【登山道具】初心者必見!!ドイター、ミレー、グレゴリー各社登山ザックを購入して比較します!

こんにちは、Redsugarです。
今回はいつもの登山記事とは少しちがうことを書いていきたいと思います。
それはズバリ登山道具の必須アイテム「登山用ザック」についてです!!!
登山を始めてから様々なアイテムを購入してきましたが、本当に初心者の頃は何を買っていいのやら…。

最初のころはよくわからないのでネットで情報を集めて店頭へ行くことが普通の流れだと思います。
特にザックと靴については登山をする上での最重要アイテムになるので調べる方も多いのではないでしょうか?
今回、なぜか登山を始めてから累計12個近くザックを使った僕が(21年更新最中は20個以上使用)
今まで自分が使ったザックのレビューをしていく記事をお送りしたいと思います。

随時更新していくのでたまーに見ていただけると幸いです。

目次

ザックのリットル数と山行の傾向

ザックを選ぶ上での基準はいろいろあると思いますが、この記事を書く上でいろいろ背負った僕から見たリットル数と山行のスタイルはこんな感じです。

10〜20リットル
超軽量ハイキングで利用します、慣れてくるとここが欲しくなる人もいるはず。
基本トレイルランナーが使うものと思いがちですが、サロモンの20リットル付近のザックなどはハイカーも使い勝手が良いものが多いです。春先から初夏にかけて水と最小限の防寒着とミラーレスカメラをもって歩く場合はこのクラスのザックを利用したULハイクが非常に楽になります。

25~35リットル(最初に購入するのにお勧めだよ!)
日帰りから小屋泊で利用されることが多い容量です。
30リットル付近は最初の一つとして購入する人も多いのではないでしょうか。

荷物が少ない無雪期の日帰り登山でも使用することが多いかな。
山を始めた最初、荷物の最小化がされてないときの1,500m以下の低山等ではすごく活躍してくれました。
日帰りであればどこでも使える最もスタンダードな容量と考えてます。

40〜50リットル
小屋泊から軽量テント泊目的で買う人が多いクラスです、日帰りだと少し大きい。
35リットルあれば着替え込みの日帰り装備は入りますし小屋泊装備も入ってしまうのですが、それ以上となると僕の場合は食料と調理器具。
調理器具を入れて2日から3日くらい小屋を繋いで歩くとなるとこれくらいのザックが欲しいかなーと。
数年前と違い登山装備って全体的に軽量化してるので、このクラスはこれ以上大きなサイズと比較すると明確な目標が欲しくなる所です。

55~75リットル
テント装備が入ります、僕が今テント泊装備で利用しているのは55リットル装備ですが着替え込みの2泊3日くらいのテント泊装備が入る状態です。55リットルだと調理器具をたくさん入れると少し厳しいかな。
登山用品店ではテント泊用の大型ザックとしてこの辺が扱われてると思いますが、身体にあうあわないがあるのでちゃんとお店で15キロくらいの重しを入れてフィッティングするのがお勧めです。
特に腰の当たり具合とかが長時間歩いた際に気になる大きさになります。

75リットル以上
海外遠征用やテント泊で6日とかの縦走をする装備……なのかな、僕は使ったことあるけどオーバースペックでした。基本最初の方に買うようなサイズじゃないよね。

ちなみに僕は21年現在は30リットル/ 55リットルの2サイズだけで登山をしています。
ULタイプの30リットルザックを利用して装備を軽量化する日帰り装備と、テント装備までをカバーする55リットルを利用しています。
日帰りメインであれば30リットルくらいの軽量ザックを最初に買うのがいいんじゃないかなーと今は思います。

この記事ではドイターとグレゴリーがメインですが、上記の記事ではマムートのザックの使用感の話をしています。
最新型ではなくなってしまいましたが、マムートはアルパイン用途で使われる堅牢性が特徴的なメーカー、頑丈なザックをお探しの方には是非お勧めです。

購入したドイターのザックのレビュー

1.Deuter futura pro38  ドイター フューチュラ38リットル

ドイツのザックメーカー、ドイターのトレッキング用ザック、フューチュラシリーズです。
ドイターのザックでは定番の品で長らくモデルチェンジをしながらも店頭に並ぶことから人気があることがわかります。
容量は20リットルから70リットルクラスまで豊富ですが、今回は38リットルのものということで日帰りから小屋泊までをカバーするくらいのものになります。
背面がメッシュ生地が張られていてザックと背中が直接くっつかないようになっていることが特徴的なザックで、夏場はこの影響で特に涼しいのがいいところ。

フューチュラ38の表面

ドイターのフューチュラは30〜40クラスのザックとして標準クラスの積載量を持ちつつ、荷物を腰で持つという思想が特徴的なザックかなと思います、腰のフィッティングが重要なのでお店の店員さんにも腰回り見てもらうといいかも。
僕はニッピンさんで腰回りを見てもらっていました。
荷重を腰で支えるため腰回りのクッションなどが非常にしっかりと作られています。

redsugar

また、比較的お値段リーズナブルなのがドイターの良い所。
登山を始めたころは装備をそろえるのにとてもお金がかかりますが、ドイターのザックは安くて本当に助かりました。

ザックの中は二気室になっており、上下で荷物を分けることができます。
ここは慣れてくると1気室でもきれいにパッキングができるんですけど、最初のうちは2気室にして常用するものとたまにしか使わないものを分けるようにするのがいいかなと思います。

背中側は通気性を保つためのメッシュ構造になっています。
背中が蒸れないように作らているので、気温がある程度高くても確かに快適です。
逆にこの手の背面システムは冬になるとめっちゃ寒いので気を付けてください。

腰回りの安定性はかなり高いのがフューチュラは特徴でした。
12キロくらいの重い荷物を背負っても腰で持っているので肩はあまりいたくなりません、腰で背負うタイプのザックのいいところです。
ザックのサイドポケットが両サイドにありますが、地図なり非常食なりを突っ込んでおくにはちょうどいいスペースですがあんまり使わないかもな??

レインカバー

レインカバーが最初から付属しています、別で買うと2000円くらいと高いので登山始めたての頃はお金がなくて、ここはとても嬉しい部分でした。

ブログ初期の記事である塔ノ岳などで使用しています。
背負うとこんな感じになっています、サイドにトレッキングポールとペットボトルもしっかり入っています。

冬の御前山など初期の登山でお世話になっていたザックです、冬場は少し寒いかな……。
38リットルは防寒具と軽アイゼン、そこに食料や着替えを入れてちょうど良い位なので冬山低山で使うならこの付近の容量がいいかなと思います。
腰回りにすこし装備をいれたかったところが不満点ですが、最新型なら不満点は軒並み解消されているので、使ってみたいですね。

⒉Deuter futura 28  ドイター フューチュラ28

ドイターの日帰りトレッキング用の軽量ザックです。
こちらは雨蓋などが付いていないデイパックに近い形状をしたザックになります。
僕が使っていたのは28リットルタイプ、最新型よりも二つ前の世代です、今だとファストハイク用のザックになるのかな?
春や夏で荷物がそんなに必要ないときに背負うべきザックと言えるでしょう。
水2リットル、着替え、防寒具、食料、三脚あたりが入るとパンパンで、一眼レフなどを入れて行動することはできません。
日帰り登山で装備が少ない人には、逆にとてもおすすめができるザックです。

フューチュラ28

軽量ザックですが腰ベルトなどは揺れを止めるレベルのものになっているので、本当に日帰りの軽いハイキングに使うザックっていう感じです。ファストハイクとかになると最近はそれに適した別の形状のギアが多いです。

裏はもちろんドイター特有のメッシュ、これのおかげで暑くなることはあまりありません。
腰のベルトがかなり細く、ウエストパッドも小さいです。
これはウエストベルトは腰で背負うために付いているのではなくザックが横にぶれ無いようにする程度に付いてるからだそうです。

筑波山あたりで使うとちょうど良いサイズだと思います、無雪期の日帰りハイキングとして高尾山、奥多摩、丹沢ならこれくらいのザックでちょうど良いと言えるのではないでしょうか。雨蓋が無いので小物の収納が非常にしにくいという難点があります。

⒊Deuter ACT Lite45 ドイター エアコンタクトライト45

ドイターの縦走などの宿泊登山に対応した軽量ザックです。
縦走を想定できる容量と堅牢性が兼ね備わった本格的ザックで、僕が利用していたのは旧型のACTライト45。
冬場の日帰り登山用としてアイゼンを入れたり調理器具が必要な場合には程よい容量でした。

夏の避難小屋泊を考えた場合、30リットル台よりはこれくらいあったほうが無難です、シュラフ、マット、寝具を入れてほかの装備を入れると50リットル付近は欲しくなるので。

エアコンタクトライト45

こちらのドイターも二気室、ザックの外側にはメッシュ地のポケットが付いていて、レインウェアや非常食を突っ込んでおけます。

裏面はかなりしっかり作られてて背面長が調整可能なタイプのザックになります、フィッティングが可能なやつですね。
大体の人の体にはフィットするようになっているので平均的な体格であれば問題なく使えるかと。
メッシュ構造ではないので夏に使用すると結構暑いかなーと思いました、冬場に使っていると背中が結構あったかいなと感じることが多く助かるんですけども。

軽量ザックですが、腰回りの作りは相変わらずかなりしっかりしていて、腰のホールド感が非常に強いです。
上手くフィットすれば荷物めちゃくちゃ軽く感じます。こちらは左側にのみウエストポケットが付いています。
ウエストポケットは非常食、ティッシュ、簡単なカメラ器具を入れるのに便利なので両方に欲しい。

こちらのザックは冬期の四阿山などで使用しました、12本アイゼン、防寒具、調理器具、小型三脚、水筒、水などを入れて行動するにはちょうどいいザックでした。冬場の日帰りで調理器具や撮影機材を考えるとこれくらいがちょうどいいかも。
最新版はデザインも一新されてかっこよくなったので僕も一つ欲しいです。買った時のダサかったからさ……。

⒋Millet : SAAS FEE 40+5   サースフェー 40+5

フランスの老舗総合登山メーカー、ミレーのスタンダードモデルです。
登山始めたなら最初にサースフェー40かリッジ40にしておけば間違いないというくらい初心者に必要な機能や容量がばっちりと入ったザックです。
オールシーズン、夏から冬まで気持ちよく使えることが出来るオールマイティザックです。
遠征先での日帰り登山をする際に程よく、2泊程度の旅行にも非常に重宝するサイズです。

まず見た目がやばい、かっこいい、おしゃれ。灰色の安っぽい素材がどこにも使われてない、この時点でヤバい、かっこいい。……すいません、興奮しました。
機能としては二気室、左右にメッシュポケットが付いています。
ピッケルを縛り付けるループや、上下にマットをつけれるアタッチメントも付いてます。
さすが最もスタンダードで多機能なザック、完成されてる。

背面はACTライトと同じく背面メッシュではありません。
気持ち程度にメッシュ構造にはなっていますが、他のものに比べるとその機能は弱い。
ミレーの特徴はショルダーベルトにつけられたハンドグリップで、登りなどで親指を通すとザックを前に引っ張ることができて腰や肩の負担を軽減することができます。
登山中に手持ち無沙汰になることが多いですが、解決法としてはかなりいい感じ。

サイドポケットも装備していますが、こちらはそんなに容量が多くはありません。
個人的にはほぼ使うことがないポケットとなってしまっているのが残念です。

サイドのシルエットは縦長になります、長方形の箱を運んでるような感じになります。
ヨーロッパの山はクライミングが必要な山が多いため、ザックも自然とそれに適合した形になっていったとかニッピンの店員が言ってた。

多くの冬山はこのザックを利用して登っています、何よりもかっこいいからねこれ。
多くの冬山では主戦力として活躍してくれていました、ブログ初期に活躍してくれた登山ギアの一つです。
このサースフェーも山岳写真装備を入れなければすごく使い勝手が良いです、サイドポケットがメッシュなので三脚などを入れると破けることがあるので、そこは注意が必要です。

ザックの定番といっても良いくらい、最初の一つとして完成されたザックなので迷ったらサースフェー、もしくはリッジが良いのではと考えています。

⒌Gregory Z 40  グレゴリー Z40&35

ザック界のロールスロイスと呼ばれる背負い心地NO.1メーカーグレゴリーです。
あまりの背負い心地の良さからグレゴリー教に入信しました、と言えるくらいすごい。
腰回りの作りがペラいなとか思っていたんですが、腰で背負うとか言うレベルじゃなくて【ザックは着るものだ】ということを教えてくれる気持ちのいい背負い心地のザックです。
ちなみに今は最新型のZULU40にモデルチェンジされています、こちらさらに軽量になって背負いやすくなりました。

グレゴリーZ40

非の打ち所がないZ40&35ですが、一点だけ不満なのは自立しないところ、形状的に立ちません、後ろにごろんっと転がってしまう形状をしています。
ザックの後ろにはレインウェアなどを入れると捗るフロントポケットが付いてます、やっぱりこれがあると便利です。

背中はドイターフューチュラ系と同じくメッシュ構造、こちらの方がしっかりしている印象。
ベルトの素材が灰色ではなく白っぽい素材で個性的です、留め具類は全て白。

メッシュパーツは本体から結構離れているので通気性はかなりある感じです。
軽量化されたザックなので生地がミレーのサースフェーなどに比べると薄くなっています。
このザックは1気室なのですが、ケツ側から開ける機能があるのでザックの下側に調理器具を入れていたとしても問題なく取り出すことができます。お昼時などはこの機能が活躍します。

1気室って基本不便なんですけど、ファストアクセスがあると便利ですね。

Zであればザックの後方にポケットが付いていましたがZULUはメッシュポケットに更新されています。
他のザックと同様レインウェアなどの小物を入れるには良い所です。

大雪山旭岳や恵那山、焼石岳といった山岳で使用しました、このZ35とZ40の良い所は何と言っても背負い心地が最高、そしてレインカバーの収納場所や程よいポケットの多さといい非の打ち所がありません、100点!!

6.Gregory  BALTORO75 グレゴリー バルトロ

グレゴリーのテント泊ザック、迷ったらとりあえずこれというくらい良い。
テント泊用で購入しました、縦走用ザックでこれ以外を選択肢に入れることってあるのかというくらい完成度の高いザックだと思います、ちょっと重いんだけどね。
容量は75リットル、フルで入れると20キロ近い重さまで荷物入ります…一週間は余裕で縦走できますね。
腰部分の安定性や背負い心地の良さも凄まじいですが、フロントポケットは付いてるしアタックザックが内蔵されてたりと嬉しい機能が沢山。

現在はバルトロの後継であるカトマイが販売されています。

Z40をそのまま大きくしたような見た目ですが、こちらはちゃんと自立します。
フロントポケットは結構な容量があり、めちゃくちゃ使い勝手がいいです。
背面システムですがめちゃくちゃしっかりしてます、ドイターが涙目になるくらい腰回りしっかりしてるんだなこれ、25キロ近い荷物を背負ってもフィット感が保たれるのはグレゴリーのすごいところ。

ウエストポケットが結構大きいため、スニッカーズとか入れることが多いです。
雨蓋のポケットは二つ付いています、こちら上下じゃなくて左右なのがすごくいい、レンズを入れるところとそれ以外を分けたのですが、とても便利でした。
レインカバーは元から付いていた物は紺色だったので、赤を購入して入れておきました、これだけは不満かな、最初から同じ色入れておいてくれればいいのに。

このブログの最初のテント泊縦走だった常念燕を歩くために購入しましたが、このザックのおかげでかなり快適でした。
この後聖岳でも使用していますが、テント泊にはこれくらいのサイズがあると安心です。
75リットルともなればかなり大きいですが見た目からくる重量感を感じさせない背負い心地があります。
背負い心地に関しては最高ですし、機能面では欲しいポケットは付いている。
アタックザックも付いている完成されきったザックかなと思います。
文句無しの120点満点ザックです。

まとめ

7つのザックを紹介しましたが個人的な使い心地を考えると日帰り登山に使うならサースフェーを僕はオススメします。
初めての一個ということであれば30リットルか40リットルがいいかなと思っていて、日帰りから小屋泊まで対応できるし冬の日帰りも対応できるので一番無難で長持ちするかなと。

テント泊は個人的にはグレゴリーがオススメです、ICI石井やさかいやで毎週ザックを背負ったり降ろしたりしていましたがバルトロを買って本当に良かったと思います。
登山においてザックは重要なアイテムだと思います、割とちゃんとザックを背負った人のレビューは少ないのでみなさんのザックの購入材料になれば幸いです。

ザック比較の最新記事を書きました、こちらもご覧ください

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