2015年12月29日、秩父を代表する名峰【武甲山】に登ってきました。
進んでいくと工場が現れてきます、年末だというのに工場はお構いなしに稼働中。
工場マニアにはたまらない景色かも…、迫力満点の工場ストリートのど真ん中を突き進みます。
こんなサイロとか工場とか武甲まで来ないとなかなか見れない、北海道ではよく見るんだけど。
現役バリバリで稼働中ですね。
登山をする前に大迫力の工場を見たおかげでだいぶ満足度が上がってきてしまいました。
ちょっと中を覗く…石灰で真っ白になっています、とんでもなく埃っぽく肺に悪そうだな…。
ようやく山道の入り口に到着です、ここからは林道を歩いていきます。
この指導標の場所で工場は終わりと考えてよし。
午前8時25分武甲山登山口到着。
先ほどの分岐を過ぎて林道をしばらく歩くと登山口が見えてきます。
鳥居の真後ろの道を歩き続ければ大持小持の縦走ルートに入れる状態ですが
今回はストレートに武甲山を登ります。
車で来てしまっては工場の素晴らしさや途中にあった湧き水を飲むこともできまい!
武甲山は歩いてきてなんぼの場所です。
秩父と言えば狼の狛犬ですね、普通の狛犬の三倍怖いやつです。
武甲山は人気の山らしく、沢山のハイカーで賑わっていました。
あんまり登って楽しい山ではないと聞いているけど凄い車の数です。
だがしかし、歩きでくる楽しさをみんな知らないだろう!!
武甲山の登山ルートです、今回は一般的な表参道コースで登ります。
登山時間は5時間くらいを見込んでいます。
登山口からしばらくの間は廃墟などがある山合の道を進みます。
この辺は水が流れていたりして風光明媚な感じがする。
なんか魚の養殖をしているっぽい母屋が見えてきました、魚いるのかな?
写真だと見辛いのですが、奥にイワナと思われる魚の群れがいました。
釣り堀か何かか?こんなところまで来て釣りをするかって言われると微妙だが…。
午前8時45分、武甲山登山開始。
山頂に向かう指導標が出てきたら本格登山の開始ですよ。
武甲山の道は補修工事でひとの手がしっかりと入っている模様。
お陰で歩きづらいということはない。
麓の方はまだ川があったり。
ここから先は杉のみの全く楽しくない世界に突入して行くので、ここで景色を楽しもう。
お地蔵さまの社も新品同様、愛されている山だな。
特に個性のない登山道を歩く、この辺りはまだ楽しい。
滝もあるし橋もあるし、たとえ杉林であったとしても最初は楽しいものなんです。
こういった木道の橋があったりするからアスレチック感がある。
武甲山御嶽神社の入り口に到着、ここが表参道ということを教えてくれる。
出た、出たよこの景色!!と言わんばかりの杉林
トリックアートみたいに錯覚を起こさせる景色の中を歩いていきます。
酔いそうだなこの景色、ひとたび迷えば現在位置を見失いそうです。
午前9時30分、大杉の広場到着。
画面真ん中にある巨木を中心とした広場です、ちょうどコースの真ん中くらいにある場所。
最初に休憩を取るには良いタイミングの場所でしょう。
最初来たときは回りが同じ見ためすぎてどれが大杉かさっぱりわかりませんでした。
山頂までは約50分くらいということらしい。
普通は始まって30分で出てくる看板には残り150分とか書かれているので
それに比べればはるかに楽な山ということがよくわかる。
こいつが大杉、確かに周りの奴に比べるとでかい。
杉ってここまで育つのにどれくらいかかるのだろう、
ここまで育てば花粉も出さないのかな?僕は花粉症なので杉は忌むべき植物の一つです。
ひたすら杉林の中を歩き続けます、道は石段になっている場所も多く、非常に歩きやすい。
午前10時10分、山頂付近。
大杉の広場から歩き続けてようやくトイレが見えてきました、封鎖されてるトイレがね!
トイレが見えたらもう山頂ということです、嫌な目印だな。
かなりしっかりとしていますね、シーズン中はトイレの心配はなさそうです。
稜線に出ているので青空もしっかり、視線の先には武甲山神社が鎮座しています。
山頂にある武甲山神社はメチャクチャしっかりとした建物です。
年末だからか、武甲というお酒が奉納されていました。
山頂にもオオカミ狛犬、下のやつに比べるとかわいい部類か。
武甲山の説明看板が立ててありました、注目すべきは左下の奴だ…。
すげーゆるい…。
神社を後にして山頂へ向かいます。
この時点では太陽の陽気でポカポカしているのですが、
気温は10度を下回っていました。12月の武甲山は寒い場所やで。
山頂付近からひっきりなしにカーーーン、カーーーンと聞こえていたのですが
どうやらこの鐘だった模様。
もちろん鐘を叩きました、全力で叩きました。
ハンマーのとっての部分に【武甲山登頂200回記念】と書いてあり
ビックリしたのを覚えております、どんだけ武甲山好きなんだろう…。
秩父の人にとっては散歩コースみたいな感覚なんですかね?
午前10時25分、武甲山山頂到着。
山頂からは視界の先に秩父の町を一望する素晴らしい眺望が得られます。
辛い登りの先に待っていたのはこの景色です。
すげー晴れてる、武甲山は最高の天気に恵まれていました、今日も晴れをゲットだぜ!この日の唐松や八ヶ岳は大荒れだった模様で武甲山を選んで本当に良かったと安堵。
久々の山頂ジャンプ、素晴らしい景色をありがとう武甲山。
武甲山が秩父の象徴だというのがよくわかる景色です。
秩父の町が本当に全部丸見えなんじゃないかこれは。
削られたためにこのような眺望を得ることになるとは皮肉なものですが…。
秩父を囲むようにしてある山々もしっかりと見渡すことができますね。
武甲山の展望に文句なし!
寒い山頂でカップ麺を啜りながら秩父の町を見つめながらふと遠くを見ると冠雪した浅間山。
今は警戒レベルが上がっているため登れませんが、また登れるようになるといいですね。
因みにこの武甲山、秩父祭りの日に登ると花火が上から見えるらしいです。
山頂に着いたのが10時25分なのですが、なんだかんだで1時間近く滞在し下山は11時15分に。
山頂で秩父の展望を楽しんだ後は下山です、今回はピストンではなく浦山口へ抜けます。
表記にあるシラジクボって凄い名前です、大持・子持から来る際に通る鞍部の事らしい。
帰りは再びの杉林へ突入、つまんない下山なのかなと思っていたのです…。
浦山口方面の方が展望が良い…、これは意外でした。
浦山口に向かう方は木が伐採されており酉谷山方面が見える状態に。
しかし、奥多摩は山の形がどれも同じなので見分けがつきません。
何処かに酉谷山や雲取山はあるのだろうか?
雲取山は奥に位置しているからここからでは見えない気もする。
浦山口は表参道に比べるとマイナーな事は否めない、でも十分に歩きやすいです。
デメリットは人がいないので寂しいことくらいか。
午前11時40分、水場分岐。
発破お知らせの看板がある分岐まで下りました、
ここまでは急な道を下ってきたのですがここから先は比較的なだらかな道になります。
昭和60年の看板です、今でも発破してるんですかね?
登山中に発破に出くわしたらどうなっちゃうんだろう、やっぱり揺れるのかな?
流石に土日に葉っぱすることはないだろうと思うのですが、平日ならやってるのかな。
看板から先の杉林は西陽も相まって最高の雰囲気でした。
里山歩きって良いよねと思わせてくれる楽しさがここにはある。
雰囲気の良い道とオレンジの木漏れ陽光に意気揚々と歩く僕。
武甲山って下りの方が楽しいんじゃね?と思い始めている。
こういう道ってよくあるのですが、楽しめる場所ってあまりありません。
斜度が関係していると思うのですが、武甲山の道は最高です。
杉林も捨てたもんじゃありません、秋から冬にかけてはこういうのがあっても良いじゃないか。
表参道にはなかった川が現れました、なんだよ浦山口方面すげー良いところじゃん!
川沿いの登山は楽しいのでテンションが上がります。
川の上流部分、視線の先には小さいながら滝が見える…。
雰囲気メチャクチャ良いじゃん!
ここは苔もいい感じに育っているので新緑の時期とかなら絶対に楽しい。
滝の近くは雰囲気最高。
武甲山はコンクリ工場でワクワクし、杉林で一息つき、山頂で展望を楽しみ、下山で滝を見る。
これらの組み合わせで出来ている山だったようです。
因みに晴れた山で雪も降っていないのですが、この日はSAAS FEEを背負っていました。
寒い時期は背中がメッシュじゃない方が暖かくて気持ちがいいです。
本当にオールシーズン使える出来るザックやで…、Zと合わせてお勧めできる。
滝を見た後は浦山口駅に向かうのみ、だと思ったいました。
しかしお楽しみはこの後にも待っていたのです…!
この画面のエリアを抜けると舗装路に出るので道なりに歩き続けます。
浦山口方面にも御嶽神社の鳥居があったようです、
舗装路を歩き続けた後観光名所的な場所に出て行くことになります。
牧場の味、ソフトクリームとか言う大変魅力的な看板が現れたではありませんか…!
そう、浦山口側には鍾乳洞がありちょっとした観光地が形成されていたのです!!
この巨大岸壁が見えてきたらソフトクリームはすぐそこです、鍾乳洞もあるよ。
休憩処に入店、陶芸教室をやっているという看板が出ていましたが、店内はこんなん。ソフトクリームを購入したら快く暖かい店内に通してもらえました、本当に感謝です。
ソフトクリームは出来合いの物でしたが、下山後に食べるという事で美味しさ120%アップ。
店内の雰囲気はかなりよし、今時薪ストーブも見なくなりました、癒されます。
山ではいまだによく見ますが、登山してない限り見ることはあまりないアイテムか。
鍾乳洞を期待したのですが、残念ながら休館の時期でした。
シーズンは3月1日からのようです、春先に来るのがおすすめの山だったかな?
4月や5月であれば武甲山から鍾乳洞を見て秩父のホルモンでフィニッシュという技を決めれた。
神社はかなりの迫力です…、後ろの崖が半端ねぇな…。
境内をある程度楽しんだら、浦山口へむかいます。この田舎感がすごい楽しいですね。
駅の雰囲気は東京から2時間という場所にありながらこれです。
夏とかに来たらノスタルジーに心を打たれて熱い物がこみ上げてきそうだ。
ここから西武秩父に向かい鈍行電車で帰ります。
午後15時00分、西武秩父に到着。
西武秩父は相変わらずの観光地、登山客と観光客であふれていました。
この日の帰りは再びの鈍行の電車。
その後寒かったのかこの日の夜から発熱し翌日までうなされるという悲劇が待っていました。
お陰で天狗岳行きそびれちゃったよ。
2015年は年間登山日数が50日を越える素晴らしい一年でした。
登山にはまってからハングリーに山を登り続けてきたと思います、
しかしまだ関東でも登っていない山は多く、これからも日々精進の年が続くと思われます。
限られた時間の中で快晴の登山を手にするのはなかなか楽ではありません。
行くからには時期と青空を、独り身ではないからこそ頑張りたいものです。
武甲山は秩父から見ても登ってみても素晴らしい山でした。
秩父をハードに楽しむのであれば武甲山とホルモンを合わせるのがおすすめです。
きっと一日が満足行くものになることでしょう!
武甲山は池袋から直通で登れるのも良いところです。
これからの時期、高い山は残雪で登りにくく、低い山は花がなければ楽しめません。
そんな中にあってこの武甲山は安定して楽しめる素晴らしい山だと思います。
3月からは鍾乳洞も開いているので、観光と食を重ねた旅をするのはよいのでは?
武甲山は埼玉では非常にお勧めできる山の一つでした!
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