2023年8月5日から6日にかけて、北アルプスは常念山脈の百名山「常念岳」と二百名山の「燕岳」を歩いてきました。
今回は縦走二日目の大天井岳から中房温泉までを歩く燕岳登山区間、スタート地点となる大天井岳の標高は2,922m、燕岳の標高は2,763mとなります。
北アルプス登山では中房温泉から槍ヶ岳を目指すコースを表銀座と言いますが、大天井岳から燕岳はその前半の区間に当ります。初日に常念岳一ノ沢登山口を出発し大天井岳でテント泊、今回はその大天井岳から燕岳までの区間の記録となります。
常念岳燕岳縦走の核心部は横通岳から大天井岳までの区間と言えますが、二日目の大天井岳燕岳区間にあるコマクサで賑わう白砂の稜線も最高に気持ちのいい稜線歩きが約束された場所です。
工程の最後となる燕岳のピークは安定の美しさがあり、晴れてさえいれば気持ちのいい山歩きが約束されています。
大天井岳は朝夕の景色が素晴らしく、テント泊にはおすすめの場所。夏の晴れた日には大天井岳のテント場を目指して常念山脈の白砂の尾根を踏んでみてください。

快晴の空の下で歩くこの稜線は開放感抜群です、他の場所に比べると歩きやすさも抜群なので多くの人に歩いてみてほしい。
常念岳燕岳縦走の概要
前日の記事はこちら


大天井岳で見る素晴らしきご来光


2023年8月6日午前4時10分、大天井岳。
おはようございますRedsugarでございます。大天荘のテント場で朝を迎えました……、前日の夕方から雨降ったり降らなかったり、どんよりとした空模様の中でシュラフに入っていたら何時の間にか熟睡していました。
山で寝るっていうのは贅沢なもので、夕方の6時くらいには床について翌朝3時や4時くらいまで寝れることがあるんですよね。普段8時間以上寝るのは贅沢と感じていますが、山ではその贅沢を思う存分楽しめるタイミングがあります。



ただし、天気が良くて夕暮れが撮影できてしまう。さらに翌朝山頂でご来光を見たいが片道1時間とかなると……、20時入眠、3時起床と全然寝れないこともある。夕方ガスってて寝るしかねーなっていうのはある種幸運ともいえる。


大天井岳の良い所は山頂直下のテント場というか、テントを張っているところと山頂で景色が大して変わらんという所です。ステラリッジから顔を出してみるとご来光が始まる様子。ウィンドシェルを着用しカメラを片手に稜線へ繰り出します。


午前5時5分、ご来光。
小屋の前や稜線はテントや山荘からご来光を楽しもうと起きてきた人で賑わいます。みんなで一緒に東側の空を眺めていると、大天井岳の稜線から見下ろす雲海の向こうにポッと太陽が顔を出しました。


ご来光の前後は空の色が目まぐるしく変わっていきます。紫色の空が一瞬で黄金色の光に覆われ、青い影を被った雲に白い輪郭が現れる等、山の上で見るご来光は見飽きることがありません。平地で見るご来光も飽きないのだから、山の上のご来光が飽きないのは当然か……。


大天井岳のテント場のすぐそばにある丘のような場所に座ってご来光を楽しんでいましたが、小屋のほうを見るとこんな感じ。徒歩5分くらいで登れる山頂からご来光を楽しんでもいいし、小屋の前からご来光を見てもいい。



本当にいい場所に建つ小屋だなぁと思います。ゆっくりとした朝を思う存分過ごすことが出来る……。




大天井岳からの景色はご来光の眺めだけではなく、西側に構える穂高連峰の朝焼けも見ごたえ抜群です。太陽の光を浴びて赤く染まる槍ヶ岳の稜線は「良いもの見れたなぁ」と思うこと間違いなし。
大天井岳は槍穂高の展望台と言える山で、朝焼けの2座を眺めるには最適な立地なのです。


ご来光を迎えたテント場ではほとんどの方が起床済み。時折コーヒーの香りが漂う……リッチな朝を過ごしている人も多いのでしょう。テントを片付け早速縦走の準備をする方々もおり賑わいを見せます。


登りゆく太陽、せっかくなので朝の山頂からの景色を楽しむことにしましょう。小屋の隣から大天井岳山頂へと続く道があるのでそちらを登っていきます。距離にして5分くらいかなと思っていたら、足元に輝く花のおかげで全然時間がかかりました。


太陽の光に輝くのは穂になったばかりのチングルマ。きらきらと光るその姿を見ると思わず足を止めて見入ってしまいました。


穂になったばかりのチングルマは透き通るような白い綿毛が特徴的。透明感抜群のそれは朝日の時間帯に白い花の頃よりもきれいな姿を見せてくれます。



特に穂が開ききる前、渦を巻いているときが最高にきれいです。ほんの一瞬しか見られない渦を巻いた穂を見かけたときはラッキーと思って朝日や夕日の中逆光で見てみてください。


大天井岳山頂で景色を楽しんでいた方々が大天荘へと降りていきます。山頂から雲海に包まれた稜線を見ると運上の天国みたいに見えてきました。盆地に隣接する稜線は雲海に立ち会える可能性が高くていいです。
山岳信仰の本の中で山麓は地獄であり、森林限界を越えた稜線は浄土と見なされたという言葉が出てくるのですが、こういう景色を見ると森林限界を越えた稜線は浄土というのもわかります。



鳳凰三山、千枚岳、常念山脈、白馬岳と低地に隣接した稜線で朝を迎えた際はいつも雲海を見てる。そのあと正午に向けて雲が上がってくるのも早いんだけどさ。


午前5時30分、大天井岳山頂。
山頂へ登ってみるとテント場からは見えなかった北アルプスの西側と北側を一望する素敵な眺めを楽しむことが出来ます。
槍ヶ岳に向かって伸びる北鎌尾根や硫黄尾根といったものの向こう側に野口五郎、三俣蓮華、鷲羽岳、水晶岳等々裏銀座の山並みが並びます。登山意欲を湧きあがらせる景色であることは間違いなく、「あの稜線を歩いてみてぇ!」と心の底から思わせてくれますね。



実際にこの翌年の夏山登山はブナ立尾根スタートの裏銀座縦走でした。天候の関係で新穂高に降りてしまいましたが、できれば雲ノ平を経由して折立に降りるルートで歩きたいなぁ。


双六岳から三俣蓮華の稜線、3つあるルートの中では僕は圧倒的に稜線推しです。双六岳だけでもいい山だけど、三俣蓮華まで足を延ばすのがお勧めなんですよ……、時間も片道1時間程度だし。


北側へ目を向けると立山と正対する針ノ木岳が見えます。大天井岳から見て気が付いたのですが立山北部って毛勝三山はあるけども、それ以外に目立って高い山がないことから、海へと抜ける景色が見えるんですね。




大天井岳山頂から目の前に横たわる槍穂高連峰の気持ちのいい朝を拝めました。今日も一日最高の登山日和となりそうです、テントを片付けに小屋へと降りることにしましょう。


ちなみに燕岳へと向かう稜線を見下ろすとこんな感じ。体をくねらせる大蛇のような優雅な曲線を描いた美しい稜線が続きます。燕岳までは歩くのが最高に気持ちがいいだろう……。



燕岳から餓鬼岳までは歩いてみたい気もするけど、アドベンチャー感を果たして楽しめるのだろうか??




テントをしまいに戻らないといけないんですけど、燕岳方面の稜線を眺めているうちに太陽がぐんぐん上ってきて……。槍穂高方面の景色もすっかり午前の景色になってしまった。


雲海を見下ろす大天井岳稜線。ここをスタートして燕岳への登山開始と行きましょう。







最後にチングルマと燕岳へ向かう稜線の眺めを見納めて撤収作業へ移行しました。大天井岳山頂は高山植物めっちゃ咲いてるから、花を見に来るにもいい場所だなと思いますね。
燕岳へ続く白砂の稜線歩き


午前6時00分、大天井岳出発。
冷やし中華が最高だった大天荘を出発し燕山荘を目指しましょう。お昼の軽食メニューですが、冷やし中華以外にも魅力的なものがあり、次回来るときは冷やし中華に合わせて何かもう一品食べたいなー。次回もまたテント泊で訪れたいですね。


大天荘からの下りはゴロゴロとした岩に覆われた斜面を下っていきます。前回来たときは雪が残っていてちょっと怖いなと思ったけど、8月だと雪が無くて快適に歩けますね。


もくもく湧いている雲海ですが立山方面の景色がすごい奇麗になってきた……。この雲海の下には高瀬ダムがありまして、水があるから雲が湧くっていうことなんだろうなぁ。立山の巨大さを前に忘れがちですが、雲海の上にポンッと烏帽子岳が見えます。



南沢岳から船窪岳までのガツンっと標高を落とす鞍部は雲海に包まれている。高瀬ダムと黒部湖に覆いかぶさるような雲なんだねこれは。


大天井岳から燕岳の稜線まではめっちゃ降ります。中房温泉から常念岳を目指さない理由はここにもあって、合戦尾根のメンタルを削られる上り坂を過ぎた後、最後にこの上り坂をもう一つまみされると……ちょっと嫌だなっていう。


斜面は花崗岩がパラパラと崩れてできたような白砂の大地。高山植物の女王といわれるコマクサが至る所でピンク色の花を咲かせています。この稜線は花見街道みたいでいいよなぁ。


大天井岳から稜線に降り立てばあとは大きなアップダウンなしに歩ける快適な登山道が始まります。途中一か所だけ、大下りノ頭で大きな登り返しがあるんですけど、それだけ注意すればOK。


大天井岳直下には梯子と鎖場がありますが、難所はここだけ。






稜線から西側には屏風のように連なる裏銀座の山々の眺めを楽しむことが出来ます。あとコマクサやチシマギキョウといった花もたくさん咲いています。この稜線が晴れていれば絶対に楽しいという理由がお判りいただけたでしょうか。



本当に晴れてさえいれば天国ですよここは、歩きやすくて、景色も花も良くて最高です。


登山道から大天井岳を見返してみると大天井岳ってすごい巨大な山なんだな……というのが良くわかります。残念ながら百名山ではないが、二百名山は妥当と思える立派な図体を持っていると思える。



翌年、烏帽子小屋から眺めていると「え、あれ大天井!?でかくね!?」と改めて驚いた思い出。


燕岳に近づけば近づくほどコマクサの数が増えていきます。北アルプスでコマクサを楽しむならまずはこの稜線。


午前7時15分、大下りノ頭。
大天井岳から燕山荘までの区間で一番のアップダウンとなる大下りへやってきました。抉れた稜線は風の通り道となっていて、湧きあがる雲が山に寄り添うように流れていきます。



辛そうな道に思えますが意外にそうでもない、コースタイムを見るとすごく大変そうに思えるのですが実際歩いてみると、そこまで上り下りが大変な道ではないです。東天井岳の上り下りのほうがつらい。


燕山荘へと向かう稜線から見返す大天井岳、だんだん山体が稜線に隠れてきてしまった。


稜線からは穂高はあまりよく見えないのですが、槍ヶ岳から南岳まではきれいに見えます。大天井岳からは見えなかった小槍も見えるんだなぁと感心しました。


大下りを登り返せば燕山荘まで難所はございません。この登り返しが意外に楽なのは地面が歩きやすいからなんだろうな、ゴロゴロした岩とかが無いので足に優しい上り坂です。






大下りの頭から燕山荘までは1時間ほどとなりますが、途中にあるのが蛙岩というこちらの巨岩。V字型の割れ目の間を通っていくことになります。


こんな感じで岩の隙間を通っていくのですが結構狭い。これ通れない人もいるんじゃないかな。いや、さすがに曙レベルの体格じゃなければ通れる……かな?


蛙岩を通過すると稜線の景色は再び素晴らしいものに。大天井岳燕岳区間で眺望最高~っていう気持ちになるのはこの辺り、ハイマツと岩の稜線の向こう側に槍穂高がドーンと構えている景色は絵葉書の様ですね。燕岳が人気の山なのもよーく理解出来る景色です。


燕岳山頂が見えてきました、青白い花崗岩とハイマツの稜線がひときわ美しい。確かに美人さんな山だよね、烏帽子岳のお隣南沢岳も似たような山だけど、やっぱり形状的には燕岳が一枚上手だなと思う。急峻で鋭利な形状の稜線という骨格の良さ、花崗岩とハイマツの肌艶の良さが素晴らしいわけですよ。


バババババッと鳴り響く発電機と人の話し声、燕山荘は大変な賑わいだなというのがわかります。それと同時に目の前が白い、安曇野からガスが上がってきてしまったんだ、急いで山頂に行かないとぉ~という焦りが生まれてきました。



燕山荘でケーキとか食べてる場合じゃない、晴れてる間に山頂に行くんだよぉ~ッ!
北アルプスの女王燕岳の稜線


午前8時25分、燕山荘。
燕山荘に到着したのですが、ガスがガスガス登ってきているので正直焦っていたため母屋を撮影していませんでした。燕山荘といえば山男の像なのですが、これ……山男にみえるかね??



今まで達磨か何かかと思ってた






まだ青空があるうちにと燕岳山頂を目指しますが、やっぱり歩いてみると素晴らしい……。見所沢山なので撮影しながら歩くとなかなか速度が上がりません。イルカ岩はもちろんですが、地面から突き出た花崗岩がどれも美しいのです。


山頂直下までたどり着くと奇跡的に超青空が広がってくれました、山の神は優しい。親子登山を楽しんでいる方々が目の前を登っていくのですが、一生の思い出になるだろうなぁ……いいなぁと思いながら眺めていました。



この最高の青空が広がった瞬間に山頂にたどり着けたのは彼ら親子と私だけ。絶対思い出に残るだろうね。






午前8時55分、燕岳。
燕岳山頂にはお賽銭や写真にあるような山頂を指し示す石板など、地面に色々おいてある。山頂直下の砂が堆積した階段を息を切らしながら登ると、雲が沸き上がりつつある北アルプスの夏らしい稜線を一望することが出来ました。







久々に三角点タッチ。頂上の石碑の奥にはお賽銭がすごい……。カラビナは何で置いてあるのかよくわからん。


夏山らしく雲が沸き上がる稜線。青空の燕岳山頂を踏めたということで、今回の常念岳燕岳縦走は見所はすべて晴れましたね。やっぱり安曇野に隣接しているこのエリアは雲が沸き上がるのが早いなぁとは思った。


こちらは北燕岳、今回忘れていたのが……向こうまで歩きに行くこと。毎回少し奥まで歩いてみるというのをやっていたのですが、ガスがすごい上がってきているからスルーしてしまいました。北燕岳からの景色を知らないままっていうのは悲しいので、どこかのタイミングで登りに行きたいなぁ~。







燕山荘に戻ることにしましょう。イルカ岩は大人気だけどこちら眼鏡岩は微妙……だよな。ていうか3つ目の穴が開いてるように見える。前来た時もあったっけ??


写真を撮りながら燕山荘へ戻るのですが、湧きあがる雲が東側の景色を完全に覆い隠してしまいました。


西側は相変わらず晴れている。裏銀座の稜線は晴れ渡っているが、水分補給に苦労するあの稜線でピーカンが続くとかなり辛そうだなぁ……と思っていた。そして翌年実際に午後まで快晴が続く真夏に歩いてみたら楽しい以上に太陽の影響でめっちゃ体力消費する!という事態に陥りました。



烏帽子岳から水晶小屋までの区間は本当に素晴らしい稜線が続くが、水分補給に気を付けないとバテバテになるから気をつけろ!





湧きあがるガスに包まれゆく燕岳山頂もまた美し。


午前9時55分、燕山荘より下山開始。
写真を撮りながら戻ってきたらすごい時間かかっちゃった……。山荘でジュースを飲みながらボケーッとする時間もあったんですけど。燕岳山頂到着から約1時間後に下山開始という、山頂と燕山荘を満喫させていただきました。



ここから先の合戦尾根は北アルプス三大急登に数えられる道なのですが、急登故に調子乗って下ると膝にダメージが来ます。下山の際は気持ちゆっくり目に歩くといいよ。
スイカと温泉目指して合戦尾根を降る






午前10時35分、合戦小屋。
燕岳からの下山は早かった……、コースタイムがそもそも降り45分程度と見込まれていますが、体感30分くらいに感じるくらいすごい勢いで降る道になっております。あっという間に合戦小屋に到着していました。



このままでは下山で撮るものが何もなくなる……。いや、スイカがあるな、スイカを食べよう!
ということで、合戦小屋名物のスイカを食べてみましたが……登山で食べるスイカは家で食べるスイカの5倍くらい美味しい。登山ですごい量の汗として水分が出て行ったときに食べるスイカなんだから美味しいに決まってる。


合戦尾根は登りではあんまり使いたくないと思う道なので、登りで使ったことがありません。北アルプスでもトップクラスに人が多い登山道なので、道はきれいなんだけどね。


人通りが多いということで道中は白砂の地面が露出した大変歩きやすい道が続きます。道中もこんなにいらないと思う程度に積石が沢山。






午後12時15分、中房温泉。
合戦小屋から約1時間40分で中房温泉まで下りてきました。合戦小屋まではすごく近いなと思えたんだが、合戦小屋から先は滅茶苦茶長く感じた……。道がすごい単調で正直つまらない、道がきれいだからこそ歩き続けると辛くなるという不思議。



中房温泉に到着したら早速湧き水を頂きます。燕岳の湧き水はガッツリ冷えていて喉が潤う気分爽快な水でした。


常念岳燕岳縦走の最高な部分は下山口が中房温泉になる、ということでしょう。当ブログでは下山即温泉はレジャーにおける快感指数では頂点にあると考えています。この風呂に入るためにここまで歩いてきたといってもいい、中房温泉の露天風呂に身体を浸した時に漏れ出る「あぁ~」という言葉にならない鳴き声には人生の悩みを浄化する成分が含まれているに違いない。



無茶苦茶なことを言っているが下山直後に温泉に入れるっていうのは本当にありがたいのは間違いない。汗まみれで不快指数が高い所から、一気にサッパリしますからね。山を登っていると秘湯を守る会のレアな温泉にもたくさん入れるのが良い所だよ。


風呂を上がってサッパリしたらやること、それはビールとソフトクリームを食べることです。下山して温泉に入った後に生アサヒスーパードライが待ち受けていたら……そりゃ飲むでしょう。ドラァイ特有の炭酸の熱が喉を洗浄していくような感覚、大天井岳から眺めた北アルプスの景色を脳裏に浮かべながら飲むキンキンに冷えたビールの持つ幸福度、もはや言葉にならない。


生ビールで喉を潤した後は生クリーム感たっぷりのソフトクリームを食べて糖分をしっかりと接種。登山で燃やした糖質を少なからず補給することで身体が喜んでいるような感覚が……というか登山後に食べるアイスって普通においしく感じる。合戦小屋で食べたスイカと同じで身体が糖分を欲していて、口にした瞬間ヤバい脳内物質が出ているんじゃないかというくらい普段より美味しく感じる。



登山ジャンキーな人は絶対登っているときアドレナリンが過剰な状態になっているし、下山後にセロトニンがドバドバ出ていると思うんだ。




中房温泉で入浴、ビール、ソフトクリームと楽しんだらバスに乗って穂高駅へ。






下山後ソフトクリームだけというのは流石にお腹が減ってしょうがないので、駅から歩いていける距離にある麺屋「田舎家」で蕎麦を頂くことにしました。冷たいおろし蕎麦に中ジョッキを添えていただきました満足度が高かった……!



夏山登山は暑すぎて食欲が失せるようになってきました、20代のころに比べると下山後に焼き肉が食べたいという気持ちよりも蕎麦みたいなさっぱりしたものが食べたい。




そばを食べた後は16時発のあずさに乗って東京へ。直前で切符を買ってしまったこともあり、甲府から先は立ち乗りになってしまいましたとさ。



松本方面に下山して、電車で帰る場合は切符を早いうちに買わないとダメですね。ただ、僕は大宮が近いので松本駅から長野駅へ移動して新幹線で帰るのも手かなぁと思う帰り道でした。


コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
眺望の良さ、稜線歩きの楽しさもさることながら、下山後の温泉&生ビール&ソフトクリームは最強だと言わざるを得ません。
僕は最近、日帰りテント泊関係なく、ビールと温泉を楽しむために登っているような気がします・・・笑
燕山荘のチキンインドカレーがめちゃくちゃ美味しいので、生ビールと合わせると文句なしに最高です。
ちなみに暑さ関係なく、下山後は白米と肉が食べたくなるのは前から変わってません。
登山をしていると本当に日本秘湯を守る会的なやつに沢山巡り合えていいなぁと……、車で来ると風呂上がりのビールが飲めなくてしょんぼりしちゃいますね。
登り始めて2時間くらいで「下山時の風呂」のことを考えながら歩くことは多いです。
燕山荘は通るだけのことが殆どなのですが、ごはんがおいしいのは良いですね。