットに苔のようなものが巻き付いています、この山の特徴は神社の奥ということで古い杉の巨木が何本も立ち並ぶところと、険しい岩……になるのかな。
修験道の山ということで奥多摩や丹沢とは雰囲気が違い、どちらかというと日光の山に近い感じでした。

奥の宮への分岐点となる休憩所にやってきました、休憩所のすぐ下には小さな滝があるのですが……。

redsugar

木が落ちてて景観が台無しになってました、これは悲しい。

写真撮るっていうレベルじゃねーぞという感じです、一応石裂山は小さな川が流れているので、新緑と渓流というのも楽しむことが出来ますよ。

加蘇山の千年桂と奥の宮

樹齢1000年の木

午前8時15分、千年桂。
石裂山のことを調べていた時に千年桂というのが出てきたのですが、それがこちらになります。
かなりの大木で樹齢は1000年以上というから驚きです、平清盛とかその辺の時代からここにあるとはロマンがあります。
周囲は根が広がっているらしく立ち入りは気を付けて。

redsugar

このエリアは新緑の木漏れ日が滅茶苦茶きれい!

千年桂の周辺はヤマツツジや杉の巨木で景色が賑やかでした、所々目を凝らしてみれば蜘蛛の巣もなんかきれいに見えたりしてね……、とてもいい場所です。熊が出ることを除けば。

redsugar

この辺を歩いていると先行していた人たちが「熊いたよ」と、僕が来た頃には熊はどこかに行ってしまったようで……よかった。

熊が出たということで気が引き締まります、熊鈴の音を聞いてどこか別のところに逃げて行ってくれたのならいいのだけど。
この日一度も熊と出会うことが無かったのはありがたい事でした。

ヤマツツジ

奥の宮までは谷底を進みます、ツツジに差し込む光がこの辺りは本当にきれいでした。

奥の宮の手前から鎖場が現れます、これがなかなかの長さでアスレチックとしては満足感がしっかりとある!
結構距離があるので下りで使うのはあんまりお勧めできない場所かな。

リーシュ

そういえばミラーレスにしてからピークデザインのリーシュを導入しました、かなり具合が良くカメラをたすき掛けしてからザックを背負うことが出来るのがとても楽です。

カメラ付属のストラップの場合ザックを背負ってからカメラを駆けるからザックのショルダーベルトにダメージが入ります(黒くなったりしちゃう)、でもリーシュはそういうことが無いから本当に助かる。

redsugar

スライドライトも購入しましたが、スライドライトだとデカすぎることと長時間の登山だと一部のパーツの影響で鎖骨あたりが痛くなったりするからリーシュがお勧めです。

奥の宮手前

杉の植林も目立つ山なんですけど、それ以上に遥か昔から自生しているのであろう杉の巨木が目立つ。

奥の宮はしご

奥の宮の手前までやってきました、登山道自体は奥の宮方面ではなく画面左側に進み続けるように伸びています。
この一枚岩を登り切れば奥の宮ですが、結構距離がある。

redsugar

梯子の安定感は半端ないし滑り止めもしっかりしているので安心して登っていいよ。

梯子から見た足元
redsugar

登ってみるとこんな感じ、傾斜がそんなにあるわけじゃないから前かがみになって登る……それがつらい!

奥の宮

午前8時50分、奥の宮。
分岐から進み奥の宮へとやってきました、これが石裂山加蘇山神社の奥の宮です。
岩の割れ目の中に社があり、周囲は新緑の光に満たされています。

一瞬奥の宮から先に進むのかな?と勘違いしてしまうのですが、登山道は奥の宮を一度降りなくてはいけません。
登山道に合流しなおして石裂山山頂を目指してすすみます、すぐに木の根に覆われた尾根道に入りますがそれを越えれば緩やかな道が広がります。

ある程度登って気が付いたのですが、シロヤシオツツジの痕跡がありました。
標高が低いので5月の前半でもシロヤシオツツジが見れるようです。

ヤマツツジの森

ヤマツツジの時期に来れたなと思いながら歩いていたのですが、登っていけばシロヤシオツツジに出会えそうです。

指導標

午前9時20分、尾根道へ合流。
看板を見れば石裂山までは1㎞ない……のですがここから少し長いです!
何故ならかなり長いはしごが登場してきます、ここから石裂山までがこの登山道の一番楽しい所です。

イワカガミとシロヤシオ咲く石裂山山頂

イワカガミ

尾根道に合流してさっそく姿を現したのは白いイワカガミでした、山野草というよりは高山植物の一種というイメージなんですが5月前半でこの花を見ることが出来るとは思っていませんでした。

redsugar

花を早く見れると得した気分になれる、季節を先取りしている。

梯子

イワカガミが咲く崖を越えると梯子が現れます、噂通りの長さで満足感はかなりのものです。
結構急で梯子を渡っている間は中々写真を撮ることが出来ないくらいでした。

梯子を渡り西剣ノ峰に向かう手前の鞍部へと到着しました、この辺りは満開の山ツツジの木があり花を愛でながら歩くのが楽しい。

午前9時45分、第一展望台。
西剣ノ峰(第一展望台)にやってきました、ここは展望台と言いつつもあんまり景色はありません。
奥に見える山がいまいちわからないんですけど……位置と形的に高原山かな?

redsugar

展望台周辺はシロヤシオが咲いているのですが、少し遅かったのか散り始めている木が多かったです。

石裂山とシロヤシオ

登山道へ戻ると目の前に石裂山が見えます、形状的に石の塔みたいに見えるこれが石裂山。
手前には景色を彩るようにシロヤシオの花が満開に咲き誇ります。

ようやく咲きたてというか、全盛期のシロヤシオを見ることが出来ました。
例年であれば5月所初旬にシロヤシオを見るなんて信じられないのですが、石裂山くらいの標高であれば見れるという新たな発見でした。

午前10時5分、石裂山山頂。
西剣ノ峰を越えて5分ほど歩くと石裂山の山頂に到着しました、到着しましたが展望はありません。
一応木々の間から男体山が見えます、男体山の手前は沢入山か社山でしょうか。

石裂山の山頂は狭く地味なところなので、通過点という形で休むことなく下山することにしました……が。
これが後ほど思いもよらぬ幸運を引き寄せます!

redsugar

下山後に秘境の蕎麦屋うえだに行くことを考えると、この山を12時前に下山するということは非常に重要になります!
何故なら蕎麦屋って麺には限りがあるから!!!

ツツジの森を抜け月山から下山しよう

ヤマツツジ

石裂山周辺はヤマツツジがメインで、シロヤシオはあまりない状態です。
西剣ノ峰付近でシロヤシオは姿を消すので、楽しみたい場合はそこまでに。

午前10時20分、月山山頂。
石裂山のお隣月山は降って登ってのアップダウン1回で到着します、ここも展望がない山で木々の間からは周囲の低山の稜線が見える。
月山からの下山は危険な鎖場はないので安心して降れるかな。

ヤマツツジ

5月は天候的に午後に向かって雲が多くなり始める時期、月山を越えたあたりで太陽が雲に隠れ静かな樹林帯の景色が広がる。

樹林帯を歩く際、日差しが強いと輝度のコントラストが激しくて困る、それに比べて曇りは草木が奇麗になるので都合が良い。

山頂までは晴れていて下山に入ってから曇るというのは好都合です。
さらに月山周辺はヤマツツジの畑かというくらい花が多く、一休みしながら花を観賞するにはいい場所でした。

ヤマツツジの畑のような月山直下を過ぎると周回の起点となる休憩所に向けて一気に標高を下げることとなります。
谷底に向かって杉林の登山道を降りて行きましょう。

redsugar

下山は杉林が奇麗です、原生林と杉林の境目を歩くので杉の幹が暗がりに浮かび上がったりする景色がたくさん見れる。

午前11時45分、奥の宮分岐。
月山からの下山で危険個所は無く階段地点を越えれば休憩所に到着してしまいます、あとは下山するだけ。
やはりこの道は下山で使ったほうがいいかなぁという印象です。

雲が広がる空模様となったため森に注ぎ込む光の状況も変わりました、暗く渋い雰囲気を楽しむならこういう森もアリ!
あとは駐車場に行くだけなので、ゆっくりと撮影を楽しみながら下山します。

redsugar

苔に覆われた倒木が多くそういうのを撮るのが楽しそうです。
ニコンならクリエイティブピクチャーコントロールのレッドを濃度10に調整、色温度で被写体の赤と青を中和するようなイメージで色を作りつつアンダー目に撮ると渋くなるので好きなんですよねー。

午後12時5分、登山口。
休憩所を過ぎると特に見所もなく登山口に到着しました。
下山してみるとバイカーの方々が加蘇山神社を楽しんでいたりと、意外にここって観光地なんだなぁという発見がありました。
確かに県道240号を登って行ったりするのはバイクだと楽しそうです。

秘境の蕎麦屋「うえだ」を楽しむ

午後12時30分、そば処「うえだ」
石裂山を下山した後は加蘇山神社前を走る県道240号線をさらに北上し山奥へと向かいましょう、山奥にある秘境の蕎麦屋「うえだ」さんでレアな蕎麦を楽しめます。
蕎麦が好きな人にはすごくお勧めしたいところで、電波など一切ない山奥の古民家で味わう細切りの蕎麦は本当においしい!

redsugar

店外には湧水もあって、冷たくておいしいお水も楽しめちゃう

うえださんの店内は古民家として非常に雰囲気があるたたずまい。
訪れて本当に幸運だったのですが蕎麦がもうなくなる寸前で最後の大盛りを頼むことが出来た客となりました、下山が少し遅れていたら蕎麦食べれなかったですね……。

redsugar心の声

山頂で休憩してたら蕎麦屋前で泣いてたかもしれん。

蕎麦

うえださんの蕎麦は細切りの蕎麦で香りが強く非常においしかったです。
山菜天ぷらもついてくるのですがこれは期間限定で4月~5月上旬くらいまでらしい。
確かにこの辺暑いから5月はもう山菜獲れないだろうなぁ……。

うえださんでそばを楽しんだ後はそのまま県道240号を北上し今度は前日光つつじの湯へと向かいます、この石裂山の良い所は下山後に秘境の蕎麦屋と山奥の温泉を楽しめるところにあるでしょう。
車で来る場合の完璧な登山工程を組めるところが大変気に入りました!

さらに帰り道、「道の駅にしかた」へ向かえば地域の特産品やとちおとめアイスを楽しんで帰ることも可能です。
今回は名産のとちおとめと、地産のあらびきそばを買って帰ることとしました。

後日、そばを茹でてみたのですが後味すっきりで癖のない蕎麦で300gくらいはスルスルと食べることが出来ました。
水みたいにするする飲める蕎麦はいいなぁ……、この蕎麦はたいへんおいしかったです。

奥の宮

春の石裂山は咲き乱れる花を楽しもう
車でのアクセスとなる石裂山ですが、山と食と温泉をしっかりと楽しむことが出来て充実した休日を過ごすことが出来ました。
登山としても非常にコンパクトではあるものの内容が濃い登山を楽しめます。
特に花が美しい新緑時期はお勧めで、ヤマツツジとシロヤシオが楽しめた今回は新緑も非常に美しく森が輝いて居たタイミングでした。

アカヤシオの時期もお勧めとされる石裂山ですが、ツツジが咲いている時期であれば長く楽しめるようです。
是非4月から5月にかけて、夏山に向けて体を慣らしていくのにもちょうどいい山だな思いました。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる