2015年10月25日、中央アルプス最南端に位置する百名山【恵那山】に行ってきました。
初の中央アルプスということになる。
中央アルプス初登山が木曽駒ケ岳ではなく恵那山ってなかなか居ないんじゃないかな。
南アルプス初登頂も聖岳だったし。
紅葉の時期は山頂からの展望よりも樹林に覆われた山の方が美しく風情がある。
そんな理由で御正体山等と一緒にラインナップされていたのですが
野郎三人が集まるなら下呂まで行っちまおう、そしてついでに恵那山登っちまおう!
という旅が展開されたのであります。
紅葉シーズンはどこに行っても撮れ高が保障されている期間ですが、
恵那山も例外に漏れず素晴らしい紅葉に包まれた山だったかと思います。
百の頂に百の喜び有り、黄葉に包まれ月山以上に優しき【恵那山】の旅の始まりです。
極楽浄土への道は恵那山の登山口を出てからすぐに始まった。
落ち葉に包まれシャリシャリと音を立てる登山道を進む、
金色に輝いているかのように色づいた紅葉の景色へとゆっくりと近づいてゆく。
ついに真下まで来た僕は天を仰ぐ、そこにはペンキで塗られたような青い空と
鮮やかな色彩で描かれた点描画のように彩られた黄葉が広がっていた。
時期が来て、紅葉は最盛期。
一年で最も貴重な一日を射止めたことに、心の底から喜びが込み上げてくるのだ。
今回の恵那山は終始幸せ・まったりムードで進みます。
百名山で皇海山に次ぐ地味山ですが今までの経験の中でもメチャクチャ優しい山でした。
山頂の展望はゼロ、一体いつ登ればいいのかがわからない??
という人は樹林帯が最も輝く時期である紅葉・新緑の時期に恵那山へ向かうのが吉です。
それでは今回のコースタイム
広河原駐車場7:05→登山口7:25→五合目8:50→九合目9:55→山頂10:10-11:35→
五合目12:15分→登山口13:00→広河原駐車場13:30→野熊の庄 月川13:50
温泉が近くにあったため本当に助かりました、恵那山はコースタイムも短く楽しい山です。
2015年10月25日午前7時05分、恵那山広河原駐車場。
小秀山を登った後、バンガローで大変愉快な宴を楽しんだ僕らは二日目の恵那山へ。
特にアクシデントもなく午前7時に駐車場に到着し準備を整えます。
駐車場にはトイレも併設、綺麗なトイレです、さすがにウォシュレットとかはないけどね。
あと洋式なので、道中トイレを忘れた方も安心。
まずは駐車場脇のゲートを抜けて登山口へ向かって30分ほど舗装路を歩きます。
7時を回り太陽が上がってきました、いきなり山がまっ黄色に染まっています。
赤ではなく金色に染まった恵那周辺の山、素晴らしい。
シャクシャク音を立てる落ち葉の中を歩く3人、二日連続登山だが足取りは軽やか。
しばらく歩くとトンネルが現れる、とりあえず100名山80座を制覇した隊長を先頭に。
何かあれば隊長に災いが降りかかるという布陣である。
トンネルを抜けたあとは地縛霊のごとくこちらを恨めしそうに見ている。
トンネルを抜けるとすぐ恵那山登山口に到着です。
木々がまっ黄色ですね、これからの登山が非常に楽しみです。
登山口を降りたらすぐに橋を渡っていきます、対岸から登りがスタートです。
橋を渡って山道を登って行くと早速素晴らしい景色が広がります。
青空と日光で爽快な世界が広がる。
青空と紅葉、最高のペア、色鮮やかな色彩に自然と呼吸が速くなる。
指導標が落ちてるのはどこも一緒か。
紅葉の王様は紅葉か楓か、オレンジや赤の輝きが素晴らしい。
ゆるやかな登りが始まる、どんな登山道が待ち受けているのか疑問だったのがだ
今のところ歩きやすくて素晴らしい。
落ち葉がウッドチップのようなクッションになり、とても歩きやすい。
暑くなってきたので上を一枚脱ぐことにしました。
veryblue氏は誰にも何も言わないで僕らと旅に来たらしい。
笹とカラマツの広がる斜面に差し掛かる、ここからが恵那山の素晴らしい登りの始まり。
めちゃくちゃ歩きやすい、昨日の小秀山が50だとすればここは100点。
くまちゃんがあまりの歩きやすさに「恵那ちゃんエェッロ!!」と声を大に叫びます。
下ネタ発言を声を大にしていっちゃだーめよ。
上を見上げれば黄色く染まったカラマツがどこまでも広がってゆく、ただただ感動。
veryblue氏ですら「こんなカラマツの紅葉初めて見た」というくらいでした。
山の斜面を覆い尽くす一面のカラマツ、関東からアルプスエリアでは随一なのでは?
黄金に染まった小麦のようなカラマツが空を埋め尽くす。
下を見れば黄色の暴力が押し上げてくる、視界を染め上げる黄色に感嘆。
開幕からすぐにこんな楽しい思いをしてしまっていいのだろうか?
歩き心地のいい登山道と素晴らしい景色、これ以上ない至福の登山である。
歩いてる時間が楽しい山はあまり無いが、ここはすごく楽しい。
ふかふかの登山道をサクサク進んでいくのは本当に楽しかった、万人にお勧めしたい。
地味な山だからって登らないのは残念です、皇海山よりもめちゃくちゃいいところじゃん。
三人とも恵那山の虜です、恵那ちゃんかわいいとしか言わなくなってしまいました。
笹を切り開いたとてもしっかりとした登山道です、歩いていて本当に気持ちがいい。
何よりもスイスイ進めるんですねここ。
後ろを振り向くと南アルプスの長い山脈が、定規で水平に線を引いたような姿です。
8時50分、どうやら気がついたら五号目まで登ってきていたらしい。
これでようやく半分ということですが全然楽しい。
五号目から進む方向を見上げると綺麗なカラマツの紅葉、牧歌的な景色にうっとりする。
現れるハロウィンみかん、後光が差している。
三段になってるから鏡餅的なようにも見える。
なだらかでなんとも歩きやすい、雲ひとつない晴天に恵まれて気分も上々です。
後ろを振り向けば真っ黄色な山々が見えます、恵那山周辺はカラマツが多いんでしょうか
黄色い景色を見るのであればこの辺はとても感動的ですね!
なだらかな道が終わり、梯子が出てくるような道に入ってきました。
この辺で風も強くなり始めます、今日は赤岳山頂で風速20mを記録している日なので
恵那山でもそれなりに風が強いです。
9時50分八号目到着、ここから先が長いということで覚悟をします。
五号目からは1時間程度かかったことになります、ここから先どれくらいかかるんだろう。
八号目から15分ほど歩くとなんか山頂っぽいのが見えてきました、全然長くないじゃん。
2015年10月25日10時10分、恵那山山頂到着!
終始一貫して登りやすくエロい山だった、恵那ちゃんは小秀山よりはるかに出来る子。
しかしこの山頂、展望が全くない、喜びがあまりない。
ポーズを決めてみたけど誰もこれが山頂だとは思わないだろう。
展望台があるけど全く展望がない、展望を必死に探すredsugarの図。
本当にどこにもない、展望のての字もないくらい樹林である。
この展望台作った奴に悪意を感じる、展望を期待して登っても何も見えない。
童心に返った登山者をあざ笑うかのような悪意の塊である(ボロカス
ちなみに展望台からはこのような景色が広がっている。
とりあえず記念撮影、恵那ちゃんはその稜線の艶かしさと歩きやすさに麗しさがある。
それに対して山頂の展望は全くない。
空が青くてきれいだなーーーーー!とか、それくらいしか言うことがない。
快晴は快晴なのでハロウィンかぼちゃにエネルギーチャージ。
逆光で不気味に輝いている。
とりあえずここでご飯を食べることにしたのですが、僕はどうしてもトイレに行きたいので
避難小屋方面に一度行くことに、結果往復で20分くらいロスしてしまいました。
避難小屋に行く場合は荷物を必ず持って行きましょう。
途中神社があります、これも何かの奥宮なんでしょう。
11時10分、恵那山避難小屋に到着。
なんかでかい煙突が付いているけどなんなんだろう?中にはストーブがあるようです。
避難小屋の裏手に岩場があるのですが、ここがとても展望がいいということで登ってみます。
目の前に広がるアルプスの展望!
確かにすごい、ここでようやく展望が開けました、恵那ちゃんすごいじゃん!
同行者二人は僕抜きで行った空木岳の話をしています、恨めしい、祟ってやる。
アルプスの巨大な水平線を目の前に大満足。
南・中央アルプス・富士山を見渡せる素晴らしい展望でした。
百名山80座を超えるveryblue氏もピシッとして写真に写ります。
と思ったら次の瞬間にはスライムのようにだれけていました。
ここでこんなポーズができるのはこの登山芸人の方だけです。
終始恵那山ちゃんはエロいという下ネタ登山芸人のクマちゃんもご満悦の様子。
僕も恵那ちゃんに中央アルプス童貞捨てさせてもらえて幸せです。
恵那山ちゃんの山頂もしっかりと踏んでおきます。
ゲスな野郎三人に小突かれる恵那ちゃんの一等三角点、完全にアウトです。
11時35分、恵那山頂を隅までしっかりと味わいつくした僕らはそのまま下山を開始。
樹林帯の中を広河原駐車場まで激しいピストンで戻ります。
帰りは終始パノラマ、気持ちのいい下山です。
何と言っても道がすごく歩きやすいのでスイスイ進んでいけるのが最高。
あっという間にパノラマは終わり、カラマツ帯まで戻ることに。
午後に入り日も傾いたのか、カラマツがオレンジの強い黄金色に輝いています。
やはりこのカラマツ帯は魔の領域、足が一気に止まってしまいます。
景色が綺麗なところにはいつまでも痛くなってしまうものなんですね。
12時30分、恵那山三合目。
山頂を出発して一時間ほどでここまで降ってきました、マジで登りの半分です。
いかに恵那山の登山道が歩きやすいかお分りいただけただろうか。
橋まで戻れば橋付近が見事に紅葉していることに気がつきます。
朝は日陰になっていたので気がつかなかったんですね。
橋の上にビーナスが寝ているようにも見えるけど気のせいでしょう、あれはveryblue氏かな。
13時00分、恵那山登山口に到着、登山開始から5時間半くらいで帰ってきたんですね。
広河原コースはタイムも短いし紅葉は楽しめるしかなりおすすめなコースか。
そして始まるカーテンコールの大舞台、凄まじい紅葉ロードが僕達を待っていた。
谷間に日が当たるようになってわかる凄まじい紅葉の美しさ。
カラマツ帯よりも感動できる素晴らしい光景がそこには広がっていました。
恵那山、最後まで楽しませてくれよる、綺麗としか言いようがありません。
ススキと紅葉と秋を感じさせるものに囲まれ、気分は最高です。
綺麗な赤が多く、恵那山のカラマツの黄色とはまた違う印象。
登山口までは赤が強い紅葉だったんですね。
赤く紅葉した紅葉はやはり主役と言っていい、黄色の中でひときわ映えてました。
お昼付近に下山できているという気持ちの良さもあり、今日の完全勝利を確信する。
風もないし最高の登山だった。
13時25分、駐車場帰還。
紅葉に包まれた恵那山でしたが、中央アルプスの旅を彩る最高の山でした…。
この美しさ、もう地味山なんて言わせない凄みがあります。
恵那山を降りた後は「野熊の庄月川」という温泉に向かいます。
温泉は恵那山登山口から20分ほど。
僕らが到着した時点では登山客はそんなにいる感じではありませんでした。
玄関前にはピンクに染まったコキアが、コキアの大紅葉ってのも見に行ってみたいものです。
温泉の中は民宿的な雰囲気が漂い居心地が非常に良かったです。
温泉自体もとても雰囲気がよく、適度なヌルヌル感が最高でした、登山後の温泉最高。
温泉を出たらこの旅の最後の儀式、夕食へ向かいます。
この日の夕食は駒ヶ根の名物ソースかつ丼「明治亭」でした。
veryblue氏曰くここのソースカツ丼は絶対に食べなくてはならないのだとか。
テレビの取材を受けるくらいの名店らしい。
というわけで思わず大盛りのソースカツ丼を頼んでみたらとんでもない大きさのが出てきた。
多分2人前は軽々と入っていました、これを食した僕は後半
ハリウッド映画に出てくるピザデブみたいな感じになっていたことでしょう。
明治亭のソースカツ丼を味わった後、僕らは
「30秒に一つ売れているという噂のソフトクリーム」を食べに行きました。
本当にそんなに売れてんのかよというツッコミはなし。
ソースカツを綺麗さっぱり洗い流すソフトクリームで乾杯。
今日1日全てやりきり、昨日に引き続き勝ち続けた僕らにご褒美。
非常にまろやかで濃いい味のするソフトクリームでした、牛のお乳の味がする。
ふと僕がくまちゃんの後ろにあったこれを見た瞬間
思わずソフトクリームを吹くというアクシデントがありました。
なんだろう、この旅ずっと卑猥な話してたから頭の回路がショートしていたんだろうか。
どう見てもアレにしか見えない、アレが喋ってる。
そんなこんなで駒ヶ根を出たのは17時20分、東京都内に着いたのは安定の23時05分でした。
中央自動車道の渋滞で眠くて死んじゃうかと思ったよ。
自動車を返したのがレンタル期限の23時ちょっきりと、この度は最後まで時間ギリギリだった。
百名山「恵那山」
中央アルプスにありながら標高は2100m付近と比較的低いその山体、そして展望のない山頂。
皇海山のような分類に入るのかもしれませんが、その登りやすさと紅葉の美しさは
他の百名山に引けを取らない素晴らしいものがありました。
山の楽しみは山頂だけではなく、歩いている道にもあることを感じさせてくれます。
たとえ展望がなくったって楽しめる山、それが恵那山。
展望を期待していなかったとしても、ちゃんと最後には南アルプス・富士山・中央アルプス
これらを一望できる景色を見せてくれる「優しさ」を持っていることも良い。
僕の中では月山と同じく「やさしき山」として心に残りました。
紅葉時期、恵那山は最盛期を迎えると思います、是非訪れてみてください。
そして下山後は是非とも駒ヶ根で名物のソースカツ丼を食べて欲しいと思います。
今回は下呂温泉、小秀山、恵那山ととても印象に残る大満足な旅でした。
気の許せる仲間たちとこれからもたくさん歩いていきたいものです。
恵那山の地図はこちら

- 作者: 昭文社地図編集部
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コメント
コメント一覧 (2件)
これからも下ネタ登山芸人の看板を背負って山に登りたいと思います。
エロピンクは毎回持参しなきゃ笑
毎回下ネタ名言が冴えてるので、この先も名言を残してください。
ゴレンジャーシャツは毎回持って来たいですね!