2015年8月12日、山形県と秋田県にまたがる東北の大名峰「鳥海山」へ行ってきました。
険しくも雄大な鳥海山、秋田富士・出羽富士と呼ばれる立派な山体を持っています。
旭岳を彷彿とさせる稜線の歩きと、山頂での胎内めぐりは全く性質の違う二つの登山。
日本海に面し山に登りつつも、広大な海を感じることのできるという対比。
僕が登った山でも非常に特徴がある山だと思います。
8月という登山シーズンの真っ只中、チングルマの季節は終わってしまいましたが、
何としても登りたいという気持ちを持って鳥海山に挑みます。
山頂で待っていたのは、それまでの優しい登りとは比べ物にならない険しい修験の道でした。
東北の誇る出羽富士登山の旅、始まりです。
2015年8月12日 10時00分、七高山山頂付近。
下界から吹き上げる生暖かい風が、
雲をせっせと僕のいる鳥海山山頂付近へと雨を運んでいる。
見下ろす眼下には8月を思わせる複雑な形をした雲が広がっている。
あいにくの空模様だが、青空を見る事もできた。
この東北の奥地にある鳥海山、登れただけでもよしとするのだ。
横殴りに叩きつける小粒の雨に顔を顰め、雨が止む事を祈りつつ山頂を後にする。
右に目をやるとそこには鳥海山山頂をぐるりと囲む外輪の稜線が広がっている。
雨は徐々に強さを増し、登山道を濡らしてゆく。
雨が草木にあたり独特な音を奏でる中、円周を描くように外輪を歩き
僕は元来た道へ戻って行った。
今回の登山は面白山以来の雨が降ります。
東北の名峰という事ですごく期待して登ったのですが、晴れ後見事に雨が降りました…。
今回はルートとして最もスタンダードで、稜線歩きを思う存分楽しむ事ができる
鉾立駐車場から鳥海山へ向かいます。
コースタイム
鉾立駐車場5:10→御浜6:30→七五三掛7:20→山頂小屋8:20→新山山頂9:05→
七高山9:50→文殊岳10:45→七五三掛11:05→鉾立駐車場12:30
合計登山時間 7時間20分 今回はたまたま早かっただけです。
地図やヤマレコでは9時間近辺となっていますが、頑張れば7時間付近で歩けるようです。
8月11日、午後7時 日本レンタカー山形駅前店。
山形に前日入りしていた僕は山形駅前で車を借りて鳥海山へアタックする事にしました。
公共交通機関で行く方法も考えたのですが、どうやら車で行くのが一番いい模様。
この日借りた車は当たり前のように青かった。
とりあえずこれからの長丁場、慣れない車中泊を快適に過ごすために温泉へ。
今回は山形市から鳥海山へ向かう場合は必ず経由する天童にある温泉施設「ゆぴあ」へ。
日帰り入浴が300円でありつつも巨大な露天風呂やサウナが付いてくる名湯です。
館内は物産館も兼ねています。
閉館ギリギリでしたが温泉で汗を流し翌日の登山に備えるために栄養を補給します。
ソフトクリームという名の栄養をね。
嘘です、スーパーで500円のお寿司セットを購入して車内で夕食としました…。
このセットは東京で買えば普通に800円とかしそうですがさすが地方です、安い。
この後天童を出発した僕は3時間近く車を運転し、道にも迷いながら深夜2時…。
なんとか鉾立駐車場にたどり着くことができました。
ナビを頼ると国道から鳥海ブルーラインへ入る道を華麗にスルーするので困る。
午前4時45分、鉾立駐車場。
奥に鳥海山山頂がうっすらと見える中、徐々に日が昇ってきたようです。
空は雲模様のため薄暗いまま、車の中で2時間ほど眠りましたが、とても眠いです。
反対側を見れば庄内平野と日本海がうっすらと見えます。
雲の合間から日光が昇っていることがわかります。
5:00、ようやく空が明るくなりました。
準備を済ませていたらちょうどいい感じになったので、登山を開始しようかと思います。
鳥海山もしっかり見えます。
スタート地点の標高は1150m、標高差は1000mありません。
登山口にはゴミ掃除のお坊さんが立っていました。
午前5時10分、鳥海山登山プレイボールである。
そしてこのとき僕は鳥海山の恐ろしさを理解しないまま登山を開始してしまいます。
登山口からすぐにTDKの東雲荘と呼ばれる山荘が現れます。
避暑地的な感じに使っているんだろうか?
しばらくは舗装の効いた道を歩き続けます、空模様はあいにくの曇りのまま。
鳥海山方面は台地になっているようです、
スタート地点からはずっと稜線を歩いているということに気がつかされます。
最初は鳥海山に取り付いているという感じが全くしません。
鳥海山といえば花の百名山でもあります、シーズンは終わってしまいましたが
それでもなおいたるところにお花が咲いています。
ニッコウキスゲも生えていました、登り始めて1時間しないうちに群生地にたどり着きます。
ハクサンシャジンでしょうか、紫のナスのような花がたくさん咲いていました。
登山道を歩いているとすごい数の虫にたかられています、なんの虫だろうと思いましたが
全部ブヨでした
この時点でブヨに何箇所か噛まれてしまい出血していることに気がつきます。
もはや顔面蒼白&刺された箇所がすげーかゆい。
タオルで血を拭いながら、とぼとぼと登山道を歩いていきます…。
虫除け対策を持ってこなかったことが致命的でした。
そして2時間しか寝ていないせいで、すごく眠いです…。
眠い中虫を払いながら必死に登山道を歩いていきます。
左側を見ると自分が鳥海山の広大な稜線の上にいることを実感する風景が。
川の流れなどを見ると旭岳によく似た地形に見えてきます。
鳥海山本体を目指して歩き続けます、信仰の山なのか登山道は石積みで整備されています。
午前6:30、御浜に到着しました、ここを少し行けば鳥海湖のようです。
ブヨに刺された耳の後ろとおでこがすでに痛い…。
10分もしないうちに小屋が見えてきました、この時ブヨにうんざりしていた僕は
山小屋に虫除けスプレーを借りれないかと飛び込んでみたのですが、そんなものはない!
ということだったのでこれ以降手ぬぐいを頭に巻いたおっさんスタイルで登山を開始。
皆さんは毎回ケルンに石を積みますか?僕は写真撮るだけで積みません。
崩したら悲しい気持ちになるし。
鳥海湖の真上にきました、8月なのに雪が残っています。
あいにくの曇り空なので真っ青な鳥海湖!というわけには行きませんが
雲の合間に現れる幽玄な雰囲気の鳥海湖を見ることができました。
写真を撮っているとこうやって雲が通過していきます。
登山をやっているとガスに包まれる経験をよくしますが、
あんまり気持ちのいいものではないですね、なんか怖いです。
鳥海湖を見たら再び山頂に向かって歩き始めます。
さ、山頂がガスで完全に隠れてしまった…
鳥海湖からすぐの御田ヶ原を通過、黙々と山頂への距離を詰めていきます。
石積みの道が続いていきます、歩いてて思ったけど誰が整備してくれたんだろうね。
これが江戸時代とかから続く道なのかなーと考えながらとぼとぼと歩いていきます。
信仰の山ということもあり、道中には祠が。
鳥海湖を超えたあたりから花が沢山見られるようになってきました。
上の方は寒いためかまだ咲いたばかりの花が多い様子、写真はハクサンシャジン。
大きなすずらんのような花ですね、釣鐘みたいな可愛い花をしています。
シロバナトウチソウでしょうか、あんまり白くもない気がする。
アザミ、色が鮮やかなので普通のアザミのようですね。
ヤマハハコですね、目玉おやじみたいなのな大量にいます。
野いちごがなっているのも発見、食べないですけどね。
ミヤマアキノキリンソウ、非常に名前が長い花です。
僕が見かけたものは少し終わりかけていたようですね。
花に楽しみを見出しつつ、ガスった山頂を見ないようにしながら山頂を目指します。
午前7時、八丁坂に到着しました。
ここから外輪と本体に向かって本格的な登山道が始まると言っていいでしょう。
これまでの道は整備されていましたが、ここから先はいつもの登山道です。
外輪と千蛇谷の分岐へ向かって歩きます、魑魅魍魎が出そうな景色になってきました。
八丁坂から15分ほどで七五三掛に到着しました。
ここの分岐は稜線を歩いて七高山へ向かう外輪と山頂小屋へ直接向かう千蛇谷になります。
ここは迷わず千蛇谷を降りて、山頂を目指すことにします。
千蛇谷のスタート地点は鎖などがあるため気をつけて降りましょう。
左を見れば溶岩が流れた後のような地形が、この谷が噴火によってできたことがわかります。
画面中央付近に見える雪渓を横断し、山頂を目指します。
雪渓までは地味に歩きずらい…。
雪渓に到着です、8月だというのに雪の上を歩くことになるとは…。
これも登山をやっていなくては味わえない、醍醐味の一つに違いありません。
来年こそは僕も白馬の大雪渓を歩いてみたい…。
雪渓を超えたら後は山頂小屋へ向かって標高をあげるのみ。
しかしここの道は草の背が高く、大量のブヨが顔めがけて襲い掛かってきます。
これ以上刺されたら顔がアンパンマンになってしまうので、
必死で虫をはたき落としながら進みます。
遠くからはガスっていて見えなかったのですが、
近づいて来たため山頂方面が少しずつ見えてきました。
この峰を超えた向こうにはきっと山頂があると信じて登っていきます。
しかし、左を見れば外輪の片側。
この辺全て火口だったんでしょうね…。
標高をあげるにつれ地面がガレていきます、もはや最初の鳥海山のイメージはありません。
さて、ここからはそれなりの急登になります。
息を整えて休憩しないようにゆっくりと登っていきます。
登っていくと奥に色の違う峰が…、全然緑じゃないぞあいつ。
進んでいくと緑が一切ない世界に突入しました、完全に岩山です。
外輪の稜線から大量の岩が流れ込んできているのがわかります。
この瓦礫が積まれてできたような登山道、さながら地獄の絵面か。
登山口付近が現世だとしたら山頂に近いこの近辺はあの世のようです。
午前8時20分、鳥海山大物忌神社到着。
出発から3時間ほどでしょうか、山頂手前の小屋に到着しました。
小屋には綺麗なトイレが設置されていたり、売店があったりとかなり充実した感じ。
とりあえず神社にお参りをしに行きます。
鳥海山に来たんだったら大物忌神社でお参りを済ませるのはやっておきたいですね。
小屋前の休憩スペースでおにぎりや水を補給し、この日のお昼ご飯としました。
本来であれば山頂で休憩をしたいところですが、
鳥海山はここから先休憩するような場所はありません。
小屋から山頂へ向けては完全な岩山を登っていくこととなります。
この新山と呼ばれるのは1801年の噴火でできたものらしいです、比較的新しいですね。
新山は完全な岩山です、これまで登ったどの山よりもロックな感じがします。
草木が全く生えないこのこの世の終わり感がたまりません、最高です。
新山の登りで興奮していたらいつの間にか青空が広がってきていました。
山頂で晴れるなんて、一応晴れ男としての面目を保てたと言いたい。
晴れ男レベルはそこまで高くないにしても、仲間には入れて欲しい!!
山頂に着いたかなと思ったのですが、どうやからここから胎内めぐりへと突入のようです。
湿気の残る岩の上を慎重に歩きながら矢印の指す方向へ向かって行きます。
この青空が僕を待ってくれている間に山頂へ行きたい。
胎内めぐりですが最初目を疑いました、急です。
カメラで撮りつつ「え、マジで??」という感じだったのですが、
実際は足場がちゃんとあったのでちゃんと降りることができました、最初はビビるよね。
そこに着いたら再び登り返しです、ここを登れば山頂に到着すると信じたい。
よじ登ったら思いの外すぐに山頂に到着しました、
カメラの記録時刻を見ると底から3分かからずに上がってきたようです、本当かよ。
2015年8月12日午前9時5分、鳥海山登頂。
ついに東北が誇る出羽富士に登ることができました、月山から始まった僕の登山ですが
山形県にある百名山を全て登りたい!次は鳥海山を登りたい!
その念願が叶った瞬間でした、そして次の目標は即座に大朝日岳へ。
七高山方面、画面左側の岩を見るとロボットでも埋まってそうな感じです。
ターンエーガンダムとか埋まってるんでしょこれ、形的にはスモーだけど。
外輪稜線を見ると笑っちゃうくらい綺麗に円を描いています、
そしてこの岩が織り成す景色には脱帽。
胎内めぐりをしてきた方を振り向くと一応ピークが、
レンガを積み重ねたような山体で今にも崩れそうでした。
ダッフィーは緊張気味です、気を抜いたら滑落しちゃいそうだもんね。
日が上がってきたのでブヨもいなくなり、だいぶ快適な時間になってきました。
山頂で景色を楽しんだら外輪を目指します。
目指すは向かい側の七高山です。
七高山に行くためには雪渓のある地点に降り、向かいの崖を登る必要があります。
距離的には10分かから無いくらいなのでとっとと降りて登ってしまうことにします。
こ…、この雪渓すべるぞ…っ!
意外に硬いので危うく転びそうになりました、夏だからといってなめてかかると危険です。
崖側はやはりこんな感じ、三点確保をしっかりとしながら体を上へ持ち上げて行きます。
外輪に到着しました、後ろを振り向くと新山がこんにちわ。
小石が積み重なったような、超巨大賽の河原的な山だったんですね…。
奥に見える七高山の峰を踏みに向かいます。
ちょうどこのタイミングで雲がかかってきてしまいました、先ほどまで晴れていたのですが
山頂をあとにした瞬間ガスがかかってきてしまいました。
俺のMPでは晴れの持続効果が短いのか。
外輪側では高山植物がしっかりと根を張っていました、
イワブクロが綺麗な花を咲かせています。
午前9時45分、七高山山頂到着。
山頂を出発したのが30分だったので、15分ほどで外輪の山頂に到着した感じです。
向かいにいる新山聞こえるかーーーーーーッ!!!!
叫んでみても新山はガスの中です。
時折顔を見せますが黙々と上がってくるガスに山頂は覆い隠されていきます。
せっかく来たのだから全面的に晴れて欲しいものですが、次回への楽しみということに。
新山に再び来ることを誓い、山頂を後にすることにしました。
秋田県側はそんなに悪い天気ではないので、酒田側から雲が上がって来ているのでしょう。
というわけで外輪をぐるりんと回って下山を行います。
外輪にも立派なケルンが用意されていました、とりあえず俺は文殊岳を目指す。
右に目をやれば山頂神社と新山が、こんな位置関係だったんですね。
ここから見ると新山ドームが意外に小さいように見えます、登ると大変なんですけどね。
外輪の稜線が時折見えますが、長大の一言。
これが晴れていれば超巨大な稜線に涙を流していたことでしょう。
外輪を文殊岳に向かって歩いていると小雨がぱらついてきました…。
恐れていた雨が降り始めてきてしまいました…。
ただ、そんなにひどい雨ではないのでレインウェアを装着はしていません。
雨が降っていたとしても花の写真はしっかりととります。
秋田側コースとの分岐点、ここで一度外輪コース以外の場所に入りかけました…。
指導票がわかりにくいので注意です。
小雨ぱらつく中、とぼとぼと下山していきます。
濡れてんだか濡れてないんだかよくわからないハシゴ。
時間が経過するごとに徐々に濡れてきてるので焦ってきました。
周りを見ると皆さんレインウェアを着々と装備し始めた感じです。
確かに今から山頂に行くならレインウェアつけてた方がいいよね。
外輪はなかなか先が見えない状態、
しかし外輪稜線が万里の長城のように伸びていることはしっかりとわかります。
雲の中に時折姿を見せる稜線は怪獣のようです。
噴火によって右側は削られているので注意して進まなくてはいけません。
左側斜面が土っぽいのに対して右側斜面は見事な岩壁…。
稜線の左側は豊かなお花畑が広がっていました。
雨で濡れたハクサンシャジン、花は少し濡れてるくらいがいいのかもしれません。
午前10時45分、文殊岳到着。
どうやら途中に伏拝岳という地点を経由していたようです…
とりあえずここまでくれば七五三掛までもう少しです。
上から見る千蛇谷、あの緑の中をさっきまで登っていたんですね。
外輪ルートは高さを感じる道です、目を下せば100mくらい下が見えることがザラです。
七五三掛への降下地点が見えてきました。
正面の岩を超えた先が七五三掛付近でしょう。
後ろを振り向けば外輪と稜線が雲に覆われていることがわかります。
本当にいいタイミングで山頂にいたんですね僕。
どことなく山体の出来方が旭岳を彷彿とさせます。
やはり火山だから似ているのかな?
七五三掛へ向かって外輪の岩場を下っていきます、ここの下は急なので気をつけましょう。
濡れている岩場は滑るとタダでは済まないので慎重に。
さらば鳥海山、次来るときはすげー晴れているときにするよ。
もっともその場合大朝日岳に登っている可能性が高いけど…。
ここから裾野を見ると…すごい…旭岳っぽいです…。
午前11時5分、七五三掛に戻ってきました。
雨が降っていたこともあり、稜線が長く感じましたが実際はそこまでではないようです。
時間にして七高山から1時間くらいしか経ってないので。
七五三掛から登山口方面を改めて見てみると驚きました。
こんな立派な稜線を今まで僕は歩いていたんですね。
外輪はどうやら鉾立駐車場まで続いているようです。
それよりもこの盆地的な部分の全貌がよく見えることに感動。
そして下の方ではあまり雨が降っていなかった様子。
行きで半分寝ていたため記憶が曖昧でした、そのため登り返しがあることに気がつかず
この緩やかで長い登りで心が打ち砕かれそうになりました。
稜線なので登り返しを何回も繰り返して登山口へ向かいます。
こんなに登って降りたっけ?という感じですが、実際は3回登って降りたようです。
鳥海湖、御浜付近まで戻ってきました。
日も充分高く上がって鳥海湖付近はだいぶ晴れ間が刺していました。
午前11時40分、小屋前の指導票まで帰ってきました。
ここまでくれば登山口まではもうすぐです。
山頂とは打って変わってこの辺は雨も降っておらず、庄内平野に関しては晴れている様子。
下山後の温泉を楽しみに胸を躍らせながら帰路を急ぎます。
ニッコウキスゲも雨を浴びて艶のある状態になっていました。
外輪の稜線は巨大な大蛇のように庄内平野に広がっていたんですね。
登りのときはここまで見えなかったのですが、鳥海山はやはり特徴的な山体だなと感じます。
うろこ雲の中歩く下山道、やり遂げた感で胸がいっぱいである。
山頂は未だ雲の中、ちゃんと晴れ間があるタイミングで山頂に入れて本当に良かったです。
舗装路まできたら駐車場はもうすぐそこです。
それにしても、山頂までこんな青空がしっかり見える状態が続いていてほしかったな。
駐車場が見えてきました、今日の登山ももう終わりです。
正午12時30分、鉾立駐車場へ帰着。
スタートから大体7時間30分の登山となりました、コースタイムが9時間程度と考えると
なかなかに速いペースで歩けたのではないでしょうか。
お掃除石像も晴れ間の中にこやかな笑みを浮かべていました。
そういえば今回山頂で尾花沢名物スイカサイダーを飲もうと思っていたのですが。
ブヨに刺されたためそれどころではなく下山してしまいました。
山頂で行えなかった儀式を下山後のこのタイミングで行いたいと思います。
庄内平野とスイカサイダーと僕。
うぇッ!!スイカっ!!
味はスイカでした、美味しいか不味いかは皆さんも是非購入してみてください。
話題の種になることは間違いないでしょう。
手軽にカブトムシの気分を味わうことができる貴重なドリンクだと僕は思います。
下山後はあぽん西浜へ行き、温泉へ浸かりました。
鳥海ブルーラインを戻りすぐそこにあるので、鳥海山登山の後は定番のお風呂のようです。
温泉でしっかりと体を休ませ、この日の帰路につくことにしました…。
湯殿山大日坊へ行くとお坊さんのありがたいお話を聞くことができるのですが。
かつて出羽三山とは鳥海山、月山、葉山の三つでした。
歴史の紆余曲折の中、出羽三山は今現在の湯殿山、月山、羽黒山に収まりましたが
僕の中では鳥海山と月山は切っても切れない関係に思えます。
霊山を思わせるような新山の山体、長大な外輪稜線といい
信仰の対象として神聖な気持ちを感じさせる素晴らしい山であったことは間違いありません。
今回歩いた鉾立コースはその全てが稜線という非常に贅沢なコースでした
鳥海山を始めて歩くのであれば鉾立から、その意味がよくわかる素晴らしい道だと思います。
次回は是非晴れた日に登ってみたいものです。
- 作者: 昭文社地図編集部
- 出版社/メーカー: 昭文社
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