【北関東】太郎山、日光を見渡す展望と湯元温泉を楽しむ山

夏の始まりを告げる空が広がる日光

2019年6月6日、日光太郎山に登ってきました、標高は2,368mです。
太郎山は女峰山から男体山へ続く表日光連山の西側に位置しており、お父さんの男体山、お母さんの女峰山、そして今回の太郎といった感じで家族のように扱われています。
男体山登山口の二荒山神社から戦場ヶ原を越えて光徳牧場へ、そしてさらに林道を登った先にひっそりとその登山口はあります。

太郎山のいいところは何だろう?と聞かれると男体山や女峰山方面の景色はもちろんのこと、日光白根山側の景色が特に良いこと。
登山道自体は日光にありがちな笹と針葉樹がメインなためちょっと地味です、せめてシャクナゲが見たいなと思い時期を調整したのですが、シャクナゲも申し訳程度しか咲いていなかったのが少し残念。
小太郎まではそんな樹林帯が続きますが小太郎から太郎山までの稜線の景色は素晴らしく、ミニチュア富士とでも言うようなきれいな円錐状の男体山を拝むことができます。

立地的に下山後は湯元温泉へのアクセスが良いため、湯ノ湖の景色を楽しんだり熱い温泉に入れるのも素晴らしい部分です。
今回は車でのアクセスを利用し、登山、湯ノ湖、温泉寺で源泉かけ流しの風呂を楽しみます。
梅雨時の日光登山であればこの工程は参考になると思うので、ぜひご覧ください!

小太郎から見る男体山

太郎山、小太郎ピークからは女峰山と男体山が奇麗に見える
小太郎ピークから先は稜線地帯となるため展望が開けます、目の前に広がる男体山と女峰山のすそ野は人の気配が全くない原生林を感じさせる景色。
南側には戦場ヶ原の湿原が広がり、太郎山からさらに西には日光連山の山々が屏風のように連なります。
さらにその奥には尾瀬の山が見えるという状態で、稜線にさえ登ればかなり良い景色を楽しむことができるわけです。

登山道はちょっと地味ですが、景色の山と考えれば標高も2,300mを越えて結構涼しいのでオールシーズン楽しめる山といえるでしょう。

目次

太郎山登山の概要

太郎山の概要
ヤマケイと昭文社の地図を参考に歩いてみました、火口原という湿原/お花畑を経由するコースもあるのですが、今回は光徳からのピストンを利用して登山を楽しんでいます。
太郎山自体は独立峰なのですが、コース的には山王帽子山というピークを越えるためアップダウンが数回存在します、公共交通機関アクセスの場合光徳牧場から太郎山へ登り、山王峠を経由して湯元温泉に降りることが可能です。

アクセス
公共交通機関とマイカーでのアクセスが可能です。
車の場合は光徳牧場にナビを合わせ、到着後は山王林道をそのまま登っていくようにしましょう。
湯元光徳線歩道の手前に太郎山の登山口がありますが、登山口から200mほど手前に駐車可能なスペースがあります。
公共交通機関でのアクセスの場合
【電車】赤羽→東武日光   1,760円
【バス】東武日光→光徳温泉 1,700円
【バス】湯元温泉→東武日光 1,750円
【電車】東武日光→赤羽   1,760円
合計運賃 6,970円
全て鈍行を利用すると交通費が驚くべきコストパフォーマンスを発揮するのが日光の恐ろしいところです……。
公共交通機関の場合は光徳温泉→登山口→山王帽子山→太郎山→山王帽子山→湯本光徳歩道→湯元となります。
結構長いコースになるので日没に注意してください。

コースタイム
太郎山登山口7:10→山王帽子山8:35→小太郎10:10→太郎山山頂11:40-12:00→小太郎12:30→山王帽子山14:10→太郎山登山口14:50
合計登山時間 7時間40分(標準CT5時間、ゆっくり登っています)
日光の山としては登山道は非常にきれいで整備されています、小太郎付近は岩場が多く太郎山の山頂までは細い稜線を通るので注意してください。

笹と新緑の太郎山登山口より登山開始

太郎さんから日光白根山を見る登山者

2019年6月6日、日光太郎山山頂。
割と不細工な形状の日光白根山を眺める太郎山山頂からこんにちわ、Redsugarです。
梅雨時の晴れ間、標高2,000mを越えたところも新緑が美しい時期となりやってきました太郎山。
日光三山の男体山、女峰山、太郎山はいつか登りたいと考えていたのですが、今回は一家の子宝太郎山にやってきました。

山頂についてみれば男体山と日光白根山の中間地点にある山ということで、足元には戦場ヶ原の美しいグリーンが広がり、前後に巨大な山々の姿を楽しむことができるナイスな山でした。

稜線からの眺望を楽しむ山、それでは工程をご紹介していきましょう。

午前7時10分、太郎山光徳登山口。
早朝のさいたま市、本日は朝9時以降に晴れるという予報だったので日の出とともに家を出発し日光へやってきました。
登山口にたどり着いたのは午前6時30分、梅雨時期ということでまだ空には雲が多いのですが空気は比較的乾いていて問題なさそう。
駐車スペースがどこかわからないので一度登山口を確認した後、引き返して車を止めました。

redsugar

写真の駐車スペースですが、結構わかりにくいので一度山王峠の遊歩道を目指して走って登山口を確認するのがおすすめです。

登山口が存在する山王林道ですが、抜けた先は川俣温泉となります。
奥鬼怒温泉郷の一つ手前の温泉で平家の隠れ家とも呼ばれた温泉郷です、最寄りの山は鬼怒沼山となり登山でも訪れたいスポット。
温泉宿もいい場所が多いので川俣温泉は旅行で訪れるのをお勧めします。

真っ赤な栃木県指導標

登山道に入ると早速恐怖の栃木県登山指導標がお出迎えです、皇海山の六林班峠を歩いている際に現れるこのマークが本当にトラウマだったんですよね……。
栃木県の山といえばこのひし形、もしくは正方形のマークです。

redsugar

栃木の山は那須と男体山以外は基本ワイルドです、舐めてかかるとマジで恐ろしい目にあいます。

光徳牧場は結構標高が高いということもあり、6月なのに登山口から新緑が広がります。
5月の中倉山、6月の日光連山という選択の場合日光で夏手前まで新緑登山を楽しむことができるという感じですね。

木々に飲み込まれる指導標

太郎山の登山道はこれといって特徴がないです!
あるとすれば、写真のような感じで登山者を誘導する印がどんどん樹木に侵食されていく姿……かな?

割と荒れた登山道

特徴のなーい樹林の登山道をひたすら上ります、中倉山などと比べても針葉樹が比較的多いから前半は新緑の緑がもたらす木漏れ日もないんですよ……。

太郎山登山道
redsugar

雰囲気としてはここは地味な奥秩父です。

太郎山の登山道を登り続けていくと徐々に木漏れ日が、ようやく雲がはけて光が降り注ぐようになってきました。
標高も上がって針葉樹が減り広葉樹のもたらす緑の光が目の前を照らしてくれます。

redsugar

ようやくやる気が出てきました、さっきまで片目ずつ寝ながら歩いていたのでつらかった……

晴れ間の灌木

まだまだ雲が多い空模様、梅雨時期はいかに合間の晴れ間で登るかが難しい。
尾瀬方面は安定の曇り、太平洋側からも雲がやってくるのですがうまいこと表日光連山がガードしてくれているようです。

午前8時35分、山王帽子山到着。
帽子山なので帽子をかけてしまったが後悔している。
はい、辺り一面晴れ模様の山王帽子山です、樹林の中のピークですが唯一男体山方面だけは良く見えるのがこの山の特徴です、針葉樹も徐々に減りカバノキがたくさん生えてきました。

日光の山々を見渡す小太郎からの稜線歩き

男体山を見ながら歩く

山王帽子山からの登山道は笹と常緑の針葉樹が続きます、奥秩父よりもさらに緑が多いのがこの日光の特徴。
奥秩父はほら……稜線沿いって枯れ木とコケが主役じゃないですか?
社山とか太郎山とか皇海山は笹が主役の登山道が続きます。

孤高の木

登山道中現れるシンボルツリー、針葉樹の森に突如現れる新緑へと続く道は何ともドラマチック。
たまーにこういう特徴的な景色を拝めるのが登山の好きなところです。

鹿

山王帽子山から太郎山へ向かうにはいったん鞍部を経由するのですが、今回はこの鞍部にずーっと鹿ちゃんがいました。

redsugar

本州のシカはエゾシカに比べると毛並みが何か荒々しいな……。

太郎山本体の登りに差し掛かったところでシャクナゲの蕾を目撃しました、今日ここにきて初めての花。
この山は本当に花がありません、登山道に華も花もないぜ……。
地味だけど標高を上げると針葉樹と苔の登山道が広がる……。

redsugar

奥秩父でよく見たような景色が広がるなぁ……。

荒廃した登山道

太郎山本体からは倒木が目立つワイルドな登山道が始まりました、写真のような倒木物件が何件か続くような状態がこの先続きます。

大地の栄養が乏しいのか徐々に木々も細く低くなってきました、枯れ木と倒木、そして背の低い笹に覆われたやせた大地の登山道が目立ってくると小太郎周辺という感じ。

redsugar

小太郎まで来ると太郎山山頂はあと少し、稜線付近の景色は写真のような感じになりますよ~。

小太郎山頂

午前10時10分、小太郎到着。
ようやく樹林帯を抜けて展望のいい稜線地帯の始まりである「小太郎」に到着しました。
薄い雲が空を駆けていますがまぁいい天気です。

小太郎山頂から男体山

小太郎でようやくこの太郎山の展望の良さが発揮されます、まずは男体山方面。
社山方面から見る男体山は見慣れたものですが、この太郎山から見る男体山は新鮮です。

redsugar

女峰山方面から縦走すると画面左の鞍部に一回下って登り返すことになるんですよね……?
絶対やりたくない気持ちが……。

梅雨時の晴れ間は空模様が騒々しくて好きなんですよね、この日は男体山方面にどんどん雲が沸いてきていました。
写真二枚目は女峰山方面、山のサイズで言うと女峰山が一番大きく見える。
大真名子、子真名子と小さな山の奥に鋭鋒がどっしりと構えている様子です。

redsugar

小太郎から太郎山までは三枚目の写真だけど、結構切り立った崖が続くように見えません……?

岩場

小太郎のピークから太郎山方面へスタートです、目の前の岩場を巻く形で登山道が伸びていきます。

これまでは滑落のリスクがあまりない登山道でしたが、ここは左右がストーンと切れ落ちてる道が続きます、若干道も小石が多くて滑りやすいというオマケつき。

それと……、男体山に気を取られていて気が付かなかったのですが、日光白根山もばっちり見えます。

太郎山と日光白根山

太郎山山頂手前までやってくると今日一番の展望が現れました、太郎山山頂と小太郎の合間から日光白根山が見えます。
個人的に太郎山の一番好きな景観スポットです、山と山が重なり合う感じが好み!

午前11時15分、太郎山山頂到着。
太郎山山頂に到着しました、山頂は結構広いので多くの人が休憩しても問題なし!
樹林の関係で女峰山はちょっと見えにくいのですが、男体山から白根山までは奇麗に見えます。

redsugar

日光側の展望なら小太郎のほうがいいかなと、太郎は日光白根山を拝む山といった展望です。

日光白根山を見るRedsugar

三脚を立ててサムネイル用の写真を撮影していたのですが、偶然飛行機雲が目からビームのように日光白根山に向かって伸びていきました、本当に偶然であとから写真を見て驚きました。

太郎山から見る日光白根山

午後12時00分、太郎山下山開始。
記事の最初に張らせていただいたお爺ちゃんが休憩していた岩は画面中心のものなんですが、結構穏やかな時間が流れていて静かな山頂を楽しむということではこの山はすごくお勧めかなと。
やっぱり男体山等に比べるとマイナーだしアクセスも少し難易度が上がるので、人が少ないんですよね。

下山を開始して小太郎まで戻ります、小太郎は太郎山側から見るとヤバい形をしていますね、画面右側が崖になってるようにしか見えません。

小太郎と空

徐々に雲が増えてきました、気温も上昇し日差しが痛い……。

午後12時30分、小太郎通過。
小太郎の切れ落ちた崖ですが1枚目のような道が走っています、道幅はそれなりにあるけど注意して歩こう。
まだ霞が強い空ですが、日光白根山から北側には燧ヶ岳が見えました。
尾瀬方面……毎年歩いてみたいけどなかなか行く機会が無いんだよなぁ……。

redsugar

尾瀬のお隣鬼怒沼山がすごく気になっていて、この時どうしても上りたい山の一つが鬼怒沼山でした。
2020年に歩いてその山頂湿原の素晴らしさと下山時の温泉が最高に気持ちが良かったので、記事を書くときは絶賛すると思います。

尾瀬事態も素晴らしいのですが、周囲の「田代山」「鬼怒沼山」も素晴らしい高層湿原を持つ山です。
特に田代山は体力的にもそこまできつくないし、山頂湿原のワタスゲの姿は一度見たら惚れこんじゃうと思います。
詳細は上記のリンクから田代山の記事を是非ご覧ください。

太郎山下山後の楽しみは湯元温泉にあり

さて、サクサクと下山を続けていきますが……往路では見つけることが出来なかったシャクナゲ、いくつか咲いている株もありました。
花に関してはかなり地味な山ですが、静かな登山道という観点では満足度は高い。

太郎山から山王帽子山手前の鞍部まで戻ると鹿がお出迎え、午後になり雲さっぱり消えて強い日差しが降り注ぐ太郎山の樹林は森林浴にちょうど良い感じでした。
山王帽子山を過ぎてからは見る場所もあまりないのでそのまま一直線に登山口へ。

午後2時50分、下山完了。
太郎山を下山した僕は一路車を走らせ湯元温泉へと向かいました、到着したのは午後3時30分。
湯元温泉では日帰り入浴が可能な温泉がいくつかあるのですが、「源泉かけ流しの荒々しい風呂が好き」な僕としては温泉寺が一押しです。
シャワーもないぼろっちい温泉ですがその雰囲気がとても好きです、風呂上がりの待合室も「古き良き田舎のおばあちゃんの家」みたいなところがあります。

温泉寺の温泉


これが温泉寺の温泉なのですが、シャワーとかないし4人入ったら満員。
蔵王の上湯下湯みたいな感じなんですけども、源泉です、もう硫黄のにおいがすさまじい源泉を味わうことが出来ます!

こじんまりとした風呂を上がり火照った体を畳に投げ出す、自然と眠気が襲ってきて十数分眠ってしまいました。
セミの鳴き声とそよ風が「夏の一日の終わり」を演出してくれます、このまま泊まって帰りてぇ……。

そうも言ってられないので温泉寺を出るのですが、隣に源泉があるので毎度のことながら歩いちゃうよね……。
湿原みたいになっている場所が湯元温泉源泉です、ブクブクと地面からお湯が出てくる楽しい所なので、ぜひ歩いてみてください。

湯ノ湖のボート

帰り際に「そういえば湯ノ湖をじっくり見たことなかったな」と思ったので訪れてみることにしました。
以前日光白根山を周回した時はバスの関係で見れなかったし、それ以外はそもそも冬に来たので……。
初夏の湯ノ湖の雰囲気は長閑でゆったりとした時間が流れています。

redsugar

モクモクと湧き上がる雲とボートが夏を演出してくれるぜ……、泊まっていきてぇ……。

釣りをするおじさん縦構図

多くの釣り人午後の晴れ間の中竿を湖に向かって振るっていました、マスが釣れるらしい。
調べるとカワマス、ヒメマス、ニジマス等が釣れるようです、釣りって詳しくないんだけど……焼いて食べるところとかあるのかな?
湯ノ湖で釣りを楽しむおじさんと背景の雲様子が美しく、思わず写真を一枚。
太郎山登山よりも全然好きな一枚を最後の最後で撮影することが出来た一日でした。

redsugar

帰路は冷凍餃子をお土産として購入して帰りました。
今日一日の登山を振り返ると湯元温泉が一日のクオリティを最大化してくれたのは間違いありません。
硫黄の香り最高です。

太郎山と日光白根山

梅雨の晴れ間に登る日光太郎山。
いかがでしたでしょうか、6月上旬の日光太郎山ですが雪もなく新緑とシャクナゲを楽しみながら歩くことが出来ました。
男体山や女峰山に比べると特徴が薄い山にはなるのですが、公共交通機関で訪れても車で訪れても、湯元温泉がすぐそこにあるというのは非常に心強い。

記事を書いている今、バスで登山して刈込湖を経由して湯ノ湖に降りたら楽しそうだったなというのを改めて感じています。
男体山に比べると比較的人も少なく静かな登山道を楽しめたのも良かった所です。

日光エリアは5月後半あたりから標高が2,400mクラスの山を楽しめるのが良い所。
5月に入れば石裂山、袈裟丸山、中倉山、高原山、太郎山と栃木の山で楽しみをつないでいくのもアリではないでしょうか。
埼玉に住んでいると群馬栃木は近くていい山が沢山あるので本当に心強い限りです。

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