【奥多摩】大マテイ山、鶴寝山、奥多摩随一の紅葉輝く秘境の山を歩く旅

2017年11月5日、山梨県小菅村にある大マテイ山~鶴寝山へ行って来ました。
大マテイ山の標高は1,409m、鶴寝山の標高は1,368mとなります。小菅村は奥多摩駅から出るバスの終点であり、奥多摩エリアでは一番奥にある場所という感じです。

大マテイ山は奥多摩エリアでは最高峰の紅葉を見れる山、として聞いたことがあり、奥多摩の紅葉を語る上では是非とも見ておきたいと思っていた場所でした。この日の二日前に歩いた御前山の疲れが癒えぬ11月初旬、奥多摩最高の紅葉を求めて真っかに染め上げられた全天の紅葉を仰ぎ見る、小菅の旅の始まりです。

目次

大マテイ山〜鶴寝山日帰り登山に関して

■概要
この二つの山は大菩薩嶺の牛の寝通りの東端にある山で、小菅村への下山時に通る事となる山です。
できれば大菩薩嶺と大マテイ二つの紅葉が重なる時期に歩きたいところですが、今回は大マテイだけです。
大マテイ山と鶴寝山の特徴は「赤」
御前山や笠取山の紅葉に多い黄色ではなく、赤がひたすら多いことが特徴です。半分以上の木々が赤く染まるのはこのエリアでは大マテイ山くらいのものかなと思います。

紅葉のピーク地点である標高1,400~1,100m付近を散策しつつ、富士山の眺望に優れた鶴寝山を回って歩くのがよいでしょう。鶴寝山までの散策路は巨樹の道として穏やかで美しい景色が広がっています、山頂からは富士山を見ることができるのもよいところと言えるでしょう。

■アクセス
道の駅小菅までのアクセス
公共交通機関
【電車】新宿→奥多摩   1,080円
【バス】奥多摩→小菅の湯 980円
【バス】小菅の湯→奥多摩 980円
【電車】奥多摩→新宿   1,080円
交通費合計 4,120円

大マテイ山登山のコースタイム
道の駅小菅7:30→高指山分岐8:20→大ダワ9:00→狩場9:30→大ダワ10:25→大マテイ山10:40-11:30→鶴寝山12:25→大マテイ分岐12:55→道の駅小菅13:50
合計登山時間 6時間20分 牛の寝方面にもっと歩いても良かったなと……。

この登山で利用したお金
交通費           1,400円(車でアクセスした)
行動食     900円
ソフトクリーム 200円
温泉      620円
牛乳      150円
サイダー    200円
合計金額 3,470円 この日は予定があり車を利用しました。

道の駅小菅からわさび田へ

道の駅小菅村

2017年11月5日7時00分、道の駅小菅。
奥多摩駅からさらに先、東京都と山梨県の県境を越えた先にある小菅村。
奥多摩駅発のバスの終点でもある道の駅が今日の出発地点です。
バスでのアクセスが可能な小菅の湯ですが、この日は夜に予定があったので、車で小菅の湯にアクセスをしました、早朝から登れるのが車のいいところですね。

道の駅小菅村

道の駅小菅の駐車場、すでに紅葉は最高の状態になってる。
これから登るんだけど上の方は大丈夫なのか心配になります。

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だれもいない道の駅小菅、レストランとか温泉が併設されていてかなり楽しそうです。

道の駅小菅村

レジャー施設もたくさん、子供と一緒に来てもかなり遊べそう。
「小金持ち工房」ってなんだよってツッコミを入れたくなる。少しリッチなファミリーは小菅村でものづくりしろってことか。

道の駅小菅村のトイレ

道の駅なのでトイレもきれいです、ウォシュレット付きだし文句なし。

道の駅小菅村

さて、登山口へ向かいます。
道の駅小菅の手前にある小菅の湯を通りすぎて画面左方面へ、小道があるのでそちらへ進んでいきましょう。

大マテイ山登山口へ

小菅の湯をすぎるとご覧のような集落沿いを進むことになります。
時刻的にはもう雲海なんてなくても当たり前なんですが、山あいなので雲が停滞してる。

霜が降りる集落

11月の山梨県はご覧の景色、草木には霜が降りてバリバリ。

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関東の冬が来たって感じですね。埼玉東京神奈川で登山をしていると11月くらいの山で霜を見て、冬山の始まりを実感することが多いのではないでしょうか?

大マテイ山登山口へ

午前7時30分、高指山方面登山口。
牛の寝方面へ向かう登山口は二つあり、ひとつは沢沿い、ひとつは尾根沿いとなります。
奥多摩地域の尾根沿いは基本的に植林地帯なので楽しくないだろ、という事で沢沿いに行きます。

大マテイ山登山口へ

道中いくつか名所があるみたいだけども、朝も早く日の光も無いのでスルー。

登山道周辺の渓流

暫く歩くと渓流が出現します、わさび畑を形成する渓流なので水はきれい。
漁協があるみたいなので川魚がいるんでしょうね。

登山道周辺の渓流

渓流の隣を走る林道を登り続けます。
ここの雰囲気がすでに秘境感にあふれていて、スタートから楽しい山だなと思わせてくれる。

小菅村のワサビ田

水道設備を抜けるとわさび畑があたりに広がる登山道へと突入します。
わさびのシーズンは終わったよな??と思っていたのですが、帰りに新鮮なわさびを売りつけられたことから、まだまだ時期だったようです。調べたらわさびはオールシーズン収穫ができるようですね、秋冬は辛味が強いらしい。

小菅村のワサビ田

登山道というかわさび農家の作業農道を歩いていく感じ、沢沿いで気持ちがいいです。
水も冷たくて澄んでいて、そのままガブガブ飲みたくなるレベル。笠取山といいこの辺の水の綺麗さはヤベェな!

小菅村のワサビ田の渓流

野趣溢れる道です、渓流には橋がいくつもかけられていてアスレチックのような雰囲気です。
見るからに楽しそう、川の真ん中に道を作るとか楽しそうでたまりません。
少年時代の冒険心をくすぐられます、秘密基地みたいな雰囲気がたまらない。

小菅村のワサビ田の渓流

この道、なんで川のど真ん中に道を通したんでしょうか。

大菩薩峠分岐

大マテイや鶴寝山は普通目的地とはされません、そのため看板を見ても何も書かれてない。
代わりに指導標には大菩薩峠、松姫峠とかかれているのでそちらを目指しましょう。

尾根道へ上がる
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画面からは紅葉の要素をひとつも感じとることはできない。
そしてここでうり坊と遭遇しましたが谷底に大音量で逃げていってしまいました、野生のイノシシに出会ったのは初めての経験ですが…鈴つけててよかった……。

杉林の紅葉
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紅葉している木はある、でも少ない。
本当にここが奥多摩随一の紅葉スポットなのか怪しくなってきた。

尾根道へ上がる

午前8時40分、高指山尾根ルートと合流。
尾根側のコースと合流する地点まで上がってきました、ここまで紅葉の名所感なし。

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あれ、だけど向こうやたら綺麗だぞ……?

大マテイ山周辺の紅葉

現れる紅葉。
尾根道に突如として赤と黄色の愉快な景色が現れます。

大ダワ方面へ

紅葉に期待感を持たされた後、来た道を引き返して大ダワ方面へ。
今回はまず牛ノ寝方面に暫く歩いてみたいと思うので、まずは大菩薩峠を目指します。

大ダワ方面へ

木々の向こう側に紅葉した山が見えるんだけど、写真には写らないのでモヤモヤ……

大ダワ分岐

午前9時00分、大ダワ到着。
大マテイと牛の寝通り分岐点です、これを大菩薩嶺側に歩けば牛の寝通りにいくことができます。
今日は一旦牛の寝通り側に少しだけ歩いていってみたいなと思います。
なぜなら牛の寝通りの紅葉が素晴らしいということだったので。

大ダワ

大ダワは木がなく展望がいいです、富士山が見えるとかじゃないんですけどね。
ごはん食べたりするにはいい場所かも。

牛の寝通りへ

牛の寝側に向かうと始まる紅葉天国、マジかよ。

牛の寝通りは紅葉天国

牛の寝通りの紅葉

大菩薩嶺方面に足を踏み入れた瞬間、カラフルな木々が早速お出迎えです。

牛の寝通りの紅葉
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牛の寝通り方面の紅葉は一言で「膨大」といえる。

辺りを見回しても金赤豊かな色彩、極彩色の景色が広がる。
紅葉の森林浴として最高クラスです、さっきまで悪態ついててごめん。

牛の寝通りの紅葉

求めていた紅葉にありつけた気がする、今日という1日を生きててよかったと思える瞬間。

牛の寝通りの紅葉

特に赤が強い、紅葉がとにかく真っ赤な山。
今年は山の紅葉で散々黄色を見てきたけども、やはり赤が出てきたときは心が踊る。
しかもこの赤、滅茶苦茶色鮮やかだ。

牛の寝通りの紅葉

奥多摩で紅葉を見に来るならまずこの牛の寝通りはおすすめできる、勢いが他の山とは段違い、奥多摩に始発で来て始発の小菅の湯バスに乗るのが正義。

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この山のことを教えてくれた大菩薩嶺のおじさん、本当にありがとう。
今年一番の赤い紅葉を見られたのは見ず知らずのおっさんのおかげです。

牛の寝通りへの登山道風景

コースタイム的に片道一時間ほど歩けるので、ずんずん進みます、結構メジャーなのか、道はきれいに整備されていました。大菩薩嶺といえば上日川峠周回のイメージですが、こちらに降りた方が楽しいだろうな。

牛の寝通りの紅葉

歩いていると大菩薩から何組かの登山者が降りて来ました。
大菩薩嶺側から来ても、僕が下から登って来たのと同じ時間にここを歩けるみたいです、時間に余裕のある方は是非とも泊まりで歩いて見るのがいいでしょう。

牛の寝通りの紅葉

本当にいい山です、奥多摩の山のいいところだけを集めたらこういう山だよねって感じ。
歩きやすくて、森がきれいで、紅葉が美しい、これぞ都民の森ですね。

牛の寝通りの紅葉

惜しむべきは木々が大きいためしょっちゅう上を見上げるところか、上を向けばすごい紅葉が常に広がっている。

牛の寝通りの紅葉

赤い森、外から見るときれいそうなんだけど、この山はずっと樹林を歩くので遠景などとは縁がない。
このコースは基本的に森林浴が中心なので壮大な景色とは縁がない所が欠点か。

牛の寝通りの紅葉

コースの平坦さは公園クラスでも、紅葉は近所のレベルではないんですけどね。

狩場到着

午前9時30分、狩場到着。
目的地であった狩場に到着、もう少し大菩薩嶺側に向かいます。
まだまだ奥まで紅葉は続くよ。

牛の寝通りの紅葉

日当たりのいい斜面に沿って金赤の景色は続く。

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牛の寝通り方面に一時間ほど歩いた地点くらいが本当にきれいです。
大菩薩からも、小菅からも遠い場所にはなるのですが、色とりどりの紅葉に囲まれて。
噂に聞いていた通り奥多摩エリアで一番と言うのは間違いない紅葉が広がっていました。

狩場から引き返す

午前9時50分、大マテイ山へ方向転換。
紅葉が何処までも続くのですが、このままでは大菩薩峠まで行ってしまうので、引き返して本来の目的地である大マテイ山と鶴寝山へ向かいます。

狩場周辺の紅葉

非常に気持ちのいい紅葉の森を引き返す、日が高くなって色も鮮やかになってきた。
紅葉時期は光の色の変化を如実に感じることができる。

狩場周辺の紅葉

帰りも紅葉を楽しみます、ペンキぶちまけたみたいに色鮮やかな紅葉が広がる。

狩場周辺の紅葉

奥多摩の一番奥地にある山だし、来るの大変だしマイナーだし、そんな山だけど財宝みたいな紅葉があります、埋蔵金みたいな紅葉ですよこれは。

狩場周辺の紅葉
redsugar

サイコウサイコウ

狩場周辺の紅葉

山の紅葉の割には、まるで京都の整備された美しい公園のように綺麗。
ここだけ切り取って「京都やでこれ」と嘘をついても騙せそうです。

狩場周辺の紅葉

だいたい午前9時から11時までが紅葉のゴールデンタイムでしょうか、日の光がナチュラルで木々がとっても綺麗に見えます。

狩場周辺の紅葉

この牛の寝通り付近の紅葉は全面的に木々が色づく素晴らしい場所で。
低木ではなく巨大な紅葉などが多いことが特徴です。
どこで足を止めてもきれいな景色が拝める、僕の紅葉森林浴のレベルが一段変わった場所でした。

狩場周辺の紅葉

一面の紅世界に満足、奥多摩の紅葉ではここをもっと押すべきではないだろうか。
御岳で降りて大岳山行くよりは、バスに揺られて小菅まで来た方がよいのではと感じてしまう。

大ダワ

午前10時25分、大ダワへ戻る。
素晴らしい紅葉でした、今シーズンの紅葉締めくくりとして最高だったと思う。
しかし肝心の今日のピークをまだふんでいない、戦いはまだまだこれからだ!

大マテイ山で赤い鍋を食べる

大マテイ山へ

ここから大マテイ山に上がります、俺はまだ登り始めたばかりだからよ!
この果てしない大マテイ山行きの坂をよ!!
すでに紅葉には満足したけど、コースの1/3を消化しただけです、先に進みます。

大マテイ山

尾根に出るとすぐに山頂が……、案の定だれもいません。
マイナーな山だからしょうがないけど、こういう山にもいい景色は眠っているので積極的にそういうのを探していきたいですね。

大マテイ山

午前10時40分、大マテイ山到着。
山頂で記念写真を撮影したら食事にします、ご飯に力を割かない僕ですが秋の時期は山鍋をするのに全力です。
お家で鍋を作るよりも山で鍋を作る回数が多いくらい鍋を食べてます。

redsugar

どうでもいいけど赤と黄土色のこの服、ホットドックにかけるケチャップとマスタードみたいだ。

キムチ鍋制作

さて、本日の鍋ですがキムチ鍋です、山で鍋を作る際のコツは下記のような感じ。
1.具材は全部切ってジップロックに入れて持ってくる
2.蓋がわりにアルミホイルを使う
3.味付けは固形ダシと塩を使う
この三つですね、90%の人は美味しい鍋を作れるはずです。
そして料理が全くできない男子でも作れます。

キムチ鍋制作

鍋に具材を入れ、水を少量注いだら点火、あとはグツグツ煮えるのを待ちましょう。

キムチ鍋完成

こちらが完成したキムチ鍋です、紅葉の山で赤い鍋を食べる、赤尽くしですね。味は固形ダシを二つ入れたこともあり非常に濃厚、失っていた塩分もしっかり補給できたし、お腹も一杯になって大満足でした。
あとマロニーちゃん、鍋をするときはマロニー必須です。
軽くて持ち運びは便利だし、鍋に入れると肉に次ぐ主役になれるデキるやつです。

食後の掃除

食後は水を含ませたティッシュでフライパンを拭いて綺麗にします
ここで掃除をけちると帰ってからが大変です。
毎回必ず洗ってから持ち帰ると結構綺麗な状態が長持ちするようになります。

食後の掃除

ゴミはこんな感じにまとめておくといいでしょう、コンビニごみ袋にゴミを入れてる人をよくみますが。
それをさらにジップロクに入れると汁漏れのリスクが減ります。

鶴寝山へ

さて、大マテイ山でご飯を楽しんだので鶴寝山に向かいます、目的は紅葉の名所「巨樹の道」です。

巨樹の道

ちなみに大マテイ山ですが、紅葉は……?と思う人もいるかもしれません。
大マテイ山山頂は標高が1,409mあるので山頂の紅葉は少し終わりぎみでした。
少し下に降りればまたきれいな紅葉が現れますけどね、残念。

巨樹の道

目標は鶴寝山、早く富士山が見たい。

巨樹の道

鶴寝山への登り返しに入ると再び色とりどりの紅葉が現れます。
こちらは牛の寝通りに比べると黄色い紅葉が多い、いつもの奥多摩だ。

黄色い紅葉の鶴寝山

巨樹の道の紅葉

今度は辺り一面の黄色。
先ほどまでの赤の多い景色から黄色の空へ、ひとつの山でこんなにはっきりと複数の色を楽しめるとは。

巨樹の道の紅葉

飴色に輝く紅葉、色的にはこれが一番好き。
黄色と赤の中間くらいのこういった色は深みと鮮やかさのバランスがいい。

巨樹の道の紅葉

鶴寝山方面も安定して紅葉の名所でした。
秀麗富岳の奈良倉山も近いけど、秋に来れば最高なんじゃないか。
今回は奈良倉山に登れませんでしたが、秀麗富嶽を全て歩くのであれば紅葉がおすすめでしょう。

巨樹の道の紅葉

小さな男の子とパパが一緒に歩いていたりして、非常に微笑ましい。
僕も子供ができたらこんな満開の紅葉を眺めながら一緒に歩きたいものです。
こういう穴場に連れてきてくれるパパっていいな……。

巨樹の道の紅葉

マイナーだけども紅葉は素晴らしく、大満足です。

巨樹の道

午後12時5分、巨樹の道入り口。
もうすでに巨樹の道を歩いている気がしないでもないが、ここからが巨樹の道らしい。
これまでに見た紅葉を反芻しても思うが、この山の品揃えはそんじょそこらの三百名山くらいなら張った押せるレベルだ、素晴らしい。

巨樹の道

鶴寝山近郊の森の雰囲気はいい、非常に癒される。
あまりに癒される雰囲気のため、フィールド効果で東京で得たヘドロのような肩の痛みがしゅわしゅわーと音をたてながら消えていくのがわかる。

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肩こり解消にはやはり登山が最高だね。

巨樹の道

巨樹の道というが、さっきから木々のサイズは変わっていないような……。
全面的に巨樹の山と前向きにとらえることにした。

巨樹の道の紅葉

あぁ、でも確かにこういう巨樹は沢山あって心にズキュンと残る紅葉を目と心に刻み込んでくる、これが奥多摩の本気か。

巨樹の道の紅葉

鶴寝山は牛の寝通りに比べると赤が少なく、黄色、緑、赤とバランスのいい色彩が特徴的。
尾根道は広く道というよりも広場がずーっと広がる感じです。

鶴寝山

午後12時25分、鶴寝山山頂。
大マテイ山に比べると偉い盛況です、紅葉もきれいだし富士山もみれるので山としては圧倒的にこちらが人気です。
こっちで鍋を食べればよかったと思ったけども、こちらは全部ベンチが埋まってました。
人がいないところで悠々自適に過ごすなら大マテイですね。

鶴寝山山頂からの富士山

鶴寝山山頂からは目の前に富士山が鎮座しており、山頂らしい満足感のある景色が広がります。
秋から冬にかけてはやはり富士山を見たいよね。

鶴寝山山頂からの富士山

雲ひとつないきれいな富士山を拝むことができました、至福の時です。
大マテイ山、鶴寝山エリアは紅葉はきれいだけども展望にかける部分があります、それを補うのがこの富士。
富士山を見れる鶴寝山が旅のピークになるので、鶴寝山を中心に登山計画をたてるのか一番良さそうです。

鶴寝山の紅葉道

鶴寝山で富士山を眺めて満足したので、そそくさと下山します。
日も傾いてきて紅葉の色味も黄色が増してきていました。

鶴寝山の紅葉道

帰り道は日向道を歩きます、巨樹の道とは別のコースになり、南側の斜面にある日当たりのいい道です。

鶴寝山の紅葉

時おりこんな紅葉が現れては目を楽しませてくれますが、それまでの絢爛豪華で暴力的な紅葉に比べるといささか薄味に感じる、人間贅沢を知るとよくない。

鶴寝山の紅葉道

帰り道の後半に綺麗に紅葉したもみじを見つけました、今回の登山の色は赤と言えるくらい、もみじの紅葉が目立つ山でした。
紅葉で奥多摩に行くならどこがいいと聞かれれば僕はまずこの大マテイ山、鶴寝山を挙げます。
始発で奥多摩駅についたら、まずは小菅の湯行きのバスに乗って山梨へGO!です。

小菅村への下山

巨樹の道との分岐まで戻ってきました、ここから小菅の湯に直接下山するルートを利用して帰ります。

トチの巨木
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途中トチの巨木と呼ばれるスポットかあったけど、この巨大な木のことだったんだろうか?看板が見当たらずそれっぽいところを撮っただけなので自信がない。

日陰の効用

下山路は日陰の道となっており、紅葉は期待できなさそう。
所々風流な見た目のもみじが、棚みたいな枝になっていたのが特徴的でした。

日陰の紅葉

木漏れ日が入れば感傷的な景色が広がるのかもしれない。
斜面をトラバースする登山道を歩き続けると沢沿いへと道は降りて行きます。

小川と並行する道

沢沿いへ合流、前半のわさび畑に流れていた水は鶴寝山の谷筋から流れ出ていたんですね。
上流でも結構な水量で、清涼な水がサラサラと谷底へ向かい流れて行きます。
でもこの山うりぼうがいるからな……、川の水は飲めないだろうな。

小川と並行する道

落ち葉で道が見えないぞ。

杉林の合流

杉林まで戻ってきました、あとは下山するのみ、ここからはピストンの復路ですね。

小菅の湯へ

小菅の湯を目指して風のようにかけ降りましょう、紅葉は全く無いので。

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見るものは見た、登るところは登った、後は帰るだけだ!

小菅の湯へ

登りで歩いてきたわさび畑の谷筋、すごく暗い。
この谷筋は日照時間が非常に短く、午前以外はほぼ日が入らないようでした。

ワサビ田を下る

沢の中の道は相変わらず楽しい、ニコニコしながら下山をしていると……。

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途中わさび農家のおじさんに「わさびいるか?」→え、ただかな?→500円!
お店で買うのとたいして変わらぬ値段でわさびを買わされるというイベントが発生しました。

中間マージン考えると……ぼろもうけじゃないかよ。山梨のわさび農家は商魂逞しいなと思う一幕でした。わさび農家とエンカウントした場合は色々と身構えてしまうな。

小菅村へ

わさび畑でわさびを購入し、釈然としない表情のまま下山。
結構早い時間に帰ってきたなと思ったのですが、奥多摩エリアは道路の混雑があるため、車で来た僕は早めに下山するかとっぷり暮れたタイミングで下山するかしなければなりませんでした。
さもなくば渋滞に巻き込まれて悲惨な目に。因みにこの日は渋滞に巻き込まれてしまいました、もっと遅く下山してよかったらしい。

道の駅小菅

午後1時50分、大マテイ山、鶴寝山下山完了。
小菅の湯に戻ってきました、下山したらすぐそこに温泉があるという神対応。
やはりこの山は初心者におすすめせざるを得ない、至れり尽くせりです。
下山して即風呂、日本のあらゆる山々はこれを見習ってほしい、風呂最高。

小菅の湯内部

小菅の湯の中には映画のポスターが沢山、昔ながらの日本映画の展覧会になっていました。

フルーツ牛乳
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温泉はかなり気持ちがよく、今年入った温泉でもかなり上位にランクインするレベルでした。特に露天風呂のレパートリーの豊かさ、五右衛門風呂、薬湯と色々な風呂があって楽しい!奥多摩エリアではかなりおすすめの温泉です、数馬の湯と小菅の湯は好きですね!そして、風呂上がりはフルーツ牛乳で不足していた糖分を補給して元気復活です(早口)

富士山サイダー

帰り際に富士山サイダーもキメる、お値段200円ほどで購入できます。
今日は富士山を見ることもできたしね、富士山でしめる感じでいいよね。

小菅の湯ソフトクリーム

駐車場へ戻って来たときに後ろをふと振り返るとソフトクリームの看板……。
吸い寄せられるようにソフトクリームを購入していました。
小サイズを購入したのですが後悔しました、小菅の湯のソフトクリーム。
那須高原のソフトクリームよりも美味しいんだけど。
衝撃的な美味しさを誇った小菅の湯ソフトクリーム、下山ソフトクリームを食べ続けて来た僕の中でも上位に君臨するソフトでした。

盛況な道の駅

いつの間にか車で溢れかえる道の駅小菅、こんなところにみんな何しに来るんだ……。
休日の奥多摩が非常に賑わっているというのを確認し、帰路につきました。
この日は仕事で夜7時から赤坂ブリッツのライブ会場に行かなくてはならなかったので冷や汗を書きながら青梅街道を運転して帰りましたとさ。

巨樹の道の紅葉

大マテイ山、鶴寝山
とびきりの紅葉の名山でした、奥多摩随一の紅葉ここにありと言っていいでしょう。赤く染まった木々がどこまでも続く牛の寝通りは歩いて見る価値があります。ピークを踏むことがなかったとしても、森林浴をするだけでも気持ちのいい山です。
鶴寝山方面は巨樹が多く、背の高い木々が金色に輝きます。道自体は標高差がほとんどない場所であるため、非常に緩やかな道を上がったり降ったり。
子供でも歩けるような優しい道が広がっているのが特徴的です。
赤と黄色に彩られた紅葉の天国、公共交通機関でもアクセスすることが可能なので奥多摩へ紅葉を見に行くという際は、足を伸ばして鶴寝山まで行くのをおすすめします。
絢爛豪華な紅葉の森林浴と富士山の展望、帰りの温泉で満足できること間違いなしです。おすすめの時期は10月後半から11月前半、紅葉が1,200m付近におりている時がおすすめです。奥多摩紅葉の旅、本当に最高でした。
人生最高の山は続く。

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