2017年5月2日、九州は宮崎県にある高千穂峡に行ってきました。
大分観光ということで九重を訪れていた僕らですが、3日目は宮崎県へ。
高千穂峡は祖母山にほど近く、大分からもアクセスができます。GW時期の高千穂峡は新緑のシーズンを迎え、多くの観光客で賑わう観光地になります。高千穂峡といえば日本の滝百選の一つである真名井の滝が有名で、今回僕もついに真名井の滝を撮影する機会に恵まれました。
今回は高千穂神社、高千穂峡を歩きそのまま天岩戸神社も観光します。
GW記事の締めくくりとして最終日の湯布院と杵築の写真も掲載していきたいも思います。
大分、宮崎を観光する際に高千穂峡を考えている方に今回の記事はおすすめです。
これまでのあらすじ
湯布院より高千穂へ
2017年5月2日午前8時00分、大分県湯布院市内。
早朝ホテルを出発した僕らは高千穂峡へ、九州観光にて久住山の後は高千穂峡と湯布院観光を残すだけの日程となりました。
一両編成のローカル線が走る景色を眺めながら、山道を駆け抜け高千穂峡へ。
湯布院から高千穂峡はマジで細い山道を通ります、自信のない人はもっと南に宿を取ろう。
湯布院から高千穂峡に行く場合には道中に「炭酸温泉」で有名な長湯温泉があります。久住山や阿蘇山を登ったあとはこのへんまで出てきて宿をとっても翌日楽しめるのでは?
早朝から営業している温泉には飲用の温泉も、あんまりシュワッとはしませんでしたが、酸性である証明か「すっぱい」
長湯温泉を通過して次に現れるのはこの標識です、百名山を登っている人にはお馴染み祖母山です、アクセスの難易度が高い祖母山ですが、登山口はマジで山の中にあります。
そして祖母山周辺の山塊は高千穂峡周辺を車で走っているとたしかに目立ちます……。
深田久弥は祖母山を品格の山と評したようですが、高千穂とか近いし歴史部分から見ても百名山的な条件は揃えていたんでしょうね。早く僕も登ってみたいところです。
午前10時50分、高千穂峡到着、3時間近く走ることになったぞ……。
湯布院を出発して結構な時間走り続けました、高千穂峡は山の中にあり、大分からアクセスするとすれ違うのがやっとと言えるような道を何度も走り抜けることになります。
しかもそれがメジャーな道らしいので驚きです……。
午前9時をすぎると観光客の車で溢れてしまうため、駐車場付近も渋滞します。 これもまた到着時刻を遅くする要因になるので、出発は朝6時とかにしたいですね。
駐車場から出てみて早速この景色、渓谷美が目に飛び込んできますね。
高千穂峡は阿蘇カルデラから流れ出た溶岩が冷えて固まった後、五ヶ瀬川の水流で削り取られてできたもののようです。
高さ80m〜100mの断崖絶壁が7キロほど続くんだとか、今回歩くのはほんの一部ということですね。
高千穂峡に駐車してしまったのですが、僕が行きたかったのは高千穂神社でした。なので遊歩道を歩いて神社に向かうことにします。新緑の木漏れ日遊歩道が観光に追加された瞬間です。
舗装はされているけど急な階段の多い道を20分程歩くと神社の裏手に出ます、結構暑いな……。
山の中ですけど標高が高いわけではないので暑い……。
入り口から入り直そうという事で正面へ。
午前11時15分、高千穂神社到着!!
立派な鳥居が入り口にデデーンとそびえ立つ高千穂神社、神々の地高千穂という事でご利益は最高潮。
概要:この神社は高千穂皇神、邇邇芸命、木花之佐久夜毘売という神様を祀っています。
その後神武天皇時代や源頼朝時代にもいろいろあったけど歴代の藩主がこの地を守ったよ。
的なことが書いてあるんだと思います、多分ね。
手水舎で四肢を清めてから神社へ、結構歩いて火照った体にはちょうどいい冷たさでした。
高千穂神社の境内はこんな雰囲気です、静まり返った境内で心も自然と落ち着いてゆく。厳かな雰囲気あふれる境内ですが、知名度の割には落ち着いた感じでした。
夫婦杉、根が絡まり合って決して離れることのないこの杉の周りを時計回りに三回回れば夫婦円満だそうです、カップルなら結婚間違いなしかもしれませんね。
九州屈指のパワースポットという事で、色々とお守りやらを買っている人々に混じって僕もお守りを一つ購入してみました、アメノタジカラオに由来がある力守りです。
真っ赤でしょう??
帰り道の途中で黒蛇を発見、九州に来て蛇を見かけるとは驚きました。
白蛇は縁起がいいと言いますが黒蛇には特にそういう効果はないようです。
午後12時15分、高千穂峡駐車場。
高千穂峡自体の観光はだいたい1時間もあれば十分です、思いの外距離は短いのでご安心を。
僕らは高千穂神社への徒歩による往復をしてしまい時間をロスしています。
オープニングから雰囲気の良い渓谷と渓流が雰囲気を盛り立てます。
遊歩道が整備されているのでスニーカーでも全然大丈夫。多くの家族連れ、カップルが遊歩道を歩いて森林浴を楽しんでいる。
新緑の中、真名井の滝へ向かう観光者はかなりの数、ガイドブックにも掲載される観光地なので、静かに楽しむ場合は早朝に到着しなくては…。
対岸の崖は垂直、縦に筋が入った模様が特徴的です。
これがいわゆる柱状節理ってやつなんでしょうかね、阿蘇カルデラから流れ込んだ溶岩の成れ果て。
御神体的な岩が鎮座していたり。
午前12時35分、真名井の滝到着。
遊歩道を歩けば思いの外すぐに真名井の滝に到着しました。滝の周りにはボートが浮いており、既に賑やかな状態。
高千穂峡といえば真名井の滝と言うくらい有名な写真スポットですが、ボートが動き出す前でなくてはきれいな写真は撮れない気がしますね…。
真名井の滝周辺は岩も特徴的です、柱状節理がきっちりしており岩が柱みたいになってます。
その上にシュークリームの表面のようなグロテスクな岩が乗っかっている。
そこにこびりつくように生い茂ったシダやイワタバコがひんやりとした空気感をプレゼントしてくれる。
カコーンカコーンという音が聞こえてきますが音の主は真下のボート、真名井の滝ではボートの貸出を行っており滝のすぐ近くまでボートで行けるようになっているのです、
料金は30分2,000円になります。
ボートに乗る場合、早朝でアタックしないと順番待ちがエグいことになるので気をつけましょう。
定番のスポットということで撮影してみることにします、85mm位の中望遠レンズだとちょっきりいい感じかもしれません、いい景色なのでせめて画質には妥協しないレンズで撮影したい。
高千穂峡にはチョウザメが放流されており、養殖に力を入れているようです。
しかしよりによって真名井の滝の近くで養殖しなくっても……。宮崎キャビアを作りたいということでしたが……、神々のキャビアか。
名勝「高千穂峡」、九州3日目にして宮崎県の観光地を歩いています……。
九州は登山以外にも多くの観光名所があるので、回りきれる自信が全くございません。
高千穂峡は素晴らしい名勝地で、家族連れやカップルが自然を楽しむためには最適な場所ということがよくわかった1日でした、高千穂神社もとても楽しいです。
天岩戸神社と天安河原 へ
午後1時55分、天岩戸神社臨時駐車場。
真名井の滝と高千穂峡を楽しんだ僕らは次の観光地「天岩戸神社」へ向かうことにします。
高千穂峡、高千穂神社、天岩戸神社はセットなので、出来れば一日で全部回りたいところです。
天岩戸神社駐車場はかなり狭いためGWと言った観光シーズンには一瞬にしてキャパシティオーバー。
係員に誘導されるがままに入った駐車場は590メートル近く神社から離れていました。こういうことを考えても早起きは三文以上の得ですね。
天岩戸神社周辺はでかい山が多いし緑が豊かです、周辺の山は傾山や祖母山につながるもので、神話の世界にほど近い場所にある山として考えれば百名山入もよく理解できます。
ていうかこの視界の先は古祖母山がある縦走路っぽかった。
天岩戸神社の周辺は自治体がお面作りに精を出しているのか、軒先には数々の神様の面が飾られていました。
お面のデザインはカラフル、日本書紀に出てくる神々が次々と軒先に現れます。
天岩戸神社は縁日の前日だったのかお祭りの準備の真っ最中でした。
天照大神の像があるので、並んで記念撮影をするのがおすすめです。
神の隣に立つ機会は早々ないよ、この機会を逃すと神とツーショットはなかなか厳しい……。
歴史のある神社らしく、厳かな雰囲気が漂っている。
手水舎に下げられていた看板の女の子が気になる……、80年代風のアニメキャラクターが描かれていてこれだけ雰囲気が違う。
境内は出雲大社などに通じる雰囲気、黒と金で構成された無骨な社が特徴的です。
天岩戸神社は神社の真裏の方にある「天岩戸」を御神体としていますが、基本的にそれを拝むことはできないようです。
本殿の隣にある神楽殿では何やら舞が披露されていました、なかなか見れたものではないのでラッキー。
天岩戸神社を参拝した後は本番へ突入、天安河原へ向かいます。
神社から300mほど歩くと入り口がありここから天安河原へ向かうことができます。天安河原とは、天の岩戸に閉じこもってしまった天照大神を外に出すために八百万の神々が談義をしたと言われる場所のことです。
天安河原は渓谷沿いにあり、ひんやりとした空気が周辺を包み込みます。GWの時期であれば新緑も美しく、観光するには新緑か紅葉ではないかと思わせてくれます。
高千穂峡とはまた雰囲気の違う自然がここにはあります、清流と苔、新緑が踊り身も心も清めてくれるようだ。
天安河原の水は本当に綺麗です、上流は祖母山系から滲み出る水が本当に美しいんだろう。
午後2時30分、天安河原到着。
河原を歩いた先にある洞窟のような場所が天安河原となります、周辺よりも気温が3度くらい低く、この世のものとは思えぬ雰囲気が漂う。
何かの神様なんだろうか?昔は社だけがあったが、訪れた人々が石を積み上げ今の景色ができたんだとか。
置くまでびっしりと積み上げられた石、一体いつの頃から積み上げられているんだろう?あたり一面積み上げられた石で覆われていてちょっと怖い。
歩ける場所は一箇所のみ、それ以外はすべて積み重ねられた石で綺麗に埋められています。中央の奥社でお参りを済ませて、天安河原を後にすることに。写真じゃ伝わらない雰囲気がここにはあった、なんというか霊的なものを感じた。
帰る途中で「はちみつソフトクリーム」なる魅力的なソフトクリームを発見しました、お値段は600円と少しお高めですがこれはうまい!食べておいて損はない!!
天安河原に来たら抑えておきたいソフトクリームです。河原入り口のアイス屋に置いてあるので是非ともご賞味してみてください。ソフトクリーム登山ブロガーの僕がびっくりするぐらい美味しいソフトクリームでした。
午後3時00分、天岩戸神社参道。
天岩戸神社の参道にいた愉快なカカシと挨拶をしたら、再び湯布院への帰路に。
時間が結構押してしまいましたが、この日最後の観光スポットとなる原尻の滝を見に行きます。
その前に道の駅高千穂で肉おにぎりを補給、今日一日ご飯を食べずに歩き回っていたので空腹が限界でした。
高千穂の駐車場に鎮座するお顔を眺めながら昼食を食べる。
原尻の滝、大分観光定番スポットへ
午後5時55分、原尻の滝到着。
登山以上の疲れが襲いかかる車内、九州の厳しい山道を乗り越えようやく原尻の滝に着きました…。
高千穂峡→天岩戸神社→原尻の滝を巡るのであれば、もっと早朝から出かけなくては駄目ですね…。
道の駅原尻は既に閉店しており、買い物できずにガックシ。
原尻の滝は畑の中に突如として現れる巨大な滝、窪地に何本もの滝が降り注ぐ圧巻の景色が特徴的です。ですが周りの景色がかなり牧歌的であるため、訪れてみると拍子抜けするかも……。
巨大な吊橋がかけられていたりして観光するぶんには楽しめます。
日も落ちゆく中ですが、無事滝をカメラに収めることができました…、水量はすごいものがありますね、この水も祖母山系から湧き出た水らしい。
さすがに天安河原のような清涼さはなくなっているが、それでもかなりの美しさ。
下から見上げる原尻の滝はかっこいい、ファンタジーな世界観がここにはある。しかしそんな気持ちを容赦なく現実に引き戻してくれる「蚊」、許すわけにはいかない…。
上からぐるりと回って見れるようなので行ってみることにしましょう。
上に一人人がいるけども、あそこでチャンバラしたらスターウォーズEp3の最終決戦っぽくなりそう。
この景色が非常に印象的でした、畑の中を突然浅い川が横断しそこに立つ鳥居。
明け方などであれば素晴らしい景色が撮影できそうだ。
幾つかの展望スポットがありますが、このへんから見る原尻の滝が一番かっこいいかなと思います。
三脚を立てて58mmを使い撮影、かなり楽しい。
滝の織りなす白糸が綺麗に写って楽しいです。原尻の滝を心ゆくまで撮影したので、湯布院に戻ろうと三脚をしまった時、真横にキリンビール契約農家の大麦畑があることに僕は気がついてしまいました……。
原尻の滝の周辺はキリンと契約し大麦を生産しており、遊歩道の柵の隣は大麦畑。
新緑時期で黄緑色に染まった大麦畑は一見の価値がある美しさでした。
麦って写真で撮影すると楽しいです。
原尻の滝に来て一番良かったのはこの大麦畑かもしれません。
原尻の滝を観光した僕らは再び湯布院へ、昨日と同じ宿に宿泊し九州観光最終日に向かうことに。
この日も「湯布院で晩御飯を食べることができないので同じ居酒屋に行く」事になり居酒屋で晩御飯。
この居酒屋を2夜連続で訪れた結果、店番のおばちゃんと奥さんが翌日温泉でばったり出くわし仲良くなるという珍事が発生しました。
旅の縁ってあるんだなぁ……。
この日は晩御飯ということで色々と頼みました、揚げ出し豆腐はタレが美味しくて絶品。
旨味が強い、醤油の中に詰まっただしの味でしょうか?
注目すべき、この九州旅行で最高に美味しかったのはこの「地鶏のたたき」
新鮮な地鶏のたたきにタレが絡み、最高の生肉体験をお口に提供してくれます、これで800円という値段も良心的すぎる。
二皿お願いするか本当に迷いました、焼酎がかつてないほど進んだ一品だった。
お店は「お食事どころ龍庵」というお店になります、地鶏のたたきは絶品です。
最終日、湯布院観光と杵築の城へ
2017年5月3日、湯布院。
九州旅行最終日がやってきてしまいました、本日の天候は曇り。
湯布院に来てから見えていた由布岳も今日は見えません「いま山頂にいる人たち阿鼻叫喚じゃないのか?」
そう思えるくらい上空の風は強く、大気が不安定な様相でした。
今日は東京へ帰る日でもあるのですが、ゆっくり湯布院の街を観光し、帰りに杵築あたりによって空港へ向かうというゆるいスケジュールを立てていました。
別府は訪れてみたけども、GWは観光客でマジな地獄になっているのであまりおすすめできません。
僕はなにも見ないで帰ってしまいました…。
湯布院の街にも共同浴場があります、朝風呂を済ませてから湯布院の街を観光するのがおすすめ。
醤油プリンという響きにつられて入店。
立派な入れ物に入った醤油プリンを頂きましたが、甘さ控えめのクリーミーなプリンでした。
甘いのが苦手な人なら美味しく食べれると思います。
九州と言えば甘い醤油です、刺し身を食べるときに九州の醤油がどうしても欲しくなります。
湯布院の街は唐辛子や醤油屋が多く、柚子胡椒も名物であるためお店がたくさん出ています。
今回お土産にと柚子胡椒をたくさん購入しましたが、パッケージもよく味も良いので湯布院を訪れたときは柚子胡椒を購入するのはおすすめ。
値段も一つ600円程度から揃うので、親しい家族等に送るのは良いかなと思います。
湯布院の通りでおすすめしたいお菓子屋さんはこちら、由布院ミルヒです。
プリン系の美味しいケーキなどが特徴的ですが、本当に美味しい。
ケーゼクーヘンという焼きプリン的な食べ物ですが、常識が覆される美味しさでした。
一口食べて感じる上品な甘さ、鼻に抜ける香り、ふわっとした口溶け、どれをとっても美味しい。
お値段も一つ120円というリーズナブルな価格、由布院を訪れたら一つは食べてもいい。
湯布院でスイーツとお土産を購入したら次は杵築へ向かいます。
午後4時00分、杵築城入り口。
湯布院を後にした僕らは別府でご飯を食べようとしたのですが、あまりの混雑から断念し空港に向かう事に。
途中の杵築に観光地があるということで立ち寄ってみました。
杵築城、今現在立っているものは模擬天守閣として再建されたもので、コンクリート3階建の近代的な内装になってしまっています。元々は室町時代にこの地を治めていた守護の城が高台の上に築城されていたようです。
杵築といえばカブトガニ、巨大な干潟が形成されている杵築にはカブトガニが生息しています。
奥さんが生き物に詳しいため杵築といえばカブトガニというのを力説されました。
城門は非常に立派。
敷地内には歴史を刻んだ遺構、供養塔が林立、そのどれもが戦国時代に由来があるものだとか。
小さいながら天守閣を持つ立派なお城が見えてきました。
入場料は240円、場内には杵築の歴史を知ることができる貴重な資料が展示されています。
戦国時代の鎧、刀から始まり明治期の資料が豊富に展示されていました。
目玉は石田三成の兄の鎧でしょうか、立派な鎧が展示されているので戦国好きにはおすすめか。
展望台からの景色はご覧のような感じ、杵築の巨大な干潟を一望することができます。
空港に帰る道の途中にあるので、時間が余った際に訪れたりするのはとてもいい場所でした。
空港到着後、ガソリンを入れるついでに瀬戸内海側の海を眺めに海岸へ。
この4日間、山に海と非常に満足した旅行となりました、頑張って夫婦で来た甲斐があったというものです。
九州は歴史も長い場所であるため、観光地の数が多く、何度も訪れてみたいと思わせてくれる場所がたくさんあります。
空港でキウイソフトクリームを食し、この旅のピリオドを打つ。
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