2017年4月30日〜5月3日、九州は大分県へ行ってきました。
家族サービスの旅行ではありましたが、僕の目的は九重山(久住山)
九州の天井とも呼ばれる大分県と熊本県にまたがる九重連山の中心を成す山を歩くこと。
火の国とも呼ばれる熊本など、九州は火山がいたるところにあります。
九重連山も噴煙をあげる活火山であり、近くには多くの温泉が湧いています。
今回は九重連山のお膝元、日本一の温泉県である大分県を観光する九州1日目の記事です。
ファミリーで大分観光をする際などに参考になれば幸いです。九州でも大分は観光地が多く、訪れるのにはとてもおすすめな場所でした。日本一の温泉と雄大な自然と美味しいご飯、最高の観光地大分の旅の始まりです。
久住山周辺は様々な観光地や自然の恵みがあるため、美しい水や巨大な景観に事欠きません。
別府や湯布院の名前ばかりが先行しがちな大分県ですが、それ以外にもたくさんの観光地が溢れていました。
おすすめはやまなみハイウェイです、走っているだけでも楽しいのに九酔渓や久住山の景色を眺め、大吊橋で遊び牧場で動物と戯れる。
大分の自然を心の底から楽しめる旅があなたを待っていることでしょう。
九州旅行に関して
夢の九州、大分へ出発
2017年4月30日、午前8時50分、東京羽田空港。
大分への切符を固く握りしめやってきました羽田空港、この日のために陸でマイルをため続け、ようやく大分への往復切符を手に入れました。
GW初日はまだ空港も雰囲気は追いついており、人混みもそれほどではありません。
マイルをためていますが、僕は基本的にお供でマイルを利用して多人数で旅行を行うようにしています。
マイルは10,000マイル消費で済みますし、同行者は片道の運賃が12,000円程に抑えられます。
LCCが就航していない地域への旅や、出発時間に数多くの選択肢もたせたいのであればマイルを使いJALかANAを選択するのはおすすめ。
利尻島に行きたいがためだけに最近はANAのカードがほしいですね…
午前9時50分出発の大分空港行き旅客機に搭乗し、一路九州を目指します。北海道民の僕は岐阜より西には訪れた事がないのでテンションが上がります。
飛行機からの長めはいいものでした、南アルプスの主だった山々がくっきりと目に入ります。
奥には屏風のように横に伸びた北アルプス、それがすぎればポツンと現れる御嶽山や白山といった山々、山好きだとやはり飛行機の上からも山を見てしまいます。
瀬戸内海とかもきれいだったんですけどね……、西に向かうと黄砂なのかPMなのか、空に薄い膜が貼っていたのが衝撃的でした。
午前11時40分、大分空港。
大分空港へ到着してまず目に飛び込んできたのは足湯、空港内に足湯があります。
すごく入りたかったのですが、時間がないため今回はパス、空港で飛行機を待っている間に足湯とか天才ですね。
空港で本日からお世話になるレンタカーを拝借、トヨタのヴィッツでした。4日間乗って一回の給油で済んだ燃費の化物である。
午後12時40分、大分空港を出発し高速道路をひた走り一路久住山へ。
途中に現れたのは由布岳の大展望、高速を走っていると目の前に突然巨大な山が現れます。
由布に来た多くの登山者はこの山が登りたくなると聞きますが、確かにこれは登りたくなる……!
豊後富士の異名は伊達ではありません。
午後1時15分、九酔渓。
やまなみハイウェイの入り口にある紅葉の名所です、新緑シーズンでも楽しむことができる観光地で天狗の滝などは涼をとるにはもってこいの場所です。
展望台からの景色は、確かに紅葉の時期はきれいだろうなと言うことを思わせてくれるものでした。
九酔渓の茶屋である桂茶屋、店員が皆奇抜なメイクをしているのが特徴的なお店です。
店先で売っている山女の塩焼きが食欲を刺激する。
たぬきです、メイクがたぬきでした。
軒先には山水で冷やされたラムネ、GWの九州は夏と言っても過言ではない暑さ、そんな中このようなものを見せつけられたら……
美味い、悪魔的な……美味さ…ッ!
GW前半といえども九州はかなり暑かったので、このラムネは夏感をすごい演出してくれました。
久住山の恵みでしょうか、湧き水が。
天狗の滝は天狗様が願いを叶えてくれる場所らしく、絵馬や願い水といった願掛け系のもので溢れかえっています。
清流です、水は結構冷たくて美味しかったです、軟水でした。
湧き水の周りだけ海藻のような苔などが生い茂り、とても雰囲気が良かったですね。
九酔渓に来たらぜひ立ち寄ってほしい、いい休憩になるはずです。
天狗の滝の手前にはズラリと天狗絵馬が。
五円玉が通してあり、ご縁があるようにということですね。社寺仏閣的な雰囲気も兼ね備えている天狗の滝。
天狗の滝はこちら、滝壺ギリギリまで降りることができるため、ここで並んで撮影する観光客がたくさんいました。滝は二本、落差10メートルほどの滝が勢い良く流れています。
ザーザー音を立てて流れる滝。久住山の恵みが至るところに降り注いでいるというのがよくわかりました。
天狗絵馬を眺めながら車へと戻ります、ここはやまなみハイウェイの入り口で今日の目的地までは距離があるので先を急ぐことにします。
九重夢大吊橋、やまなみハイウェイ随一の観光名所
午後1時55分、九重夢大吊橋到着。
大分最初の目的地である九重夢大吊橋に到着しました、観光ブックなどにまず掲載されているスポットですね。
巨大な吊橋を歩くだけですが、これが結構高所恐怖症だと怖いんです。
入場料は500円、向こう側のゲートを出てまた戻ってくることが可能です。
日本一の大吊橋を渡ってみましょう。
命綱とも言えるワイヤーが何本も伸びる九重夢大吊橋、たしかにでかい…。
吊橋から見える景色、緑が深く鮮やかです。
奥さんいわく東北の緑と違って原色っぽく、南国的な景色に見えるとのこと。たしかにオーストラリアのキュランダとかにも似た雰囲気です。
橋からは滝が二本見えます、手前が激震の滝の雌滝、奥が激震の滝の雄滝。
遠景に見える九重連山に降り注いだ雨が年月を経て湧き水となり、川を織り成しているようです。かなりの落差がある立派な滝でした。
雄滝は吊橋を渡っていてもドドドドドというすごい音が聞こえてきます。
その昔、激震の滝には竜神が住んでいたんだとか…。吊橋自体はこのような感じになっており、人三人が横に並べるくらいの幅があります。
真ん中は網になっており、真下の景色がよく見えました、人によっては失神してもおかしくない景色ですよこれ。
皆さん下を見ないようにして歩いていました、僕はどうしても下見ちゃうんですよね、リアルな高さのお陰で終始足が震えていました。
ゴジラやギザのピラティスが下にすっぽりと収まる高さにあるらしい。
九州らしく参考図の野球ドームがヤフオクドームになっています、全体的にチョイスが西日本だ。
かなりしっかりした橋ですが、もちろん風でゆらゆら揺れるし、下は透けているしでなかなかスリリングでした。ガイドブックに乗っているだけはあって九重観光では十分におすすめできますね。
特にファミリーで来ると楽しい場所なのではないでしょうか、デートとかで来てもあんまり楽しくはないかもね。
展望台からの激震の滝ですが、結構滝まで距離があります、それでもズドドドドと豪快な音はしっかりと響いてくる、水量も豊富で非常に豪快な滝でした。
大分についてから何も食べていなかったので夢大吊橋で簡単な昼食を取ることにしました。名物の「鹿ガー」なるハンバーガーを食べます、鹿肉をガッツリ味わうジビエみたいなもんか。
パティは肉厚、九重の美味しいお野菜でサンドされた肉からは生姜のいい匂いがします。
鹿肉は僕の中ではラムに近い香りがする肉だと言う印象でしたが、この「鹿ガー」は臭みを全く感じることなく美味しくいただくことができました。生姜ソースの味付けも絶妙でしたが、まるまると使われた甘い玉ねぎがとてもいい仕事をしたと思う。
食後は九州一発目のソフトクリームです、九重の高原で育った牛の乳を心ゆくまで味わう。やはり高原エリアのソフトクリームは一味二味違います、濃厚で味の深みがある。
やまなみ牧場、動物たちと戯れる幸せな時間
午後3時45分、くじゅうふれあい牧場到着。
九重夢大吊橋を出た僕らは宿までの道中にあるくじゅうふれあい牧場へ、車で5分とかからない場所にあります。
こちらの牧場は馬、鳥、うさぎ、豚、山羊、羊といっ動物と仲良く触れ合うことができます。
僕のおすすめはうさぎです、うさぎ小屋でうさぎを抱っこできるのですが、かなりかわいい…、ここもファミリーでくるにはかなりおすすめできる場所。
目の前に見えるのは久住山の景色、火山らしく中腹が白い火山性の土で覆われた姿がここからでも見ることができます。
その隣には馬、乗馬体験もやっています。近づいて写真を撮影するのもいいですし、餌をあげるのもいいですね。
午後の遅い時間なので少し眠そうでした、一日中人を乗せていたので疲れたのでしょう。
近くには満開の八重桜が、こんな花がたくさんついた八重桜を始めてみたので九州オリジナルの桜かと思いました、北海道で育つと知ってる桜のレパートリーが少なくて困る。
動物と花のいい塩梅、暫くさくらの花の下で、動物と戯れる方々をボケーッと見ていました。
満開の八重桜に囲まれた牧場、ゴールデンウィークに訪れるにはかなりおすすめできます。
まだ大分県なはずなんですけどくまモンが、やはり異常なまでの存在感を示している。
鴨と馬の次は羊、結構熱くなってきましたがまだ毛まみれでした。
とにかくファミリーの方が多かったふれあい牧場、大分では鉄板な観光地なんですかね?閉店間際のやまなみ牧場を後にして、筋湯温泉へ向かいます。
やまなみハイウェイを駆け抜けていくと現れるのがこの景色、牧場から程なくして久住山の大展望が姿を表します。
九州の天井と揶揄される連山はなかなかのサイズ、大雪山と月山を足したような見た目をしているのでした。
見るからに火山ですね、大分空港からここに来るまで通る山が元火山な山ばかり、九州の景色は本当に個性的です。
三俣山でしょうか、九重連山は久住山以外にも三俣山、平治岳など複数の山が連なっているため
とても1日2日では廻りきれないエリアとなっています。
午後5時00分、牧ノ戸峠。
久住山登山口の牧ノ戸峠に到着しました、久住山の最もスタンダードな登山口です。
久住山、中岳を歩きピストンで戻る場合はこちらを利用します。
バスも別府、湯布院から出ています、大分では最も人気の登山エリアと言って間違いないでしょう。
午後の遅い時間帯に訪れましたが多くの登山客の方が帰り支度をしていました、この日は快晴の青空だったのでいい景色が見れたでしょうね。
筋湯温泉、久住山登山におすすめの宿
午後5時35分、筋湯温泉小松別荘到着。
本日の宿となる筋湯温泉に到着しました、この温泉は牧ノ戸峠登山口から車で10分程のところにあります。
なので久住山に登るのであれば筋湯温泉に泊まるのがかなりおすすめです。
温泉のクオリティも非常に高く、共同浴場も3つあります。
ただ山に登るだけの旅ではなく宿も楽しむという少し大人な旅にはうってつけ。
こちらのご飯ですが言うことなしのクオリティ、登山日の前の日にこんなに贅沢できるなんて…。
翌日の体調などを考えるとこういうのが正しい登り方なんだろうなという気にはなってしまう。
豊後牛はとても柔らかく甘みを感じるくらい旨味の詰まったお肉でした、晩御飯をしっかり食べておけば翌日の登山も気持ちが良くなりますね。
宿には貸切風呂が4つあり、お風呂ではゆったりとした時間を過ごすことができました。
もちろん厳選かけ流しの温泉です、筋湯温泉は単純温泉系の無色透明の優しい温泉なので複数回入浴しても肌が痛くなりませんでした。
明日の予定に追われてバタバタ過ごしがちな登山前日ですが、余裕を持って過ごしたいと思わせてくれる宿の雰囲気。
こうして翌日の久住山登山に備え、九州1日目観光の旅は終わってゆくのでした。
日本一のおんせん県「大分」
海の恵みと山の恵に溢れ、温泉旅行で訪れても登山旅で訪れてもとても楽しめる場所だと言うことがよくわかりました。
ご飯も美味しく観光資源に溢れたこの地を訪れるのであれば、山だけ楽しむというのは勿体無い、出来れば様々な観光地を周り、食や温泉を楽しんでおきたいものですね。
次回はいよいよ九重連山に登ります、快晴の空のもと登る久住山の旅、ぜひお楽しみに。
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