【上信越】巻機山、上越国境に構える錦の城、雨と青空と黄金色の山頂の旅

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2016年10月2日、谷川岳のさらに北、上越国境に立つ日本百名山【巻機山】へ行ってきました。

名前から山の雰囲気が全く想像できない不思議な山ですが、

山頂は東北の山を思わせるような穏やかな姿をしており、池塘がポツポツと存在する

表情豊かで個性的な百名山の一つです。

あいにくの雨模様の中登山を決行しましたが、山頂で僕らを待ち受けていたのは

山肌を金色に染める草紅葉と雲の隙間から顔をみせる青空でした。

波乱万丈な天気に振り回された、上越を彩る百名山の旅の始まりです。

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秋の訪れを感じさせる飴色の木の葉。

雲の隙間から顔をみせる青い空の下で正気を取り戻し、その体をオレンジ色に輝かせる。

太陽に照らされたそれは夏の空の下で遊ぶ子供のように、

煌びやかで若々しい気持ちを思い起こさせる。

水気を十二分に帯びた紅葉から滴るしぶきになぜか海を思い起こす。

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標高1,900mを越す山の上に広がるは黄金色に染まった田園風景のような山肌。

牧歌的な気配を纏いどっしりと身構える巨大な山、

名前を見ただけではこんな山の姿など思いもつかないことだろう。

山頂を染め上げる景色は穏やかでありながら、林立する樹林が絵に描いたように美しく

繊細な律動を奏で景色を彩るのであった。

はい、今回は上越の百名山の一つである【巻機山】です、標高は1,967mです。

谷川の北に位置する上越に位置する百名山、周囲には越後駒ヶ岳、平ヶ岳などが存在します。

巻機山は不思議な名前をした山ですが、その姿も結構個性的だったりします。

そして名前からは想像もつかないコースタイム、道が結構きつい、心が挫かれそう。

などの要素を兼ね備えた割とハードな山だったりします、ニセ巻機山ってなんやねん。

そんな巻機山登山ですが、あいにくの雨の日登山となりました。

雨の日に登るのは2015年の面白山以来でしょう、前半は絶望感溢れる樹林帯を登りますが

後半戦は奇跡の晴れ間を手にすることができ、気持ちよく下山することができました。

波乱万丈の巻機山登山、早速行ってみましょう。

アクセス

公共交通機関

【バス】新宿→長岡  4,500円(平均値、夜行バス利用)

【電車】長岡→六日町 970円 5:43→6:36

【バス】六日町→清水 470円 6:50→7:20

【バス】清水→六日町 470円 16:30→16:55

【電車】六日町→長岡 970円 好きな時間で

【新幹線】長岡→上野 8,740円 好きな時間で

交通費合計 16,120円くらい

東京から公共交通機関を使う場合深夜バスで長岡へ向かい、

六日町6:50分発のバスに合わせる感じです。

帰りは深夜バスでも新幹線でもどちらでもといった感じでしょうかね。

【高速】所沢IC→塩沢石打SA 3,250円(198km)

往復交通費合計 6,500円 ガス代が大体4,000円くらい追加。

ナビは巻機山麓キャンプ場に打つのが良いでしょう。

コースタイム

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バス停の清水より先にある桜坂駐車場に車を止めてのピストンとなります。

桜坂駐車場6:15→五合目7:15→六合目7:55→六合七勺目8:20→七合目8:40

八合目9:20→ニセ巻機山9:45→巻機山避難小屋9:50-10:55→山頂11:25

牛ヶ岳11:40→山頂12:00-12:15→九合目12:50→七合目13:30→五合目14:30

桜坂駐車場15:15

合計登山時間 9時間(休憩含む)結構長い、雨だったので前半地獄のようだった。

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2016年10月2日 午前3時45分、赤城高原SA。

水沢うどんを眺めながら行動食を頬張り巻機山へ向かう関越道をひた走っていました。

関越道のSAは赤城高原を最後に新潟の奥地までご飯が食べれない状態になるので

赤城高原で朝ごはんをしっかりと補給。

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2016年10月2日6時15分、巻機山麓キャンプ場桜坂駐車場

5時くらいにキャンプ場に着いた時、キャンプ場はしとしと雨でした。

気象庁予報と ヤマテンの谷川では10時から晴れるということで、

最後まで希望を絶やさない、きっと登っていたら晴れるから頑張ろう!

という超前向きな言葉を仲間に投げかけ1時間ほど仮眠をとりました。

しかしこんな雨の中でしたが、仮眠を取っていると続々と登山者が…、さすが百名山。

ちなみに巻機山の登山口には和式のトイレが設置されています、紙はもちろんない。

トイレミシュラン的にも星0なのでトイレは先にコンビニとかで済ましておきましょう。

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というわけで今回は聖岳等を一緒に登ったてらぽんと、

赤城山等でご一緒したリナさんの二名と登ります。

誘ってくれてありがたいのですが、全員この天気とロングコースにビビっています。

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我々は井戸尾根を歩くコースです、ヌクビ沢は上級者向けらしい。

沢沿いに上がっていくので危ないコースかもしれませんね。

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午前6時30分、巻機山登山開始、地獄の樹林登山の始まりだ…ッ!!

雨がしとしとと降りつつ蒸し暑い樹林をガツガツあがっていきます。

こんな天気なのに沢山の人がいて驚きました、さすが百名山。

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てらぽん先頭でかなりハイペースに登る、これが20代前半の若さなのか。

一番後ろを歩き続けますがついていくのが精一杯です。

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雨の日は雨の日で草木を眺めているのが楽しかったり。

雨上がりの景色が綺麗なので飽きません、晴れてなくても写真はとれるはずだ!

と言い聞かせます、歩くのが辛いので何かに集中しないと心が折れそうだ。

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リナさんはここ一年で百名山を50とか60近く登ったとらしい、巻幡も文句一つ言わず登っていく。

無心で山を楽しもうという気持ちって大事だなと思う。

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ぱらぱらと音を立てる森のなかをひたすら歩き続けます、自分との戦い、そして森との戦い。

今6ラウンドで大体ボコボコにされてる気がする。

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雨に濡れた木々に癒されながらも、ぬかるんだ道を必死で登ります。

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今年は場所によってはこのように葉っぱが紅葉前に痛んでしまうことがありました。

巻機山は残念ながら多くの葉が痛んでしまっていた模様。

紅葉がきれいな場所も勿論あり、全てがダメという訳ではなかったのがよかったところです。

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五合目に向けて登り続ける、てらぽんの顔が青くなり始めている。

徹夜登山みたいなものだからきつそー……。

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午前7時15分、巻機山五合目到着。

巻機山は前半の樹林が非常に長いですね……、大朝日岳を彷彿とさせる序盤の辛さ。

展望も何も無いので心を強く持ちましょう。

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滝が流れているのが見えました、水はそれなりに豊富な山のようですが、

水場はあまり多くはありません、なぜだ。

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足元はこんな感じです、ぬかるみ登山道になり果てていました。

明け方までの雨が大地に染み込み、登山道は油粘土で捏ねたような柔らかさです。

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午前7時50分、巻機山六号目到着。先はまだまだ長い。

コースタイムが10時間近いというのを知っているので、歩いてて辛いものがある。

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雲は晴れないものの凄い速度で流れていきます。

時折見える別の尾根が山水画のような景色に、仙人でも居そうです。

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こういう幽玄な雰囲気を携える景色は好きなのですが、

これを撮影できるということは雨の中歩かなくてはいけません、きっつー。

カメラマンってつまり絶景を撮るために、1を取るために99の辛いことと向き合っているんだな。

というのがよくわかりました。

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午前8時20分、巻機山六合七勺目、七勺ってなんなのよ。

刻んできました、恐るべし巻機山です。

登山者の心をバッキリと折ってくれる指導標の立てかたです、

富士山とかでしか見たこと無いよこんなの、こんなのってないよ……。

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ここで危うくみんなの心とからだが限界を迎えるところでしたが、

僕が先頭でペースメーカーになりゆっくりと登ることを提案、ここから先は牛歩で進みます。

危うく下山してゲームオーバーするところだった。

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樹林帯から抜け出すと稜線の基部に出ました、

ガスのため先が全然見えないけど紅葉しているのはわかる。

樹林から解放されてだいぶ精神が持ち直した瞬間でもある。

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雲もかなり薄くなってきており、太陽光が少し差し込んできています。

頑張れ高気圧!負けるな高気圧!心の中で必死に天気に祈ります。

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午前8時40分、巻機山七合目到着。

稜線に出てからは大分気分が楽になりました、ガスのため回りは相変わらず真っ白ですけど。

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稜線の上はしっかりと紅葉していました、あまり綺麗ではないかもしれないけど

今年の紅葉登山始まったという気持ちに。

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まだら模様にはなっていますけど、これはこれで毎年見ることはできないものかも。

雨の日の登山は結構記憶に残ります、晴れに比べるとやはり思い出には残りやすいものだし

逆にレアなんじゃないかと思い始める。

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ナナカマドもしっかり色付いていました、そこかしこに赤い果実が実っている。

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こちらは黄葉、今年の巻機山は雨と曇りが特に多かったんでしょうか、まだらな葉っぱが非常に多い。

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登山道脇はこんな感じでした、緑多目ですけど低木も色付き始め。

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少し登って上から見るとこんな景色になっていました、もう後一週間後くらいが見頃だったか?

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八号目までは結構急な道が続きます、濡れていて滑る道をゆっくりと進んでいきます。

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午前9時20分、巻機山八号目到着。

もうなんだか文字が読めないくらいボコボコにされた指導標が現れました。

稜線歩いてるけど周りが真っ白でまた心が辛くなってきた。

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全く晴れを予感させない空模様、本当に晴れるんですか今日?

という疑問を胸に、汗が冷えないように体を小刻みに動かして歩いて行く。

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階段の道が現れました、ガスの中の階段はなかなか精神的にキツイものがありました……。

回りの視界もゼロっていうのが衝撃的ですね。

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周辺は草黄葉、牧草地帯のような景色が広がる。

晴れていれば黄金の草黄葉の中を歩く名コースであること間違いなし。

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滴る水滴、金色の斜面をこの目で抑えたかった……。

また次回来なくてはいけない山ですねここは。

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午前9時50分、巻機山九合目

これが有名なニセ巻機山、九合目です。

巻機山は合数を刻んできたり、ニセの山頂を用意したり、

登山者の心を挫く仕掛けが一杯です、忍者屋敷かこいつは。

しかしガスの時に感じるこの絶望感はヤバイ、魂が煤けてしまいそうです。

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ニセ巻機山から少し歩くと避難小屋が見えてきました、一旦避難して作戦会議です。

本当に避難の意味で避難小屋使ったのはこれがはじめてだわ……。

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午前9時50分、巻機山避難小屋到着。

すごく綺麗な小屋であることを確認、バイオトイレ付きで快適そう。

外のトイレは★0ですが、中のトイレは★2あげてもいい。

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小屋の二階は超綺麗です、超が付くほど綺麗なんです。

ログハウスに泊まっているような快適な気分になれますねこれは、

数人宿泊の方がいらっしゃいましたが、泊まる理由がわかります。

あまりに居心地がいいので一時間ほどご飯を食べつつ休憩をしていたそのときでした。

開けてた窓から一筋の光が……、まさかと思い外に出てみればそこには……ッ!!

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あ……、青空だぁあああああ!!!

雲の切れ間に見えるスカイブルー、待ち焦がれた太陽の恵みが姿を表します。

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青空と共に姿を表す山頂、あらわになる草黄葉の山。

その姿は会津駒ヶ岳と月山を足したよう、こんな素晴らしい山だったのかここは。

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一面に広がる草黄葉、金色だ……。

先程までのガスガス王国の枯れ草絨毯が今は太陽の光を浴び本当の姿を表している。

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しかし晴れ間はいつまでも続くとは限りません、

一時の青空を噛み締めながら山頂を目指すことにしました。

草黄葉とクリスマスツリーみたいな針葉樹の、斑な山肌を見ながら歩き続ける。

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北側の街は晴れているようだ、谷川岳方面、すなわち南側で雲が沸いて止まっている。

急いで登るしかない!!

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しかし無念にも山頂の上の空は再び白い景色に包まれる……、

薄い雲から光がうっすらと漏れ山肌を照らす。

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山頂手前には幾つかの池塘があり、高層湿原の様相を呈している。

この辺はすごく会津駒ヶ岳だし、月山の姥ヶ岳っぽくもある。

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道は木道でしっかりとしているため非常に歩きやすい。

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後ろを見返せば、山頂手前は穏やかな道が広がっているんだなということがよくわかる。

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午前11時25分、巻機山山頂到着。

雨からの奇跡の晴れ間、逆転劇が見れるとは思いませんでした。

長く辛い登りが今ようやく終わりを迎えた瞬間でもある。

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山頂からは縦走路が延びているみたいなんで少しあるいてみることにしました。

牛ヶ岳方面に向かって歩きます。

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北側は相変わらず晴れてるみたいだなぁ……。

その後牛ヶ岳で縦走路こちらとかかれた碑と、

どこまでも延びていく木道と真っ白な空を確認したため山頂へリターン。

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戻る途中でハロウィン仕様の池を見つけました、

巻機山は地面にカボチャ顔を描いてくれたようです、10月最初の山でこれは嬉しい。

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元気を取り戻し、写真を撮りながら山頂へ戻ります。

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山頂からは少し人がはけ、まったりできる感じになっていました。

一応記念写真とりましょう!ということで一枚。

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青空だーーーーーっ!!!

写真を撮るタイミングで晴れ間がちょこっと見えたりするんですよね。

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ふと気になって【割引岳】という山へ繋がる道に降りてみたら驚きました。

結構晴れとるやん、ちなみに「われめけだけ」と読むらしい。

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この縦走路はすごく気持ち良さそうでした。

草黄葉の稜線を歩いていく感じが解放感抜群だろうな。

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晴れ間を十分堪能したので下山することに、木道をホイホイ歩いて下山します。

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午後12時35分、巻機山避難小屋。

皆さん小屋で休憩していましたが、我々は下山からの風呂に気分が入れ替わっているので休憩なし。

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時折見える青空が心を癒してくれます。

巻機山は九合目以降アップダウン続く山なんで下山が少し辛い。

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巻機山の山肌、こうなってたんですね、ホルスタインみたいな柄でした。

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雲を抱いた巻機山、谷川や至仏山にほど近いこの山ですが

雰囲気は会津駒ヶ岳とかに似て非常に穏やかでした、岩場とかもないですし。

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山肌がとてもきれいな山でした柄が綺麗に見える山ってあんまり見たことないな。

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登りが急だったので下りも急です、その分早いですけど。

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行きで見ることができなかった遠景を見ることができたため、

カメラがはかどりなかなか進まない。

山頂でレンズをAF-S nikkor 35m f1.8 EDに付け替えたのですが

このレンズ58mmと特性がにているのか遠景の解像力がやたら高い気がします。

斜面の笹が原寸で見ても細かく解像されていて驚きました。

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少し紅葉が始まっていました、太陽が当たることにより綺麗な色が飛び込んできたり。

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午後1時35分、休憩地点。

行きで行きを吹き替えした稜線の入り口までは一瞬でした。

ここから長い樹林行が始まります。

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樹林は長く、僕以外の二人は辛そうでした……。

僕は樹林を歩きつつナナカマドだの、紅葉だので一人うかれている。

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明るくなったので葉っぱも綺麗に見えるようになったし、嬉しいことだらけです。

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午後1時45分、巻機山六合七勺目。

登りあんなにきつかった道も下りとなれば一瞬です。

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仙人が住むような山の景色も、こんな感じにぱっきりと別れた景色になっていました。

山頂にだけ雲ががかかるパターンだったようです。

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ブナ林はイチオシ、晴れている時に通過できればとても楽しそうだ……。

中腹の樹林はとても綺麗でした、そう、晴れていればね!!

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午後2時30分、巻機山5合目通過。

下に行くほど間隔が短くなります、上まで間隔を維持してほしかったよ、きっつー。

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午後2時50分、四号目通過。

バキバキに凹んで打ち捨てられた指導標をさらりとかわして下山を続けます。

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いつもの樹林が姿を表せばゴールはもうすぐそこです、

三人で炭酸飲料の名前をあげていくゲームをしたお陰で気力を保ったまま下山できました。

無言だとどうなるか、たぶん途中でへたり込んだりしたかもしれない。

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午後3時15分、巻機山登山口到着、下山完了。

長かった……、早朝から始まった雨の日登山は

天候回復により晴れ間をゲットという形で締め括られました、本当に良かった。

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登山口にも近づく秋の景色を楽しみつつ、巻機山を後にします。

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午後3時15分、桜坂駐車場へ。

巻機山の登山口にはトイレと足を洗うための蛇口があるので、

車に乗る前に靴を綺麗にしたり色々と整理することができました、トイレに文句つけてごめんよ。

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下山後は南魚沼市の銭湯、湯らりあへ。

シャンプーや石鹸はおかれていないので注意です、湯加減はかなりいい感じでした。

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温泉で汗を流したあと、すぐに変えるか悩んだのですがご飯を食べて帰ることに。

南魚沼市は街を挙げて本気丼とよばれるどんぶり飯に力を入れているらしく、

あらゆる食事処にオリジナルの丼ものが用意されています。

ここまできたら我々もマジ丼を食べて帰るしかない、

ということでマジ丼パンフレット片手に南魚沼の街中を走り回ることに。

そして数件の定休日を乗り越えついにたどり着きました。

この日は全員が強烈に『魚食べたい』ということだったで、

刺身丼が食べられるご飯処『薬師』へやって来ました。

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刺身といいつつも単品でレバニラを食べる、新潟のレバニラは非常に美味!!

口のなかで弾けるレバー、臭みが全くなくプリっプリでした。

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こちらが海鮮茶漬け丼、刺身をご飯の上にのせつつお茶漬けにして食べます。

贅沢すぎる、贅沢すぎるでしょ君……、これでお値段1000円です、魚沼スゲェ。

これが本当に美味しくて美味しくてビックリしました、

日本海側の美味しいお魚を茶漬けで食べるなんてあんまりないんじゃないでしょうか?

またこちらの山に来たときには是非訪れたいです!

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ご飯を食べたあとは関越道をひた走り東京への帰路へ。

無事ソフトクリームもゲットし、この日の登山は無事終了。

なんだかんだ色々あったけど、晴れ間は見れたしご飯は美味しかったしで

いうことなしの思い出に残る登山となったのでした。

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久々の雨の日登山、歩いているときはそれはもう辛い精神修行のようなものです。

だって首筋に雨は入るし、寒いし、服が湿っていくし、なんか悲しくなるし……。

しかし、雨の日や雨上がりでなくては見ることのできない景色というのもあるんだな

という当たり前のことを再認識することができました。

巻機山の樹林を雨で歩ききるのはかなりのタフネスが要求されましたが、

無事登り切れたことにより良い経験となった気がします。

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巻機山の山頂は非常に気持ちの良い景色が広がっており、穏やかな気持ちになれます。

秋よりは新緑の時期に歩き、避難小屋を利用して星空を撮影するとかが楽しいのかも。

山頂の草原と針葉樹のまだら模様はとても可愛らしいので一見の価値はあるかと思います。

次回は是非晴れている時に登りたいものです。

人生最高の山は続く。

巻機山の地図はこちら

山と高原地図 越後三山 平ヶ岳・巻機山

山と高原地図 越後三山 平ヶ岳・巻機山

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 私も巻機山登りましたよ〜!
    ヌクビ沢コースで、、、
    かなり困難な登山道ですが、途中にある布千岩は一見の価値あります。
    登山仲間も恐怖を覚えた登山になってしまい反省だらけの山行でしたが、気持ちのいい稜線だったのは記憶に残ってたりします。

  • やけん様
    その記録見てました、僕はヌクビ沢は無理かなーとあれを見て思いました。本当にきついコースというか、沢登みたいなコースですね……。
    一回では理解できない素晴らしさがある山な気がしているので、また登りに行きたいところです。

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