【北関東】流石山、歴史ある大峠から登る初夏の稜線満喫登山

流石山の稜線

2024年6月20日、那須北部は福島県と栃木県の境となる流石山(ながれいしやま)を歩いてきました。
那須は奥羽山脈の南端にある山ですが、流石山は主脈である三本槍岳から西に伸びる山々の先にある標高1,812mの山になります。元々は7月のニッコウキスゲの群生が有名な山だったのですが、現在はシカの食害で笹に覆われた山肌がどこまでも続く……そんな山になっております。

流石山は那須茶臼岳を中心に「那須岳」に登った際に多くの人が「あの目の前にあるでかい山々はなんだ?」と思う山ではないでしょうか?三本槍岳から大峠へと大きく抉れた鞍部の先に、巨大な台形を形成する一つの山脈のような眺め……絶対に稜線を歩くと気持ちがいいだろうと思うあの山です。
実際に歩いてみれば予想通りの気持ちがいい稜線が延々と続く、ミニ飯豊山とでも言えるような場所が流石山でした。

メジャーな登山口である大峠は福島県は甲子温泉の先にあります。
大峠は戊辰戦争で会津軍と新政府軍が戦った激戦地であり、多くの史跡を目にしながら山を歩くことが出来るのも楽しみの一つです。
素晴らしい稜線巡り、那須の山々の眺め、歴史の回廊を辿る裏那須の登山の始まりです。

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裏那須、そこには素晴らしい山々が沢山ありました……!!北那須と裏那須エリアすごい好き!!

目次

流石山登山の概要

■概要
那須岳と言えば百名山的には茶臼岳に登る人が多いのかなと思いますが、流石山は三本槍岳の西側にある山になります。三本槍岳と流石山の間には江戸時代に整備された会津中街道の難所である大峠があり、流石山登山はこの大峠を経由して山頂を目指すという事になります。
流石山の特徴はミニ飯豊山とでもいうような稜線歩きの楽しさ、大峠から先は森林限界になっていて、笹の草原が広がる緩やかな丘陵地帯のような稜線が特徴的です。
流石山登山は大峠を出発し、稜線の一番奥にある三倉岳まで歩いてピストンで戻るのがメジャーな登り方になりますが、三倉山から下郷町に降りる道も整備されているため三斗小屋温泉を使えば那須方面から縦走することも可能になるはず。
稜線からは那須茶臼岳と、二岐山からもよく見えた旭岳(赤崩山)が非常にかっこよく見えます。
そして、日光と那須の中間に広がる男鹿山塊や大佐飛山地方面の波打つような山々を眺めることができます。栃木の超秘境ともいえる男鹿山塊を克明に見れる山なので……お勧めです。

■アクセス
大峠へ向かう林道の鎧沢駐車場がスタート地点になります。
鎧沢駐車場から先は橋の老朽化で車で行くことはできないので徒歩になります。
ナビ地点では下郷町観音沼森林公園や観音沼駐車場を打つのがお勧め。
最終トイレ地点は観音沼駐車場になります。
日暮の滝駐車場から先は未舗装路になりますが、最低地上高130㎜のシエンタでも問題なく走れる程度に林道の状態は良いです。

■コースタイム
鎧沢駐車場7:00→大峠7:50→大峠山8:35→大倉山9:50→三倉山10:20→大倉山11:15→流石山12:10→大峠13:00→鎧沢駐車場13:55
合計登山時間 約7時間、稜線歩きがひたすら気持ちよい、涼しい初夏にお勧め。

歴史の道「大峠」を目指して

2024年6月20日午前4時35分、佐野SA食堂。
おはようございます、Redsugarでございます。
本日は那須の西側にある流石山~三倉山という稜線の山を歩くために一路北を目指しています。
那須に行くとなればご飯を食べるのは佐野ですね。佐野SA下りは数年前に新しくなり、食堂もすっかり近代的になりました。

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ちなみに車で登山に行く際に朝食としてお勧めなのはカレー。なぜかというと一番早く出てくるから。登山口まで急いでいるけどご飯はしっかり食べたい、そんなときはカレーです。それができないときは、車内でおにぎりかチョコバーになるんだけども。

午前7時00分、鎧沢駐車場。
那須の西側、三本槍岳を降った先にある大峠の先は裏那須と呼ばれていて、今日歩く場所は裏那須三山ともいわれています。大峠までのアクセスですが、高速道路では福島県にある白河ICを降りて甲子温泉からさらに奥にある福島県下郷町を目指すことになるのです。那須っていうか福島県じゃん!!と言いたくなるのが裏那須エリアです。
ていうか、この記事の見出し的にも住所は福島県側を採用しました……、その理由は後程。

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道の駅しもごうで補給を済ませたら観音沼森林公園へ向かう林道をさらに進みヨロイ沢の駐車場へ。この駐車場結構狭いけど車が沢山います……。裏那須三山って実は人気なスポットで、登山客が多いです。

登山前にエナドリをキメるというのは健康には良くない気がするが、明け方の運転を頑張るためには仕方がない。

ヨロイ沢駐車場から先にも林道は続きますが、車両は入ることが出来ません。クマ出没注意の看板もあるからクマ鈴を鳴らしながら歩きましょう。Redsugarはストックの紐に鈴をつけることで錫杖のようにシャンシャン音を鳴らして歩いています。

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ストックにつけて歩くのが一番音が出る方法と行きついた。

ちなみに看板を見てもわかるとおり、このエリアは福島県下郷町の管轄になってるんですね。大峠で出会ったガイドさんに話を聞いても福島県側の存在感が大きい場所だと知ったので、流石山の住所は福島県側を採用。

大峠は歴史の道でもあります。松川街道(会津中街道)の林道終点と書かれた碑には下郷町野際新田まで7キロ、大峠まで2キロと書かれています。(米に千でキロメートルの単位となる)
そのほか一里塚なども道中には存在し、近代以前の街道の面影を感じさせてくれます。

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この大峠は戊辰戦争における会津戦の舞台ともなりました。会津藩と日光を結ぶ会津中街道として整備された道ですが、西軍が会津へ進軍する際に利用され大峠は激戦地となってしまうんですね。

午前7時50分、大峠。
歴史の遺構が残る大峠までやってきました。ヨロイ沢から大峠にやって来た場合、進行方向左手に三本槍岳~那須茶臼岳の表那須、右手に流石山から三倉山の裏那須といった感じの景色が広がります。

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大峠で会津藩は西那須野塩原から三斗小屋を通る街道沿いに進軍する西軍を上から攻撃するために斜面に沿って陣地を形成しました。ここではその遺構である積石を見ることが出来ます。

大峠に立つ木柱にも野際新田って書かれてますね……。野際新田とは会津から大峠までの道中に存在していた番所的な集落のことを指します。今は集落跡地と松川街道(会津中街道)の遺構がある場所です。

大峠からは流石山方面に一直線に伸びる登山道を登ることになります。この登山道が凄い明瞭で整備されていて……歩きやすいんですよ、メジャーな登山道なんだなと感心。

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斜面に沿って陣地を形成した会津藩ですが、それを察知した新政府軍はなんと那須茶臼岳方面から那須連山を縦走し三本槍岳を経由してさらに上から攻撃を仕掛けています。結果、会津藩は後退を余儀なくされてしまいました。

道中はウサギギクなどを見ることが出来ますが……、流石山の紹介で語られるニッコウキスゲはどこにも見ることが出来ません。シカの増加とその食害により、斜面一面に見ることが出来た黄色い花を見ることは難しいそうです。
霧ヶ峰のように再び黄色い花を見ることが出来るときはやってくるのでしょうか?

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この大峠から流石山周辺は関東森林管理局の希少個体群体保護林に設定されています。その理由は冬季の季節風による雪庇の発達がもたらす特異な植生分布によるもの。ミヤマナラ群落の南東端であったり、ハイマツ群落、ニッコウキスゲが優占した雪田草原が分布していて、それらの地史、地形、気象の関係を考察するうえで極めて重要な場所とされているそうです。……ニッコウキスゲはシカが食べてしまったので見られなかったのが残念。

稜線へと近づき、あたりを見下ろせる場所まで来ると遠くに沼原湿原と沼ッ原池が見えてきます。
関東にいる子育て世代にお勧めなのはあの沼原湿原です、我が家の3歳女児でも駐車場から歩いて湿原の木道にたどり着くことが出来る程度には駐車場と湿原の距離が近いです。
埼玉県からは一番近い湿原ではないでしょうか?観光で訪れるなら沼原湿原か、池の平湿原だと思うな。

流石山を目指して歩いているのですが、標高をあげると三本槍岳の姿がはっきりとしてきます。

流石山側から見る那須茶臼岳は青々とした木々に覆われた山から顔をのぞかせる風貌。
火山的な荒々しい姿の表側とは全く違う姿をしています。
ちなみに那須は白湯山信仰という山岳信仰が過去存在していました。出羽三山の湯殿山を勧請したようなものになりまして、お湯が湧き出る御宝前を神聖なものとして近隣山村の成人の儀式としての登山が営まれていたそうです。
その御宝前はこの視界の先、三斗小屋があるあたりの少し上にあるらしい……です。温泉を引き入れているパイプ道を辿ると御宝前に行けるという記録がヤマレコなどには何件かあります。

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ていうかこの眺めを見るに……紅葉時期は流石山方面から茶臼岳を見るのはアリなんじゃないか?三斗小屋を利用して周回するとかすごく楽しそうだな。

三本槍岳から北へ向かう稜線の先には二岐山からもよく見えた赤崩山(旭岳)の勇ましい姿。
これだけ見栄えが良い山なので、メジャーな登山道があってもいい山だと思う(甲子山からはバリエーションの道しかないらしい)

午前8時35分、大峠山。
流石山はいくつかの山の集まりで、最初にやってくるピークは大峠山となります。ここから先は丘陵地帯みたいな稜線を歩くことになるので、それぞれのピークの個性は薄いんだよね……。

天空の稜線漫歩と那須の山々

大峠山から先は稜線漫歩が始まります。冬に那須を登るとわかるんですけど、流石山って表那須に比べると雪が多く真っ白になるんですよね……、その影響もあるのか稜線は森林限界となっていて笹と草と低木に覆われた光景がどこまでも続きます。

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前述の季節風の影響による雪庇の発達が得意な地形を形成するというのが凄く理解できる景色がここから続く。

緩やかな丘陵地帯となっている稜線を歩くのは楽しい……、まるで岩菅山の稜線漫歩のようです。
比較すると流石山から三倉山の道のりのほうが厳しいんですけども。那須の山々を眺めながら歩く稜線は人も少なく静かな稜線を楽しめます。

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この稜線はミニ飯豊山と言っていいくらい良いです。稜線好きな方にはおすすめしたい。

三倉山までの稜線は飯豊山を思い出させます、ちょうど本山から御西小屋に向かうあたりの雰囲気というか……。

この稜線の良い所はとにかく道が歩きやすいこと。やわらかい土と枯草に覆われた道は跳ねるように歩けます。
そして景色の眺望もよいので、歩くという行為が単純に面白くなる。雪田草原っぽい雰囲気が最高~!

稜線上には白いシャクナゲの姿を見ることもできます。ニッコウキスゲがほぼ見れなくなった今、流石山の適期は6月の初夏かなぁ……、標高が2,000mに満たないので真夏はかなり暑い気がする。

眼下に広がる景色の先には深山湖と大佐飛山、男鹿岳といった日光市の秘境ともいえるエリアが見えます……。
栃木県と福島県の県境付近は魔界だと思っているんですが、その一つがあのエリアだと思う。

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廃道好きには有名な塩那スカイラインも男鹿岳にあります。標高1,900m台の山もあるのですが、メジャーな登山道が黒滝山、日留賀山にしかないという不思議なエリアです。

轍を思わせる登山道が山の上へと伸びていきます、いやー……気持ちが良い。
気が付いたら流石山を通過していて、キスゲ小沼のほうまで歩いてしまいました、笹も少なくていい道です。

流石山の稜線ですが、池塘があります。覗いてみるとサンショウウオと思われる卵がびっしり……。

後発の登山グループの方々はキスゲ小沼で休憩を取るようです。後ろを振り返ると那須茶臼岳が見えますが……いつも見ている姿と全然違って違和感が凄い。

午前9時50分、大倉山。
キスゲ小沼の隣には大きめの池塘である五葉の泉が現れます。その先には大倉山。
流石山、大倉山、三倉山で裏那須三山ですが、ちょうど真ん中までやってきた感じ。

大倉山から三倉山を見ると……これまでとはちょっと道の雰囲気が変わります。結構険しそうに見えるけど実際アップダウンが激しく道もこれまでのような優しさはございません。

大倉山から三倉山までは片道30分くらい。道中男鹿岳へと伸びていく稜線を見下ろすことが出来ます。
この稜線の先に斎藤山っていうのがありまして、全国の斎藤さんに登山を呼びかけるイベント「斎藤さんいらっしゃぁ~い」というものが開催されていました。

午前10時20分、三倉山。
コースタイム通りの時間で裏那須三山の到着地点である三倉山にやってきました。切り立った山だなぁと見えていましたが、山頂は広く穏やか。

三倉山からは下郷町へ降りるルートもあり、目の前に一ノ倉と呼ばれる1,860mのピークを見下ろすことが出来ます。
山の下には下郷町が見えますが……、初夏の霞んだ空で遠くまでは見えません。

甲子温泉方面を見ると二岐山が見えます、ここから見ると「すっごいきれいな上唇があるな……」と。
那須茶臼岳は流石山の稜線のむこう側へ、かなり遠くに見える。

那須というメジャーな山域の端っこにある三倉山。そこから見渡す景色の印象は「玄人向けの世界である男鹿山塊の存在感が非常に強い」というものでした。ここから西側の山々は気軽なレジャーとして訪れることは難しい、人を拒むような雰囲気を感じます。

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大峠から三倉山までは本当に歩きやすいし明るい道が続きます。でもそこから西側は人を拒むような雰囲気が凄かった……。

稜線漫歩を楽しむ下山

初夏の流石山ですが、標高が高い場所は新緑が残っているというか花が残っています。時期的には6月後半は最適な時期じゃないかと思えた今回の登山。草原は青々としているし、雪解け後のさびしい感じが全く無い。
目を凝らせば萌黄色の旺盛な緑が山を覆っているのです。

午前11時15分、大倉山。
正午前だというのに空には雲が出てきました、山にかかる影が景色にコントラストを与えていきます。
大倉山から先を見ると、丘陵地帯のような稜線はまだまだ楽しめるようです。

帰りの良い所は那須茶臼岳、那須朝日岳といった表那須を眺めながら歩けるところ。しかも道がとてつもなく歩きやすい……、見栄えは良いもののアップダウンが激しすぎる谷川主脈もこれくらいの穏やかさだったらいいのに。

那須茶臼岳は西側から見ると山頂直下まで青々と緑が茂っているんだなぁ……。
大丸温泉から登り始めることが多いのですが、表那須ルートの印象だと最初から火山地帯なんですよね。

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とても緩やかなアップダウン、開放感抜群故に歩いていて全く苦にならない、すごい……!!

どこまで歩いても那須茶臼岳がよく見える稜線です。流石山まで戻ってくると笹が多く、笹のむこうに表那須といった景色。大倉山付近は池塘がある草原地帯がメインだった、直線状に歩いているのに植生が変わっていくのが面白い。

大倉山へと続く道を振り返る、いい道だと思う。
2024年は距離が長いルートをたくさん歩いたけど、白砂山、岩菅山、流石山は稜線歩きがとにかく楽しい山だった。

大峠が近づくにつれて三本槍岳の存在感が強くなってきました。

大峠を降り始めると、三本槍方面にいくつか防御陣地の遺構が見えます。当時の銃火器はエンフィールド銃やスナイドル銃だと思うのですが、有効射程が400m~900mくらいでしょうかね??大峠からあんまり離れてないところに陣地が構築されたのはそういう事情もあるのでしょう。

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街道を進む軍勢を上から攻撃する予定だったんだろうけど、その後ろの三本槍岳を降ってきた軍勢に襲われたらひとたまりもなさそう……。

午後1時10分、大峠。
大峠の登りでは気が付きませんでしたが、大峠にはたくさんのお地蔵様が。
あたりを見回してみましたが、他にもいくつかの石仏が登山者を見守っていました。会津中街道として整備されたころから、道行く人々を見守っていたのかもしれません。

午後1時55分、鎧沢駐車場。
大峠からは樹林帯を降り、ヨロイ沢の駐車場へと戻ります。とてもきれいな森の中を歩くわけですが、途中には鏡ヶ沼へ向かう登山道分岐とかがあって心惹かれます。三本槍岳から甲子山へ向かう道も気になるんだよなぁ……。

車に乗って道の駅しもごうを目指して帰る途中、野際新田付近で松川街道跡と書かれた史跡を見学することが出来ました。観音沼の少し上位に口留番所がある集落が存在し、それが野際新田というわけです。
調べると元禄8年(1695年)に松川街道が作られた際に宿駅として作られた集落だそう。会津から江戸への最短ルートという事で人馬の往来がかなりあったそうです。
ちなみに那須の白湯山信仰と重なるルートにもなっており。近郊の村の男子が成人の儀式として白湯権現を参拝するさいのルートでもありました。

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成人の儀式で山を登るっていうのは日本各地の山に見られる話しですが、那須に登るっていいなぁ。

下山後は道の駅しもごうでお土産を探します。6月という事ですが会津には新鮮な野菜が沢山ありますし、何よりも産直はお安い!!キャベツ、大根、ピーマンと子供たちのお弁当に使える野菜をしっかり買い込みました。
後は地酒、福島県が開発した酒造好適米「夢の香」を利用した開当男山酒造さんのお酒を購入!

ちなみにこちらの道の駅、ソフトクリームも完備しています。那須以北という事で生クリームのような味がする濃厚なソフトクリームを堪能できますよ!

下山後の温泉は甲子温泉が最短となります。関東地方からやって来た場合は高速へ向かう道中必ず通ることもあり、那須北部にある秘湯でもある甲子温泉に入るのはおすすめです。
ちなみに甲子山登山よく話題に上がるのが大黒屋さんだと思うのですが、日帰り入浴は15時までという事で入れませんでした……。大黒屋さんの大岩風呂には憧れがあるけど、甲子山を登った時に入ることにします。

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今回は元湯大露天風呂みやま荘さんで入浴させていただきました。こちらの温泉は露天風呂がめちゃくちゃ広いです、大満足な露天風呂でこちらも超お勧めな温泉になります。内湯もすごい雰囲気があるんだけど、露天風呂がとにかくお勧め!

というわけで本日の裏那須登山、これにて終了!!

夢の香を飲む

さて、下山後というか帰宅後のお楽しみですが開当男山酒造「夢の香」です。

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福島県で開発された酒造米夢の香を100%使用した特別純米酒。華やかな口溶け、辛口すぎなくて口当たりが良くデイリーで飲みたいタイプのお酒です。クセが強くないタイプで倉岳山を思い出させるスッキリタイプ、くいっと飲んだ後に酒っぽさがうっすらとこみ上げるけど嫌味がないのは素敵。ご飯に合う系に感じます、香りも強すぎないしクセも強すぎないから、引き立て役に徹してくれる……。
それでいて上品さというか飲みやすく、引っかかるようなところがないお酒だなと思いました。
とても美味しいので下山後にはおすすめ!1週間かけて飲んでみたけど、後半はクリーミーで嫌味がない…!淡白な味の乾物おつまみか……クリームコロッケがほしい!!というお酒でした、美味しいよ!!

初夏の流石山で気持ちのいい稜線を心行くまで歩こう!
色々調べてみると植生が貴重な場所であったり、歴史が眠っていたりするのが流石山から三倉山までの稜線です。単純に歩いたとしてもミニ飯豊山と言えるほど稜線歩きが楽しい山だったりします。
標高は2,000m以下という事で、酷暑の時期を少し外した6月は最高に楽しく歩けました。
紅葉の時期は草紅葉が楽しめそうですが、対面にある表那須の赤い紅葉を絶好の位置で眺めることが出来るんじゃない?とも思える山です。
下山後も下郷町の道の駅や、甲子温泉といったお楽しみもたくさんある場所でした。大峠から登っても良し、三斗小屋を利用して縦走しても十分に楽しめるんじゃないでしょうか?
二岐山と言い流石山といい、三本槍岳から先にあるエリアがこんなに楽しい場所だったとは……、那須は本当に良いエリアです。
人生最高の山は続く。

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