【北アルプス】双六岳、天空の滑走路から槍ヶ岳を見る裏銀座縦走最終日

双六岳稜線の景色

2024年8月3日、ブナ立尾根から登る裏銀座縦走三日目は三俣山荘から新穂高へ向かいます。下山日となりますが、天空の滑走路と呼ばれる槍ヶ岳の眺望で有名な双六岳が目玉となる一日です。
双六岳の標高は2,860mで、新穂高温泉から黒部源流を目指す場合はその山頂か山腹を必ず歩かなくてはいけない山。というわけで、双六岳を道中の通過地点的に捉える方もいるのではないかなと。
しかし、双六岳単体でもその眺望は素晴らしく、黒部五郎岳、鷲羽岳、雲ノ平、槍ヶ岳を見渡す景色を目当てに登る方もたくさんいる山となっています。

三俣山荘を出発してからは裏銀座を見渡す三俣蓮華岳に登り、そこから稜線沿いに景色を楽しみながら双六岳を目指します。湧き上がる雲が織りなす夏の景色を楽しみながら、鏡平山荘へとゆっくり下り新穂高温泉を目指します。
下山後は松本ぼんぼんが行われる松本駅へ、一人で楽しめる焼肉屋でお肉とビールを満喫して関東への帰路へ。
3日に及ぶ裏銀座縦走の最終日の始まりです。

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もう一泊歩きたいなぁ、名残惜しいけど楽しむにはちょうどいい3日間でした。最終日は双六岳を思う存分楽しみます。

目次

ブナ立尾根から行く裏銀座縦走三日目の概要

■概要
高瀬ダムから入山しブナ立尾根を登り烏帽子岳から南沢岳を堪能した裏銀座縦走初日。白亜の稜線野口五郎岳から水晶岳へ向かい、一日中歩いた大満足の二日目。今回は三俣山荘から新穂高温泉までを歩く下山の最終日です。
黒部源流域を歩いていて、三俣山荘から新穂高へと降りる場合はただの下山日になっちゃうなぁ……という方も多いのではないでしょうか。この最終日を濃厚にするためには双六岳が晴れてくれるか否かというのがとても大事になってきます。三俣蓮華岳からの下山に関してはルートが3つありますが、一番体力的に楽なのは個人的には稜線じゃないかなと思っています。一番下の道のほうがアップダウンきつい記憶がある。
双六岳からは天空の滑走路の先に槍ヶ岳という素晴らしい景色を楽しめます、これが拝めるよう天気には頑張ってもらいたいところ。

双六岳から降りた先は鏡平、ワサビ平と小屋が続きます。鏡平ではかき氷、ワサビ平では世界で一番うまいトマト、キュウリ、バナナから一つ選んで楽しんでみてください。あと川の水でキンキンに冷えたビールで気持ちよくなるのもアリです。
最終日はただ下山するのではもったいない、景色以外にも小屋を最大限楽しんでみてください。

■コースタイム
【一日目】
七倉山荘3:30→高瀬ダム4:50→渡渉地点5:45→三角点8:25→烏帽子小屋9:45-11:25→烏帽子岳12:45→南沢岳14:40→烏帽子小屋16:05
合計登山時間 約12時間35分、烏帽子小屋まで登れば後は自由です。
【二日目】
烏帽子小屋4:45-5:30→三ツ岳7:40→野口五郎小屋9:10→野口五郎岳9:50→水晶小屋12:20→水晶岳13:15→水晶小屋13:45→鷲羽岳15:35→三俣蓮華山荘16:30
合計登山時間 約12時間、朝焼けを前烏帽子で見ると後半つらいです。
【三日目】
三俣蓮華山荘4:45→三俣蓮華岳5:50→双六岳7:45→双六山荘9:10→弓折乗越10:15→鏡平山荘10:35→ワサビ平12:35→新穂高温泉13:45
合計登山時間 約9時間、このルートは何度も歩いてるけど下山はとっても楽です。

初日の記事はこちら

二日目の記事はこちら

三俣蓮華岳で迎える夜明け

2024年8月3日午前4時45分、三俣蓮華山荘。
おはようございます、Redsugarでございます。
出発時刻の4時45分よりも少し前、4時くらいに起床して最終日の出発準備を行っていました。お湯を沸かしてカレーメシを作るわけですが、山で食べる朝食のカレーメシは五臓六腑に沁みわたる感じがたまんねぇ~。
カレーメシを食べるシチュエーションの中でも手軽でおいしさ超上位だと思うので登山はお勧めですね。

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意外にみんな寝てるテント場、なんか穏やかな空気が流れてる。僕は大体3時か4時には起きて、空が白い中歩き始めるのが好き。

三俣山荘テント場上部

三俣山荘は周囲を2,500m以上の山々に囲まれた場所にありますから、朝日が差し込んでくるまで少し時間がかかります。とはいっても三俣山荘から三俣蓮華岳の山頂までは登りで1時間程度かかりますから、空が明るくなってから登ると登っている最中に夜明けといいますか、朝を迎えることになります。

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寝起きで登る三俣蓮華岳は結構きつい、全然ペース上がんない。身体が起きてないってわかんだね。

逆光の槍ヶ岳

ご来光は東側だから槍ヶ岳方面に来るのかな?と思う人が多いかもしれませんが、8月の北アルプスのご来光はもっと北側から現れます。槍ヶ岳を眺めると東じゃなくて北から光が当たってないかい??と思うくらい。

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ていうか三俣蓮華岳から見る槍ヶ岳方面は東というよりも南東というくらい位置的には南にある。感覚的にはあっちが東と思えるんだけど……。

早朝の鷲羽岳

三俣蓮華側から見る鷲羽岳は鷲が翼を広げているように見えます、角度によってかっこいい山です。

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見る角度によっては超かっこいい山である。

朝焼けの三俣蓮華岳

山頂までまだまだ歩くのですが寝起きという事で全然ペースが上がりません、肉体が完全にお休みモード……。
そんな状態ですが、ついにご来光を迎えることとなりました。三俣蓮華岳の岩肌がオレンジに、空は水色に染まります。

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写真を撮影しているひとに問題ですが、空が一番青くなるのはどの方角でしょうか?

鷲羽岳の方から太陽が上がる

ご来光はどこからだ?と振り向いてみると鷲羽岳の右手から……東っていうか北じゃないかと思うくらいの場所から太陽が上がってきます。感覚的にはえらい北から太陽上がってきたなと思う事でしょう。

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実際は三俣蓮華岳と鷲羽岳は南北ではなく北東と南西という形で対角線上に位置しています。なのでご来光の方角は餓鬼岳などの方角となり、ちゃんと東から太陽が昇っているという状況です。

三俣蓮華岳山頂

夜明けを迎えた三俣蓮華岳山頂はあともう少し、息を整えて北アルプスの西側の山々を見渡す展望台を目指します。

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空が一番青くなるのは太陽を背にした順光側です。感度分の16やセンパチを使っている時は青がきれいに出るようになります。ちなみに登山をしていると感度分の16が使えるチャンスはめちゃくちゃ少ない……かな。

チングルマの綿毛

朝の光が周囲を包み込むと同時に、優しい風が足元のチングルマの穂を撫でています。鳥のさえずりだけが聞こえる静かな稜線にたたずんでいると、身体から不要なものがどんどん抜け出ていくようです。

三俣峠

三俣蓮華岳の分岐点にやってきました。標高2,750m地点にある三俣峠からは巻き道が設定されています……が、風も雨もないなら稜線沿いに歩くのが一番楽じゃないかな?という事で稜線コースへ。

双六岳方面の眺め

三俣蓮華岳と稜線で地続きになっているのが大人気登山スポット双六岳です。なんだ稜線部分のアップダウンがあるじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、すごく穏やかな道のりなので辛くないです、大丈夫、怖くない。

鞍部から見える笠ヶ岳

稜線の間からは北アルプス南部の悪魔的百名山「笠ヶ岳」がこちらを見つめてきます。あいつはめちゃくちゃいい山だけど登るのがとにかく辛いんだ……。

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涼しい秋の時期に笠新道を登って笠ヶ岳山荘に宿泊して、翌日弓折から鏡平へ下山してみたい……。

三俣蓮華岳山頂

午前5時50分、三俣蓮華岳。
太陽が凄い速度で空高く登っていきます、夏の太陽はおまえ自身がイカロスなんじゃないかと思うくらいです。という訳で三俣蓮華岳に到着しました、身体を目覚めさせるためにここで体操しつつ周囲の山々を眺めていきたいと思います。

黒部源流と槍穂高を見渡す三俣蓮華岳

三俣蓮華岳山頂から見る黒部五郎岳

三俣蓮華岳の山頂から周囲を見渡した際、まず目に入るのは黒部五郎岳。クレーターのような抉れた山肌が特徴的な百名山の一角です。僕はあのカールの底から登っていくコースを歩いたことがないんですよね……。

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太郎平小屋から稜線を延々歩いてピストンするというコースで登頂したのですが、黒部五郎岳はやっぱりカールに降りてなんぼという気はするな。

三俣蓮華岳山頂から見る薬師岳

こちらは薬師岳になります。手前の台地の上に小さく雲ノ平山荘が見えますね。

三俣蓮華岳山頂から見る槍ヶ岳方面

南東方面に目を向けると槍ヶ岳、穂高のそれぞれのピークがよく見えます。画面中央付近の大きく抉れた鞍部の底に双六小屋があり、そこから槍ヶ岳に向かって登っていくのが西鎌尾根ですね。
この景色を見ると巻道も気持ちよさそうに見えます、実際気持ちいいと思うんだけど……つらかった記憶しかないんだよな。

日が昇り三俣蓮華山頂もすっかり朝から午前中の雰囲気に様変わり。

三俣蓮華岳山頂から見る黒部源流方面

黒部五郎岳は新穂高から折立へ抜けるコースでそのうち歩きたいと思います。しかし、太郎平へ続く稜線は丘陵地帯のようだ……。

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あそこはあそこで歩くのが大変です、とにかく長い時間日光を遮る物がない場所を歩き続けるので体力がいります。

真上に雲一つない快晴……今回の登山は3日間見事なコンディションに恵まれました。途中雨が降るという事が一回もなかったのが素晴らしい。三俣蓮華岳から双六岳の稜線歩きは最後のご褒美というくらい歩いていて楽しい。

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あと道が穏やかなのでそもそも歩いていて疲れないよね。

登山道から見える槍ヶ岳の頭

新穂高へ向かう際は常に槍ヶ岳が見えるというのがこの道の良い所です。

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道の向こう側にとんがりコーンみたいな山の頂上が姿を見せていたり。

双六岳から三俣蓮華へ向かう人々

双六岳山頂付近までやってきました。続々と登山客が三俣蓮華岳を目指して歩いていきます。個人的に北アルプスで一番旅情があるのが双六岳~三俣蓮華岳間です。ここに来ると「これから奥地に向かうぞ!」とか「もうすぐ下山しちゃうんだなぁ」という気持ちが沸々と湧いてくるんですよね。

三俣蓮華岳を目指すパーティー
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しばらくの間過ぎ去る登山客を見守る地蔵と化していました。

鷲羽池方面

山岳部の高校生たちが楽しそうに山を下っていきました、男女仲良く。そんな青春あるのか……良いな。
北海道の平地の高校には山岳部なんて言うものはなかったし、そもそも美大行くから画塾に通うという冷蔵庫の奥で黒くなってカビが生えた野菜のような10代を過ごした身からすると眩しすぎる。

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美術系の独特な雰囲気と、山の稜線を駆け抜ける風のような山岳部では人種が違うとすら感じる。

双六岳山頂

午前7時45分、双六岳。
三俣蓮華岳へと歩いていく登山者たちを見送るのもほどほどに。双六岳の山頂へ到着しました。木柱のむこう側に黒部五郎岳がバッチリ見えますね。双六岳の山頂には人はほどほど、多くの人は三俣蓮華岳へ向かうか、天空の滑走路を満喫しています。

双六岳の山頂までやってくると笠ヶ岳が良く見えるようになります。笠ヶ岳が一番「陣笠」っぽく見えるのは双六岳の山頂からじゃないでしょうか?
それ以外にも焼岳や乗鞍岳といった山々も姿を現します。笠ヶ岳までの道のりは長いのですが、山頂へと続くあの一直線の稜線を歩くのは麻薬的な面白さがあります。

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笠ヶ岳は歩くと大変だけど、双六岳からの道のりはアドベンチャー感が満載でとっても楽しいのです。笠新道はちょっと単調で記憶が飛ぶけど。

三俣蓮華岳方面の稜線

三俣蓮華岳へ続く道は何度見ても最高に気持ちよさそうな見た目です。実際歩いていて気持ちがいい道なんだけど、こういう道を通勤してみたいなぁ……。

天空の滑走路と槍ヶ岳

本日の登山において最も時間を使って楽しみたいのが双六岳山頂部に広がるこの景色でしょう。誰が言い始めたのかは知らないけど、天空の滑走路と呼ばれているとかいないとか……、登山者は離陸しないけどまぁいいか。

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レッドブルを飲んだ登山者に翼が生えるとかそういうネタならありかもしれないが。

気持ちが双六岳山頂

登山道が槍ヶ岳に向かって一直線に伸びるかのようなこの景色は確かに素晴らしく、登山歴が短いときにこの景色を見てしまっていたら北アにハマっていたかもしれない。

笠ヶ岳方面の眺め

槍ヶ岳に向かって一直線な登山道にばかり目が向いてしまいますが、南側にある笠ヶ岳と弓折岳方面の景色もいいんです。というか光の調子的に凄く平面的に、のっぺりとした見た目になっていたのでこちらの方が好みな眺めでした。

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山岳写真の教科書とかだとのっぺりしたのはダメだ!って書いてあることが多いのですが、美術館にある現代写真における風景や山野を見てみると「のっぺり」しているものが多かったりします。コンセプトやテーマの持ち方で利用する表現は変わるものなので、のっぺりがダメとかそういう安易な言葉には乗らないようにしたいな……。

槍ヶ岳へまっすぐ伸びた登山道

双六岳のお勧めの時間といいますか、人がちょうどいないよねっていうのは7時~8時くらいかなぁ。
双六小屋宿泊組はすでに出発してここを通過している状態で、山頂のこの道に誰も人が居ない時間があります。

天空の滑走路を楽しむ登山者たち

あまりに景色がいいのでしばらく撮影をすることにしましたが、この稜線にやってくる人は自撮りや動画撮影をするので眺めているとすごい面白い……。数人の登山客が上着を脱いで踊るっていうタイミングがありまして、双六岳という山中に居ながらSNSが作り出した光景を眺めるのは何とも不思議な感じがしました。

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ナートゥをご存知か?と踊ってくれればいいのにな。

天空の滑走路からみる笠ヶ岳

あいつずっと踊ってんな……take3くらいやってんぞ、という槍ヶ岳を見続けてるとさすがに飽きてきた。登山者が良い感じに歩いてる稜線を撮影したいんだけど全然撮影できないぞ!という事で笠ヶ岳を眺めます。

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あの人まだ踊ってる……

快晴の槍ヶ岳

その後、踊っている人の後に別の動画撮影登山者が来て荷物を登山道において撮影を開始されましたので、登山者が気持ちよさそうに歩く天空の滑走路を撮影するのはあきらめて双六小屋に降りることにいたしました。20分以上待ってて、踊りをこれでもかというくらい見せつけられた時間でした。

双六小屋への下山途中にはケルンと分岐路があります。お花の時期は中道も良いかもね。

双六小屋

上から見下ろす双六小屋。新穂高方面から登って来た場合の登山基地になります。コロナ以降、予約制の世界になってからは夏のテント場予約競争が激化しているという……。

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僕は予約制の所はそもそも諦めてるので、このコースを歩く場合は初日で三俣山荘まで行く感じでコース設計しています。

午前9時10分、双六山荘。
午前の山小屋って静かで良いですよね、小屋番の人が休憩していたり……平和な時間が流れています。
とりあえずコーラを一本購入してその場でがぶ飲み、下山前の栄養補給を行って弓折分岐を目指します。

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小屋にたどり着くたびにコーラを1本飲み干しながらエナジーバーを一つ身体に入れるっていう事をしておくと、大体230kcal~450kcalくらい補給できる。同時に糖分も補給できるので、その後の1時間くらいは気分よく歩けます。

双六小屋からみる鷲羽岳

双六小屋の目の前からは鷲羽岳がこんな感じに見えます。ここからだと鷲が翼を開いた感じではない……かな。

双六小屋と鷲羽岳

コーラを飲んで元気百倍になった身体で鏡平を目指します。双六小屋からしばらく歩いて振り返ると、双六岳のほぼ直線な斜面の底に赤い屋根の小屋があることがわかりますね。ていうか双六小屋の立地ってすごい良いなぁ……。

花見平から見る槍ヶ岳

弓折分岐に向かう道中からは西鎌尾根と槍ヶ岳の景色がとても良いです。夏にここを歩いているときはガスが上がっていることが多くて、槍ヶ岳が見えることはレアなんだけど……今日は綺麗に見えてます。

花見平から見る双六小屋と鷲羽岳

鞍部にある小屋と、その先に見える鷲羽岳が綺麗に見えるポイントがこちらです。雲一つない状態でこの景色を見たことがなかったけど、とても平面的でなんとも不思議な感じがする光景でした。

霧に包まれる花見平

弓折分岐の手前の花見平あたりで稜線はガスに包まれました。この辺りはライチョウが沢山生息していて、夏の時期にガスの中で雷鳥親子と出会う方も多い場所ではないでしょうか。

午前10時15分、弓折乗越。
花見平を過ぎれば弓折乗越はすぐそこです。笠ヶ岳に登る場合はここから先が長いんだよなぁ……。だけども今日はここから鏡平へ向けて一直線に降りるだけ、下りは本当に楽ちんなので助かります。

夏の裏銀座縦走の終わり、松本ボンボンと焼肉へ

午前10時35分、鏡平山荘。
弓折乗越から鏡平までの道中ですが登りの時は苦虫を嚙み潰したよう顔になる道が続きますが、下りに関しては素晴らしい……本当に楽な道です。鏡平山荘に到着したらGokuriを購入、これ本当においしいから置いてあったら必ず買うようにしています。

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え、さっき双六山荘でコーラを飲んでいたじゃないか??そのあと1時間歩いてるから良いんです。

鏡平山荘から見る槍ヶ岳

鏡平山荘といえば池からみる槍ヶ岳です。かろうじて槍ヶ岳が見える……がほぼガス。

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本領発揮は秋っていうこともあり、夏にここを通ったときはほぼスルーしている気がする。

鏡平山荘を出発してからはズンズン小池新道を降っていきます。道が結構きれいに整備されていて、足の踏み場を考えながら歩くとリズムよくポンポン歩けるから下山が早いです。

午後12時35分、ワサビ平。
鏡平から2時間でワサビ平へ到着しました、Gokuriで補給した水分が抜けきり流石にお腹もすいてきたなぁ……というお昼の時間帯にワサビ平を訪れることになるとは……。左俣林道のオアシスであるワサビ平小屋で贅沢をしてから帰りたいと思います。

この日のワサビ平小屋はバナナ、みかん、リンゴ、キュウリ、トマト、スイカなどが冷やしてある状態でした。
流石に全部食べるわけにはいかない……吟味した結果トマトを選択。
それと気が付いたらスーパードライを頼んでいました、暑い下界に降りてきてしまった先で出会ったキン冷えビール……これは不可抗力です。

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酒!飲まずにはいられないッ!

バナナ一本百円というと下界基準では明らかに高い。しかし、このワサビ平では100円程度で生野菜、生果物を食べれるならば安いものだ……という価値観になります。

笠新道入口

ワサビ平を出発してすぐに表れるのが笠新道の入り口です。下山してきて水を浴びている登山者の方々……、お疲れさまでした。自分がここを降りてきたときは真っ先にワサビ平に行ったことを覚えています。

新穂高温泉

午後1時45分、新穂高温泉。
ワサビ平から1時間ほど歩いて新穂高温泉へ到着、これにて下山完了です。
高瀬ダムから入山して、烏帽子岳や南沢岳に登っていたことが1週間くらい前に感じる……、山の中にいるとそれくらい時間の中身が豊かになるから良いよなぁ。
これまでは駐車場に車を取りに行くために追加で30分歩くという苦行があったんですけど、メジャーな登山口はバスで行くようにしてからその苦労がなくなって幸せになりました。夜行バスで寝れるなら夜行バス登山最高よ。

新穂高センターの裏手にある中崎山荘に駆け込み新穂高温泉をじっくりと楽しませていただきました。3日間の山の疲れを落としてツルツルになった後はいちご牛乳でさっぱり。

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露天風呂もあるし、木でできた湯船も居心地がいいし、何より下山即入浴というのが良い……。

モンベルの超軽量ウェアを組み合わせた下山後の服に着替えたら新穂高ロープウェイでバスチケットを購入し平湯へ向かいます。平湯から松本を経由し長野へ向かい新幹線で大宮に帰るというルートです。家族がいて最速で帰宅する手段を択ばないといけないんですよ私。

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下山後の着替えですが、ファイントラックのパンツ約50g、メリノスピン5本指72g、モンベルのクールショートスリーブ110g、サポーテックライトタイツ112g、クロスランナーショーツライト98gで450gくらいを持っています。

大宮への帰宅方法を検索する中で、長野経由の新幹線が一番早いけど出発まで40分ほどの時間的余裕がありました。松本で何を食べるか?という問題に対して17時を回っているならここをお勧めしたい、カウンター焼肉じゅうじゅうさんです、一人焼肉でガッツリ食べてぐびぐび飲みたいならここです!!
というわけで松本ぼんぼんで若者たちが街に繰り出していく中、雑居ビルの奥地にあるバーのような造りの焼肉屋さんで美味しいお肉を頂きました。

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このお店は店主のお話も面白いしご飯も美味しいし、17時台に松本にいるならここでご飯を食べて帰るのは本当におすすめですよ!

松本ぼんぼんがあるためバスの到着が遅れた結果、焼肉食べれたのが本当によかったですね。浴衣に身を包んだ若者たちが電車から続々と降りてくる松本駅でお土産を購入し、長野行きのローカル電車を乗り継ぎ新幹線で埼玉へと帰るのでした……。
車登山だと味わうことが難しい松本ぼんぼんの雰囲気や、ローカル電車で垣間見える長野県の生活感といったものを登山の最後にありったけ吸うことが出来ました、おかげで裏銀座縦走登山は旅情で満たされた感じがあります。

というわけで帰宅後にお土産開き。信州そばの雪中埋蔵、子供たちにシャインマスカットゼリー、そそそそして!中島酒店で購入した亀田谷酒造店のアルプス正宗の生が今回のお土産となります。

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華やかで香り高い果物系の例えがでてくるような日本酒。辛口でキレがあるけど爽やかな味わい、あっさりとした食事と一緒が合うと思う、乾物よりは刺し身、ユッケ、ローストビーフなんか合うんじゃないか。刺し身でも特に生姜を乗せたカツオがいいと思う、ボイルエビ+ネギ+カキだしポン酢みたいなさっぱりおつまみは最高である。

飲んだ後に鼻の奥に抜ける香りがまるでシャインマスカットや青りんごを彷彿とさせる。僕の中では香りはクセ強系かなぁと思う様な感じだけど、味はさっぱりとしていて香りの強さからくる味のクセは感じられない。二日目からは香りも落ち着いてかなり飲みやすくなりました、こうなるとどんな食事にもピッタリ。ビーフジャーキーとカルパス片手に酒がすすんでしまった。

かなり面白い香りと味、すっごい楽しめますよこれ……夏場に松本に下山してきたらおすすめです、生酒にしましょうね。

雪中埋蔵をいただく
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細麺でツルツルと喉に飛び込んでくる硬めの蕎麦。雪の中で熟成させたそばをつかっているとのこと、食感はぱっきりしていて好み。細くてつゆとの絡みがよく食べやすい。デイリーで食べるには豪華というか華がある味です。量が150gなんだけど、300gくらい食べたいなぁ。レベルが少し高い定番っていう感じなお蕎麦でした。これをスタンダードにするくらい頑張って稼ぎたいね。

天空の滑走路と登山者たち

双六岳から見る槍ヶ岳は北アルプス定番故に満足度も最高潮。
3日間にわたる登山となりました高瀬ダム、烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、双六岳を歩く裏銀座満喫登山は無事天候に恵まれました。このコースをテント装備で歩くとやはり二日目が一番長く、準備が必要となります。体力に自信があり時間的な余裕がある方はもう一泊追加して折立を目指してもいいのではないでしょうか?
僕が歩いた今回の道のりはすべての日に見どころがありました。一番印象に残っているのは野口五郎岳の小屋でしょうか、地面が光っているのではないかというくらい眩しい山にある小屋でした。
烏帽子田圃も素晴らしく、水晶岳より高瀬ダム側は静謐な空気が漂っているのがよかったです。
グリーンシーズンに是非とも訪れたい、満足度の高い山行でした。

人生最高の山は続く。

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