Red sugar

初心者向けの登山情報を扱った登山ブログ、山と写真とカメラの情報をお届けします

【北アルプス】水晶岳、鷲羽岳から続く天国の稜線を歩き雲ノ平へ降りる、北ア最深部を巡る旅

鷲羽岳

2017年8月5日、北アルプス黒部源流エリアにある百名山、鷲羽岳、水晶岳へ登ってきました。

標高は鷲羽岳が2,986m、水晶岳が2,924mとなります。

水晶岳はどの登山口から歩いても遠く、百名山で一番歩かなくてはならない山の一つ。

雲ノ平を眼下に従える北アルプス最深部に位置しています。

 

ガスの中歩き続けた小池新道の旅が終わり、晴れることを願って床についたその朝。

目の前に広がっていたのは満点の青空と北アルプスのすべてを見渡すことができる、

感動的な景色でした。

北アルプスの絶景を心行くまで堪能できる、名山と花に囲まれた登山天国の世界。

貴重な晴れ間を勝ち取った、2017年最高の山旅の始まりです。

 

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鷲羽岳、水晶岳について

槍ヶ岳から野口五郎岳を結ぶ裏銀座縦走路、

その中心地の稜線上に現れる白い山と黒い山、これが鷲羽岳と水晶岳。

北アルプスの最奥にある2つの山からは

北アルプスの主だったすべての山を見据えることができ、最高の展望が約束されます。

しかし、その反面アクセスには非常に苦労する山で

どの登山口から歩いても一日でたどり着くのは厳しい山となっています。

山深い場所にあるこの山は多くの自然が残されており、

晴れている日に訪れれば必ず感動を得られるエリアと言えるでしょう。

 

鷲羽岳からの景色で最も目立つのは槍ヶ岳

巨大な西鎌尾根とそれに連なる双六岳、三俣蓮華岳の稜線。

その奥に天を指す槍ヶ岳……、北アルプス南部の展望に優れた山と言えるでしょう。

 

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水晶岳、鷲羽岳から2時間ほど歩いた先にあるこの山の魅力は一言では語り尽くせません。

それまで歩いてきた道がいかに迫力あるものだったのか、

ここから見る裏銀座縦走路はいつか歩いてみたいと思える道。

 

北には赤牛岳を擁する読売新道、その先に立つ立山と剱岳。

後立山連峰や薬師岳、黒部五郎岳と北アルプスの主だった山々が

目の前に並べられた景色は思わず息をすることすら忘れる景色でした。

ここは絶対に晴れているときに訪れたい山です。

今回の記事でその片鱗でもいいので素晴らしさが伝われば幸いです。

 

 

1.鷲羽岳、水晶岳登山について 

二日目のコースタイム 

全体地図

三俣山荘5:00→鷲羽岳6:35-7:20→ワリモ北分岐8:10→水晶小屋8:50→水晶岳9:40-10:00→水晶小屋10:25-11:05→岩苔乗越11:45→祖父岳12:20→雲ノ平日本庭園12:45-13:10→

黒部源流14:15-14:50→三俣小屋15:40

合計登山時間10時間40分(標準登山時間 10時間10分)

体調が悪かったというのもあるが、鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平を一日で回るのは

非常にもったいないです、できれば雲ノ平山荘に泊まることをお勧めしたい。

 

 

この登山で使用したカメラ

NIKON D750+AF-S NIKKOR 28mmf1.4E

NIKON D810+AF-S NIKKOR 58mmf1.4G

2017_08_05_水晶岳_鷲羽岳_雲の平 | Flickr

 

一日目の小池新道登山の記事はこちら

三日目の三俣蓮華岳、双六岳の記事はこちら

 

2.朝日を待って登る鷲羽岳

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2017年8月5日午前4時35分、三俣小屋前食事スペース。

昨晩の夜景撮影からあまり寝れないまま起きてしまいました、

寝れなかった理由は気温。

布団一枚に二人寝るような勢いで部屋に多くの人が詰め込まれました。

結果室温は鰻登りに上がり暑いのなんの……、なかなか寝心地が悪かった三俣山荘でした。

 

さて、体調はすこぶる良くないのですが、今日は歩かなくてはなりません。

食料を拒否する胃に無理やりご飯を流し込み、朝の準備を整えます。

 

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本当は4時に出発する予定でしたが、

体が言うことを聞かないのとさくさんのテントパッキングなどが重なり

夜明けを待ってからの出発となりました。

続々と小屋から人が出てきます、皆さん鷲羽岳へゆくんですかね。


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ゆっくりと日が昇る北アルプス最深部。

モルゲン槍を見たかったのですが、ここで重大な事実が判明します。

三俣山荘ですが、鷲羽岳の影になっておりご来光が拝めません。

ご来光を拝むためには鷲羽岳に登らなくてはいけないのです。

 

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鷲羽岳を見るとかなり上に登っている人が……、夜の3時位に出発した方々です。

ガチ勢だわ……、朝が弱いのでその登り方、出来ません。


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こちらは日が昇ってから登山開始することとし、槍ヶ岳を眺めてゆっくりすることとします。

 

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燕岳や大天井岳がある方ですかね、槍の北側だから餓鬼岳とかなのかな?

予想よりも少し北側から日が昇ってきて驚きでした。


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午前5時10分、だいぶ明けてきました。

なんだこの景色は、爽快すぎる。

昨日までの天気は嘘のように、この夏一番と言えるくらいの青空が一面に広がります。

 

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準備は完了、ザックから可能な限り荷物を抜いて小屋に置かせてもらった僕は鷲羽岳へ出発。

さくさんとは水晶岳までご一緒に歩きます、北アルプス最深部の旅、プレイボールだ。


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双六小屋方面を見ると朝日が当たっている、つまり双六小屋からは朝日が見えるということか。 

 

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鷲羽岳へ向かう途中、ふと西側を見ると登山道らしきものが見えました、

これは雲ノ平から黒部源流に降りる道で、

今日は雲ノ平に降りたあとこの道を利用して小屋に帰ることとなります、えーと……

すごい斜度に見えるんだけど大丈夫か??

 

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朝日が昇りゆく鷲羽岳周辺ですが、青空が広がり

あまりの景色の良さに撮影が止まりません。

 

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西側から見るアルプスの景色は最高です、

どこから見るアルプスが好きですかと言われれば表銀座側よりも裏銀座側と答えるでしょう。


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黒部五郎岳、三俣蓮華岳の西側に聳えるその堂々とした風体は百名山に相応しい。

やはり百名山は特徴的な見た目をしている。

 

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双六小屋方面もよく晴れています、

向こうから目の前に見えている鷲羽岳はさぞかしかっこいいことだろう。

 

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何度見ても槍ヶ岳が良い、常念岳の時と言い北アルプスと言えば槍ヶ岳の景色です。

 

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肝心の鷲羽岳の登りですがこのような感じの道が広がります、男らしい直登。

つづら折りの登山道が山頂まで続きますが、危険箇所は特に存在しません。


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雲ノ平の前衛である祖父岳の向こう側に薬師岳が見えてきました、

薬師岳は実際に見てみるとかなりでかい山です。

 

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真後ろを見ると三俣蓮華岳、双六岳の向こう側に笠ヶ岳が見えます。

いつも横から見ていたのでこんな形しているとは思いませんでした、

確かに笠みたいな形してますね……。


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空も青さを増し、最高の夏の景色を演出してくれる。

北アルプスって最高だろ?と言わんばかりの風景、はい最高です。


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「槍の奥に富士山見えてる……」

全国的な好天に感謝でした。

まさか槍ヶ岳と一緒に富士山を見ることができるなんて、

山の神に感謝したのは言うまでもない。

 

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目の前に広がる常念山脈、そしてはるか向こうの八ヶ岳、富士山。

こんなに幸せな景色あるだろうか、幸せだよ、こんな景色のなか歩けてる。


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周りの風景ばかり写してしまいました。

鷲羽岳を登ってるんですが、道は大して面白くありません。

その代わり周りの景色がとにかくすごい。

 

8月の最初という夏真っ只中のアルプスは美しい緑が広がり、

残雪と緑と青空のコントラストは見ているだけで涙腺が緩む景色でした。

 

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地道に鷲羽岳を登り続けます、未だに日陰です。

 

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道はこんな感じ、十分な広さがあり転んでも滑落することは考えにくい道だと思います。

小石と砂のミックスなんで歩きにくいと言えば歩きにくいけど、登りなら全然大丈夫。

 

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三俣小屋がだいぶ下に見えてきました、黙々と登ります。

 

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標高を上げれば上げるほど良くなる景色。

不思議と息は上がらず足が前へ前へと伸びていきます、最高か。

 

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登りきれば山頂かなと思っていたのですが、違いました。

登りきってから少し先に山頂はあります。

 

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これが山頂、小屋から見えてるピークのほんの少し先に岩石に覆われた鷲羽岳の山頂はあります。

 

3.青空の鷲羽岳、偉大なる北アルプスの景色

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山頂手前に槍側の見晴らしのいい展望台があります、快晴の青空が眩しい、最高だ。

 

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早朝の済んだ空気、乾いた空気がもたらす遠景、

笠ヶ岳やその奥にある乗鞍、御嶽山までくっきりと見えます。

 

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鷲羽岳の山頂付近には池があります、よーーくみたら道が伸びていたので降りる人居るのか??

地図上にはそんなルートないので、小屋の人とかなんでしょうかね?

 

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人生最高の山だ、これ。

 

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西側から見る槍、東から見てもかっこよかったけど西から見るともっと良い。

新穂高から苦労してやってきたというものです、

一年に何度も来れるような場所ではないので気合を入れて写真を撮影しました。

 

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槍ヶ岳に挑戦的なポーズ、久々にやったなこれ。

 

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ふざけるのもほどほどに、山頂を目指すことにします。

 

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近くて遠い山頂、テンションだけでここまで来たけど上り一辺倒だったので辛い。

 

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午前6時35分、鷲羽岳山頂到着。

やりました、北アルプスのど真ん中、鷲羽岳に遂にたどり着きました、気分は最高。

この感じ、yesだね!!

 

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鷲羽岳からは稜線が伸び、その奥には水晶岳が鎮座しています。

黒岳と呼ばれる水晶岳ですが、鷲羽岳から見ると確かに黒かったです。

 

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水晶岳手前の水晶小屋から伸びる裏銀座縦走路、さくさんが今日歩く道です。

見てると僕も歩きたくなってしまいました、稜線最高じゃん……ッ!

 

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この稜線を歩き続け、扇沢方面に向かうのか

さくさんはその前のダムで下山しそうだと息絶え絶えに話していました。

 

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南側には三俣蓮華岳、双六岳、焼岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山がきれいに見えています。

北アルプスのオールスター的な景色だわこれ。

 

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少し角度を変えて槍ヶ岳、穂高も綺麗に晴れている、長野側は雲海のようだ。

今日槍ヶ岳に登れてる人は最高だろうな。

 

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すかさず集合写真です、めったに来れない鷲羽岳、滅多にない快晴。

ここは一時間かけたとしても美しい写真を残さなくてはならない……ッ!

さくさんとの思い出深い権現岳と同じポーズで槍を指す。

 

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山頂はとても広くて写真を撮るには最高、景色も最高で贅沢すぎる……。

 

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アルプスの中心で息してるだけで気持ちがいい、幸せだよ、こんな景色の中息してる。

 

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黒部五郎岳、バイケイソウの大群生がすごい綺麗ということなのでぜひ見に行ってみたい。

 

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薬師岳を拝む二名、アリガタヤーーーッ!

 

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鷲羽岳三角点を優しく踏む、踏む派と触る派が世の中にはあるようです、僕はその日の気分。

 

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鷲羽岳からの景色は北アルプス最高水準と言えるだろう、

こんなにすごい景色が拝めるとは思わなかった。

正面に快晴の槍ヶ岳を迎え入れることができて本当に幸せである。

 

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裏銀座の稜線、激しいアップダウンではあるが

歩いている間ずっといい景色だと思うので、ぜひとも歩いてみたい。

 

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鷲羽岳から水晶岳に向かう稜線も見事だ……。

 

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笠ヶ岳、この夏はどこから見ても笠ヶ岳が印象的だった。

立山からも鷲羽岳からも見える、槍には及ばないが天をただ一人突き上げるように聳える山。

綺麗な三角形をしたその姿はひと目で笠ヶ岳だとわかるものだった。

呼ばれているんだろうか、笠新道を使って登りに来いと言われている気がした。

 

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黒部五郎岳周辺はなだらか、雄大な景色というに相応しい地形が広がっている。

谷間になっているところが黒部源流と呼ばれる地点、美味しい水がたくさん流れている場所です。

 

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鷲羽岳山頂を満喫し尽くす、気が済むまでシャッターを押し続けるのでした。

薬師岳は本当にかっこいいしデカイぜ……。

 

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さて、いつまでも鷲羽岳にいるわけには行きません、天気も昼をすぎれば悪くなります。

そして何よりも水晶岳まではまだまだ距離があるのです。

 

4.極上の稜線を歩き水晶小屋へ

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楽しげな稜線が続く、まずは目の前のワリモ岳を目指して歩きます。

鷲羽岳の北側は足元がちょっとガレてて歩きにくいので注意。

 

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夏の花、チシマギキョウ現る。

僕が一番好きな夏の花が現れました、聖岳でその群生を目の当たりにし強烈に印象に残った花。

八ヶ岳などでも見ることができますが、大群生は山奥じゃないと見れません。

鷲羽岳の裏側に来てようやく見れたと言うことからも、この時は非常に感動しました。

 

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濃い紫色の花がところ狭しと咲いていました……、マジで天国かよ。

 

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登山道を彩るチシマギキョウ、ヨツバシオガマ、アルプスならではの景色が広がる。  

 

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コマクサと一緒に咲いていればさぞかしきれいなことでしょう。

鷲羽岳の北側にはコマクサは咲いておらず。

基本チシマギキョウとシオガマが咲いていました。

 

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可愛らしい花を眺めながら先に進みます。

 

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歩いても歩いてもチシマギキョウが現れる、天国かよこの稜線。

 

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鷲羽岳から先には花の天国が広がっていました、

夏の最適期をうまく引き当てることができれば

最高の撮影体験をすることができるのではないでしょうか、鷲羽岳本当にいいところ。


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鷲羽岳を裏側から、えーと……誰だお前。

後ろと前では見た目が違いすぎます、びんぼっちゃまかお前は。

 

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ワリモ岳へ登り返しを歩きます。

鷲羽岳から水晶岳は稜線になるのですが、やはりアップダウンがきつい。

一日目の小池新道で体力を使い切っていたのか、2日目は全くパワーが出ませんでした。

 

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マーキングあり、山頂付近は少しがれてて道が細い。

 

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ロープに従って山頂の下を巻いていきます。

奥の丸ペンキの所に標識があり、そこに荷物をデポして山頂に登ってみました。

 

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ワリモ岳からの景色、奥に見える水晶岳(黒岳)は本当に黒い。

岩の色が手前と比べて黒っぽかったんですよね……。

稜線は綺麗だけどこの先も結構アップダウンするのね

 

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裏銀座ルートがより鮮明に見えてきた。

 

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薬師岳も遮るものが無くなり綺麗に見えるように、来年歩いてみたいな。

 

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午前7時50分、ワリモ岳山頂。

鷲羽岳を振り返る、槍はまだ晴れているけど笠ヶ岳が雲に包まれているような??

 

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ワリモ岳山頂を満喫した後、水晶岳へ再出発です。

ワリモ岳の下りはこんな感じの道を歩きます、

岩と岩の噛み合わせはしっかりしているので滑ることはないと思うけど

つまずいたらだいぶ痛そうな地面でした。


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下ってきました、山頂直下だけ気をつければ、後は土が露出しているので心配なし。

 

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一旦降ってから水晶小屋まで緩やかに上がっていく感じか。

 

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下り一回目、まだまだ元気です。

 

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午前8時10分、ワリモ北分岐。

多くの人がここに荷物をデポして水晶へ向かっていました、

ここは雲ノ平方面と裏銀座方面への分岐地点となっています。

三俣山荘へ帰る際に利用する奥黒部源流ルートもここからなので、

縦走以外の方はこちらに荷物をおいておくといいでしょう。

 

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薬師岳方面、谷底に当たる部分に高天原温泉があります。

僕はピークを踏むのが好きなので雲ノ平にはあまり惹かれないのですが、

雲ノ平に行くときはセットで温泉も入りたいところですね。

 

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祖父岳方面、目の前の山の向こうに台地が広がっていますが、そこが雲ノ平です。

近く見えて結構距離があるんですよね……。

 

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さて、水晶岳側です。

ワリモ北分岐から先は大きな石がゴロゴロ転がった道を歩きます、

ワリモ岳と水晶岳の間は大きな鞍部になっており

穏やかなアップダウンのある道を水晶岳に向かって歩くこととなります。

 

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一番左の黒い山が水晶岳、下から見上げると結構登るということがわかり絶望。

遠いよ水晶岳。

 

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水晶岳への鞍部はお花畑、夏真っ盛りで緑が美しく、小さな花々がところ狭しと咲いています。

 

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後ろを振り返る、だだっ広い鞍部ですが草原が広がりとても気持ちがいい。

北海道の山を歩いているような開放感のある景色でした。

 

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少し高度を上げると見える鷲羽岳、雪の残る夏山の景色ってやっぱりいいよな……。

濃い緑と地面の茶色、そこに雪の白と空の青が混ざると夏って感じの景色になる。

 

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水晶小屋までの登りは赤茶けて崩れやすい地面の上を歩きます、

周りは裏銀座の縦走路とかが見えてきれいです。

 

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縦走装備を担いださくさんがつらそうに歩いてる……、

僕が裏銀座を歩くときは全部小屋と心に固く誓った瞬間でした。

テント装備を担いで歩き続けられる気がしません。

 

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写真だとわかりにくいのですが、草原の中には白い花がたくさん咲いていました、

ハクサンイチゲだったのかな?

 

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このピークの裏に水晶小屋があります、疲れてるので無言で登り始めます。

 

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雲が出てきたけどまだまだ槍ヶ岳は健在、この景色だけ裏切らないな。

 

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水晶小屋の登りの途中から大量の花が見られ始めました。

ヨツバシオガマやチングルマと言った定番の花が競うように咲いています。

 

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そして徐々に雲ノ平が見えてきました、

雲ノ平って裏銀座ルートだと水晶岳からしか綺麗に見えないんですね。

鷲羽岳や三俣蓮華岳からは祖父岳が邪魔で綺麗には見えなかった。

 

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花の天国を登り続けます。

 

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色とりどりの花が咲き乱れる水晶岳への上り、マジ天国かよ……。

記憶が確かならコマクサ以外はだいたいここで見れました、というくらい花が豊富。

 

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いろいろな花が咲いているので、まるで寄植えしたみたいに色鮮やかな場所があったりします。

 

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ビビットな色調で咲くシオガマ、チシマギキョウと一緒に登山道を彩ります。

 

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ミヤマアキノキリンソウ、名前が長い。

黄色の花の中ではとても綺麗な花です。

 

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ウサギギク、花びらがウサギの耳みたいな形をしているからこの名前なんだとか。

 

5.憧れの山頂、水晶岳へ

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午前8時50分、水晶小屋到着。

鷲羽岳から思いの外時間がかかりましたが水晶小屋に到着です。

モクモクと育つ入道雲と青空背景に、赤い屋根の小屋が夏の良い景色。

 

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ようやく裏銀座縦走路を上から見れました、見た感じすごいアップダウン……。

一緒に歩いていたさくさんは少し絶望していました。

 

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水晶岳に登る前に小休憩、ネクターと水晶岳のバッジを購入、

ネクターは400円で結構冷えてました。

バッジは山頂でしか売っていないものもあるので極力山頂付近の小屋で買うようにしています。

 

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小屋からは赤牛岳がよく見えました。

いつか歩かなくてはならないのだろうか、読売新道を……。


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荷物をすべて置いて、三脚片手に水晶岳登山開始です。

しかし、結果から言うと三脚はいりませんでした、水晶岳に三脚を使うスポットは存在しません。

 

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雲ノ平がよく見える、凄いきれいな台地だな……。

 

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水晶岳だけはこれまでの山と色合いが違う、どちらかというと立山とかに近い灰色の山。

小屋から山頂まで最初は穏やかな稜線歩き。

 

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山頂に近づくにつれて道が険しくなります、岩山っぽくなる感じです。

道も細くなるので油断しないように注意。

 

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梯子が一箇所設置されています、そんな急じゃないです。

 

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二人とも何故か満身創痍でした。

 

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あれ……山頂に雲が??

すごい速度で雲が流れており、山頂が霧に包まれるのも時間の問題。

山頂直下はガレ場ですが歩きやすいです、山頂がとても狭いのでそこだけ注意かな。

 

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午前9時40分、水晶岳山頂到着。

雲がモクモクと湧き上がる中、水晶岳の山頂に到着です。

急いで撮影をすまそうということになりましたが、山頂が激狭で人の行き来がとても難しい……。

 

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北アルプス最深部、水晶岳にやってきました、やったぜ。

ロングウォークの果てにたどり着いた頂は感動的な景色の持ち主でした。

 

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この稜線、素晴らしい。

スケールが違います、北アルプスの奥地に伸びる稜線を一望する事ができる水晶岳、

景色の迫力が段違いだ、鷲羽岳とはまた違う迫力のある景色の持ち主。

 

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後立山方面はだいぶ雲に包まれてしまったようだ……。

 

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裏銀座の稜線も雲がかかり始めるが、水晶岳はまだ大丈夫。

この登山中、僕がいたピークはすべて晴れ、割と持ってると思いました。

 

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赤牛岳方面、こっちは雲が迫りくる。

北アルプスって本当に広い、南部や北部が曇っていても真ん中の雲ノ平は晴れていたりします。

 

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鷲羽岳へと続く稜線は本当に素晴らしい、鷲羽岳側から見るよりもかなり迫力があります。

 

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水晶岳ダッフィー、このカップルも北アルプス奥地へやってきました。 

 

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さくさんは感慨深そうに景色を眺めていました、

晴れた水晶岳からの景色なんて何回も見れたもんじゃない。

目とカメラにしっかりと焼き付けなくては。


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偶然撮影したポイントが最高の一枚を生み出す、

山頂から撮影する際に少し下の岩場に立つとこんな景色が写せます。

北アルプスの雄大な景色が最高の背景を演出してくれる。

 

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小屋方面は少しなだらか、やはり鷲羽岳方面のかっこよさだわ。

 

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山頂で撮影を続け、雲が出てくる頃に山頂を出発しました。

2つのピークで青空を拝んだ我々は既に今回の登山に満足しており

「もうダムで降りたい」「雲ノ平行かないでもいい……」

と完全に燃え尽きた発言をしながら小屋へと向かいました。

 

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雲も出てきたし今日はもう頑張らなくてもいいかなって。

 

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荷物をデポした小屋に戻り、とりあえず昼食を取ることにしました。

 

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午前10時30分、水晶小屋。

主食のカップヌードル、カロリー摂取用のチーズ、食物繊維用のごぼうサラダでお昼ごはん。

水晶小屋はカップヌードルを買うだけでも座敷を貸してくれます、

靴を脱いで座敷でご飯を食べる……、至高の瞬間でした。

 

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ご飯を食べたのでついにさくさんと別れのときです、

何としても親不知まで頑張ってほしい、僕は新穂高に帰ります。

ひらひらと舞い降りたアゲハチョウがさくさんのザックを祝福する、

後半戦の裏銀座縦走路頑張ってと励ましているようだった。


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「あばよ!レッドシュガー!!」

さくさんはガスの中へクールに去っていった。

 

6.雲の平を目指して歩く 

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さて、僕は雲ノ平です、残念ながら雲ノ平だけ晴れてるんです。

この3日間、鷲羽岳と雲ノ平だけ常に青空が見え、晴れてるというミラクルが続いていました。

水晶岳で体力のすべてを持って行かれていた僕は既に三俣山荘に帰るので精一杯。

祖父岳を登る体力など残されてはいなかったのですが、行かなくては。

 

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小屋から鞍部へ、とりあえずワリモ北分岐の先にある岩苔乗越まで行きます。

そこまで行ってから雲ノ平に行くか考えよう……。

 

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午前11時45分、岩苔乗越到着。

運命の分岐点である岩苔乗越、奥に進めば雲ノ平へ、

手前で左に曲がれば三俣山荘へ帰ることができます。

 

ここで僕は気が付きます、

僕と同じコースを歩いていた殆どの人が黒部源流に下っていくということに。

普通に鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平を一日で回ると11時間近い行動時間となるため、

雲ノ平山荘に宿を取っている人以外は奥に進むわけがないのです。

 

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ドキドキしながらもとりあえず帰れなくなることはないだろうと思い先に進むことにしました。

ちなみにこの時点でお尻の持病が悪化しており、大分速度が落ちていました。

体調が万全なら雲ノ平山荘にも行けたことだろう……、そこが残念です。

 

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祖父岳への登りは緩やかです。

主脈から外れて雲ノ平へと向かう道に人は居らず、とても寂しい。

 

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結構登るな……、山頂の手前で緩やかに登る道が見えてげんなり。

体力が底をついてるのでこれくらいの登りでもいやーな気持ちに。

 

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鷲羽岳、三俣山荘方面は青空の下、今日も雲ノ平のみ晴れているという不思議な天気でした。


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祖父岳は雲ノ平の入り口ということもあり、とりわけ花が多かった気がしています。

ハクサンイチゲやチングルマが多く、水晶岳で見かけたシオガマは少なめでした。

 

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祖父岳山頂直下はハイマツ帯、藪の中をかき分けて山頂へ向かいます。

 

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午後12時25分、祖父岳山頂。

ようやく祖父岳山頂に到着です、ここまでくれば雲ノ平は目と鼻の先です。

コースタイムがなかなか厳しいことになっているので

雲ノ平山荘に行くことは厳しそうな感じがしてきた。

 

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眼下に雲ノ平を収める、目の前に広がる雲ノ平。

あれ、意外にちっちゃいな……。

 

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雪渓を降りて祖父庭園に降り立ちます、ここが雲ノ平の東側の出入り口。

 

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ここで体調不良が本格化。

雲ノ平山荘に進むか真剣に悩んだ結果今回はパスすることにしました。

三俣山荘に戻るためにはここから片道2時間30分程かかります、

雲ノ平山荘まで往復で1時間はかかるので、山荘へ帰るのがとても遅くなってしまいます。

 

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目の前のキャンプ場へ降りれれば30分で往復できそうなんですが、

雲ノ平山荘へゆくには大回りをしなくてはなりません。

すべてが木道なわけではなく、アップダウンもあるので今の体調では厳しい。

雲の平、本当に遠かった。

 

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祖父岳を振り返る、雲ノ平中心を前にして撤退とは悔しい限りですが仕方がありません。

痔が爆発して山の中でにっちもさっちも行かなくなるよりはマシです、

軟膏忘れてきた自分が悪い。

 

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雲ノ平の日本庭園を歩き黒部源流へ向かいます、

とりあえず雲ノ平に降り立ったという事実は手に入れたが

雲ノ平山荘でご飯を食べるという目的は果たされることがありませんでした。

雲ノ平を歩く夢は来年以降に持ち越しです。

 

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日本庭園と名のつく場所は雲ノ平とトムラウシにありますが、

2つ歩いてみて比べるとトムラウシの方が圧倒的に綺麗かなー。

雲ノ平は全体的にハイマツと原っぱでしたが、この辺は大雪山の方がスケールも景色もきれい。

 

7.黒部源流を越えて三俣山荘へ

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チングルマが特に多かった日本庭園、夏って感じの景色がそこらへんに転がっています。

 

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ハクサンイチゲは終わりを迎えているものが多かったです

花の雲ノ平を見るためには7月に訪れないといけないようですね。

 

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体調不良を紛らわすために花の撮影をしながらゆっくりと歩き続けました。


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日本庭園を抜け黒部源流への下降点に向かいます、雪渓が現れたりするんですが

スケールが大きい景色に一人取り残されているため、めちゃくちゃ怖くなってきました。

 

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ほとんど人とすれ違わない。

日本庭園と黒部源流は一般的なルートではないため人がいない、寂しい。

 

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ザーザー音が聞こえる雪渓脇を通って黒部源流へ。

 

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ハイマツを抜けると……

 

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午後1時45分、黒部源流下降点。

なんとかここまで来ました、下まで随分と急な下り坂が続きます、しかもガレてて歩きにくい。

 

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予想通りかなり急でした、燧ヶ岳のナデッ窪みたいな道が続きます。

 

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午後2時15分、黒部源流。

下まで降りると渡渉があります、ここ増水時は渡るの不可能ですね。

晴れている日でしたが水量が多く、渡るにはかなり神経を使いました。

 

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なんとか渡りきって一服、ここで体が限界を迎えたため行水することに。

下流の人には申し訳ないが汗を流させていただきます。

行水に夢中になり気がつけば1時間ほど時が経っていたのは秘密です。

 

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午後2時50分、黒部源流。

川辺でぐったりと休んでいた体を無理仮起こし、この日最後の上りを歩くことにしました。

 

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黒部源流の碑、北アルプスの奥深くまでやってきました。

本当に白目向いて倒れそうなくらい遠いし辛い。

 

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黒部源流付近にはオニユリが沢山咲いていました。


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雲ノ平から先は記憶が定かではありません、白昼夢を歩いているような気分でした。

水の豊富な、緩やかな道を歩き続けたのは覚えている。

 

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午後3時40分、三俣山荘到着です。

黒部源流碑を越え牛歩で小屋まで戻ってくることが出来ました。長かった……。

 

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山荘に飛び込んだ僕は速攻で寝る準備を済ませ布団にダイブ、

気がついたら2時間くらい寝てた……とても疲れていたようです。

 

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午後4時55分、小屋の晩御飯に感動。

小屋って最高です、小屋にすべてを任せればかなり快適な山歩きができます。

この日のご飯はジビエシチュー、ご飯がおかわりが可能ということもあり大盛況でした。

このエリア一体ではジビエシチューが名物となっております、

どこかで食べたいと思っていたので、悩みが解決してとても幸せでした。

泊まり登山、やるなら絶対小屋泊で。

 

シチューを食べ、お腹を膨らませた僕は部屋に戻りゆっくりと目を閉じてゆくのでした。

翌日は最終日、何としても下界へと戻らなくてはなりません。

三俣蓮華岳と双六岳を通って。

 

8.まとめ

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日本百名山「鷲羽岳」

三俣山荘から程なくして到着するこの山は北アルプス南部の展望台、

目の前にはアルプスらしい景色が広がり、そのスケール感は圧倒的。

 

小池新道を歩くのは辛いですがこの景色のためなら

何度でも歩くと胸を張って言えるような壮大な景色が目の前に広がります。

天気が良ければ黒部五郎岳越しの白山を見ることができます。

 

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日本百名山「水晶岳」

鷲羽岳からさらに奥に立つ百名山は威風堂々としており、

山頂から見る稜線は超一流です。

大迫力の裏銀座縦走路や薬師岳の眺めは一生忘れることがないでしょう。

 

道中の稜線は多くの花に恵またうえに、日本最後の秘境と言われる雲ノ平の全貌を

見ることが可能な素晴らしい景色を秘めています。

 

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日本最後の秘境「雲ノ平」

今回残念ながら上陸のみとなった雲ノ平。

次回は是非ともこの雲ノ平をメインディッシュにした登山をしてみたいものです。

 

北アルプスの山深いエリアである鷲羽岳水晶岳エリア。

初心者にはおすすめできませんが、

中級者くらいになれば難なく歩ける場所だろうと思います。

何度でも訪れたくなる北アルプスの魅力的な大地、槍ヶ岳を眺める鷲羽水晶の旅は

2017年の最高の登山の一つと言って過言ではない思い出を僕の心に刻むのでした。

 

人生最高の景色を見れた2日目、しかし、まだまだ旅は続きます。

次回、三俣蓮華岳と双六岳を歩く帰路もまた、素晴らしい景色の旅だったのです。

 

 

水晶岳、鷲羽岳の地図はこちら。

ヤマケイ アルペンガイド7 槍・穂高連峰 (ヤマケイアルペンガイド)

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この登山で役に立ったアイテム 

ロングコースでアップダウンも激しいコースです、ストックはあったほうがいいです。 

 

レック 携帯用 おしり ウォッシュ ソフト ( お尻洗い )

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三俣山荘、双六山荘、水晶小屋にはウォシュレットなんてないです。 

あと立山エリアみたいにシャワーもないし風呂もないです、

痔もちの方はおとなしくウォシュレットをもちましょう、さもなければ爆発します。

 

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水晶岳に行く場合多くの人は水晶小屋に荷物を置きます。

アタックザックが一つあると便利です、剱岳とかでも使えます。

 

鷲羽岳、水晶岳登山の記事はこちら