2015年4月2日、栃木県佐野市にある三毳山へ行ってきました、標高は229m。
春爛漫、桜も満開を過ぎようとしています。2015年の桜の見頃は東京では3月最終週だったと言えるでしょう。
そんな中僕は檜洞丸と言う丹沢の奥地でミツマタを眺めていたわけですが…ミツマタを見ることが出来た僕は、今シーズンやり残したカタクリを見る為、カタクリ大群生地、栃木県佐野にある三毳山へ行ってきました。
毎週公共交通機関を使ってどこかに行くようにしています、やることはあるのですが、山に行くようになってから様々なところに行きたくなってしまいました。しかし、毎週登山に行くとお金がかかるのも事実…、しかも大抵一人。節約しないとやってられません。さて、今回は三毳山です。
春の訪れを告げる春の妖精たち、3月下旬の関東は花の季節となり三毳山ではカタクリが咲きます。
東京で桜も開花した4月の一週目、カタクリと桜の競演を見に三毳山へ行ってきました。
みかも山について
岩舟駅から徒歩で行く三毳山
4月2日の平日に有給を取った僕は北千住で東武スカイツリー線に乗り込みました。この週は月曜・火曜が大快晴で水曜以降天気が雨。木曜日はなんとか晴れると言うことで急遽有給を取り、雨が降る前にカタクリを見に行きます。
電車の中では相変わらず速攻で寝落ち、平日なのでハイカーは全く居ません。気がついたら栃木駅に。
栃木駅で東武線から両毛線に乗り換えて岩舟を目指します。
三毳山カタクリの里へは佐野駅からシャトルバスがあるとのことでしたが、シャトルバス運行時刻の情報を得ることが出来ず、最寄りの岩舟駅から歩くことにしました。
両毛線に乗ることになったんですけど……スイッチ式どころではなく、手でドアを開けるという今までに経験したことの無い車両に戸惑う。かなりふるーい車両だった、今思うともっと楽しんでおくべきだった。
さて、岩船に降りましたが……駅前の雰囲気がだいぶ古い。
岩舟駅前にはなんか豪快な山がある…、どうやら岩船山と言うらしい。
クリフステージと言うところでBIGINがライブすると言うビラが至る所に張ってある。後で調べたら日本三大霊山とのこと、嘘でしょ。日本三大霊山って富士山、白山、立山じゃねぇの!?
気になって調べてみたら高野山、恐山、比叡山のカウントの中に入れる場合があるという諸説が。岩船山は歴史が古くて700年代から記述があるようだ……恐れ入った。
岩船から三毳山までは片道1時間程度、画面中央に鎮座しているのが三毳山、結構歩きそうでちょっとげんなりする。
しばらく歩くと両毛線の線路に出ました、線路沿いの桜が満開。しかしカタクリを見るまで桜はお預けだ!
あまりにお腹が減っていたのですが、線路を渡った先にセーブオンを発見。セーブオンで団子を2つほど頂いてお腹を整えます。
今はもうセーブオンというコンビニは存在しない。
カタクリの里でカタクリ鑑賞
セーブオンから往来の激しい車道を越えてカタクリの里へ。岩舟駅から大体1時間くらいかかってしまいました。
早速水芭蕉が出迎えてくれます、水があるわけではないので花は小さいですね。ちなみに北海道で葉っぱが1mくらいになったお化け水芭蕉を見たことあります、ああいうのはどこに行けば見れるんだろうか。
カタクリの群生地まではすぐです、5分くらいで突入となります。ちゃんと辺り一面カタクリで覆われていました。
朝の陽光に照らされる奇麗な紫の花。
可愛いと言う言葉が素直に似合う、まさに春の妖精。
カタクリやアズマイチゲなどは春に咲くのですが、そのほとんどを地中で過ごします。春の短い間しか見ることのできない貴重なお花です。カタクリの里ではたくさんのカタクリを心ゆくまで見ることができます。
カタクリ園を30分ほどかけて楽しむと三毳山への登山道へ入ります、まだ午前中だから行けるとこまで行ってみることにしました。低山かつ整備されているので歩き易い登山道です。
青竜ヶ岳から三毳神社へ
30分も立たないうちに三毳山最高点に到着しました、まだ10時台なんだけど…。
下界ではサラリーマンがお昼に向かって働いている頃か、周りは定年退職後に登山を楽しむシニアの方々で埋め尽くされていました。
青竜ヶ岳(ブルードラゴンマウンテン)というかっこいい名前の山頂よさらば。
鞍部にあるみかもの関跡(伝承)に到着、ここに関所があったとのこと。この後、中岳という210mくらいの地点に向けて登っていきます。
ちょっと岩なりになってきました、低山だからといって舐めてはいけません。運動靴くらいは履いて登ろう。
岩ばかりの坂を上りきると満開のツツジが待っていました、真っ赤で奇麗です。つつじってそばかすのある可愛い女の子っていう感じがする、どっちかっていうと活動的な。と、気持ちの悪いことを考えながら歩きます。
山頂広場に到着です、ここで感動的な出会いを果たします。ちょっとお腹の調子が悪かったのですが、山頂広場にあるトイレはめちゃくちゃ奇麗、ウォッシュレット完備の完璧なトイレが用意されていました、本当にありがたい。
佐野市に比べると岩舟方面はのどかです。
開けた所でテントを張っているのかと思ったら、パラグライダーでした。この高度から飛べるのか!?
お姉さん、走る。
お姉さん、飛ぶ。お姉さんは岩舟の空に気持ち良さそうに飛んでいきました。
パラグライダー場を越えると神社の境内が見えてきます、しかしそこに広がっていたのは…
三毳神社で満開の桜
満開の桜である!!桜が満開過ぎた衝撃で境内の写真を撮るのを忘れてしまった…。
大快晴+桜、こんな快晴のもと桜を見たのは何年ぶりだろう。登山初めて本当に良かったと感動する。
まさに旬です、しばらく桜を写真取り続ける。
この桜の下に茶屋があれば最高、みたらし団子とか食べたいなぁ…。
散る前の最も勢いのある桜ってあんまり見たことないことに気がつく。これが最も旬な桜だという確信がある。
いつまで見てても飽きません、そしていつまで写真を撮っていても飽きません。結局30分近く桜を撮り続ける。
飛行機飛んできた、ちょっとドラマチックやん。
時計も12時を回ったので下山することにします、さらば三毳山。最高の桜をありがとう。
山頂からピストンするのはつまらないので湿性植物園方面のカタクリ園に降ります。こちらのカタクリ園はもう終りが近い。
カタクリよりもニリンソウが沢山咲いています。12時もまわって大分暑くなってきました、登山をするときはいつもトレールアクションパーカを着てますが、脱ぎます。肌着だけになると最高に涼しい。
来週再来週は新緑が気持ちのよいシーズンになるんだろう。
不思議な茸が生えてました、触ってみるとめちゃくちゃ堅い…。
これはヒトクチタケ、枯れてから2年目の松にはえる。名前からすると食べれそうだけど全く食には向かないらしい。
植物園方面に大分下ってきました。しかし、このルートを使うとカタクリの里に帰れないことに気がつきます。しょうがないから青竜ヶ岳に登り返して帰ることにします。基本的に整備されているのですが、植物園から戻る道は一部倒木などが激しかったです。
20分ほど登り返して分岐点まで帰ってきました。
カタクリ園まで戻ってきたのですが、どうやらお昼を過ぎて花が元気になった模様。
朝元気の無かったカタクリですが紫がとても奇麗になってます。
桜も奇麗だけどカタクリのこの瑞々しい感じは本当に奇麗だと思う。
模様も可愛いです。
ニリンソウとカタクリを楽しんで帰路につきます。
帰り道にステージを発見、この椅子意味深だな。
ボッチ登山っていうのはこういうことなんだぜ?
寂しすぎて叫ぶの図。この後後から来た夫婦にカメラのSD落ちてませんか?と話しかけられるも微妙に夫婦がにやにやしていたため俺が赤面する事案が発生。
カタクリの里に帰還、万葉の里ということで一句彫られていました。
カタクリ、桜、ツツジと花を満喫しました、ありがとう三毳山!
帰りは岩舟駅から佐野駅に移動して食事をとることにしました。もちろん狙いは佐野ラーメン。
佐野に到着です、のどかでいい所じゃないですか。しかし、この佐野で悲劇は起ります、僕は天候や季節といった自然には割と恵まれてきました。しかし、お店に入るなど人が絡んだ瞬間全てが上手く行かなくなると言う性質があるようです。
つまり木曜日午後3時に開いてるラーメン屋なんて無いので行く店が全て閉まっていたのです。
落胆して駅前のそば屋に入りました。「名物なんですか?」と聞いたら大根そばというものが出てきました。
しかし、佐野ラーメンを求めていた僕は「佐野らしい何か」を求めて彷徨い続けます。
駅の裏の公園には特に何もない…。
さのまる、お前の頭に乗ってるそれを俺に食わせてくれ…。
そんなときに見つけた「佐野名物いもフライ」マジで名物?有無をいわさず突入です。
なんていうか、お腹空いてるから何を見ても美味しそうに見えるよ!お菓子としてはかなり行けてる部類だと思いました、3本くらい頼むんだった。そんなわけで佐野名物を楽しんだ僕は再び東武鉄道に乗り込み、東京への帰路につくのでした…
「旬な山は何ぞや?」ということを考えた時、この時期であれば桜が第一に浮かぶことでしょう。
春の花は可憐な物が多く、瑞々しさに溢れていると思います。僕はミツマタ、カタクリ、桜と言う花に的を絞ってこの時期歩くことに決めました。テーマを持って旅に出ると近場であっても達成感がありますね、やりきった感最高。
5月になればシロヤシオやツツジ、シャクナゲが始まるということで見る物には困らなそうです。
コメント
コメント一覧 (2件)
来年こそは行きたいと思います・x・
カタクリかなり可愛いので是非!
機会があえば是非一緒に行きましょう
そして帰りに美味しいご飯を見つけたい…(笑)