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Red sugar

初心者向けの登山情報を扱った登山ブログ、山と写真とカメラの情報をお届けします

【登山カメラ道具】遠景バキバキ解像度のAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gを登山で使い倒したのでレビューしてみる

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2016年夏、ニコン単焦点レンズ「AF-S nikkor58mm f/1.4G」を購入しました。

この58mmというレンズはニコンの交換レンズの中でも

「1.4シリーズ」と呼ばれる大口径単焦点群を構成するレンズのひとつです。

1.4シリーズの焦点距離ラインナップは24mm、35mm、58mm、85mm、105mmの5本。

いずれも15万円~20万円台のレンズのため、中々手をだし辛い……。

しかし、長い間の貯金の甲斐もありようやく溜まった資金で念願の58mmをゲット!!

喜び勇んで様々な山で使用していたりしまた。

 

半年ほど使用して登山で使うとどういう感じに使えばいいのかというのが掴めてきたのと

58mmというレンズの遠景に特化した記事は見たことがないので、

今回は遠景に特化した形でこのレンズのレビューをしてみたいと思います。

このレンズの遠景解像力について気になっている方の参考になれば幸いです。

 

それでは、nikkor 58mmの映し出す景色を見ていきたいと思います。

 

はじめに

 

今回の記事では58mmの特徴であるボケではなく、遠景の解像力のお話をします。

このレンズ、ポートレイトの距離などではボケがきれいで、その部分で評価されることが多いです。

しかし、58mmにはもうひとつの特徴があり

「遠景がアホみたいに解像する」というものがあります、

絞り開放の状態で既に遠景がきれいに写るレンズとしての特徴もあるのです。 

 

では早速このレンズで撮影した写真を見てみましょう。

 

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f4.0 ss1/400 iso80

北海道大雪山白雲岳方面より黒岳方面の展望。

最初にこのレンズの遠景解像力を目の当たりにしたのは北海道大雪山縦走でした。

撮影した写真がライブビューで見てもやたら粒が細かく見えます。

画面中央の台地と奥のとがった山の斜面の岩が拡大してもきれいに見えます。

 

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拡大してみるとこんな感じです、同じ単焦点の24mm1.8や20mm1.8もこの登山で使用しましたが

原寸で見ると58mmよりももう少し柔らかい描写になります。

58mmは遠くてもきっちりピントがあっているように見え、粒が細かい描写をしてくれます。

因みに、なんか観測機らしきものがおいてありますね……。

 

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f8.0 ss1/250 iso100

大雪山白雲岳から旭岳方面を眺める、ガスガスになってしまったぜゼブラ大雪山。

日光の状態がさっきよりは悪い状態です、ここでも拡大してみると……

 

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こんな感じで草原の雰囲気がよくわかる描写となっています。

登山道に人があるいていますね、すごく小さいですけど。

注目すべきは画面右上のガスの中の崖斜面でしょうか、粒が細かい。

 

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f5.6 ss1/320 iso100

大雪山トムラウシ山から見る十勝岳。

トムラウシ山の記事でものせたショット、これくらいの距離が離れていたら

山の斜面のテクスチャなんて写るわけないでしょと思うかもしれません。

 

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結構細かい粒が写っていて僕は驚きました。

ペンタックスのリアルレゾリューションならより精細に撮れるかもしれません。

しかし、ニコンの58mmは手持ちでぽちーと押すだけでこんな感じの景色を写すことができます。

不思議と立体感が出るのもこのレンズの面白いところです。

 

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f8.0 ss1/200 iso64

乗鞍岳山頂から観測所方面を眺める。

こちらも岩の粒感と、奥に聳え立つ北アルプスの質感がよく出てくれました。

手前の斜面の草木もよく解像しています。

 

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画面中央右辺りを切り抜いてみたした、奥の山もきれいに写ってます。

鮮明に写ると嬉しくなってしまいますね。

でも普通のレンズでもこれくらい写るんじゃ??と僕も思いました。

なので次の写真では解像力で評判のいいnikkor 24mm f/1.8と比べてみることにしました。

 

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f10.0 ss1/200 iso320

裏磐梯から見る磐梯山の崩壊部分のショットです。

岩の質感をよく観察することができるかと思います、朝日に照らされて色づく斜面。

手前の木々はボケぎみですが、奥の崖はやたらバキバキに映ります。

 

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拡大するとこのような感じです。

上部の赤土っぽい部分の土の凹凸や、小石などが非常にかっちり写っている

そんな気がするんですけど……、どうでしょうか?

 

比較として24mm1.8で撮影した磐梯山の斜面はこちら。

焦点距離は違えども、写真を撮ったときの精細な感じにどれくらいの違いがあるのか

その参考になれば幸いです。

 

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f9.0 ss1/160 iso160

モチーフは同じ崩壊部分です、ここでレンズを交換し以後24mmで撮影を行っていました。

 

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58mmに比べると若干ボケているように見える、精細感は58mmのほうが間違いなくあります。

こちらも十分なくらいに写っていると思うんですけどね。

 

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f6.3 ss1/250 iso100

甲武信ヶ岳山頂から富士山を撮影した時のショットです、富士山はどのレンズで撮っても

あんまり印象は変わんないなーと思っていたのですが、山頂付近の解像度は高いですね。

 

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雪のつき方とかがよく撮れている気がしました、手前の樹林も細かく写ってますね。

 

 

以上が僕の撮影してきた58mmの遠景写真の一例となります。

遠距離に関しては結構綺麗に写ってくれるから山頂で撮りたいものがあるときは

あえて広角レンズから58mmに交換することがあります。

ただ、登山においては58mmは汎用性がないので、

最近は樹林帯か花を撮る場合によく使うといった感じ。

 

遠景解像力を生かして山頂に立ったとき遠くに目立つモチーフがある場合は

このレンズに付け替えて遠景を撮る場合もあります。

 

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f2.5 ss1/125 iso500

因みに普段の距離で使うとこんな描写をするレンズです。

近距離では凄いボケます、ピント面から綺麗にボケていく特徴があるので、

対象が浮き出るように撮影することができます。

 

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f5.6 ss1/250 iso100

花を撮影したりするのにも使えますね、焦点距離的には広くないレンズなので

やっぱり花見、紅葉、樹林で活躍するレンズかな……。

稜線を大きく撮影したい等の要望に答えることはできないレンズなので、

用途を考えなくてはいけません。

 

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f6.3 ss1/200 iso200

鳥海山登山道に咲いた花。

花にピントを合わせました、先程までの遠景のかっちりとした描写に対して、

背景がもわっとボケた状態に映ります。

絞ってもボケが残ったままになるのはこのレンズの特徴でしょうか、ボケはとにかく綺麗です。

 

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f5.0 ss1/200 iso200

磐梯山登山路のススキ。

玉ボケを撮影したくて撮影しました、前ボケと後ろボケが自然です。

ボケがうるせーなと思うことがレンズによってはあるのですが、

このレンズでは経験したことがありません。

ピント面以外を脇役として綺麗に処理してくれるのです。

 

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f3.5 ss1/160 iso64

絞りを8くらいまで絞っても背景がぼけるなーというレンズなので、

f/3.5くらいだとこれでもかというくらいボケます。

そしてこの写真では正面に太陽を入れてみましたが、ゴーストが出ました。

逆光には強い方ですがでるときは出ます。

 

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f16.0 ss0.5秒 iso64

滝を綺麗に撮るためにスローシャッターで撮影。

58mmはこういう景色の多い樹林帯を登り続ける山であれば活躍します。

樹林帯の場合は花や紅葉を中距離で撮影することが多かったり、

広い場所を広くとることがあまりないので、標準くらいの画角の方が便利だったりします。

 

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f4.0 ss1/250 iso400

伊勢神宮参拝路、日常のストリートスナップでももちろん活躍します。

なにげなーい場所でシャッターを切ってもいい写真が撮れるような気がする。

距離が近ければ柔らかい描写、遠景はカミソリみたいな描写。

二つの味を持つ面白いレンズです。

 

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f2.5 ss1/250 iso125

伊勢神宮の出店。

白黒にして見てもコントラストの出方がきれいです、

これくらいの距離だと描写が柔らかくなります。

 

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f5.0 ss5秒 iso200

大石田花火大会。

焦点距離的に花火が撮れるか心配だったのですが、問題なく撮影できました。

花火撮影では5秒間位の露出を行いますが、大口径レンズだと設定に余裕が生まれる。

 

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f10.0 ss5秒 iso200 

花火を撮る場合距離にもよりますが、近ければ35mmのほうが撮りやすいかも。

58mmだと中途半端になってしまうなと感じた一幕、僕は今後58mmで花火はとらないかな。 

 

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f1.4 ss10秒 iso2000

ちなみに本来点光源を点光源として撮るためのレンズだということで、

鳥海山では本来の役目でもある星空撮影にも使ってみました。

僕のレベルではうまく扱うことができず、D810+58mmのみの装備だとiso感度を

結構上げておかなくては星を綺麗に撮影することができませんでした。

 

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f1.4 ss15秒 iso1600

限界まで頑張ってこんな感じ、鳥海山で撮影をしましたが

この後付け替えた20mmの方が星空撮影には向いているかなーというのが感想でした。

このときは58mmでは天の川の全景を写すことができなかったため、

広角に切り替えての撮影を続けることとしました。

そんなこともあって僕の中で58mmはあまり星空を撮るレンズ扱いはしていなかったりしました。

 

 

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といった感じで書いてみた58mmのレビューですが

 

まとめ

 ・遠景は確かに綺麗に写っている。

 ・画角的に稜線などで全体の雰囲気を撮影するのには向いていない

  撮影したい特定の山とか景色があれば使えると思う。

 ・樹林帯、花見登山ではかなり力を発揮してくれる、背景をぼかした写真ならとても優秀。

 ・個人的には一番使いたいけど、使いどころが難しい98点くらいのレンズ。

 

上記のような特徴があるレンズだと今は考えて使用しています。(最後は特徴じゃないけど)

ポートレイトなどが主戦場のレンズですが、登山においても用途を見定めれば

非常にいい写真を生み出してくれる、そんな貴重なレンズです。

ニコンFマウントを使っている方なら、一度は試してみるといいかもしれませんね。

 

今回の記事で登場したレンズはこちら

ニコンのお化けレンズその1、1.4シリーズというお化けレンズの中でも値段は最弱らしい。

 

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

 

ニコンの単焦点1.8シリーズでは最新型、解像度に寄せた設計となっているようです。

今回の記事では比較されて涙目ですが、普通にいいレンズです。 

 

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