Red sugar

初心者向けの登山情報を扱った登山ブログ、山と写真とカメラの情報をお届けします

【北アルプス】双六岳、三俣蓮華岳、百名山に劣らぬ北アルプス名峰群の旅

三俣蓮華岳

2017年8月4から8月6日まで、北アルプスは鷲羽岳、水晶岳を歩き雲の平へ至る

縦走登山をしてきました、今回はその最終日。

鷲羽岳を眼前に据える三俣蓮華岳から双六岳を歩き新穂高までの帰路の記録です。

 

日本三百名山に数えられる三俣蓮華岳、そして花の百名山などに名を連ねる双六岳。

百名山ほどのバリューはないにしろ、槍ヶ岳や笠ヶ岳、西の黒部五郎岳の展望台となっており

この山だけを目指す価値が十分にある場所でもあります。

2つの山の標高は三俣蓮華岳2,841m、双六岳2,860m、立派なアルプスの名山です。

 

三俣蓮華岳、なだらかな斜面に横たわった雪渓を抱く緑の深い山の姿は

夏山の醍醐味と言った景色を作り出しています。

双六岳はそれ単体でも登られる素晴らしい山で、広い山頂の登山道から先には槍ヶ岳を携え

多くの人が展望を楽しみに訪れます。

 

さて、そんな2座ですが三俣山荘からは帰り道の途中にあります。

初日はガスの中だったということもあり、最終日に登って行くことにしました。

早朝の三俣蓮華岳、双六岳で僕を待ち構えていたのは、フィナーレにふさわしい

北アルプス南部の青空広がる大展望でした、長かった鷲羽岳、水晶岳の旅最後の一章です。

 

 

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三俣蓮華岳、双六岳について

三俣蓮華岳は鷲羽岳の手前にあり、双六岳から続く稜線の先にあります。

百名山や二百名山には挙げられませんが、その姿は巨大そのもの。

黒部源流へ落ち込む斜面から山頂までを見上げると、山頂がわかりにくいだけで

山としては非常に巨大であるということがわかります。

山頂からの景色で一番目立つのは上の写真にも写る槍ヶ岳の姿。

西鎌尾根の迫力ある稜線と、北鎌尾根の険しいシルエットが生み出す景色は一見の価値があります。

 

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天気に恵まれるか不安が続く3日間でしたが、

三俣蓮華岳、双六岳ともに山頂で青空を拝むことができました。

最終日を締めくくる良い景色を見ることができたと思います。

 

双六岳などの位置から見る笠ヶ岳は特徴的で、

まさに笠とも言えるような見事な円錐形をしており、

次なる登山欲を刺激してくれるのでした、笠新道ピストンがしたいですね。

 

 

1.三俣蓮華岳、双六岳登山に関して

 

3日目のコースタイム 

全体地図

三俣小屋5:00→三俣蓮華岳6:15-6:30→双六岳7:45-7:50→双六小屋8:35-8:55→

弓折分岐10:00→鏡平山荘10:40→シシウドケ沢11:15→秩父沢11:50→

わさび平山荘12:40-12:50→新穂高温泉13:50

合計登山時間8時間50分(標準登山時間 8時間45分)

最終日は体調が最悪で本当に大変でした、でも小池新道の下りは楽チンなので

そこに救われた1日でもありました。

 

この登山で使用したカメラ

NIKON D750+AF-S NIKKOR 28mmf1.4E

NIKON D810+AF-S NIKKOR 58mmf1.4G

2017_08_05_水晶岳_鷲羽岳_雲の平 | Flickr

 

1日目、2日目の記事はこちら

 

2.朝日を待たずして出発、いざ三俣蓮華岳へ

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2017年8月6日午前4時50分、三俣山荘。

昨日の夜晩御飯を食べてからの記憶がありません。

どうやら布団に戻ったあと落ちる様に寝てしまったようでした。

それでも寝心地はとても良いといったほどではなく、

枕が違う寝心地の悪さと部屋の暑さを感じ体の疲れはいまいち抜け切らないままでした。

 

早朝の小屋の中では人が慌ただしく動き回り、出発の準備を整えています。

いち早く帰りたい気持ちに駆られていた僕は、

朝食を頼まず行動食で双六山荘へ向かい、そこで朝ごはんを食べることにしました。

 

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出発の準備を済ませ、雲の中に沈んだ三俣山荘から這い出ます。

今日は平日、さすがに人も少ないかと思っていたけど結構な登山客がいらっしゃいました。


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朝の安定した気候が僅かながらの晴れ間と青空をアルプスの空にもたらします。

雲に覆われた空をゆっくりと染め上げる朝日を眺めながら最終日、プレイボール。

 

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モルゲンロートはどうやら期待できそうにありません、今年は朝焼け、星空に恵まれない。

ガスの多い一日でした、9時を過ぎれば稜線は雲に覆われる。2017年の夏はそんな季節。

 

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朝日が登り、槍ヶ岳のシルエットが白い空にキリッと浮かび上がります。

魔王城のようなシルエットの槍ヶ岳、どこから見てもそれは槍とわかる明瞭な形。

 

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今から向かう三俣蓮華岳はガスが濃いのだろうか?

山頂でガスが途切れているような気もしますが、登ってみなくてはわかりません。

鷲羽岳、水晶岳、北アルプスのほぼ中心地にあるこれらの山はそれぞれに個性があります。

三俣蓮華岳は中生代の花崗岩からなる山で花が豊富らしい、高山植物は確かに多い山だ。

 

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三俣小屋を振り返る、テントの数はさすがに少ない。

夏休みの山岳部の方々が幕営しているようでした。

鷲羽岳は雲の向こう側、薄雲に覆われ不気味なダンジョンのような姿をしている。

鷲羽岳をもっとも美しく、鷲の姿として写せるのはこの三俣蓮華の下りに間違いない。

 

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1日目にみたこの姿が未だに記憶には根深い。

この姿を見たときになんとかっこいい山かと思ったのだが、

この数週間後に訪れた剱岳の手によりかっこいい山ランキングからあえなく落選した。

 

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歩いているうちにどんどん空が明るくなる、青空も雲の向こうに見えてきて

三俣蓮華岳はなんとか回復しそうということがわかりテンションが上がる。

体力的には厳しいけども、やはり今日は稜線ルートを歩くことにします。

 

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午前6時00分、三俣蓮華岳分岐点。

不安な気持ちはすぐに払拭されました、

三俣蓮華岳の分岐点に登る頃には雲が晴れ目の前には青空が広がる……、やったぜ。

 

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三俣蓮華岳の分岐には幾つかのザックがデポされていました、

山頂に行ってから巻道を歩くんでしょうか?

三俣蓮華岳の巻道は言うほど巻いてくれないから稜線ルートを歩いたほうが楽です。

 

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知っている道を歩くというのは計算ができるのでとても心強い

だから、稜線を行くか巻き道を行くかですごい悩みました。

けれども、巻き道から見た穏やかな稜線を思い出し、稜線を歩くことを決めて三俣蓮華岳へ。

 

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後ろを振り向けば槍ヶ岳の絶景、北アルプスのシンボルマウンテンである。

 

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こちらは黒部五郎岳、青空の下に山が顔を出せているようだ。


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気がつけば山頂付近からの長め、山頂そっちのけで撮影に励みます。

三俣蓮華岳のこの雪を抱いた見た目が好きです、氷河に削られた感ある。

 

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何度槍を見ても飽きません。

三俣蓮華岳から双六岳が槍を見るのに適している山だというのがよくわかる。

 

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58mmで一枚、夏のアルプスは広角側が28mmで、標準側が58mmという装備で歩き続けた。

広角側足りないかも?と思っていたのだが、このシーズン足りないと感じることはなかった。

なぜならそのレンズで撮れるものしか写さなかったから。

ニコンの最新レンズである28mmF1.4は驚異の解像力となめらかなボケを持つおばけレンズでした。

こちらはレビュー記事をそのうち書きたいと思っています。

 

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水晶岳方面は雲が分厚い、ワリモ岳付近は雲が流れておりガスに包まれるのは時間の問題。


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午前6時15分、三俣蓮華岳山頂到着。

光り輝く陽光を目の前にテンションが上がってゆく。

 

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長かった鷲羽岳、水晶岳登山も今日で終わる、その最初のピークである三俣蓮華岳へ辿り着いた。

普段運動あんまりしないデスクワークな僕はもう疲労困憊でした。

去年の大雪山からトムラウシへの縦走よりも体が重く、非常に辛い登山となりました。

 

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槍ヶ岳、笠ヶ岳方面からもくもくとガスが登り始め、北アルプス南部の空を覆い尽くしてゆく。

朝の僅かな晴れ間、2017年夏の貴重な青空を目に焼き付ける。

 

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三俣蓮華岳、北アルプス南部の山々を見渡し、西は黒部五郎岳、薬師岳を望む。

小池新道の先にある三俣蓮華岳は苦労に見合った展望をプレゼントしてくれます。

 

鷲羽岳、水晶岳へ向かう通過点程度に捉えられがちですが、この山だけでもかなりすごい。

 

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鷲羽岳にかかっていたガスがとれ、その雄大な景色を表す。

登るのは大変だったけど、あの山頂から見た景色はこの夏随一の景色だった。

 

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南側は青空があってよかった、三俣蓮華岳を後にして双六岳へ向かうことにします。

 

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この稜線の先が双六岳、奥にはくっきりと晴れた笠ヶ岳が見えます。

北アルプスの中ではかなり特徴的な形をした山で、数座登るときになる存在になります。

すごい綺麗な円錐型をしており、槍みたいに空を突き刺す姿はとてもかっこいい。

 

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焼岳などから見ると横に長い山に見えますが、北側から見るときれいな富士山型してる山。

名前のことも考えるとこちら側から見るのが正しい姿ということでしょう。

 

3.青空の空の下、花の百名山双六岳を目指す

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体力が最初から底をついていた3日目、頑張って稜線コースへ向かいます。

 

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稜線コースも花はたくさん咲いています、巻道の様な花畑はないけど

稜線コースのほうが花と景色が楽しめてよいのでは……?

あと何よりアップダウンが少ないので楽でした、絶対巻き道より楽だろこれ……。

 

三俣蓮華岳ー双六岳間は稜線ルートがオススメです。

 

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朝露に濡れる花々を眺めながら双六岳へ。

朝の空気といえど湿気が高く、体にまとわりつくような大気が汗を呼ぶ。

 

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朝露と太陽って良い、見ているだけで気分が癒やされます。

ビー玉みたいな水滴をマクロレンズで撮影したい気持ちにかられる

 

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瑞々しい草原、所々に高山植物が咲いていて最高。


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体力がないのでずっと歩けないわけです、休み休み歩く。

すれ違う人すれ違う人に「え?!カメラ2台?!」と驚かれますが、

個人的な趣味なのでしょうがない。

D810に装備された58mmは個人的に一番好きなレンズです。

 

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今までほとんど人とすれ違わなかったのですが、

ここに来てツアーの方々と遭遇、双六小屋を出発したんでしょうね。

おそらく今日は水晶小屋に泊まり、そのあと野口五郎方面へ抜けて行く裏銀座ツアーなんだろう。

 

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ガスが出てきました、早く双六へ行かなくては……。

黒部五郎も雲から這い出て太陽の光を浴びているものの、いつまで持つかはわからない。 

 

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努力虚しくガスに包まれる双六岳。

でもまぁいっかという心持ちなのは前日の快晴のおかげだろうか?

 

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緩やかな登りをあるき続けます、双六岳の歩きやすさは抜群。

高原のような山頂を持つ山で、山頂付近が砂礫が転がる穏やかな姿を見せます。

氷河期時代に氷が溶けたり凍ったりを繰り返した結果、緩やかな形に削られたらしい。 

 

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双六岳の東側はガスで大変なことに、槍ヶ岳よさらば。

 

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こちら側はまだ終わっておりません、まだ残る青空だけが希望です。

登り返しも少なくて歩きやすい稜線コースを進み双六岳へ向かいます。

 

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双六岳の山頂付近は石がゴロゴロしている景色が広がっていて特徴的。

北海道の山をどことなく連想させる開放感がありました。

高原のような緩やかな景色が広がっているからなんでしょうね。

 

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ハクサンイチゲ、チングルマ、ヨツバシオガマ、リンドウなどが咲く双六岳。

石と草原の景色に癒やされる、たしかに双六岳は花が多い。

三日間で歩いた山の中では一番花の種類が多いかもしれない。

 

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今年は結構たくさんハクサンイチゲ見た気がします、

来年も6月からしっかりとハクサンイチゲを見たいものです。

 

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8月初旬、場所によってはもうすぐ終わりという感じです、

花を楽しみたければ7月4周目がいいということかな。


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山頂直下で一気に青空が広がりました、神様サンキュー、やはり持ってるようです。

 

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黒部五郎岳方面も晴れてる……、最後の最後にいい景色が見れそうです。

 

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山頂が見えてきました、双六岳山頂はなだらかで広く穏やか、

急な上りなどはないので三俣蓮華岳からのアクセスは結構楽。

絶対に稜線コースだわ、巻き道は戯れに歩く程度にすべきです。

 

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午前7時45分、双六岳山頂到着。

少しばかり雲が多い北アルプスの空となってしまいましたが、

無事青空を見ながらの双六岳山頂となりました。

逆に日が照ってたら暑くてたどり着けなかったかもしれない。

 

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槍ヶ岳は雲に覆われてしまっていたのですが、

南にある笠ヶ岳はバッチリ、笠を逆にしたようなきれいな三角形を稜線の上にのせていました。

 

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見れば見るほど特徴的な姿の山ですね、次北アルプスで登るなら笠ヶ岳ですね。

一番行きたかった白馬岳は来年の楽しみとします。


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北アルプス南部では少し離れたところにある笠ヶ岳、

周囲には高い山がありません、その下には見渡す限りの雲海が広がっているようでした。

 

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午前7時50分、下山開始。

山頂は結構な混雑だったのでさらっと撮影だけをして降りることにしました、

下山方面はガスの中かよ。

晴れていれば目の前に槍ヶ岳がかっこよく見えるルートだけにガスは残念です。

 

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ガスば流動的に流れており、時折青空が顔を覗かせます。

 

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振り返って双六岳、小屋側から見ると砂礫がすげぇ。

えらく特徴的な景色をまとった山ですね、三俣蓮華岳側とは全く違う景色でした。

 

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稜線の向こうに笠ヶ岳、この時間帯に笠ヶ岳山頂にいれば快晴だったのでしょう。

このあと一時間もしないうちに笠ヶ岳も雲に沈んでいきました。


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「あ、槍が見える……」

ガスが晴れ奥には槍ヶ岳が、目の前のケルンと槍ヶ岳がダブって見える。

 

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北アルプス南部の盟主である槍ヶ岳。

この登山の間どこから見ても景色の主役として君臨し続けてきました。

北アルプス南部を語る上で外せないこの山、来年の最重要スポットとなりそうです。

 

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今にも雲に飲まれんとする槍ヶ岳。

今年の「夏」は槍ヶ岳登山者にとってとても辛い一年だったのだろう。

本当に早朝しか晴れないと言う日が多すぎました。

 

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雲に覆われた槍ヶ岳、ほんの数分の出来事。


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ガスに覆われた双六岳下山道、後は小池新道を戻るだけです。

この三日間に渡る長い戦いは最後のフェーズに。

もう何処のピークを踏むこともありません、ただひたすら下るのみ。

 

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双六岳の下りは快適でした、逆に登りはちょっと骨が折れそうです。

双六小屋まで歩いたあとに登るのはきついかなーという印象。

 

小池新道は体力がない人は鏡平、ある人は双六、健脚者は三俣といった感じで

小屋が配置されている気がします、とは言っても三俣までは本当に大変。

小屋のサービスなども考えると双六小屋に宿泊し起点とするのが良いのでしょう。

 

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雲の合間から見える山々、カメラマンなら劇的な瞬間を捉えることができるんだろうか?


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双六小屋が見えてきました、今日はここで朝ごはんを食べます!!

 

4.下山、小池新道の無慈悲な下りへ

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午前8時40分、双六小屋。

双六岳と西鎌尾根の鞍部にある双六小屋、一応小池新道の終点に当たるんですかね?

登山雑誌などでおすすめの山小屋として取り上げられることの多い宿泊施設です。

 

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荷物を置いて早速軽食を注文、カルビ丼を所望する。

双六小屋のカルビ丼は量こそ少なく見えるが、

行動中の食事としては十分、腹八分目で運動するにはちょうどいい量でした。

 

登山中にアルファ米じゃない白米が食べれるなんて幸せです、

なおかつ皿洗いとか片付けしなくていいのはもっと最高。

個人的にはやはり小屋最高、僕の中で時代はテントじゃなくて営業小屋に傾いている。


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双六小屋は青空も垣間見える天気、しかし鷲羽岳側は全く何も見えない、残念。


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「あ、晴れてる……」

双六岳から南につながる稜線は晴れていました、

行きはガスっていて見えなかったけど、双六岳でかいな。

 

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午前9時25分、双六小屋出発。

食事を済ませたら速やかに行動再開、双六小屋で秩父沢までの水を補給(1リットル)

新穂高を目指して小池新道を下山します。

あとはガスの小池新道を歩くのみと考えるとなかなかテンションが下がる。

 

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小池新道は案の定ガスの中、笠ヶ岳もこれじゃガスの中だろうな……。

双六岳から弓折まではハイマツ帯などがあるアップダウンの激しい地形。

 

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樹林帯に突入、小池新道の下りは速やかにと行きたいところですが、

弓折分岐まではなかなか速度を上げることができません。

 

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この辺は雨も降っていたのか、草木には露が。

 

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マクロレンズがあればさぞかし楽しいだろう被写体の一つですね。

水滴の一つ一つが宝石のように輝いていました。

 

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真っ白な背景と小池新道の登山道、体力は既に尽きているのでゆっくりと歩きます。

緩やかなアップダウンが続く間は体力を温存させて歩くのがいいです、弓折からの下りが長いので。

 

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雪渓ポイントが見えてきました、ここまでくれば弓折分岐もだいぶ近づいてきた証拠。

休憩ポイントとしてはちょうどいいので、ここで一服するのも一興。


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超ガスの雪渓、数人の下山者がここで休んでいました、ベンチもあるのでちょうどいい。

 

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とっとと下山したいので進みます、この雪渓は朝早いとツルンと滑りそうで怖いな。

 

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雪渓を越えたところで雷鳥出現、2日前出会ったのと同じ家族連れの様でした。

辺りは高山植物に恵まれており、食べるものには困らない、子育てには最高の環境のようです。

 

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今年はたくさん雷鳥を見ることができました、冬も見れるだろうか?

 

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歩く速度は早い、たまに鳩みたいに歩く、本当に可愛い。

 

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登山中の貴重な癒やしの時間でした。


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午前10時00分、弓折分岐。

稜線の終点となる弓折分岐に到着しました。

ここまでくればあとは降るのみで目立った登りはありません。

 

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大学の登山サークルと思われる方々が休憩していました、

サークルだと晴れの日を狙って登山日をずらすとか出来るんだろうか??

やはり部活的には雨でも強硬なんだろうか??

僕は根性ないからその自信がない。

 

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午前10時10分、弓折分岐出発。

弓折分岐を出発して下山を開始します、

ここから先は降り一辺倒ということで快速登山を心がける。

 

最初は浮石とガレが多いので注意ですが、

地面の露出もしっかりしている小池新道、ちゃんと下を見て歩けば大丈夫です。

 

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午前10時40分、鏡平到着。

鏡平周辺で一時的に雨に振られました。

本降りになるかとヒヤヒヤしたのですが、どうやら大したことなく去ってくれた模様。

 

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霧に包まれる鏡平山荘、幻想的な雰囲気の中に人々の笑い声が聞こえます。

 

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平日なんですけど結構お客さんが入っていました、

夏のアルプスって平日でもたくさんの人がいるので驚きです。

 

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鏡平山荘を後にして下山を続けます、体調を考慮して長居は厳禁。

鏡平山荘からこの印のところまで、下りだと3分かからずに降りてくることができました。

 

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ここで歩いていると登山者の方に声をかけられました

「ブログとかやってます??」

なんと読者の方だったようです、こんなところで声かけられるなんてありがてぇ……、当ブログも月刊10万pvに迫る感じで、結構いろいろな人に見ていただけているので

これからも頑張って楽しい記事を更新していかねばと思う瞬間でした。

 

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熊の踊り場、行きは気が付かなかったのですが

途中の木道地点にはこんな事が書かれていたようです。

 

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雨上がりの樹林をひたすら下る、

今年は仙丈ヶ岳といい剱岳といい帰りはガスることが多かった一年。

水晶岳登山も3日目の後半はガスの中を歩き続ける登山となってしまった。

パリッと1日ずーっと晴れた登山がしたかったぜ……。

 

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午前11時15分、シシウドヶ原到着。

降りは本当に早いです小池新道、歩きやすさが重なってすごい速度で下山することが可能です。

 

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シシウドヶ原付近から先はこんな道が続きます。

岩が多いですがしっかりと噛み合っている場所が多く、歩くのには苦労しません。

 

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初日は結構いろいろな中継地点を見逃していたようです、イタドリガ原とかも覚えがない。

 

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下山の道はこんな感じ、登りの際にだいぶしっかりしているので感動していましたが

下りではもっと感動することができました、あるきやすい。

 

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秩父沢が近づくにつれて日光が姿を表す、下の方は晴れ間もあったようですね。


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ザーザー音を立てて流れる秩父沢周辺の小川、

ここまでくればあとはわさび平小屋まで降りて林道を歩くだけ。

まぁ、林道がめちゃくちゃ長いんですけどね……。

 

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チボ岩は特に目立った岩でもないが、記憶に残っている。

 

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下山といえども凄まじい湿気と暑さで水はガンガン減っていました、

秩父沢で補給しておかないと新穂高にたどり着く前に脱水で死んでしまいそうです。

 

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午前11時50分、秩父沢到着。

水も補給完了、キンキンに冷えた北アルプスの天然水をゲットです。

 

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みんな休憩するよね、秩父沢アスレチックでは多くの方が休憩していました

ここからまだ先は長い、特に僕は新穂高から更に鍋平に行かないといけないから……。

 

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秩父沢からはイージーな道を歩くだけです、遊歩道みたいな登山道を歩きます。

もうここまでくれば舗装路は目と鼻の先、下山したも同然です。

 

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午後12時35分、舗装路へ上陸。

「終わった……、あとは帰るだけだ……」心の底からそう思った瞬間です、

実際はこの後さらに続く林道に、僕の体調は限界を迎えることとなります。

秩父沢から先は実質エンドロールと思ってよし。

 

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「わさび平で補給しなければ……」

小雨が降りしきる中、ゾンビのような感じでわさび平を目指して歩きます。

途中川のど真ん中に立ち枯れした木を発見、ランドマーク的なやつやあれ……。

 

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アザミに止まる蝶とかを眺めて気を紛らわす。


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午後12時45分、わさび平到着。

ようやく最後のセーフハウス、わさび平に着きました、長かったー。

早朝三俣蓮華岳に登ったことや晴れていた空のことはもう昨日のことのようです。

 

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「トマトください……ッ!」

一つ200円のトマトですが、ここではそれくらいの価値があります。

後このトマトめちゃくちゃうまいです。

そばにある塩をかけて齧ればあら不思議、夏の味が口全体に広がり涙目になること間違いなしです。

わさび平に来てこのトマトやバナナ食べないのは損です、

絶対に食べて経験と記憶を残しておきたい。

 

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笠新道の入り口には何やら数人の人が、山頂小屋泊を目的とした方々でしょうか、

秋になったら僕もお世話になりたいです。

 

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ひたすら林道を進む、この登山で最もきつかったのはこの最後の林道。


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午後1時45分、登山口到着。

鷲羽岳、水晶岳登山終了!!!

ついに下山できました、この3日間は2017年でも特に記憶に残る事でしょう

途中さくさんと歩きはしましたが、基本的には一人でやり遂げたことが嬉しい。

行きの不安や下山時の戦いとも言える小池新道の下り道、忘れはしません。


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帰りは近道を利用して温泉街方面へ。

 

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午後1時50分、新穂高ビジターセンター。

登山終了となるはずだった…、駐車場が使えていれば。

エクストラステージ、鍋平までの登山がここで追加された瞬間です。

全く休むことなく、車を目指して歩き始めます、全身の疲労はピークに達している。

 

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晴れている新穂高、標高1000メートル足らずの山道は風もなく蒸し暑い。

雰囲気のいい樹林帯を演出しているところがまた頭にくるところです。

すれ違う登山者とも「この上り要らないですよね……」と言うボヤキを交わしながら歩きます。

 

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夏の緑、きれいな景色しやがって……。

 

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多くの人は新穂高に荷物をおいて車まで歩いているようでした、たしかに頭いいな……。


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きつい登りは20分以上続きました、最後の最後にとんでもない拷問を受けた気分です。

基本登り一辺倒、標高的に100mから200mくらいを登らされました、本当に辛かった。

 

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午後2時30分、鍋平駐車場到着。

ついに、ついに下山完全完了となりました……、北アルプスの三日間が終わった……。

ちなみにこの時点でさくさんは親不知までの工程を諦め、

野口五郎岳から下山し帰宅しているようでした。

裏銀座をあの荷物背負って歩けたんだからすごい。

 

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帰りの温泉は鍋平駐車場のすぐそばにある野の花山荘へ、

錫杖岳がよく見えるのが売りの温泉です。

鍋平へ車を駐車したらこの温泉が一番オススメです、綺麗だし安いし!


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麦茶飲み放題、神かよ。

 

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温泉のクオリティはかなりのもの、料金を考えるととても満足できるものでした。

露天風呂がかなり熱かったけども、それ以外は満点です。

 

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風呂で三日間の汗と涙を流し、

麦茶を体に注ぎ込みこの夏の進撃の登山に終止符を打つのでした。

 

最後の景色は錫杖岳、新穂高から登る北アルプスは本格的で

とても登り甲斐のある道が多く、僕の求めていたガッツリ登山を楽しむには最高の場所でした。

 

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帰りに沢渡のお土産屋さんによりました、夏の終りが今回かもしれないと思っていた僕は

夏に必要なイベントを楽しまなくてはならないという思いにかられており、

あるアイテムを必死で探していたのです、そう、赤と緑のあいつを。

 

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下山後のサイダーはちょっと奮発。

 

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夏の定番、スイカ。

これを食べなくては夏は終われませんでした、

甘いスイカが登山ですり減った体にじんわりと染み込んでいきます。

 

疲れた体に行き渡るスイカの味は最高に美味、記憶に残る美味しいスイカでした。

 

三日間という長いようで短かった北アルプス登山、

満足した面持ちで僕は関東へと帰っていくのでした。

 

5.まとめ

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双六岳、三俣蓮華岳

3日目は下山の日となり百名山ではない山を歩くこととなりました。

しかし、どちらの山も百名山に劣らぬ素晴らしい景色を持ち

山の持つ楽しさがぎゅうぎゅうに詰まったいいところです。

 

晴れた日に歩くこれらの山の稜線は最高の景色であることは間違いなく、

北アルプス随一の贅沢な景色を楽しむことができます。

 

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朝の空のもとで、城のようにそびえる槍ヶ岳。

緑の濃い山肌、アクセントとなる雪渓の白、全てが常識外に美しい場所でした。

夏の北アルプス、登山の聖地として多くの方々が訪れる理由はよくわかります。 

 

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水晶岳

鷲羽岳の奥にあるこの山は北アルプスの中心と言って過言ではない。

北アルプス南部と北部の山々をぐるりと見回すことができる素晴らしい展望を持つ山です。

目の前に広がる稜線は大迫力

一生に一度は歩いてみたいと思わせてくれる優雅な稜線歩きは必ず記憶に残る事でしょう。

 

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鷲羽岳

水晶岳の少し南にあるこの山はの目の前に遮るものがなく、

南部の景色を眺めるためには最高のロケーションです。

たどり着くことが大変故に、たどり着いたときは不思議な脱力感を覚えることでしょう。

ここから見た笠ヶ岳、黒部五郎岳、槍ヶ岳の姿は今も目を閉じれば鮮明に蘇ります。

 

今回は8月頭という超ベストシーズンに北アルプスを歩きました。

7月後半からお盆にかけての短い夏、北アルプスは濃い緑と高山植物の楽園が現れ

登山の聖地として非日常の景色がいくつも転がっている最高の世界を提供してくれます。

鷲羽岳、水晶岳、まさしく日本百名山にふさわしい山でした……、また行きたいですね。

 

最高の山だ、これ。

 

水晶岳、鷲羽岳の地図はこちら

ヤマケイ アルペンガイド7 槍・穂高連峰 (ヤマケイアルペンガイド)

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この登山で役に立ったアイテム 

ロングコースでアップダウンも激しいコースです、ストックはあったほうがいいです。 

 

レック 携帯用 おしり ウォッシュ ソフト ( お尻洗い )

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三俣山荘、双六山荘、水晶小屋にはウォシュレットなんてないです。 

あと立山エリアみたいにシャワーもないし風呂もないです、

痔もちの方はおとなしくウォシュレットをもちましょう、さもなければ爆発します。

 

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水晶岳に行く場合多くの人は水晶小屋に荷物を置きます。

アタックザックが一つあると便利です、剱岳とかでも使えます。

 

鷲羽岳、水晶岳登山の記事はこちら