2022年1月7日、三浦半島は三浦海岸から三崎口へと向かって続くハイキングコース「岩礁の道」を歩いてきました。岩礁の道は「関東ふれあいの道」の神奈川県1番コースとなっていて、片手に海、片手に岩場という景色が10キロ以上にわたって続きます。
アスレチックな場所も多くハイキングとしての満足度は非常に高く、冬場に歩くにはとてもいい場所です。
海辺の生き物を楽しんだりもできますし、三崎まぐろ切符を利用すれば帰りは美味しいご飯を楽しみ、お土産もいただくことが出来てしまいますよ。
何度か歩いているコースなのですが、お勧めは11月~2月の冬場。標高がほぼ0といっていいこの海岸沿いのコースは春になると暑くなってしまうので寒い時期に歩くのがお勧めです。
それと、アクセスには三崎まぐろ切符を是非ともご利用ください。
岩礁の道ハイキングの概要
剱崎灯台は江戸時代から続く名勝
2022年1月7日午前10時00分、剱崎灯台。
おはようございますRedsugarです、年明け御岳山の次にやってきたのは三浦半島は岩礁の道です。
この道は関東に来てから数回歩いているお気に入りのハイキングコースで、このブログを始めてからはいつか歩いて記事にしようと考えていた場所でした。
関東の海沿いということで温かい時期にはあんまりお勧めはしないんですけども、冬場の無雪ハイキングスポットの一つとして勢歩いてみてほしい場所の一つ、景色もいいし食事もおいしい旅情あふれる場所になっていますよ!
年明け御岳山の旅情あふれる記録はこちら
午前8時30分、三浦海岸駅。
冬の低山や海岸ハイキングの良い所、それは朝が遅くてもいい事です。品川駅の京急線乗り場、羽田空港へと向かう人々に交じって今日の目的地「三浦海岸」へ向かいます。
海沿いを走る京急線は僕はなじみが深く、かれこれ10年くらいは通勤で使っていたかな……。懐かしい路線です、横浜以南も生活感があふれる駅が続きます。
品川駅の構内で「三崎まぐろ切符」を購入して三崎口方面へと向かう下り電車に乗ったら旅がスタートです。
京急三浦海岸で降りると意外にびっくりするんだけど、栄えてます。全然田舎じゃないのここ。
三浦海岸駅到着後、松輪漁港へと向かうバスを待つ間に朝の缶コーヒーを味わうことにしましょう。
……、まるで通勤しているような気持ちになれました。
三浦海岸駅は観光地的な側面もあり、子供と一緒に写真がとれる置物とかあったり。
松輪へと向かうバス乗り場はこの時は2番でした、こちらで朝のバスを待ちます。ちなみに三崎まぐろ切符を持っていればバスもフリー乗車が可能です。
バス車内から海を眺めながらスタート地点へ向かいます。登山と違って海を眺めながら登山口に向かうのは別の旅情があっていいですね。キラキラと光る水面を眺めながらバスは三浦半島の海岸線をひた走ります。書いててテンション上がってきた。
午前9時00分、松輪バス停。
バスに揺られて到着したのがこちらの松輪バス停、関東ふれあいの道「岩礁の道」のスタート地点となるバス停です。このバス停、後ろにヤマザキショップがあって一応食料と水の補給、トイレをお借りすることが出来ます。ただし、このさきはそういった補給ポイントは基本的にないものとお考え下さい。
冬の間は三浦ダイコンの畑が周囲に広がるらしい、あたり一面真緑。そして水平線の向こう側には房総半島側の低山が見える……、なんて長閑な景色なんだろう。
こちらがヤマザキショップ、一応行動食と水は用意してあるので立ち寄ることはないんですけども。
朝時間が無かった人はここで飲食そろえることが出来ます。
松輪バス停からは大浦海岸方面を目指して舗装路を歩くことになります。この最初の舗装路歩きが地味に間違えやすい、22年時点では松輪の漁町である間口漁港スタートで、大浦海岸から入ることは出来なくなってるので注意です。
昔は大浦海岸あたりからも歩けたんだけど、道が撤去されて歩けなくなってました。あのオープニングから浸水しそうな危険コース楽しかったのに……。
大浦海水浴場からは歩けなくなっている。
と書きましたが歩き始めたこのタイミングでは過去の記憶を頼りに大浦海水浴場に降りてみました。一郎丸さんの看板が目印です。ここは波が激しい海水浴場で砂浜もきれいなんで歩いてみて気持ちがいいのです。
ただまぁ……、ここから岸壁沿いを歩く道は見事になくなっていてショックでした。
気を取り直して間口漁港へと向かいますとTHE 漁村といった長閑な雰囲気の街が現れます。岩礁の道の良い所はこの漁村を時折経由するところだと思う。都心から少し離れたところにこんなに長閑な漁村があるなんて、そんな気持ちになれちゃうんだぜ。
小さな港町の穏やかな空気が流れる……。
間口漁港の港沿いに沿って歩く、ここからは関東ふれあいの道ということで登山道にあるような指導標が所々出現するようになる。係留された船を眺めながら岩礁の道スタート地点へ向かいます。
ハイカーが歩くタイミングだともう船は帰ってきてるのかな??船が沢山泊まっとる
午前9時45分、岩礁の道スタート。
船着き場の端に岩礁の道入り口となるポイントがあります、写真1枚目のところなんだけどちょっとわかりにくいかもしれない。目の前に小さな灯台のような建物が見えるから、それに向かって進めばオッケー!
岩礁の道に入ると目の前には磯場が出現します。
海を眺めていると沖から戻ってくる漁船が見える……、このハイキングコースは歩いている途中に釣りをしている人とか、磯場で何かを採っている人とかと結構頻繁に出会うことが出来ます。サザエとか採れるんだってさ。
山を歩ていると中々お目にかかれない海辺の景色、新鮮な気分で歩けちゃう。
最初のビューポイントである剱崎灯台はスタート地点のすぐそこにあります。コースを外れて高田に登ればすぐに剱崎灯台の麓に立つことが出来るので行ってみましょう。
午前10時00分、剱崎灯台。
『つるぎさき』灯台にやってきました、これ結構な史跡で江戸時代に建造された灯台の一つだったりします。雪渓は灯台の父とも呼ばれるお雇い外国人のリチャード・ブラントン。今目の前にある灯台は2代目で関東大震災後に再建されたものになっています。
説明を読んでいて「へぇー!!」ってなったのが、この剱崎灯台と房総半島の洲崎灯台を結ぶ線が東京湾と太平洋の境界線なんだって!
まさかこんなところで東京湾の南限ともいえるラインの知識を得るとは思わなかった……。
松輪漁港で松輪サバとアスレチック!
剱崎灯台を後にして岩礁の道へと戻りましょう、磯沿いの道をぐるりと回りこんで剱崎灯台の西側に向かって移動していく、ここら辺はあんまりアスレチックじゃないからつまんないかもしれないが……この後、結構きつい道が出現するよ。
剱崎灯台の西側、遂に現れました人工物を立てかけたちっちぇー橋が!!
何だろう気持ち水位がこの辺高くねぇか!?と思ったのですが後で調べたら満潮時刻から少し経ったくらいでまだ水位が高かったようです。この橋は別に渡れる、波がザッパーンと画面左側で打ちあがってしぶきが飛んで位で足が奪われるとかはない。ただ問題はこの後なんだ……。
この橋を渡るくらいは全然エキサイティングで楽しいのです。問題はこの橋を渡った先に、橋もなんもない水で満たされた磯場をどうやって渡ればいいんだというポイントがあったことです。
この橋を前にして僕の気分は今最高に高まっていた!だがしかしッ!!
橋の後に足場が無い磯場を何とか靴も浸水することなくわたり切り逆側までやってきました……。ちょっとあまりに余裕が無くて写真撮ってなかったのが悔やまれる。言葉で説明するとそれまで歩いていた磯場から50㎝以上降りる感じで足場が下がるんですが、普通に足場が海の中にある。
しょうがないから壁に張り付くようなボルダリングみたいな感じで……っていうのも無理なので波が引いたタイミングで一気に降りてジャンプして次の岩場に飛び移るというのを2回くらい繰り返しました、いやー……びっくりした。
なぜここでジャンプゲームみたいなアクションを行わなくてはいけなかったのか
先ほどまでの緊張感は何だったのか、一変して穏やかな砂浜が続く。波なんてほぼないから子供を連れてきて遊べそうなくらい穏やかな海辺。
海辺すれすれのところに家があったり、ずいぶんと風光明媚なところに建てたもんだな……。
削られた泥岩が目の粗いヤスリみたいになった岩礁の道の足場、正直こんなところで転んだら肌がとんでもないことになってしまいそうで怖い。
岩礁の道を進んでいくと何やら小舟で漁を営む漁師さんが……、何が採れるんですかと聞いてみるも風と波の音で声が届かなかったようだ。決して無視されたわけではない!
午前11時25分、松輪港。
間口漁港を出て剱崎灯台を経由してやってきたのが松輪漁港、この松輪漁港といえば「サバ」が有名です。
松輪のサバといえば豊後水道で育ち佐賀関で水揚げされる「関サバ」と並び称される高級ブランドのサバです。
この写真に写っている地魚料理「松輪」さんは松輪漁港に水揚げされたお魚などを調理して出してくれるレストランで、時間帯によっては大変込み合うお店です。
関東にやってきたころ数回この道をハイキングした際に、ここでサババーガーなるサバ肉を使った美味しいハンバーガーを食べた覚えがあります。めっちゃうまかったんだよなぁ……。
地魚料理松輪さんから次のポイントまでは松輪漁港の海沿いの道を歩きます。これがまた長閑でよい道なんですよ。道端のお地蔵さんや石塔も本当にいい雰囲気です。
堤防沿いの道を歩き続けて次の目的地である白浜毘沙門天をめざすんだけど、ちょうどこの辺でおなかが減る……。サバ食べてぇ……。
長閑な漁師町を眺めながら次の目的地へ~、まだこの先盗人狩りなどの見どころがあるんだけども、人によってはこの辺で満足して終わるのもアリかも、松輪で飯食うみたいな。
白浜毘沙門天に向かうには国道を進むんだけど唯一迷いそうなポイントがここ、写真1枚目の状況で進むのは坂を上がることです。
坂の麓に指導標があるのですが、道を間違えやすいのでお気を付けください。坂を登ると冬の時期は目の前は緑一色、三浦ダイコンがどこまでも広がっていくよ~。
この三浦ダイコンあんまり太くねぇな?
三浦ダイコンといえばとんでもない太さというイメージがあるけど、ここのダイコンは普通だな?
午後12時00分、白浜毘沙門天。
高台に登った後、大根畑から再び海に向かって下りて行くんだけどその途中にこの白浜毘沙門天があります。ひっそりとたたずんでいる社なんだけども歴史を感じさせてくれる。裏道に入ると高台の畑に出たりして眺望が良かったりするのであたりをうろついてみるのも良いです。
木漏れ日と狛犬がいい雰囲気で、この先海に落ちることが無いように祈ってから先に進むことに。
前半戦でまさか浸水か!?という危険があったので、この先も油断はできないッ!!
盗人狩りへと続く風光明媚な岩礁地帯
白浜毘沙門天を後にするとすぐに海辺に出ます、釣り人が歩き回るエリアで最初の間口漁港付近に比べると結構人が多い。この日も釣り人を数人見かけました……後で調べたらチヌとか普通に釣れるんだって、いいな。
この辺は危険個所もなく砂浜沿いを西に向かって進む心穏やかなエリア。
足元の磯場で目を凝らすとですね……、居るんですよ魚とかエビとか貝とか蟹が。
これは山だとあんまりないよね、海老とかもうおいしそうでたまらない。普段食卓に上がるのとは全然別の、透き通った身体のままのエビが沢山いるんですわ。近寄るととんでもない速度で逃げていくんですけども。
それ以外にも小魚が沢山いたり、岩をひっくり返してみたら小蟹がチョロチョロ~っと逃げて行ったり……童心に戻れちゃうのがこの辺のエリアです。
砂浜のちょっと動かせそうな石とかひっくり返してみると沢山生き物がいるんですけど全部食べれそうで足が止まっちゃうなぁ……!
西に向かって進むとこのハイキングで一番楽しいアスレチックポイント「ジャンプアクション」が登場します。
大浦海岸コースが生きていた時はこういうの沢山あったんですけども……、今現在の岩礁の道だと円筒状の筒の上を飛んで歩くのはここだけ。
お笑い番組のアスレチックアクションにでも出てきそうな見た目の足場ですが、いたって真面目な道です。
上に乗ってみるとわかるこの足場の楽しさ。もちろん踏み外すと海に落ちます。
満潮のタイミングだと道が沈んでるかもわからん道です、後半踏み外したり転ぶと左隣の磯場にドボンします。結構深いからここは気を付けて渡ってほしい。
午後12時35分、毘沙門茶屋前。
ジャンプアクションを越え岩礁の道ハイキング2つ目の見どころを終えたハイカーには美味しいお食事処「毘沙門茶屋」が現れます。ここは、ここは時間があれば立ち寄ることをお勧めしたい食事処!!
今回は三崎まぐろ切符を持っているので入らないんだけど、ここでサザエのつぼ焼きとかで小腹を満たすのは大変お勧めできます。
以前歩いたときはここで昼食を食べたことを覚えてます、魚の塩焼きとサザエのつぼ焼きで正直ビール飲んで帰りたくなった……。
この後、グラフィティが施された廃棄コンテナが捨てられた田舎道を再び道沿いに、最後の波止場から磯場へと入れば盗人狩りへ続く岩礁の道ハイキング最後のコースへ突入です。
というわけで最後の道に入るわけなんだが、入り口がちょっとわかりにくいから気を付けてほしい。思いっきり私有地みたいな港の中へどんどん進んでこの場所に出ます。
あ……人か!!??人がいるのか!!??
と思ってよーく見てみたら海鳥でした、肉眼で見てたら人にしか見えなかったけどカメラを駆使してよく見てみたらでけぇ海鳥が集団で休んでいただけだった。
目悪すぎだろ……。
久々に晴れの神様見た……。
盗人狩りへと向かうこの最後のエリアは「一番足場が悪い」です。道が平坦じゃなくて結構凹凸激しくて、上り下りが結構大変な道が続きます。足場が付いてるルートっぽい所が使えなかったり、海側の道は水没していたりするので自分で歩ける場所を探して進むしかない!ちなみに景色はこの辺が一番風光明媚な気がするよ。
あとこの辺で海女さんみたいな人たちが磯場で海藻とか海苔?なのかな、そういうのを獲っていたっぽい。(話しかけてはみたが、訛り的にかろうじて聞き取れたことから類推するに)
沖合に漁船じゃなくてクルーズ船のようなものが、大小さまざまな船を見ることが出来るのは本当に楽しい。
そしてやってきました、盗人狩り付近。自然が作り出したというには不自然なくらい平坦な、千畳敷っていうくらいだだっ広い広場の先に盗人狩りはあります。波がこの地形を作り出したっていうんだから自然の力は偉大だぜ……。崖のほうを見ると奇麗に縞柄となった地層が楽しめるのがこの辺の良い所。
午後1時25分、盗人狩り。
岩礁の道後半の見どころ盗人狩りですが、写真映えは全くしない。でもこの辺は岩のサイズがとても大きかったり、超平坦な磯場に驚いたりとナチュラルに楽しい景色が多いから盗人狩り程度ではそんなに驚かなくても仕方がない
ちなみに僕の格好ですが、赤くない。いつもの通勤スタイルでやってきてしまった。
盗人狩りは奥までさすがに入れないからちょっと魅力が伝わりにくい場所、けども前後の景色がいいから許せる。
盗人狩りに可能な限り近づいてみるけどここが限界かな、窪地の奥までは足場が無いし水深が深いので行けない。ちなみに盗人狩りっていう名前の通りその昔ここで盗人がつかまったからなんだけど……。
このあたりの断崖絶壁と波濤に怖気づいて簡単につかまったということらしい、下から見てると別に怖くはないんだけど、写真で言う盗人狩りの上のあたりに立って下を見下ろしたら……確かに怖いだろうな。
盗人狩りの橋を渡るとランドマークとしてこれでもかというくらい主張が強い電波塔が目に入る。
これすごいフォトジェニックな被写体で、磯場と青空と流れる雲と一緒に撮るとすごい楽しかった。
盗人狩りよりも現代のランドマークとしてこいつのほうが主張してくる……。
盗人狩り周辺の断崖絶壁は崖が波に削られた結果、捻じれたような形状の模様が特徴的。この辺結構撮影していて楽しい景色が多くて足が止まっちゃう。だが足場もそんなに良いわけではないので良い子は気をつけよう。
鉄塔の裏へと回り込むように磯場を歩く、道しるべのポールがこの辺やたら充実しているので道は結構明確。縞々模様の景色の中を飛び跳ねるように先に進む。
泥岩はフリクションがすごく強くて靴底のゴムがすごい勢いで削れているような気分になれる。ソールの寿命を山よりもマッハで削っているんじゃないかと不安になるよ……。
三崎港は食の宝庫!刺身を喰らえ!
鉄塔の裏側までやってきたぞと思ったら鉄塔よりもフォトジェニックな風車が現れた。
画面左側はこの辺の個人が持っているクルーザーやボートが止められている「みうら宮川フィッシャリーナ」さん。僕は毎回この辺に別荘を持つ富豪の船が係留されているんだと思っている。
フィッシャリーナの船と電波塔もまた良き……。最後の最後に人工物のいい景色多かったな。
午後2時10分、宮川町バス停。
三浦岩礁の道のゴール地点である宮川町バス停に到着しました、普通だったらここでバスに乗って帰りますが僕は帰りません!!!なんで帰らないのかってそりゃ三崎まぐろ切符を持っているからです。
三崎まぐろ切符の食事券とお土産券を使うためにはこの宮川町バス停からほんの少し先に進んだ三崎港まで行くのが大・大・大正義なのです。
どうでもいいけど干されたダイコン最高に田舎っぽくて良い。シズルを感じる。
三浦港へは30分かかんないくらいかな?歩いてみれば畑の向こうに富士山が見えたりして結構気分がいいのよ。こういう「知らない街にやってきました」感がこの岩礁の道ハイキングの良い所だから、コースを歩いた後街歩きするのすっごいお勧めしたい。
都心から1時間程度ですっごい田舎に旅しに来た気分になれる。
道沿いに進むと青看板に「うらり」が出てくるのでこれを目指します。道の駅というか物産館なんだけどお土産券はここで使うのが良し。食事券は三浦港にいろいろな店があるので自分が好きな店で食べてみてください。
午後2時40分、三崎港くろば亭到着。
僕は刺身、絶対に刺身が食べたい勢だったのでくろば亭を選択しました。くろば亭は初めて入ったんだけどめちゃくちゃ良かった!!ここは人を連れて来たいと思える居酒屋でした。その理由は……刺身じゃなくて窯焼きにあった!
見ろよこの船盛……、まぐろ切符だからタダなんだぜ?(実際はただではなく切符代3750円に入っている)
……でもどう見ても普通に注文したら1,800円以上はしそうな盛りの良さなのでお得なのがわかるだろうか?
聞けばもちろん地産の魚がメイン、すかさず頼んだ中ジョッキもその切れ味スーパードラァイなわけです。
ハイキング後にこの酒盛りは……ヤバいでしょ。海沿いの山ならたまーにこういうのあるけど、関東でここまで気軽にハイキングから刺身定食へシームレスに移行できる場所ってレアだと思う。
刺身定食もちろんおいしかった、美味しかったんです。でもそれ以上に美味しかったのがこの「鮪カルビ焼き」
なぜ、なぜ船盛に目を取られてこれを頼まなかったのか!!!!というくらい後悔しました。
というのも目の前で美味しそうに焼いているこのカルビ焼きを撮影させてもらったら、女将さんが一切れ出してくれたんです、「この辺じゃまかないとか、子供に食べさせるのによく出すのよ」って。
どんだけ美味いまかない食ってんだよ!!!刺身よりも全然うまいじゃねぇか!!!(悲憤)
刺身定食を食べ終わり、ビールも最後の一口という所で登場したこの鮪カルビ焼き。本当に魚なのかこれ?というくらい「肉の味がする」一品で、まぐろ切符メニューではこの鮪カルビ焼き定食を頼むのが本当は良かったんじゃないかと店を出てからしばらく後悔するくらい美味しかったです。
次回は絶対に刺身と並行してこの鮪カルビ、鮪トロカツを頼んでやる……、絶対にだ!!
くろば亭でご飯を食べた後は「うらり」でお土産をゲットします。このお土産も切符に含まれているので引換券を使っていただく形になります。ついでに三浦半島地産のビールを購入して、おつまみセットを即席で作ることにしました。
三浦半島は日本酒というよりも横須賀ビールのほうが有名なのかな、特徴的なビールが沢山ある。
うらりを出るころには日も暮れ始めていい感じに帰るにはいい時刻になっていました。朝からしっかりと歩いて現地の美味しいお魚とお土産を買って夜には家に到着することが出来るなんて最高。
三崎口駅で降りる学生の方々と入れ替わる形で、都心に向けて赤い電車で帰路につくのでした……。
とりあえず帰りの電車は「赤い電車」聞きながら寝て帰りました、旅情に溢れていて本当にいいコースだと思います。
さて後日、早速開けてみましたお土産の一品コーナー!
横須賀ビールを後日いただいてみたのですが、開けてみると風変わりな色をしたビールがコップへと注がれていきます。これはジンジャーエールということで生姜をふんだんに利用したお酒。飲んでみればなるほど……生姜の風味が凄い、ビールよりも生姜感が全面的に押し出されています。これは結構、変わり者のビールっていう感じで一杯目には良いんじゃないかな?
パーティーで際立つお祭りビールという感じがしました。
そしてお土産としてもらったマグロのかぶと炊き、これはおつまみとして最高の部類に入る。ビールというよりも焼酎もしくは日本酒に合ってしまう、ベストカップル的な味の濃さを発揮するおつまみでした。
塩分と砂糖の絶妙なハーモニーというんでしょうか、一日で全部食べると絶対に身体には悪そうだけど心は幸せになってしまう、そんな悪魔的なおつまみだったため食が非常に進んだのは言うまでもない。
岩礁の道前後で購入していた山の日本酒に合わせて食べたんだけども、日本酒が吸われるように消えて行ってしまった……。
壮年の楽しみとはこれか……というのを30代中盤で思い知らされる。こういう落ち着いた、渋いお父さんの楽しみ方っていうのもいいなぁ。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
赤くないRed Sugarさんがとても新鮮です笑
海沿いの道も楽しそうですね。
山とは違う落ちてはいけない道、スリルと景色を楽しめそうですね。
終わってからの生ビールに刺身とか最高過ぎますね。
鮪カルビ気になります・・・。
ろっぴ様
このハイキングを境に近場や低山は通勤と同じこの格好で歩くようになりました、楽なので……笑
海沿いは山と違った楽しみがあるのですが、ドボンが身近なのでそれはそれで怖いです。
あと波があることや潮位で道の状況が変わるのは新鮮でした。
ご飯はねー……圧倒的でしたね……。鮪カルビは次回絶対食べるんだ……。
あの辺の子供たちはみんなあれ食べるそうです、なんて口福な地域なんだろうと思いました。