Red sugar

山と写真とカメラが趣味の人にお勧めな登山ブログ、ニコンD850を利用した山の写真を載せています

【北アルプス】白馬岳、遂に来た憧れの白馬大雪渓!全てが絵になる山岳写真の聖地を登る旅

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2018年7月21日から22日にかけて後立山連峰の白馬岳に登ってきました。

標高は2,932m、言わずと知れた大人気登山スポットです。

 

夏のあこがれの登山はどこといわれれば

白馬岳は5本の指に入る選択肢の一つかと思われます!!

 

何よりも、白馬大雪渓を越えて白馬岳山頂へ立つルートは多くの登山者でにぎわい、

その稜線には夏のアルプスらしい景色がゴロゴロと転がっています。 

さて、今回はそんな白馬岳を定番の大雪渓から登り、栂池方面へと下山する1泊2日。

天気に恵まれ最高のコンディションと極上の夕焼けと朝焼けを眺めます。

 

南アルプスから北アルプス、果ては白山までを駆け抜けた夏山登山。

北アルプス北部、山岳写真の聖地白馬岳を登る旅の始まりです!

 

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白馬岳大雪渓ルート登山に関して

多くの登山者でにぎわう大雪渓ですが、読んで字のごとく【雪渓】です。

なので、アイゼンが必要になります。

 

麓の白馬尻小屋で4本爪の急ごしらえのアイゼンが売ってたりもするんですけども、

北アルプスの本格的な山である以上しっかりと6本爪以上のアイゼンを装備していきましょう。

夏季の雪渓はシャーベット、滑ればサメ肌以上の地面が素肌を削ることでしょう……。

 

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大雪渓は景色がいいのですが、雪に反射した光で日焼けや目が雪焼けしてしまいます。

日焼け止めとサングラスが無いと小雪渓を越えた後ぐらいで不定愁訴を訴えることもあるので

アイゼン以外にも夏山の基本装備といわれる紫外線対策はしっかりとしておきましょう。

土日はツアー登山の方も多く、非常に賑やかな登山道ですが、

自分の身を守れるのは自分だけが登山、装備だけはしっかりと……!

 

1.白馬岳大雪渓から栂池ルートについて

大雪渓登山口へのアクセス

【高速バスを使う方法】

「毎日アルペン号」や「さわやか信州号」を利用する方法が、

登山バス利用としては一般的です。

毎日アルペン号

https://www.maitabi.jp/

南アルプス登山線

https://www.justline.co.jp/

 

【車で向かう方法】

北アルプス北部の玄関口『白馬八方』のバスターミナルが目的地です。

僕の例で埼玉県浦和から向かう場合は下記のような状態です。

北アルプス北部は埼玉県民や群馬県民には比較的身近な北アルプスだと思う。

 

【高速】所沢IC→長野IC 3,650円/5,130円(ETC/普通)

長野ICからはいつものごとく下道で白馬村に向かいます。

 

今回の白馬岳登山のスケジュール

【1日目】 

猿倉6:25→登山開始6:35→白馬尻山荘7:25→避難小屋10:00→白馬岳頂上宿舎11:00

白馬山荘11:20→白馬岳山頂11:50、山頂以降登ったり下りたりを繰り返す。

合計登山時間 5時間25分(標準CT約6時間15分)

雪渓の登りだけならゆっくり歩けば大丈夫ですが、急なのでバテやすいです。

 

【2日目】

白馬岳山頂4:20-5:20→杓子岳6:35→白馬鑓7:45-8:05→白馬山荘10:00→

小蓮華岳11:40→白馬大池12:45→天狗原14:00→栂池山荘14:50

合計登山時間 10時間30分(標準CT9時間15分)

白馬鑓からの栂池下山はとても長いので、注意してください。

 

この登山で利用したお金

交通費往路   :3,650円/5,130円

交通費復路   :3,650円/5,130円

ガソリン代   :約5,000円

バス      :930円

バッジ3つ   :1,500円

宿泊費(白馬小屋):10,300円(夕食+お弁当+寝具+トイレあり)

 

行動食      :2,000円

ロープウェイ料金 :1,920円

温泉       :800円

合計 約29,750円~32,710円

小屋を使うとかなり高いですが、テントだと1万円ほど安くなります。

 

この登山で使用したカメラとレンズ

flic.kr

NIKON D850:AF-S NIKKOR 28mmf1.4E/SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD

NIKON D850:AF-S NIKKOR 20mmf1.8G/AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

あらやだこの人単焦点4本も背負って行ってる……。

 

2.憧れの白馬岳へ!

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2018年7月21日5時55分。

明け方の八方駐車場からおはようございます、Redsugarでございます……!

空には雲が多いのですが白馬にやってきました。

本日はついに白馬岳に登ります……!

 

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さて、あこがれの白馬岳ということですが。

まずは猿倉に向かうためにバスチケットを購入しなくてはなりません、

mont-bellのロゴが眩しいインフォメーションセンターでバスチケットの購入です。

 

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バスチケットはこんな感じの発券機で販売されております、料金は930円!

インフォメーションセンター内には一応mont-bellの装備も売っているので、

なにか忘れたときには購入が可能です。

 

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輝かしいゴールドメンバーシップを手に入れたと言って過言ではないだろう。

このチケットを持って僕は、白馬に登るッ!!

(意外に猿倉まではリーズナブルなお値段のようです。)

 

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始発バスに並んで無事に乗車、

登山客で溢れかえったバスが白馬へと向かっていきます。

 

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白馬の山頂と、これから登るであろう場所が見える……。

まだまだ目的地は遠いのですが、

白馬大雪渓はこの距離を4時間ほどで詰めていく高速ルートとなります。

 

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午前6時30分、猿倉荘。

白馬大雪渓のスタート地点となる猿倉に到着しました、ここから大雪渓登山が始まります。

バスから降りたら百人以上の人が準備をしていたのではないでしょうか?

さすが夏のハイシーズン……。

 

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まずは猿倉の美味しいお水をボトルに汲んで水の補給です。

家から持ってこなくてもこちらで水を汲むことが可能。

 

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登山口では山岳会の方々が登山届のチェックをしています。

さすが人気の登山エリアは人件費に余裕もある……

というか白馬レベルでようやく人が割り当てられるのか。

 

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トイレは立派ですが、山のトイレなので基本的にはそれまでに済ませておきましょう。

 

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午前6時40分、白馬岳登山開始。

プレイボールです、猿倉荘を出発して登山開始です、山岳写真の聖地である白馬岳に登ります!

まずは樹林帯の林道を白馬尻小屋に向かって歩きましょう。

 

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登山者の列に混ざって登山開始です、ソロ登山者はあんまりいなくて寂しい。

 

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道中の案内はバッチリ。

 

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前半戦はタムキューを装備していました。

白馬の山々が眩しい、空には雲があり、曇る前に稜線に出たいという気持ちが、焦ります。

でもある程度夏山登ってると、

泊まりなら夕方前後に晴れることが多いので翌日晴れれば「まぁいっか」と思えるようになったり?

 

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最初の林道、標高が低い地点はとにかく暑いです。

 

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サンカヨウの実ですね、いつか食べてやりたいけどおなかを壊したくはない。

 

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オタカラコウでしょうか?

登山口にも咲いてるんですね、2,000m以上の稜線からと図鑑には載っていたのですが

白馬岳は登山口から見れるようです。

 

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キヌガサソウでしょうか、かっこいい見た目をしているんですけども

中心のおしべとめしべがなんていうか、宇宙人っぽい。

雪だるまから触手が沢山出るタイプの宇宙人、わかるかな?

 

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大雪渓らしき景色が近づいてきました、暑くてそれどころじゃないけども。


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白馬尻山荘がようやく見えてきました、林道を歩き続けるのも本当に大変ですね。

 

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午前7時25分、白馬尻山荘到着です。

こちらの小屋で準備を整えて白馬大雪渓登山に向かうとしましょう。

 

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白馬尻山荘はご覧のような建物で、4本爪のアイゼンがおいてあったりします。

なるべくなら、チェーンスパイクとか、6本爪を用意して来たいところですけども。

 

休憩しつつ、水と軽食で補給を済ませたら大雪渓に行きましょう。

 

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水は白馬の美味しいお水が飲み放題です。

 

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白馬大雪渓のスタート地点を眺めつつ、空には少しづつ雲が。

ガスが上がってくる前に、大雪渓を登ってしまいたいと思います、レッツゴー!

 

3.白馬大雪渓、氷河を登れ!

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バンド式の12本アイゼンを装着したら登山開始です。

今回の登山は夏山なのにアイゼンが必要だったから荷物が重かった……。

 

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「長蛇の列だな……登山者のバーゲンセールか……」

大勢の登山客で溢れかえった大雪渓を登ります、ルートは一応決まっていて、どこを登ってもいいわけではございません。


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大雪渓はひたすらの登り。

雪面から冷気が立ち上がり、青い空と少し靄がかかった斜面が続いていきます。

 

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おじさんがすごく絵になる。

 

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道中には岩がゴロゴロと転がっています、落石です。

時折崖っぷちでガラガラと音を立てて岩が落ちていきます、

拳くらいのサイズだとしても人に当たれば致命傷。

写真のようなサイズが落下速度で人に当たればまず助かることはないでしょう。

 

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登り続けると徐々に斜面が白くなってきました、

そして延々と続く斜面の向こうにぽつりぽつりと人の姿が見えます。

 

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人一人分はある巨大な岩が転がる斜面、確かにすごい景色だ。

 

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氷河によってえぐられた側面の地形。

麓は砂礫が積み重なり、上からは風化した岩が落ちてくる。

 

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雲が大雪渓を這って登ってくる中、登山者たちは雲に追いつかれまいと必死で登っていきます。

因みに大雪渓、自然のクーラーなのか結構涼しいです。

でも日差しは普通の二倍くらい強いので、皮膚を出しているとこんがりと焼けてしまいそう。

 

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移ろいゆく光のコントラストが美しいけど雲が上がってきてるぞ!

 

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大雪渓を登り切りました、小雪渓を前にして一旦ここでアイゼンを外します。

雪のない地面が少し続くので……。


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大雪渓を登って皆一息ついていました、ここから見る大雪渓の景色は迫力があります。

天然の大型滑り台ってところか、冬場は雪崩の巣になりそうですね。

 

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高山植物の花々が咲き乱れています、露出した夏道を登って小雪渓へと向かいましょう。

 

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高山植物パラダイスが始まります。

大雪渓上部から白馬頂上宿舎まではお花畑が所々に出現してとても気持ちがいいのです。

 

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オタカラコウが青空のもとで花を綺麗に咲かせています。

麓で見たものに比べると瑞々しく若さがありますね。 

 

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盛夏です、7月の最高の時期に白馬にやってくることができてとても嬉しい限り。

 

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「アイゼンどうせまたつけるんでしょ?」

すぐ上の小雪渓で再びアイゼンを装備するのでザックの底に入れ物ごと固定して登り続けます。

皆さんアイゼンが泥だらけで困っていたようです、僕も困りました。

 

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天狗菱がかっこいいぜ……。

白馬大雪渓は左右に見どころがたくさんです。

 

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雪渓脇を登り続けます、昔はこの辺も雪の下だったのかなぁ……?

 

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天狗菱が登山者を励ましてくれるようです。

そして天候は未だに晴れ、流石俺、人間高気圧だ。

 

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真正面から見上げる天狗菱、ガラガラと小石を落とすこともある石嶺、

大きすぎてスケール感が狂う。

 

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雪渓から染み出した水が流れる砂礫を越えれば小雪渓が待ち受けます。

 

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「太陽の熱を感じます……暑い……暑すぎる……ッ!」

先週の赤石岳に引き続き気温は酷暑、しかし目の前には白馬大雪渓の恵みたる雪解け水、

飲むことは叶いませんが汗を拭うことはできる。

手ぬぐいに水を染み込ませるとそのまま顔に押し付けます。

まるで顔から煙が上がるかのように火照りが取れていくのがわかる。

 

十万石の冷たさだ、最高に気持ちがいいぜ……。

 

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気分転換をしたら小雪渓を渡ります、ここは慣れてないと少し怖いかもしれませんね。

アイゼンを装着する最後のポイントになりました。


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小屋の方が道をしっかりとつけてくれているので、自信を持って歩けば大丈夫なはず。

途中すれ違いポイントもあります。

登山者と小雪渓と天狗菱、絵になるなぁ。

 

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午前10時00分、大雪渓の避難小屋。

大雪渓の避難小屋に到着です、ここから先はお花畑を越えて頂上宿舎に向かうこととなります。

アイゼンはおしまいなので、ここでアイゼンをキレイにしてザックにしまうのが良いでしょう。

アイゼンを出したりしまったり忙しない大雪渓でした。

 

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上を見上げれば冬と夏が攻防を繰り広げる白馬の世界、舞い上がる蒸気……。

 

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雪渓が生み出したすり鉢状の大地にはお花がところ狭しと咲いています。

 

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花と雪渓と山、北アルプスという風景がこれでもかというほどに続く白馬岳。

人気なのもわかりますね。

 

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ご丁寧にお花の見本がおいてありました。

登山者を楽しませるのにも余念がない。

 

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立派な看板の前まで来た時点でガス欠、バテてしまったので補給することにしました。

僕の登山の仕方で良くないのは補給を怠ってしまうこと、流石に暑くてバテバテです。

 

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一本満足バープロテインをかじりながら、

白馬の花と稜線をぼんやりと眺めて、10分ほど休憩したら出発です。

 

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北海道で見たゼブラみたいな模様がここにも少しだけ残っている。

 

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ラストスパートです、頂上宿舎はすぐそこ、山頂まではあと一時間くらい、頑張ります。

 

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オタカラコウの群生が僕を励ましてくれます。

 

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「寄せ植えかな?」

自然の寄せ植えとはこのことでしょうか?

何種類もの花が視界の中にぎゅっと凝縮されて咲いている様は他の山ではあまり見た覚えがないかも。

 

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ようやく雲が稜線まで上がってきました。

でも今回はなんとか雲よりも早く稜線に出ることができました……、やったぜ……。

 

4.白馬岳、白馬岳稜線は絶景の別天地

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午前10時55分、白馬頂上山荘。

白馬頂上山荘に到着しました。

大雪渓を登り切るのは長いように思えて一瞬でした。

 

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目の前の自動販売機にはビールが置いてある、

登り切った直後にビールを飲めというのか……!悪魔的に違いない……!

 

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頂上山荘の上を見上げれば白馬山荘、結構遠いことに気が付きます。

白馬岳の恐ろしさは頂上山荘から先にありました……、山頂はもうすぐなのに!

 

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泣き言を言っても仕方がないので、登りましょう。

後ろを振り向くと雲が絶え間なく杓子岳と白馬鑓にまとわりついています、絶景かよ。

 

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ウルップソウです、時期が時期だったのでウルップソウを見ることができました!

ちゃんと咲いているのを見たのは初めてです!

 

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頂上山荘から順繰りと上がっていく道はなだらかなものの、地味に体力を削ってきます。

最後のこの登りで泣き出す人もいるんじゃないのこれ……。

 

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ゴールが見えているんだけど一向に近づかないこの感覚。

ちなみにこの時苦虫を嚙み潰したような顔で必死に登っていましたが、

別の方の記録に僕が苦難の姿勢で登っているところが残っていました。

 

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午前11時20分、白馬山荘到着。

ようやく白馬山荘へ到着です。

遂に背中に背負った荷物といったんお別れできると思うと……、

涙が出そうだ、いや、もう涙か汗かわからない感じになってるけど。

 

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スカイプラザ白馬、白馬山荘には喫茶店もある。

内装を見たら滅茶苦茶おしゃれだし出てくるメニューにも驚きました。

下界とほとんど変わんないじゃん……。

 

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さて、宿に入る前にいったん山頂に向かいます。

まずは山頂をゲットだ、ゲットなんだけど……、既に山頂が遠い。


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そしてようやく山頂三角点をゲット、よくやった、長さに耐えて頑張った!感動した!!

 

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拝啓、ダッフィー様

遂に念願の北アルプス白馬岳に連れてくることができました、

シェリーメイ共々喜んでいただけますと幸いです。

 

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午後12時10分、白馬岳山頂。

白馬岳に迫る信州川の雲、しかし空には青空が広がります。

何とか、青空の元山頂を踏むことができました……、本当に良かったです。

 

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山荘へ戻ろうと下を見るとガスが山荘に迫りくる、夏山らしい景色が広がっていました。

 

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後ほど夕焼けのタイミングで山頂はリベンジと行きましょう。

まずは、宿に荷物を置いてリフレッシュ&休息を得ることを最優先とします。

 

5.白馬山荘、山の上の街といえるくらい充実した宿

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午後12時40分、白馬山荘チェックイン。

白馬山荘に戻った僕はチェックインの届けを出すことに、さすが白馬山荘。

チェックイン専用の建物があり、そちらで書類を書くとお弁当がもらえます。

流石日本で一番デカいレベルの山荘だわ……。

 

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チェックインの登録をしたらまずスカイプラザへ。

入ってみて本当に驚くくらいきれいな建物です。

なんだ、ここは下界なのか……登山界の渋谷や原宿だっぺよッ!!!!

 

……、すいません興奮してしまいました。

 

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さっそく、スカイプラザでバッチを購入しました。

すると白馬山荘で働いていた、ロングハイカーにして廃墟や山を撮影するカメラマンのうたさんが売店に……@___sph___

軽くご挨拶させていただきました。

 

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「ラーメン食べてぇなぁ……、ここはひとつ奮発するか!」

ということでラーメンを注文してみたのですが、

山小屋のラーメンとは思えないクオリティ。

スープのちゃんとしているし、おいしくてびっくりしました、本当にありがとう。


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シメのアイスコーヒーまで飲んでしまった……。

もう思い残すことはない、下山してもいい。

 

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というのは冗談で、スカイプラザから部屋に戻って

少しだけ仮眠をとって外をぶらつくこととしました。

 

6.山岳写真の山、傾く日を追いかけて

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午後2時10分、白馬山荘周辺。

外に出てみれば日も傾き始めた時間帯、杓子岳方面にかかる雲は相変わらずですが

時折見せる雲間の表情がすさまじい、白馬岳は何でも画になるイケメンみたいな山ですね。

 

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雲が晴れるとご覧のような感じで、杓子岳と白馬槍ケ岳方面がばっちり。

沸き立つ雲と青空で理想の夏山といった景色が生み出されている。


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あまりにも景色がいい……、絶景というか被写体としての力が強すぎるというか……。

何を撮ってもかっこいい困った山ですね。

 

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カメラのレンズを一つ付け替えてタムキューをはめ込みます。

せっかくなので、タムキューを稜線で使ってみたいと思います。

 

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このころは使い慣れない中望遠ということで非常に苦労しました。

 

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日向の杓子岳と日陰の白馬槍ケ岳の対比、

この時90㎜のタムキューが無かったらこんな絵は撮れませんでした。

 

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頂上宿舎の方ではテントがいくつか見えますね。

白馬山荘もでかいなと思ったけど、頂上宿舎の方もかなりデカい建物です。

白馬岳の人気がうかがい知れます。

 

土日はこの稜線に1000人位人がいたりするわけです。

 

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朝日岳方面を見てみると巨大な雪渓が、これを下っていくと祖母谷温泉に出ます。

ん……人がいる……!?

 

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良く見ると雪渓でスキーをしているソロの方の姿を確認しました、

すげぇ、夏にスキーを担いできたんだ……!

 

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気が付けば白馬槍ケ岳も雲の支配下から逃れたみたいです。

 

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まだまだ山頂へと人が上がってくる。


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さて、せっかくタムキューをつけているのでチシマギキョウを間近で写してみましょう。

スーパーマクロタイムの始まりです。


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高山植物の中でも特に好きなこのチシマギキョウ。

花の内側の構造とかは確かにあんまりわからない、これを機会と思いじっくりと観察します。

 

千島っていうだけあって北にある植物なんだよね、僕は北海道生まれで

幼いころからなんとなく千島列島に興味があった、自由に行けるのであれば

千島の火山を登ってみたい。

 

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鼻に産毛が履いたようになっているのは、朝露などを効果的に摂取できるからなんでしょうかね。

 

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午後の陽気を浴びる白馬山頂方面、雲もいつの間にかなくなり、

展望が効くようになりました

 

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蓮華岳方面の稜線は光、コントラストがうつろいで行く。

 

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際の光はなにか心動かされるものがあります。

山に泊まらないと中々こういう景色を見ることはできないんですよね。


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白馬の山頂はイメージよりもずいぶんと急だったなと思います。

その山頂に遮光があたり、複雑な表面の表情が豊かに現れます。


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下を見下ろせば、杓子岳と白馬鑓ヶ岳が西日を浴びてさんさんと輝いていました。

さて、それではご飯を食べて夕日を撮影しに行くとしましょう。

 

7.夕焼け、山の最も美しい時間の一つ。

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午後4時40分、白馬山荘夕食タイム。

白馬山荘のご飯タイム、今回は小屋泊を選択しているので、

晩御飯も小屋のものを食べます、その分荷物を減らしているんですね。

最高の軽量化は諭吉を使うことだ。

 

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白馬山荘のご飯はこんな感じ、ハンバーグ定食です、ご飯はおかわりができます。

しっかりとご飯を食べて、お湯を飲んだら出発です。

 

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外に出てみれば、既に夕日のショーが始まっていました、これは凄い。

今度から夕飯は自分で食べてずっと外にいようかなと反省しました。

 

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青い空の下、青い影のコントラストを作る山肌、

白馬岳はたしかに被写体力がとてつもないですね。

 

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山頂に登ることにします、その道中の景色も素晴らしい。

山肌に当たる光と、そして影がダイナミックな光景に繊細な物語を与えていくようです。

 

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早く山頂に行きたいんですけども、全然到着しません。

ご飯は食べたけど体力はそんなに回復してないんですね、ゲームと違って現実は残酷です。

 

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白馬山荘からほど近くにあるレリーフは松沢貞逸という方のものです。

白馬岳登山への興味から、測量小屋の権利を買い取り

その後、日本初の営業小屋(白馬山荘)を運営し始めました。

しかし、その享年は37歳……若くしてこの世を去ってしまった実業家、とのことでした。

 

個人的にこの写真とても好きです、山頂に人がいたんですけども、いい感じに対比になった。

 

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光の入り方が一番好きなのは日没2時間前から1時間前くらい。

日没30分前くらいになるとかなり光の色がきつく、さらに角度もエグいので

味付けがソース味っぽいなと感じることが多いです……。

 

あ、でもこの白馬杓子岳、かっこいいなぁ……。

 

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空を見上げれば山頂が巨人のように僕を見下ろしてきます。

 

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陰影がドラマチックです、背景が暗く、僕と杓子岳の間だけ光が差す。

劇的な光ってこういう感じのことをいうんでしょうかね?

 

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今頃白馬鑓の山頂にも撮影の人がいるんだろうか?

僕は次回は是非白馬鑓から夕日と朝日を見てみたいです。

ただ、それをやると小屋に戻るまでが非常に遠い……、ので鹿島槍ヶ岳の時のように

睡眠時間を削る羽目になりそうです。

 

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みんな夕日を見に続々と上がってきましたが、

サンダルで上がってきた人が多くて山頂までは行かないみたい。

小屋のサンダルで外をぶらつくのはとてもよくわかる、僕もよくやる。

 

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山頂から蓮華岳方面へと下る登山道を見てみると稜線の一部に光があたってとてもきれいです。

 

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あー、この稜線を晴天の中で歩きたい……。

しかし青い影がめちゃくちゃきれいだ、部分的なブルーアワーになっている。

 

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太陽は徐々に雲の中へと消えてゆく。

西(富山県側)から雲がモクモクと上がってきて、複雑な表情を見せる白馬岳。

 

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大分日も傾き、夕日はもうすぐ終わり。

この時間帯は光がドラマチック、ロマンチックです。

ロマンチックあげ〜るよ〜♪

 

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足元の植物ですらロマンチックになる夕焼け、

白馬岳山頂は徐々に湿気が高まり気温が下がっていきます。

 

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「一日が……終わる!!」

長かったような短かったような、朝の大雪渓が昨日のことのようだ。

この記事を読んでいるあなた、大雪渓の部分なんてすでに数時間前に感じているでしょう?

 

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昼と夜の際の時間帯である夕日、やっぱりいいなぁ、たくさん山に宿泊してたくさんみたい……。

 

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霧に包まれた太陽は草木を穏やかなシルエットへと変えてゆきます。

 

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山の下は雲海のようです、晴れているのは山の上だけ。

 

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ただの草なのに、空が壮大だからさ……。

 

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夕方の終わり、雲の向こうに太陽が沈んでいきます。

 

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雲が光を受けて、薄っすらと光る幕が幾重にも重なったような複雑な表情を見せる。

太陽、しぶといな……ッ!!


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金色の光は徐々に青に覆い尽くされる。

 

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目の前の朝日岳は雲に包まれ、眠りにつくかのようでした。

 

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真っ青に包まれて行く山々、いつの間にか山頂には僕と女性のカメラマンの二人だけに。

僕はボケーッとしながら空を眺めていました、気持ち少し寒い。

 

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最後一瞬だけ地平線の向こうに沈む直前の光が見えました、少しだけ空が明るくなった気がした。


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太陽が沈み、空が一気に青くなります。

また、雲の底面が太陽の光を反射して真っ赤に染まってゆく、雲が焼ける……!

 

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「なんだこれは……たまげたなぁ……」

青とピンクと紫と……なんだこの美しいグラデーションは、白馬岳は夕日も絶景なのか。


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雲が赤い筋となり青い空の中に浮かび上がります。

一瞬のことで、三脚から外したカメラをもう一度三脚に置き直すのを忘れてシャッターを切り続けました。

おかげで絞りと感度がめちゃくちゃでちょっと凹む。

 

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後ろを振り向けば、長野市街方面は地平線と空を分かつ黄色い線が一直線に引かれていました。

 

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お休み白馬岳、また明日。

 

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美しい空に後ろ髪を引かれながら、

霧が上がってきて山頂が徐々に覆われていくことを確認した僕は下山を開始するのでした。

 

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小屋に戻ってきたら意外に人がたくさんいて、

意外に明るかったのでびっくりしたのがこの日の終わりでした。

 

このあと、小屋でお湯を沸かして、手ぬぐいを濡らし、お湯で体を拭ってから床につきました。

肌が弱くてどうしても汗を拭わないと寝ることができません、

長期の山行とか無理なんだろうなぁ、と思いながら、気がつけば寝ていました。

 

白馬岳一日目、大雪渓から大満足の夕日で終わることができました……!

そして二日目、明日は快晴の空の元白馬鑓ヶ岳を目指します。


8.まとめ

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白馬大雪渓

真夏でも雪の上を歩き続ける白馬大雪渓は大雪山と同じく

少し変わった登山経験ができる変わった山だなと思いました。

ちょっと登山客が多いところがあるので、出来れば平日とかに登りたいなとは思います。

 

景色はどこをとっても素晴らしいので、山岳写真の方々が入り浸るのもよくわかります。

 

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稜線に上がればどこを見ても美しい景色が広がるため、

いつまでもここにいたいなという気持ちになります。

 

特に、夕暮や朝焼けの時間帯の美しさは素晴らしいので、

是非泊まりで登りたい山と言えるでしょう。

 

 

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次回二日目は朝焼けから白馬鑓ヶ岳を登り、栂池に下山します。

白馬岳で見る神々しい輝く朝日を眺める白馬岳二日目、ご期待ください。

 

人生最高の山は続く。

 

 

白馬岳の地図はこちら

アルペンガイド9 白馬・後立山連峰 (ヤマケイアルペンガイド)

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  • 作者:中西俊明
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2008/05/22
  • メディア: 単行本
 

 

この登山で役に立った装備やアイテム

意外に活躍したタムキュー、これがなければ中望遠の撮影や

マクロでチシマギキョウを撮影することができませんでした、

山でマクロが一本あると世界が変わります。

 

化繊インサレーションが一枚あると夏山の夕方や明け方の撮影の際に便利です。

ダウンと違って容赦なく扱えるので、個人的には化繊が好き。