Red sugar

初心者向けの登山情報を扱った登山ブログ、山と写真とカメラの情報をお届けします

【上信越】谷川岳主脈縦走、春の谷川岳を駆け抜ける、花と稜線天国の登山

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2018年6月2日、群馬県と新潟県を隔てる谷川岳とその主脈の山々へ……。

いわゆる谷川岳主脈縦走へ行ってきました。

 

その総コースタイムは標準で12時間半!

日帰り登山の登竜門的な甲斐駒ヶ岳黒戸尾根と同等クラスの体力勝負のコースです。

谷川岳馬蹄形縦走の前哨戦として歩く人が多いと聞く谷川岳主脈。

日本三大急登と呼ばれる西黒尾根を登り、

仙ノ倉山を越えて新潟に下山するロングハイキングはかなりタフです!

 

上信越、東北の山々に高山植物の花が咲き乱れ、夏の始まりとなる6月初旬。

花盛りにして快晴の谷川岳主脈。

行く先々で様々な顔を見せる、個性豊かな山々を歩きます。

 

笑いあり、心臓バクバクのスリルありの谷川岳主脈縦走です!

 

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概要:谷川岳主脈縦走(日帰り)に関しての注意点

谷川岳の絶景を構成する要素の一つである主脈。

東西に広がる稜線上にある山々である

谷川岳→大障子ノ頭→万太郎山→仙ノ倉山→平標山、この長い稜線を歩き

平標山登山口へ下山するのが谷川岳主脈縦走です。

 

装備についての注意点

日帰りで歩く場合は体力と速度を問われるため、

スピードハイクに適した装備が望ましいでしょう。

 

また、距離と時間が長い割に小屋が最初と最後の二箇所しかありません。

 ・谷川岳肩の小屋

 ・平標山の家

日差しが強い時期に歩く為には十分な水と食料を持って歩くことをおすすめします。

 

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概要:景観に関して

早朝出発の場合、谷川岳を登る西黒尾根から見るロープウェイ山頂駅方面や正対する白毛門方面は素晴らしい景色を見せてくれます。

それ以外にも

 ・谷川岳山頂から見る主脈

 ・万太郎山から恵比寿大黒ノ頭までの間のエリアの景色

等は歩いていて楽しかったり絶望したり、感情を揺さぶられる景色がたくさんあります。

万太郎山周辺の避難シェルターを利用すれば、

西日に輝く谷川岳西面とそれに続く稜線などが見れそうです。

 

 

1.谷川岳主脈縦走について

■谷川岳主脈縦走の際のアクセス方法と注意点

注意点:谷川岳主脈縦走を日帰りで行う場合で、土合に車を置いてしまうと、

平標山登山口到着時間が16時を越えると土合に帰れなくなります。

 

■帰れる最後の便の時刻

【バス】平標山登山口16:15→越後湯沢16:52

【電車】越後湯沢17:50→土合18:15←土合行きの終電です

平標山から越後湯沢へのバスと電車は基本「接続していない」

16時のバスに乗れば土合行きの最終電車に乗れますが、17時のバスに乗ると帰れません。

帰る手段が本当になくなるので、タクシーを捕まえて2万円くらい払うか、

野宿の可能性がグンと上がります。

 

■公共交通機関の場合

【電車】赤羽→高崎 高崎線

【電車】高崎→水上 上越線(水上行)

【電車】水上→土合 上越線(長岡行)3,020円×往復分で二回

【バス】平標登山口→越後湯沢 600円

【電車】越後湯沢→土合    410円

合計運賃 7,050円

電車を利用した場合は日帰りはトレランじゃないと多分無理なので、肩の小屋に泊まるか

谷川岳登山前に土合周辺の宿に泊まる必要があるかなと……。

 

■車の場合

【高速】所沢→水上 2,520円/3,600円(ETC/通常)

【バス】平標登山口→越後湯沢 600円

【電車】越後湯沢→土合    410円

【ガソリン】4000円くらい

合計運賃 9,500~13,000円くらい

土合に車を置くこととなりますが、前述のとおり16時に平標登山口に降りてないと

土合に帰ってこれなくなるので注意してください。

 

谷川岳主脈縦走のコースタイム

土合駅4:05→谷川岳西黒尾根登山口4:40→ラクダのコル6:25→トマノ耳7:40→

オキノ耳8:05→肩の小屋8:20-8:35→オジカ沢の頭9:25→大障子ノ頭10:25→

万太郎山11:20→エビス大黒ノ頭13:05→仙ノ倉山14:05→平標山山の家15:15→

平標登山口16:40

合計登山時間 12時間35分(標準CT休憩なしで14時間)

本当に長い、本当に長いんです。

 

この登山で使用したお金

朝食        700円

交通費    10,000円

行動食と水  1,200円

コーラ類   600円

温泉     750円

夕食     1,000円

合計 14,250円 大体1万5千円~2万円くらいかかると覚悟しておけば大丈夫です。

 

この登山で使用したカメラとレンズ

2018_06_02_谷川岳主脈 | Flickr

NIKON D850+AF-S NIKKOR 28mmf1.4E&20mmf1.8G

NIKON D850+SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD

前半はタムキューを利用して登山をしています。

 

2.主脈縦走の始まり、夏の谷川岳は登山のメッカ

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2018年6月2日、午前2時45分、上里SA。

(……おはようございます、皆さん聞こえますか、

心に直接話しかけています、Redsugarです)

 

さて、今日は谷川主脈縦走をします、正直直前になってとても気が重いです。

本当に、本当に歩ききれるか心配です。

同行してくれる登山百景さんにおいていかれないか、ドキドキしています。

 

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登山前の食事

この記事を読んでいる人の中には、

登山中にトイレに行きたくなった経験がある方も多いでしょう。

登山中のトイレっていうのはとても大変です、

パフォーマンスに影響を与えますし、正常な思考も奪われます。

 

何よりもトイレがどこにでもあるわけではないという問題が登山者には重くのしかかります。

僕はご飯を食べてからだいたい二時間後位にお腹が痛くなるタイプ、

なのでそれを見計らって登山開始二時間位にご飯を食べるようにしています。

 

調子がいいときは食後一時間でお腹が痛くなるので、

高速道路のSAなどでトイレを使うことができる、という計算です。

今回はお腹の調子を心配して軽めの「そば」をいただき、谷川主脈縦走に備えます。

 

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午前4時5分、土合駅出発。

ご飯を食べて無事トイレも済ませてやってきたのは谷川岳のスタート地点とも言える土合駅、

日本一のモグラ駅ということで地下深に作られたトンネルが特徴の駅になります。

 

谷川岳に登るのであれば、電車で来て土合の階段を上るところから登山は始まる。

というのを積雪期にやりましたが、正直一回やればいいやと思う。


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土合駅の中を覗いてみるとそこは登山者の宴のあと……。

皆さん土合駅に陣を敷いて、ここで寝泊まりして谷川岳に向かうようです、

すごい環境だなここ……。

 

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百景さんと合流した僕は、少しスタート時間が遅れていることを気にしつつ、

谷川岳西黒尾根登山口に向かうこととしました。

この時は少し遅れているけどまぁ何とかなるだろう程度に考えていましたが、

後にJRの罠にかかってしまいます。

 

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谷川岳の山岳資料館を越えて谷川岳の登山口へと向かいます。

 

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こちらの閉鎖ゲートを越えてしばらく歩き続けると西黒尾根の登山口が現れます。

谷川岳は冬の経験しかないので、夏に下から駆け上がるというのがとても楽しみ。

 

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午前4時40分、谷川岳西黒尾根登山口。

ついにスタート地点である谷川岳西黒尾根に到着しました、

ここからはスピードと体力を求められるロングハイクが始まります……ッ!

鬱蒼とした茂みの中に佇む指導標を越えていざ平標山へ!!

 

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登り始めはいつもの上信越系の山という感じです、

新緑がもうだいぶ濃くなってしまっています。

夜明けの弱々しい光が差し込む森はヒンヤリとしていますね。

 

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途中鉄塔が現れたり。

ましたから撮影するアレは……いい加減飽きた。

 

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朝の谷川の山々、薄っすらと山肌が照らされていきます。

 

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朝日が登ってきたため登山道に暖かい朝の輝きが入り込んできます。

木漏れ日の色はオレンジに染まり、夜明けの樹林特有の景色が目の前に広がります。

 

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明け方の斜めの光が新緑の森にキラリと輝く。

豊かな樹林におおわれた谷川の森は真緑。

 

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下山する頃は日が逆方向に傾いている、そんな事実が山旅の大変さを物語っています。

今はただ朝日とその恩恵を切り取るのみです。

 

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短い朝日の彩は終わり、日の光も真っ白な輝きを持つ時間帯に、まだまだ樹林は終わりません。

周囲の木々にカバノキが増えてきたので、それなりに標高が上がってきたんでしょう。

 

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樹林のトンネルを抜けると展望のいい景色が広がっている台地がありそうだけども??

 

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樹林帯から抜けると目の前に現れたのは谷川岳ロープウェイの山頂駅でした。

大体同じくらいの標高に到着したという感じですね。

しかし、春のこの時期は空が青いですね……。

 

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そしてここからが西黒尾根の本気が始まります。

土の道からやや岩が多くなり、場所によっては岩が湿り滑りやすくなっているので注意です。

 

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鎖場も現れなかなかにスリリングな景色が広がり始める西黒尾根。

実際に歩いてみると足を置く場所がちゃんとしているので上りやすいんですけど

明け方だと濡れている場所もあってちょっと歩きにくいですね。

 

3.西黒尾根からゆく谷川岳、絶壁の迫力に震える

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朝日に照らされる谷川岳馬蹄形の山々、特徴的な頂の方角は白毛門、朝日岳ですね。

 

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ある程度標高を上げると谷川岳ロープウェイがよりはっきりと見えるようになってきました。

周辺にあった木々も背が低くなり、雪深い谷川岳ならではの雰囲気。

谷川岳はその厳しい気象条件から森林限界が1,500m付近となっています。

標高2,000m以下なのに森林限界が現れる時点で積雪量のヤバさがわかります。

 

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谷川岳方面を見ると雲の合間から谷川岳の山頂が姿を現し始めました。

岩に削られた急峻な地形が広がり、とても厳つい表情の山が姿を現します。

 

谷川岳といわれれば魔の山という印象がありますが、

それは一ノ倉沢からのクライミングによるものがメインで、

天神尾根などからの道はそれほど危険性はないといわれています。

ちなみに僕が今登っている西黒尾根ですが、それなりに滑るし危ないです。

 

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大小いくつもの谷が連なる山肌の頂点に鋭角な山頂が置かれている谷川岳。

西黒尾根の真正面の岩肌だけ色が違って見えるのが恐ろしい。

 

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午前中のさわやかな日差しが差し込む尾根道を二人でどんどん上っていきます。

ちなみにここでようやく姿が登場しました、今回の旅の同行者である登山百景氏です。

いつもとんでもない速度で僕をエスコートしてくれる長野の紳士です。

 

登山百景氏のサイトはこちら

tozan100kei.com


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谷川岳の山頂を眺めながら西黒尾根を登っていきます。

 

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個人的には西黒尾根中間の岩場が多い地点を登っているときが一番つらかったです。

西黒尾根の岩はとにかく滑る、これが本当に怖い。

 

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谷川岳と正対する白毛門や馬蹄形の山々がくっきりはっきり見えてきました。

午前の清涼な空気が気持ちいいぜ。

 

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どんどん登っていく登山百景氏、

少し待ってもらってもいいんですけど?

 

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谷川岳ロープウェイ山頂駅も眼下に見えるように。

この辺りまで来るとだいぶ景色が良くなり、風通しもよくなってきました。

 

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谷川岳にかかっていた雲が取れて岩の城のような山肌が現れる。

そして画面左に山頂まで続く道がくっきりとあらわ……、まだ結構なげぇな。


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これからこの稜線をたどって山頂に向かいます、結構岩場が多い印象……。

後半どうなっているんだこれ?

 

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午前6時20分、ガレ沢の頭。

厳剛新道との分岐点にやってきました、これから山頂まではまだ1時間以上かかります。

厳剛新道もかなりつらい道と聞くのですが……、すでに西黒尾根がつらい。

 

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なかなか険しい岩が連なる登山道、ペイントをしっかりと確認して上っていきます。

 

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白毛門とそれに連なる朝日岳。

谷川主脈縦走が終わったら僕も谷川岳馬蹄形縦走をしなければいけない時が来るのだろうか。

 

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西黒尾根の途中の岩場でかなり体力を削られた僕、寝不足が重なってだいぶ体力が……。

そんな僕をしり目に百景さんがすいすいと進んでいく、体力お化けです。 

 

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谷川岳の山頂が大分近づいてきました。

西黒尾根の醍醐味は荒々しい山頂が徐々に近づいてくるこの景色ですね。


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岩場は蛇紋岩だからか、それとも多くの人が歩きすぎているからなのか。

とにかく滑るのが問題です、本当にいやらしい岩の尾根です。

 

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足元の岩が磨かれて色が変わっている部分は要注意です、濡れてたらツルツルになります。

 

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西黒尾根の途中にはこんな感じに展望のいいスポットがあります。

群馬県側の山々などを一望できる休憩場所ですが、やっぱり足元は滑ります。


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目の前に広がる山々は春の空気特有の青霞で真っ青になっていました。

いわゆる空気遠近法ですね、ダヴィンチがモナ・リザとかで使ったやつね。

ちなみに目の前に広がる山は上州武尊山等の山々。


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白毛門方面、向こうも北に行くと残雪が残る稜線となっている模様。


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さて、だいぶ山頂が近づいてきました。

雪解けの山頂は茶色と黄色と緑で雪解けの春って感じの見た目です。

あんまりきれいじゃないんですよね、雪解けの季節って。

 

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登ってきた尾根を振り返ると谷川周辺の山々の作り出す重なり合った稜線が見える。

西黒尾根からの景色はこの辺が一番好きでした、山深い雰囲気がすごい良い。

 

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いつの間にか谷川岳ロープウェイが大分下に、ここまで来たら山頂はもうすぐです。

 

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シャクナゲが咲いてました、そうか5月も下旬ともなればシャクナゲのシーズンか。

とか思っていたらこの後大量のシャクナゲが咲く稜線をずーっと歩くことになります。

5月下旬の谷川岳主脈はハクサンイチゲとシャクナゲとシラネアオイの山です。

 

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西黒尾根にかなり体力を削られた僕をしり目に山頂へ向かう登山百景氏。

やっぱりサイボーグなんじゃねーかな……。

 

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「あー、雪渓大変なんですねー……」

雪渓と山を登る同行者を眺めながら水を飲むREDSUGAR氏(32歳)。

 

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谷川岳の山頂付近からの景色といえばこの川棚ノ頭でしょうか。

積雪期に登ると天神尾根から最初に見える川棚ノ頭の景色に感動を覚えますよね。

でもこいつ主脈からは少し外れてるんだなぁ……。


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頑張って歩いてきた西黒尾根に別れを告げて谷川山頂へ向かいます。

振り返ると馬蹄形の山々と急峻な西黒尾根、そして谷川の魔の山肌が目に焼き付きました。

標高2,000m以下の山にしてはすごい景色が広がる山です、谷川岳は。

 

4.谷川岳山頂、雄大な稜線には咲き誇る花

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午前7時40分、トマノ耳到着。

西黒尾根の歩きにくい岩の上を伝ってようやくトマノ耳に到着。

ここまでかかった時間から少し遅れ気味だなという印象。

 

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「先急ぎましょうか? オキノ耳行きます?」

山頂でオキノ耳に行くかを悩んでいたけども、今回の主脈でオキノ耳を外すというのは

ちょっと、いやかなり悔しい。

ちゃんとオキノ耳にも上ったうえで平標山登山口へ降りたいということでオキノ耳へ。

 

 

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山頂から見る朝日岳方面の山並み、向こうも行ってみたい。

馬蹄形日帰り縦走じゃない登山で行ってみたい。

稜線の美しさはそれなりのものがあるんだろうな。

 

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オキノ耳までは積雪期に比べるとべらぼうにたどり着きやすい。

無雪期はこんなに歩きやすいのかよと驚く程度に、本当に早くオキノ耳につくんだよね。

 

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いつもならエビのしっぽですごい見た目になっている岩も、無雪期はこの様相。

この岩を過ぎればすぐにオキノ耳。

 

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山頂指導票が見えてきた、さて、谷川岳はこれで終わりだけど。

主脈はここから先のこと、つまり今この瞬間主脈縦走の真のスタートが……ッ!!

 

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午前8時5分、オキノ耳到着。

谷川主脈縦走の最初の頂。

ここから仙ノ倉山までいくつもの頂を越えて、西へ西へと向かうのです。


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オキノ耳から見る谷川主脈の稜線、今からこれの一番奥の平標山まで歩きます。

「嘘だろ、足がすくんでガクガク言ってやがるぜ!!」

「こいつぁ武者震いじゃねぇ!本気でバビッてんだ!!」

極一般的な登山者である私にとって限界に近いこの日の登山、

本当に最後まで行けるのか怪しい気持ちでいっぱいです。

 

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とりあえずオキノ耳に居てもしょうがないので肩の小屋で態勢を整えることに。

まずはオキノ耳からトマノ耳へ戻りましょう。

 

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「これがTANIGAWA SYUMYAKU……(ゴクリ」

「群馬と新潟を隔てるヘヴンリーロードを駆け抜ける、悪くないぜ……!」

脳内でレーシングラグーン的なポエムを展開してこの先の登山のつらさを緩和しようと

心がけましたが、結果的に最速を求めなくてはバスに間に合わないことに気が付き

後半は辛さと辛さと辛さの登山になります。

 

※レーシングラグーン:1998年に全盛期を迎えてRPG以外にも手を出していた

日本一のゲーム会社スクウェアが発売したレーシングポエムゲーム。

当時中学生だった筆者ですら突っ込みを入れるくらい酷い3DCGキャラや

頭の悪い心に残るポエムはいまだに30代男子の記憶に残る、いわゆる名作。

 

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「あばよTANIGAWA、次合うときはBATEIKEIでな……」 

(絶対に馬蹄形縦走とかやらないぞと心に決めています)

なぜか人間登山しているときは次来るときはもっとつらいコースでもいいかなって思うんです。

 

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「アルプスの少女ハイジのようなすがすがしい景色ですね~」

肩の小屋から主脈を眺めた景色は谷川岳の定番の景色でしょう。

のどかに見えるのは谷川岳で登山が終わる方、煉獄の始まりに見えるのは主脈経験者です。

ちなみに画面右上の山のど真ん中に白い線(雪渓)があるのが仙ノ倉山です。

ゴール地点はさらにその先です。

 

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とりあえず谷川岳肩の小屋で当分の補給を行い主脈に突入しましょう。

朝ごはんも食べなくてはなりません、シャリバテを防ぎつつ主脈に突入ですよ。

 

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午前8時20分、肩の小屋。

営業期間に入っている谷川岳肩の小屋、気さくな小屋番さんが切り盛りしており

快い対応をしていただけました、ここでコーラを一本購入。

 

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谷川岳肩の小屋前で少しだけ休憩します、ここから先の主脈突入を考え。

ここで糖分などの栄養補給を行うのは重要な行為ですね。

 

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「コカ・コーラ、選ばれたものの知的飲料ドクターペッパーよりも美味しい水……」

登山中に飲む炭酸のおいしさって何なんでしょうね、本当においしい。

うまい、うますぎる!

 

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これから向かう谷川岳主脈を前にして二人のサムネイル的な記念写真を撮影することに。

平標山までのコースタイムを見て、へへっブルっちまうぜという私と。

いつも通り表情一つ変えずに遠くを見る百景氏、驚くことがない、サイボーグだから。

 

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いざ出陣です、心のドアが開きます。

ほら貝の音が鳴り響くイメージで谷川岳主脈へ駆け出しましょう。

 

ちなみに主脈の奥に見える残雪の多いテーブル型の平たい山は苗場山です。

春に行くと大量のブヨが出迎えてくれるということで、僕は秋に歩きました。

山頂は広大な湿原となっているので、秋口に行くのはめっちゃお勧めです。

 

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ついに始まってしまった谷川主脈縦走、後はもう歩き続けて下山するしかない。

 

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谷川岳主脈には多くのハクサンイチゲが咲いていました、

西黒尾根にはあまりなかったのですが小屋を出てすぐのところには大量のハクサンイチゲ。

登山者を出迎えてくれるかのような盛大な群生ですが、

この瞬間、この群生はまずい……撮影していたら盛大にコースタイムが……。

 

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谷川岳肩の小屋を後にして主脈へと突入。

最後に見た肩の小屋の景色は本当に綺麗でした、あばよTANIGAWA!!

 

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まずはオジカ沢ノ頭を目指して主脈を歩きます、

稜線は穏やかなもので非常に歩きやすい道が最初は続く。

 

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谷川岳をオジカ沢ノ頭方面から、凄まじく大きな山の斜面が現れました。

一ノ倉沢方面の景色に比べると穏やかですけどサイズ感はこちらのほうが上。

 

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稜線に咲くハクサンイチゲが目を楽しませてくれます。

 

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前半は本当に歩きやすいん、 このあたりは体力もまだあるため、スイスイと先に進む。

 

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牧歌的な景色が続く谷川主脈、分岐点は中ゴー尾根からのものです。

 

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谷川主脈はとにかく笹が多いんですよね。

稜線はとにかく笹、 積雪量の関係で木が育たないのでしょう。

 

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ハクサンイチゲも多かったのですがこの辺からシャクナゲが沢山姿を表すように。

 

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マツダランプです、主脈には所々このマツダランプが植えられています。

東芝ランプとか松田ランプとかランプには種類があるらしい。

 

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主脈を歩く人向けの指導標です、 しっかりと平標と書かれています……。

いや、めっちゃ遠いの知っとるでおいちゃん。

 

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オジカ沢ノ頭までは似たような景色が続くのですが意外とアップダウンが多いです、

歩きやすいのですが気がつけば体力を消費しているという状況になります。

気が付けば体力は底をついていた、とかね。

 

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場所によっては痩せ尾根も多く、積雪期に歩くには大変だなあと思う場所も。

 

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ハクサンイチゲはバーゲンセールですぐにあまり感動しなくなります。

 

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先ほどの痩せ尾根の部分は西側に巻いて岩肌の道を登ります。

鎖がしっかりと整備されていますが、やっぱり足元は滑りやすいのでご注意を。

 

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ここでも相変わらず早い登山百景氏、スイスイと岩肌を登っていきます。

 

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岩肌には結構長い鎖がぶら下がっています、斜度もそれなりにきつい。

登る時は一人ずつ登った方がいいでしょう。

 

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鎖を登り切ると人一人が歩くのにやっとな幅の尾根が現れます。

 

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こちらの尾根からの景色は非常に良いの一言、これまで歩いてきた道が一望できます。

谷川岳を裏側から見ているという感覚。

 

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シャクナゲも咲き誇っております。

 

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川棚ノ頭方面です、色を見ても分かりますが笹しか生えていないような山の斜面ですね。

一応コースはないものとされているんですけど、実際はどうなんでしょうね?

 

5.オジカ沢ノ頭、雪と花のせめぎ合い、豪雪地帯の景色が残る山

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午前9時25分、オジカ沢ノ頭。

小屋を出てからやっとのことでオジカ沢ノ頭へ着きました、地味に1時間近くかかった。

ここで百景さんと一緒に少しばかりの休憩をとることにします。

さすがに朝の4時付近から歩いてるので足も疲れてきています。

 

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5月のオジカ沢ノ頭周辺はハクサンイチゲが咲き誇ります、

雪もなく山は着実に夏へと向かっているという雰囲気。

小規模なお花畑が稜線にいくつもあって休憩するにはもってこい。


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二人で休憩しながらおにぎりを食べていると突然轟音が鳴り響きました、

画面中央の雪渓が音を立てて崩れていったのです。

この時期の雪崩は鉄のように硬い氷が降ってくるようなものなんだなと音から察しました。

バキバキと音を立てて崩れ行く雪に戦慄したものです。

 

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めったに見れないものが見れたなと二人で談笑しながらこれから先の道に目をやります。

次の目標地点は大障子ノ頭と万太郎山。

谷川主脈の真ん中にどっしりと構えている万太郎山は

谷川岳と比べても遜色ない格をお持ちのお方です。

 

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谷川岳でよく見かけるスノーシェルター型の避難小屋が現れ始めました。

この先も何回かこのシェルターが登場します、あんまりお世話にはなりたくないものですね。

 

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壮大な稜線を下っていくと言えば聞こえがいいのですが

これまで稼いできた標高を一旦一気になげ捨てるということです。

「 嘘だろ本当にこんなに降るのかよ……、こいつぁ、ヘヴィだぜ……」

体は割とボコボコにされています。

 

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降っていく登山百景氏、僕は撮影しながら降っているのでそこまでの速度が出ません。

 

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ふと斜面に目をやるとゼブラ模様の山肌。

5月下旬で標高もそこまで高くないというのにこの雪渓の残り具合。

ここがいかに豪雪地帯なのかが分かりますね……。

ちなみに水場がこの辺にあるそうですが夏になれば枯れてしまうそうです。

 

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Windowsの壁紙のような景色の中を登っていきます。

足元がふかふかしているため非常に気持ちよく歩ける、ここは本当に気持ちよかった。

歩く喜びがあると言ってもいいようなエリアです。

 

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大障子ノ頭の前にある小障子ノ頭へやってきました。

山頂には控えめな碑があり、休憩ができそうな広場があります。

「休憩します?」

「いえ、いいです、先に行きましょ(げっそり)」

 

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小障子ノ頭からは大障子ノ頭 がくっきりと見えます、

そしてその奥に、稜線の真ん中に突如巨大な山が……。

 

大障子ノ頭とそれに連なる万太郎山が現れた!

 

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大障子ノ頭を前にしてハクサンイチゲの花畑を見てると、

もうこの後の万太郎山で下山してもいいんじゃないかなという気分になってきます。

しかし、今日の目的は谷川主脈の縦走、最後まで諦めるわけにはいきません。

 

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本日の中間地点である万太郎山を目指すためにもこの大障子ノ頭を超えなくてはいけません。

写真で見てもわかる、結構な距離の上りを歩きます。

 

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これまでの道と同じように非常に歩きやすい道なので

距離に対して時間はあまりかからないのが救いです。

 

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少し大きめの避難小屋が見えてきたので試しに中を覗いてみることにしましょう……。

結構使われてるようで綺麗に整備されていました、これなら寝れるね。

 

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ここまで来ると後ろを振り返っても谷川岳の全貌を見えることはできなくなります。

主脈の稜線が意外と荒々しい見た目。

 

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徐々に標高を上げながらも、何度も後ろを振り返ります。

正直前を向いて歩き続けるのがつらい。

 

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午前10時25分、大障子ノ頭。

谷川主脈万太郎山の手前、大障子ノ頭に到着しました。

あたり一面笹が広がる山頂ですが展望は最高の一言。

 

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目の前にずしーんと鎮座する万太郎山、こいつもでかい……。

谷川主脈のど真ん中にある万太郎山はそれ単体で登山の目標にもされる山です、

巨大な三角形の姿はまさに山って感じ。

 

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万太郎山に向かってすぐさま出発、アップダウンを繰り返して進みます。

流石に百景氏も少しばかり疲れてきたご様子。


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万太郎山は一直線に伸びる登山道の先にある、それはわかっているんですけど。

上り一辺倒の道に入るとそれはそれで辛いんです。

 

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大障子ノ頭周辺からハクサンイチゲに追加してシラネアオイが現れ始めました。

足にだいぶ疲れが溜まってきている時間帯、

シラネアオイを撮影するために屈伸運動を繰り返すと流石に辛い!!

しゃがむことを繰り返し、膝に順調にダメージを与えていきます。

おそるべしTANIGAWA!!

 

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この頂が万太郎山、ここを越えればあとは恵比寿大黒ノ頭と仙ノ倉山と平標山のみ!

 

この直後の恵比寿大黒ノ頭がヤバい山でした……。

というの知っていたんですけどね、前回仙ノ倉山に登った際に見たその姿。

恵比寿大黒ノ頭のあまりの姿に震えていた僕、今回歩いてみてコテンパンにされました。

 

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万太郎山側から見ると小障子、大障子付近の雪渓は遥か下。

笹原がどこまでも続く斜面の向こうにゼブラ模様が浮かびがります。

 

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だいぶ速度が落ちてきた僕に対して、

初期の速度を保ち続ける百景さんはスイスイと上がっていきました、多分人間じゃないんだ。

あれはサイボーグなんだ……。

 

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僕は登りながら所々でシャクナゲを愛でながら、休憩をはさみながら登ることしかできません。


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百景さんのお尻を追いかけて歩き続けて、ようやく山頂が見えてきました。

あたりに広がるシャクナゲのお花畑はこれまでで一番のものでしたが、

あまり撮影し続けていてもタイムリミットになるので先を急ぎます。

 

6.万太郎山、そこはシャクナゲとイチゲ咲き誇る花の山

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午前11時20分、万太郎山山頂。

谷川岳主脈における中間地点と定めていた万太郎山に到着しました。

結構歩いてきましたが、ここが中間地点と考えておかないとこの直後に現れる

恵比寿大黒ノ頭に心を打ち砕かれてしまうことになります。

 

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万太郎山の山頂付近はシャクナゲ天国。

狭い稜線の両脇にシャクナゲの花が咲いておりシャクナゲに関して言えば

主脈通してこの万太郎山と仙ノ倉山が素晴らしい場所でした。

 

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シャクナゲはどれも咲いたばかりなのか、花のどこを見ても新鮮さを保っています。

咲きたての花ほど見ていて気持ちのいいものはありません。

 

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さて、万太郎山から先は再び標高を下げることとなります。

この一端標高を下げるという、今日何度目かの行為の先に待ち受ける山……。

恵比寿大黒ノ頭がこの先に待っていると考えると本当に足がすくむ。

 

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万太郎山から見る恵比寿大黒ノ頭は画面右上にある尖った三角形です。

万太郎山の上から見る分にはそんなにきつい山には見えないのですが

仙ノ倉山方面からその姿は殺人的な斜度を持った異彩の山です。

 

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万太郎山の西側尾根はご覧のほうな感じで結構痩せていました。

ここは道も細く、左右も切れ落ちているので転んだりすると結構下まで止まらなさそう。

 

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さらに道は細くなる。

ここまで来てこんなに細い道歩かされるなんて、主脈は本当にキツイ場所です。

 

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狭い稜線を抜けるとハクサンイチゲのお花畑が広がる、開けた場所に出ます。

目の前に見えるのは恵比寿大黒ノ頭と仙ノ倉山。

仙ノ倉山の姿がとにかく雄々しく、優雅な稜線の山には全く見えません……。

 

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はるか先を歩く百景氏の後を追って恵比寿大黒ノ頭へ向かいます。

画面左の尖った山へ登るまでが結構大変。

細かいアップダウンと最後の急登は谷川岳主脈縦走においての最後の難関といえる。

 

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ハクサンイチゲの瑞々しい姿、

谷川岳主脈縦走では仙ノ倉山以西では見れなくなるんですよね。

縦走中これだけ花が咲いているのだから仙ノ倉山は花がすごいだろうと思っていたら

ほとんど開花前で驚いたことを覚えています。

 

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エビス大黒ノ頭の手前で再び標高をがっつりと下げます。

もう写真でもわかるけどここから最低部まですごい下がるなと辟易しました。


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正念場です。

 

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恵比寿大黒ノ頭の最低部までたどり着くと、目の前には仙ノ倉山の三角形の姿。

見上げた先に、天に走る稜線が延々と続いていきます。

 

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これまでの優しい道の雰囲気は全くなく、

ご覧のような道がどこにあるかわかりづらい、そして結構急な斜面を登っていきます。

登山時間が10時間に迫るこのタイミングが一番つらかった……。


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唐突に表れるスラリと一本伸びた登山道、あまりにきれいなもんで思わず笑ってしまった。

 

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ようやく目の前にある恵比寿大黒ノ頭をばっちりとらえれる位置にやってきました。

後は目の前の道を歩いてやつを登るだけです。

ついに上るぞ、俺はお前を!!

 

 

7.恵比寿大黒ノ頭、絶望を焚べよ、これが仙ノ倉の真の姿

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さて、エビス大黒ノ頭へと突入した我々の目の前に広がるのは「結構な登り」

なんであんなに降りなきゃいけなかったんだろう?ねえおしえて?(小学生並みの語彙力)

と思わされるくらい降りた分を取り返さないといけません。

 

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恵比寿大黒ノ頭の谷川岳方面はゴツゴツとした岩肌が斜面を形作ります、

仙ノ倉山方面はスラッとした出で立ちなので意外な見た目でした。

 

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恵比寿大黒ノ頭から先に見えるのは三国山方面でしょうかね。

 

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休み休み登っていたらいつの間にか登山百景氏が見えなくなっていました。

ま、不味い山の中においていかれる!!

 

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上で休んでいるのが見えたので体に鞭打って登りますが

ガス欠気味で思ったように登れません。

 

D850を2台も背負って登っているんだからこんなことに……トホホ。

登山においてカメラは邪魔な荷物、

今回のような登山がメインの場合は一台でいいよなーと再確認するに至りました。

 

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マイケル・ジャクソンのスムースクリミナルに出てきた

斜めに傾くダンスみたいなマツダランプです、その角度は……ほぼ倒れてんじゃん……。

 

このマツダランプを越えると山頂に到着します。

 

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午後1時35分、恵比寿大黒ノ頭。

谷川岳主脈縦走においての最強の敵である恵比寿大黒ノ頭に到着しました!

仙ノ倉山から遥か遠い谷川岳を見つめたとき、

目の前の恵比寿大黒ノ頭には恐怖を覚えたものです、ですがいま僕はその山頂に立っている……。

この夏の登山に向けての自信となる一歩でした。

 

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恵比寿大黒ノ頭から振り返れば谷川主脈山々は遥か遠く、

全く別、知らない山のエリアに来てしまったような錯覚を覚える。

 

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恵比寿大黒ノ頭から先はこの仙ノ倉山を登り、優雅な稜線を駆け抜け平標山に向かうのみ。


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万太郎山から続くシャクナゲは少し蕾も増えてきました、仙ノ倉山の方が開花が遅いのかな?

 

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シャクナゲ咲き誇る稜線を仙ノ倉山へ、というと聞こえはいいのですが

既にスタート時間から結構な時間が経過し、登山も終盤、俺の体も終盤。

 

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仙ノ倉山へ一直線へ登りゆく男坂。

そう、登り始めたばかりだからよ、このはてなく続く男坂を!!

と未完の漫画を彷彿とさせる坂をひたすら登ります、

登るんですけどついに私は力尽きました……。

 

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「流石に体力の限界も近い、体力の限界千代の富士です……」

小屋前で補給します!ということでご飯を食べることに。

この縦走中食べたおにぎりって実際5つとかそんなもんだったんですよね……、

その他は水だけでよく歩いたと思う……。

 

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仙ノ倉山中腹の小屋で休憩した後は再び登山開始。

ストックを使いこなす登山百景氏は爆速で仙ノ倉山を駆け上がってゆく。

 

言い忘れていましたが、私ストック忘れてきたからこの日手ぶらで登ってるんですよね。

主脈でストックがないとか本当に死ぬほどつらいから気を付けましょう。 

 

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仙ノ倉山中腹から恵比寿大黒ノ頭を見返せば、見知った鋭角な姿が。

こいつは谷川岳主脈縦走におけるもっとも危険な男といえるでしょう……。

 

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つぼみが多くなったシャクナゲの向こうに仙ノ倉山の山頂が見えます……。

 

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午後2時5分、仙ノ倉山山頂。

長かった、多くの坂を登って降りて、その繰り返しの果てについにたどり着いた

日本二百名山にして穏やかな花の稜線の山「仙ノ倉山」へ……。

ここまでたどり着けば後は平標登山口へ下山するのみ、木道を駆け抜けて下山です。

 

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仙ノ倉山登山道はそれまでの谷川岳主脈と違い、花が咲いていないという状況。

これは主脈縦走で疲れ切った我々には有利に働きました。

 

花が咲いていたらそれを収めないと気が済まず、無駄な屈伸運動が発生してしまうからです。

出来れば、撮れ高のない状態で平標登山口まで……、初めてそう願った山でした。

 

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仙ノ倉山から平標山までは木道の区間も多く、これまでの主脈よりもさらに歩きやすい。

稜線も非常に穏やかで平地のような道を歩く個所もあります。

 

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谷川主脈も全編こんな木道が整備された平らな道ならどれほどよかったことか。

仙ノ倉山から平標山までは完全に気が抜けたコーラのような精神状態でした。

 

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シャクナゲは咲いているものの、高山植物はそこまで多くない状況。

 

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ハクサンイチゲの大群生が見れるのかなと期待はしていたものの、

お花畑というもの自体がどこにも見当たらないようなコンディション。

 

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平標山へ向かう優しい木道も、今の体にとっては辛い道。

こんな登りやすそうな階段も登り切るのに一苦労です。

 

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平標山山頂へ大分近づいてきました、

仙ノ倉山方面を眺めると巨大な雲がモクモク湧いています。

やっぱり山の景色は雲があったほうが映えますね。

 

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平標山山頂では特に見るものも驚きもなく、そそくさと山の家方面へ下山へ。

下山のコースタイムが最速となる山の家側を利用して登山口へ向かいます。

 

主脈縦走においてはこの山の家を利用するというのも一つの手段です。

ここで泊まっておけば翌日ゆっくりと下山することが可能になります。

 

8.下山、電車がない!バスがない!

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疲れた足ではありますが、我々の下山の速度は相当なもので

山の家に向かう登山者の横をすり抜けて一直線に階段を下っていきます。

まさしく我々は脱兎のごとく山から逃げ出しているのだ。

 

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午前3時15分、平標山の家到着。

平標山の山小屋に到着するとそこにはテントがずらーっと並べられており。

その周囲は山で一日を過ごす方々の談笑でにぎやかな雰囲気に。

 

僕らも家庭というものがなければ、ここで宿にお金を払い翌日の下山を選択していただろう。

 

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ここで最後の気合を入れるためにコーラをチャージします。

というか小屋の前の水場でコーラが冷やされており、

その光景の持つ魔力にあがなうことができませんでした……。

 

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出発の前に鐘を鳴らしておきましょう。

 

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山の家を出発して最後の下山です。

平標山は山の家に向かうルートのほうが良く整備されています。

登山道はご覧のように階段が整備された部分が非常に多い。

 

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階段と自分の歩幅が合わないなーと愚痴が出たりしますが

基本二人とも無口な状態でひたすら下山。

 

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登山道が終われば林道へ合流、ここまでくればあとは駐車場まで歩くのみ。

 

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午後4時40分、平標山登山口到着。

登山口から林道を歩き続け、数多くの登山者の横をすり抜けようやく下山です。

長かった谷川主脈縦走、これにて完結かぁ~と思っていたのですが……。

 

この登山は最後まで僕たちを安心させることはなかった。

 

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バスの時刻までまだ時間があるから、ということで自動販売機のジュースで乾杯。

平標山登山口の良い所はこうして自販機が稼働しているところでしょうか。

 

知的飲料の代表格であるドクターペッパーが完備されているのも好感が持てます。

 

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この乾杯の瞬間、登山は終了した。

 

しかし、バス時刻を見ていて僕は気が付いてしまった……。

「あれ? これ次のバスだと電車乗れなくないですか……??」

「電車の終電逃すと水上方面に帰れないですよねこれ、どうしよう車……」

顔面蒼白になった我々はタクシーによる群馬方面への帰還などいろいろ調べるも

タクシーはタクシーで2万円近くの運賃が発生するので難しいなどの現実が降りかかる。

 

結局諦めてバスに乗り、神に祈る気持ちで越後湯沢へ向かった僕たちは

バスが早めに到着することを祈り、バスが駅に着くと同時に全力ダッシュ。

切符を買って駅構内を全力で駆け抜けた結果……。

 

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「ふぃー、一時はどうなることかと思ったわい!(笑」

無事何とか水上行の終電に乗ることができました。

 

バスがたまたま3分ほど早く駅に到着したおかげで、切符購入からホームまで

全力で駆け抜ければ何とかなるという奇跡が発生したのです。

 

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こうして何とか土合まで戻ってきた僕たちは無事愛車の元へと戻ってくることができました。

最後の最後でどうなることかと肝を冷やした谷川岳主脈縦走。

電車の時間を読み間違えるという前代未聞の大失態は本当に恥ずかしい限り。

でも、無事帰ってこれてよかった……。

 

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下山後は谷川岳登山の際は良くいく温泉の筆頭である鈴森の湯へ。

 

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温泉で汗を流した後、こちらでそのままご飯もいただき帰路に就くことにしました。

登山百景氏も僕も、気が抜け切った状態でご飯を食べて。

達成感と疲れにとりつかれたまま家路へとつくのでした……。


9.旅のまとめ

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谷川岳主脈縦走を終えて

体力的には甲斐駒ヶ岳黒戸尾根と似た感じの谷川岳主脈。

コースタイムも12時間半付近と似た感じになりました。

谷川岳は西黒尾根を越えればあとはずーっと稜線を歩くため、

涼しい時期なら快適な登山を楽しむことができます。

 

暑い時期はあんまりお勧めは出来ません。

水場が少なく一日で歩く距離が長すぎるので、なれてない人はバテてしまうことでしょう。

春先か秋口が適期なのかなと思います。


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5月下旬の谷川岳は残雪も少なく、夏道はほとんど出ている状態でした。

この時期になるときになるのは空模様。

雨が多くなかなか結構の日付を決めることは難しいかもしれませんが

月に何度かは快晴の日があると思うので、そのタイミングで歩きたいですね。 

 

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主脈で最も注意すべきは万太郎山とエビス大黒ノ頭です。

後半戦に出てくる二つの山は、西黒尾根や大障子ノ頭で疲れた足に追い打ちをかけてきます。

体力勝負の登山になるので、荷物は最軽量で行くことをお勧めします。


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谷川岳は百名山の風格を持つ絶景の地、晴れた日の主脈は素晴らしい経験ができます。

アップダウンは厳しいものの、ほとんどの道は歩きやすく気持ちがいいものです。

 

谷川岳主脈縦走、若年登山者であれば甲斐駒ヶ岳黒戸尾根のように

自らの体力がどれほどのものかを確かめるために歩くのもアリかなと思います。

主脈の次は馬蹄形といわれていますが、もし僕が馬蹄形を歩くのであれば

泊りの装備を背負って歩くことでしょう……。

 

人生最高の山は続く。

 

 

谷川岳の地図はこちら

谷川岳・越後・上信越の山 (ヤマケイアルペンガイド)

谷川岳・越後・上信越の山 (ヤマケイアルペンガイド)

 

 

この登山で役に立った装備

H+Bライフサイエンス 粉飴マルトデキストリン 1kg

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前半粉飴がなければ途中で棄権してたかも……。

長時間歩くときはこれがあると本当に心強い。

 

アサヒグループ食品 1本満足バープロテインチョコ 1本×9本

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一本満足バーをひたすら食べました、登山の際には食べやすい、おいしい。

ゴミが少なくて済むというところから愛用しています。

最近出たプロテインバーはたんぱく質が多くてお勧めです! 

 

インジンジ ライナークルー 靴下 ソックス 60270 GY M

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長時間歩き続ける場合は靴下に気を使うと多少楽になります。

個人的にはインジンジの靴下の上に登山用の厚手ソックスがお勧めです。

汗がそんなに出ないタイプの体質であればインジンジはお勧めできるかも。